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[絵画のような世界に踏み入った執事は、
背後の声にも意識を奪われる事なく。
白の上、黒の女性の傍らに片膝を突けば、
尾のように長い裾が床に広がった。
その体温はやはり生命を感じさせぬ程に冷えきり、
けれど呼吸と脈とは微弱ながらも存在していた]
……一晩に、二人?
[手袋を外した左手で、口許を覆う。
新たに犠牲が出る事は予想出来ていたが、二人も]
[遅れて入って来た侍女と、幾らか言葉を交える。
かの客人はと聞けば、返って来た答えに柳眉を顰めた]
そう、ですか。
[手袋を嵌め直し、暫し思考を巡らせていたが、
ゆっくりと立ち上がり、花の中心から離れた]
……すみませんが、この場は任せます。
[一枚の絵画の如き光景を壊す事を躊躇ったか、
それ以上は触れず、踵を返して部屋を出て行く。
紙と女とが作るモノトーンの薔薇はただ、*そこにあるがまま*]
−庭園−
[女は人目に避けた薔薇の茂みの影で、煙管をふかしていた。
纏う深紅がより艶やかに映えて見えるのは、白と黒のモノトーンと反対色である緑に囲まれているからか。
それとも――魂を半ば奪われつつある、柔肌の白さゆえか]
………ハァ…ン…
[物憂げに息を吐けば、紫煙がふわりと広がり…風に吹かれ消える]
[女が物憂げに見つめるのは、秘密を隠した蕾の下。
その視線は扇のような睫毛に隠されて、はっきりとは示さない]
ァァン…どうしたのかしらァ…?
わからないわァ…わからない…のォ…。
[女の魂を半ば絡めとったオルゴールは、それを抱く蕾の内を薄紅に染める。
濃い緑の葉陰で密やかに綻びつつあるそれを、未だ誰も知らない]
[――あれから。
眩暈が治まり、身支度を整えて、形ばかりの軽食を取った後。
どうしても気になって訪れた女性の部屋は、モノクロームの完成された世界と化していた]
[書き散らかされた幾枚もの紙]
[黒に濡れるは闇に侵食されたよう]
[そして――本物と見紛うばかりのオルゴール]
/中/
ようやく覗けた。
確かに日数的には、今日お仲魔吊りが一番良さそー?
と、ここまで考えてふと思い付いたんだけど
4日目お仲魔吊りと同時に、表で狂CO
=狂人がオルゴール強奪して目一杯踊ってもらいつつ
5日目に狂襲撃+俺COってのは如何だろう。と思ったり。
ちなみに、オルゴールの場所情報は、アーくん持ってるので
今日問い詰めされる際に同時に渡せば狂人強奪可能…かと?
ただ、4日目に狂人さんの負担が極端に掛かるのが難点だから
厳しそうなら避けた方が良いけども。
[女は吐息を零したろうか。それとも吐息すら零せずにいたか]
………。
[部屋へと入ることはなく。
大輪の花のような女性には一瞥をくれるのみで、立ち去った]
中/
ハァィ、お疲れさまァ。
日数計算的にはLW状態にしてェ、後は空気読んで頂くのが一番楽なのよネェ。
ただァ、お仲魔さんに負担がかかってしまうのだけれどネェ…。
でも今回はァ、囁きの方がいるからァ寂しくはないわよネェ?
[嫣然と笑みを浮かべる]
そこら辺についてはァ、囁きの方次第かしらァ?
ちょうど今からァ囁きの方にリアルタイム問い詰められになりそうよォ。[微笑]
明日回想でェ、どうしてここに居たのかとォ、深紅の薔薇が咲くことでェ気付く流れにしたらァ、強奪可能だと思うわァ。
─庭園─
[……今日もまた、犠牲者が出た。それも2人も
犯人は今頃ほくそ笑んで居るのだろうか
ぎりり、と意図せずに強く歯を鳴らす]
……早く見つけ出さないと
[爪を噛みながら、ポツリと呟く
ふと気づくと、前方、薔薇の茂みの中に人影を見つける
緑の中に映える真紅の衣装を纏うその人物は]
……あれは、ヘルガ様
[何故こんなところに、とポツリと呟くが、ふと考えると]
ちょうどいい、のかもしれませんね
[僅かに口元を歪めると、ヘルガの元へ歩み寄る]
こんにちわ、ヘルガ様。このようなところでどうかなされましたか?
