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[視線はアーベルの首を凝視して。
ユリアンの事は忘れてしまったかのように。
力の抜けた手は、ぱたりと物のように下に下ろされ。
肩を揺さぶられても、その視線の先は変わらず。
ユリアンの叫び声のような言葉に、随分と遅く、反応した]
・・・・・・。
[それは沈黙で。それでもユリアンに目線を向ける]
[やがて気高き獲物は追い詰められて屠殺され。
腹部を爪で切り裂かれ、
溢れた血潮をみなで浴び、
とどめをさしたものが いの一番、
最初に内臓を口にして、
クレメンスは神へと獲物(生贄)を捧げました。
儀式用のナイフの柄にえがかれた白薔薇は、赤薔薇に染まります。]
きゅうにん ななにん ごにんに さんにん
おはよう おはよう おはよう おはよう
[手駕籠を抱えて、歌いながら裏庭へ。
無惨に喰い荒らされた、青年の身体の前にぺたんと座り、
幼子をあやすように、ぽんぽん撫でる。]
よかったね よかったね
もういやなもの みないですむね
>>17
[声に反応してくれるまでの間イレーネはずっと其を凝視していた。
強張っていた自分の手とは対照的に、その手は力なく下されて。
永遠とも思える様な長い時間の後、彼女はこちらに目線を向ける。
もう叫び声もあげず名を呼ぶ事もなく、沈黙と共にこっちを見た――
震えるユリアンの手は彼女の肩から離される]
ああ、頼むから…
[代わりに自分の顔を覆うユリアンの両手の隙間から、かすれた声が漏れる]
そうだと言ってくれよ…お願いだから…
[痛々しいユリアンの姿に、僅かの冷静さを取り戻す]
・・・・・・仇を。
[その呟きは、冷静さと呼ぶにはあまりにも静かだったかもしれない。
底にあるものがあまりにも熱くて、冷やす温度はそれ相応の冷たさに。
それは復讐心か、恐怖か。
アーベル。アーベル。あたしに少し、似てると思った人]
ククククク…
[知らず、愉しげに嗤いがこみ上げた。
人間性は、狩りの最中に奪われ、月の幼子である、人狼。
獣の本能が支配する。
球技の球と化したアーベルの頭をキャッチボールし、頭蓋骨に穴を開ける。爪先で掬うゼリーに似たものは、とても甘い味がする事だろう。仲良く、三匹で分けましょう。]
[あかき者は、「銀の」の襲撃を止めるつもりなど、微塵も無かった。
それによって我々に、齎される物の大きさを、彼は分かっていたからである。
命を下しておきながらまだ苦痛を見せる「女王」の言葉には、
騎士に異論などある筈ないと
貴方の命ずるそのままにと
闇とあかの混じった笑みで、そう返した。]
[アーベルを裏庭に呼ぶのは容易かっただろう。
腕を組み挑発するような笑みを浮かべ、此方に気を引き付けておく事も。
ふたつの影をふたつのあかき瞳が捉えれば、彼は悠然と微笑む。
突然の来訪者に、驚きはすれど怯みはしない。
流石だ、と呟くと、彼は小さく跳んで距離を取る。
アーベルに何の真似だと問われれば答えただろう。
ちをえるために。
腕を組んで。
それは争う意思の無い事を示す。]
[いつもと変わらない、無邪気に唄うベアトリーチェの姿が視界に入って。
まるで死神のようだと思う。
死者を連れて行く。迷わないようにね。もう戻ってこないでね]
[例えばベアトリーチェの撫でるものが、可愛いクマのぬいぐるみであったなら。
そうでなくても、平気な顔をしていつものように歌って聞かせる少女のその声に、少しでも悲しみや動揺が感じられたなら。
こうも恐ろしくはなかっただろうに。
せめて怒りであって欲しかったと、ユリアンは思う。
かつて人間であったことを踏みにじり食事途中で散らかされた肉片のような姿に変えられたアーべルを前にして、歌うベアトリーチェ。
鈴の鳴るような声で「よかったね」と、喜ばしい祝福を得た者にかける言葉で語りかける少女。
それを前にして今感じるのは怒りではなかった。これは恐怖だ]
ベアトリーチェ…おまえ、おまえは……
[ベルトに手をやった。そこにナイフがあるはずなのだ。
覆いを外して、刃を向けよう。
そう思っているのに、刃と覆いが触れ合ってカチャカチャ鳴るだけ。
手が震えている]
…にんげんか?化け物じゃないのか?
>>21
かたき…?
[静かな静かな、イレーネの声。
あまりに遠く、霞の向こうからそれが響く。
代わりにはっきりと聞こえるのは、逝ってしまったギュンターの声。
――人狼は人を食べるもの。
御伽噺などではない。その血が現実に今蘇っている。
食べられてしまう。もう逃げられない。
殺せ。武器を取って、誰かを殺せ。
殺される前に、誰かを――]
そうだ殺さなきゃ。アーベルさんの仇…人狼を、殺さなきゃ…
ああだけど――…どうやって?
[悲痛な叫びは喉の奥から、自分でも聞いた事のない声で耳に響く]
アーベルさんでも駄目だったのに…
あの強いアーベルさんでも、負けてしまったのに!
どうやって勝てって言うんだ。どうやって殺せって言うんだよ!!