/中/
そちらこそお疲れさん、と。
まぁ、俺がに生じる負担なんざ些細なモノだし。
こっちの負担は気にせず!
既に大分助けて貰ってるし、それぐらいは狼役職の定め、ってな(笑)
ま、基本は囁きさん次第かなー?
今からのリアルタイム問いつめに期待(笑)
[女は最後に長く紫煙を吐き、煙管を何処へかと仕舞いこむ。
紅い爪が薔薇の花へと伸び、白か黒か彷徨うように揺れ――]
ァアラ、貴女…この間のォ…。
[掛けられた声に手を止め、ゆっくりと振り向いて、嫣然な笑み]
イイェ…、どうもしないわよォ?
静かに花を愛でていただけですわァ…。
/中/
>ゆーでぃ
おや、これは嬉しいお言葉が。
んじゃ、ちったぁ負担が大きくなって申し訳ないが
当面はその流れを狙いますか!
出来る限りサポートはしますよってに。
……狂人が襲撃ロールとか、凄い新鮮(笑)
中/
お仲魔さん&囁きの方>
今後の展開了解ですわァ。
私は今日めいっぱいィ、しらを切ればよろしいのネェ?
明日の襲撃ロールが楽しみですわァ。
アァン、私のは吊られたら無効になるのでェ襲撃セット忘れないで下さいネェ?
左様でございますか
[目を伏せ、そう呟く
しかし、次の瞬間には顔を上げ]
ヘルガ様はもうご存知、なのですよね?
その……ザムエル様とナターリエ様のことは
[女は手の下で笑みを浮かべたまま、瞼を物憂げに伏せる]
エェン…気の毒ですわネェ…。
怖いですわァ…。
[睫毛の影では、深紅の瞳が少女の真意を探ろうと見つめる]
/中/
てか、その日程が一番都合がいいんですよね
実は明後日の朝から出かけるので(えっ
明日掘り起こして、狂喜。んで、そこはかとなくアーくんの存在匂わせつつ、食われちゃいます
中/
了解ですわァ。
表ではしらを切り、赤でト書きでヒントを残しますわネェ。
襲撃先はァ、イレーネとブリジットで霊能者COしなかった方かしらァ?
まぁん、そちらにお任せしますわァ。
─回想:ザムエルの部屋─
[どこか呆然と、渾然とした意識は、人の気配と名を呼ぶ声に現実へと引き戻される。
見やれば、魂を抜かれた老人の身体はベッドへと横たえられる所で]
……オルゴール……だよ、な。
[ぽつり、呟けば返るのは肯定。
そして、『封印』という言葉]
封印……。
[その言葉を口にする刹那、痛むはずのない傷痕がつきり、と疼くような心地がして。
その感触に煩わされていたためか、観察するような視線には、気づかなかった。
そして、休んだ方が、という言葉に続いて。
投げられた言葉に、翠が数回、瞬く]
[そして、執事は優雅な一礼と共に立ち去り。
部屋には、彼と真白の妖精だけが残される]
……あの者……我に、気づいている、か……。
[不意に零れた呟きは、彼のようで彼ではない響きを持つもの。
それと気づき、警戒するような声を上げるカーバンクルに、彼ならざる彼は、艶然と微笑んで見せた]
……案ずるな、幸運なる小さきもの。
我には、『彼』を喰らう事はできぬ……果たすべき盟約が未だ、告げられてはおらぬが故に。
[静かな言葉の後に、艶は陰を潜め。
ふるり、頭を振る仕種]
「……エーリ」
……ああ……騒がしくて……嫌になる、な。
[不安げに名を呼ぶカーバンクルに苦笑しつつこう言って。
とにかく、ここを離れよう、と廊下に出る]
[物憂げに瞼を伏せるヘルガを、僅かに冷めた目で見つめるが]
……何故、今日は二人でしたのでしょうか?
それに、犯人の意図は一体?
ヘルガ様はこのことについてどのようにお考えになっておられるのでしょうか?
参考程度にお伺いしてもよろしいですか?
[あえて、犯人の意図といった質問を彼女にぶつけ、こちらも彼女の腹を探ろうとする]
……なんだ?
[その騒ぎには、廊下に出てすぐに気づいた。
行き交う人々、その慌しさに、不安めいたものを覚えてそちらに──ナターリエの部屋へと近づいた]
……一体、何が……っ!?
[そこに在るのは、白と黒の花。
その光景に、しばし、息を飲んで]
……これ、は……まさか……。
[零れ落ちるのは、掠れた呟き。
僅か、蒼ざめた様子に、召使から気遣う声が投げられれば。
部屋で休むから大丈夫、と告げて、自室へと戻っていく]
─2階・客室─
[部屋に戻り、ベッドに倒れ込む]
……『 』。
[声にならない声が、誰かの名を紡ぐ]
どういう事……だ、あれは……。
[過去の事例に、こんな事はあったかと。
記憶を辿りつつ、虚空へと投げた問いに答えはなく。
ただ、短い言葉が意識の内に結ばれた]
……『暴走』?
[意を問えど、答えはなく。
それを考える内にいつか、*眠りに落ちて*]
/中/
>>*16
えぇぇぇぇっ、
まさに考えてる通りの行動なんですがwww
調べてみたら、多分家出発は7時ごろ
問題は中が起きられるかどうかということだ
サァネ…私には何もわかりませんわァ。
それを参考になんてェ、どうやってなさるのかしらネェ?
[少女の探りを、女は心の内で密やかに笑う]
……マァン、いいですわァ。
そうですわネェ…オルゴールがそれだけ貪欲だったと言う事ではないかしらァ?
それともォ、歌姫にィ老人の魂では対価がつりあわなかったのかしらネェ?
[同意を求めるように、小首を傾げてみせる]
[貪欲と言う女の視線は、無意識に薔薇の方へと彷徨ったろうか。
けれど直にそれは逸らされ、少女の反応を探るように細められる]
……いえ、このような事態の場合、詳細な事情を知らない方の意見が存外、的を得ていることも少なくありませんので
[そう返し、ヘルガの意見を聞くと、スッと瞼を伏せ]
……なるほど、一理はあるかもしれませんね
[ただ、同意を求められても、それに反応を返すことはなく]
……ただ、それですと主人の時にも同じことが起こるべきだったのでしょうが
フゥン、そんなものですのォ…お役に立てればァ光栄ですわネェ。
[少女の冷静な分析にも感銘を受けることなく、女は手の影で笑う]
アラァ…?
もっと犠牲になって欲しいみたいネェ…「起こるべき」だなぁんてェ…
案外ィ、貴女が犯人なんじゃないのォ?
[あり得ない推論を述べて、艶やかな紅唇が弧を描く。
夕暮れの冷たい風が、二人の間を吹きぬけた]
―客間―
よくねたか…な
[昨夜、事件のことは聞いたが、それでも眠くなるときは眠くなる。腹が減れば腹は減る。
ホールで話を聞いた後、書庫にいって何冊か本を借り、本をぺらぺら。そして寝た。
一応ということも含めて、オルゴールのことについて少しぐらい知識を蓄えようと試みてみたものの。
真に美麗にて、長ったらしい文章。
想像力をかきたててくれるのかもしれないが、曖昧で要点をえない文章。
それに心浸る気分であるならば良いものかもしれないが、そんな状況じゃない。
結局は、エーリッヒ等が語ってくれたことはよくまとまっていてわかりやすいな。と見ていて感心したものだ。
それぐらいのものなのだから、真新しいものもなく、見つけるために材料もない。
……まあそもそもオルゴールの知識を増やすぐらいの目的で、一夜漬け程度でそんなものあるわけもないと思っていたからいいか。と思ったけど。]
[髪を撫で付ける為に外された手は、女のこの場にそぐわぬ笑みを少女へと見せ付けただろうか。
魔である女にとって、少女など脅威でないゆえの無意識の油断]
ゥフフ…、可愛らしいことォ。
貴女の魂を捧げたらァ、オルゴールは喜ぶかしらネェ?
[魔の囁きは少女には聞こえない。
けれど、女が醸し出す雰囲気は少女に確信を与えたかもしれない]
[結局、専門家に任せるほうが速いというなんとも気の抜けた結論に達したのはいつだったか。
その後また違う本を見る。屋台の料理全集とかいうので…
しっかりよくわからない本を持ってきてしまっていたらしい。
ついにわたがしの作り方まで見てしまった。最も、作るきなど欠片もないが。]
んあ。
[日課の知恵の輪を出し、いじくる。
といってもやはりいつもほど寝ぼけていないのは自覚している。
今日はいつもよりすぐ外せそうだ。]
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