[ベアトリーチェへの恐怖はあった。
でもそれはユリアンのものと同じではないだろう。
この子は死をいいことだと、本気で思っている。
殺してあげようと、思っている。
ユリアンがベルトに手をやるのにはっとして。
咄嗟にその腕を掴んだ]
だ・・・
[「ダメ」?ほんとうに?とても、危険な子]
>>25
もう駄目なのか…?
[およそ希望というものが見えずに、頭を抱える]
みんな…人狼以外、みんな死んでしまう…?
悲しいかだって?
辛いかって?
もう、見たくないか?
[穏やかな声が怒りを誘う。
顔を上げ、ベアトリーチェを火のような目で見て]
当たり前だ!
おまえはどうなんだ?
悲しくなくて、辛くなくて…これ以上まだ、こんなのを見たいってのか?死ぬのが嫌じゃあ、怖くはないのかよ!
[ユリアンの悲痛な叫びのような言葉に]
どう、やって・・・。
[どうやって?
アーベルは、とても強いと聞いていた。
さっきの仇の言葉に理性が宿っていないことは、明らかだ]
[自分の呟きに、激しく首を横に振った。
そんな。そんな。戦闘なんてしたことは無く。
人狼を、殺すことなんて。
自分はやはり、混乱している。
方法など何も浮かばないのに。何を考えなくてはいけないかも、分からない。分からない。
ベアトリーチェとユリアンのやり取りは耳に入ったが、すり抜けて]
みたくないから。
みせたくないから。
だから、おこしておわらせてあげるの。
わたしはなれてるから、だいじょうぶ。
みんなでやれば いいんだよ。
ひとりじゃだめでも、みんなでやれば。
>>27
[腕を掴んできたイレーネを見る。
その仕草は子供を思わせて、今守るべき対象だと想定することで、勇気を振り起こせる気がした。
そのままベアトリーチェからの、イレーネの盾になるように二人の間に身を佇ませて、いつでも抜けるようにナイフの取っ手を掴んだ。
いなくなったアーベルのように自分も人を守れると信じようとするだけで、震えが小さくなるのが嬉しかった。
金の髪、人形のような顔の小さなベアトリーチェに対峙し続ける。
イレーネの小さな声が耳に届いて、顔を向ける]
――あんたが…何だ?
[ユリアンが自分を守るようにベアトリーチェと対峙して、はっとする]
・・・・・・!
[今どうするべきなのかも、分からず。
もう全てを放棄してしまいたくて。
ユリアンの問いに]
分から、ない・・・分からない。
[ただそう答えるだけ。自分の頭を両手で覆う]
[分からないと答えて、両手で頭を覆うイレーネ。
混乱を無理ないと肯定するように小さく頷いてから、ユリアンは努めてイレーネを背に庇い続ける]
…俺も分からない。アーベルさんの仇…人狼が討てるのかとか、そもそもどいつがそうなのかとか…
でも。
[「見たくない、見せたくないから」
「起こして終わらせてあげる」
「私は慣れてるから大丈夫」
「皆でやればいい」
「一人じゃ駄目でも、皆でやれば」
ユリアンには到底意味の理解できない言葉を呟くベアトリーチェに、油断なく顔を向けたまま]
わけのわからない奴に注意深く目を向けて、妙な事をされないように気をつけて、警戒して…
そうしながら、何とか生き延びる道を考えるくらい…
それくらいなら!
[できたっていいはず。
少女が目の前から立ち去れば、それで良し。
駄目ならばせめてイレーネの手を引き、まだしも理解できる話の叶う人の多く居る筈の屋敷に駆け戻る隙を狙って、*足に力を込める*]
[転がったままの頭を体のところまで運んで、
開いたままだった瞼をそっと閉じさせて。]
おつきさまと、おともだちになれた?
[小さく問うと、その額に口付けを。
沢山の花でその周りを飾り、ぺたぺたと裸足で屋敷へと戻る。]
[表札が白い板へと変わってしまった、エーリッヒの部屋とアーベルの部屋。
そのドアの前にも、手向けのように花を飾って。
自室に帰ると、じゅうたんの上には、
ドールハウスの中でずたずたにされた金髪の人形。
ドールハウスの裏で転がっている、首の取れた人形。]
[優しい夢を、見ていた]
[ふわふわ]
[身体が浮かび上がる。ふわふわ。
…ああ、そうじゃない。
抱き上げられて、揺られているんだ。
『…軽いんだな』
ベアトリーチェと同じ顔をした少女の最期を『視て』気を失ったあの時。
自分も身体が冷たくなって、このまま、死んでしまうのかと思っていた。
とくん、とくん、とくん。
心臓の音が聞こえた。
温かい胸。男の人の腕だ。
『おやすみ、歌姫』
あたしをこの世界に呼び戻してくれた、あの温もり。あの、声]
[あの、心臓の音]
[金の瞳の王様は、香油のように血を被り、
銀の瞳の女王は、生贄のように肉を差し上ぐ。
あかき瞳の騎士はといえば、深く深ぁくひれ伏して、
大地に流れたアーベルの、兄に流された血をぺろり。]
[獣はわらう。あかいまま。
彼も、わらう。それを見て。
目覚めた力はまだ収まらず、
何時しか始まるキャッチボール。
受け取り、舐めてはまた投げて。
受け取り、齧ってまた投げて。]
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