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― 広間 ―
ウェンデルが?
[広間で足を緩めた伯父の説明を聞けば、驚いて。
ベアトリーチェが駆け出すのを見て、自分も駆け出そうとしたが、慣れない格好に裾を踏んで転びかけ。
自分は、とっさにティーポットを放り出してまで支えてくれたユーディットによって転ぶのを免れたのだが]
…だ、大丈夫ですか。ゼルギウスさん。
[駆けていった面々より、ゼルギウスが心配になった。
多分、親近感もある]
[一通り、吐くものなくなってから(もとより、胃にあんまり食べ物入ってない) 、すっぱい臭いをさせつつ立ち上がり……、ウェンデルの遺体の前で、屈む]
[事切れていた。
今もライヒアルトを見つめる目を、もう憎まなくてもいいのだと教えるように、そっと閉じさせた]
大丈夫か、ラーイ……、その、首。腫れてる?
つかまれたのか?
[あまりにも独特な蚯蚓腫れにも見えなくもない茨を見て、ぽつり]
― →集会場 外 ―
[追いかけたところで止められはしない。ベアトリーチェにもそれは分かっていたが。
制止の声>>14も転ぶ音>>19も聞こえないふりをして、飛び出した。
その脇をすり抜けて、タオは一足早く主人の元へと駆けて行く]
……はあ、……は、
[息を切らせながらそこへ辿り着いたのは、猫が鳴いた直後>>18のこと。
つまりは、何もかもが終わった後で。
見開かれたみどりいろに映り込んだものは――
それ以上は近づけずに、雪の上に座り込んだ]
……ウェン、にい、ちゃ……っ
[ベアトリーチェが見るのは、二度と動くことはないそればかり。
雪の上に落ちた色と似ているようで異なる、朱い色>>17には気付けなかった]
ふ、ぇ……っく、
[それすら滲む視界が邪魔をして見えなくなる。
拭っても拭っても頬は濡れる。
必死に唇を引き結んでも、嗚咽は止まらない]
─ 集会場 外 ─
[やって来たエーリッヒ>>23がウェンデルの目を閉じさせるのを、無言で見守り。
声をかけられると、数回、瞬いた]
……ああ、俺は、大丈夫。
[返す口調は淡々としていたが、声に冷たさはなく。
首、と指摘され、もう一度瞬いた]
いや、掴まれては、いない……けど。
[左手で、軽く、自分の首に触れる。
感じるのは、微かな熱。
視線をずらせば、目に入るのは、朱花一輪。
ああ、と。
わからなかった幾つかの事が、それで繋がった]
つまりは、これが。
俺がここに呼ばれた理由……というわけ、か。
う、 あ ――――………!
[やがて頬を拭うのも、我慢することも諦めたベアトリーチェは、声を張り上げて泣き出した。
きっと広間にまで届いただろう。
エーリッヒの声>>28は聞こえていたが自分で動く力はない。
誰かに手を引かれるなら抵抗する力もないが、疲れて意識を落とすまで、涙は止まらなかった**]
―――……っ、
[こえを返す余裕はない。
代わりに、悲しみと恐れの入り混じったような気配が、静かな空間を満たした**]
―集会場 外―
そっか。腫れてるんじゃねーのか、それ
じんましん?
[それが花のようには自分からはよくは見えなくてわからずで。
みるみるうちに血色をなくし、色彩をなくしていくウェンデルの顔を見下ろした。彼の妹分だったリーチェの嗚咽が物悲しい>>29]
……なぁ、ウェンデル、弔ってやんねーとな。
団長の横でいいかな。
人狼か人間かはわかんねーけれど、でも、大事な雪合戦仲間だったから。
[よろよろながらも立ち上がる。毎年冬は子供らを集めてはゲリラ戦して遊んでた。その中で、時々痛い雪玉だと思えばキャンディ入れて投げてきた、悪戯好きの少年。でも、もう彼と遊ぶことは二度とないのだ。
一日に二度の、永遠の別れに、体に何かがまとわりついて動けないようにも感じた。が、生きているからには、前にいかなくては。ラーイがそうしている、ように。]
― 広間 ―
ビーチェはウェンと親しかった。
処刑の可能性は先に言ったけど、目の当たりにしたらショックが怖い。
[霞掛かる視界に首を振る。こんな時にと舌打ちして]
一応じゃ、不安なんだよ……。
[すぐには追いかけられないことにきつく眉を寄せた]
─ 集会場 外 ─
[一つ、息を吐いた所で、耳に届くのは少女の泣き声。>>29 >>32
茶猫が案ずるように、でもどこか不安げに鳴くのも、耳に届く。
天鵞絨が、伏せられるのは、一瞬。
朱の茨の存在を自覚した今は──揺らがない、揺らげない。
名実共に、『神の使徒』である、と。
そう、己を認識したから]
いこう、リーチェ。ここは寒いから。風邪ひいちまう。
[座り込んだままのリーチェを、引っ張り上げるように立たせて、手を引く。いつもなら軽々と持ち上げられそうな華奢な少女が、途方もなく重く感じられた]
あ、クレメンス先生。……リーチェ頼んでいいかな?
[保父という職業柄、きっと自分よりはずっとずっと頼りになるだろうと]
……ウェンデルは死んだ。
[次の言葉をいうと、自分の顔もサルのように赤くなって歪んだだろう。無理に泣くのを堪えた結果だった]
ラーイが、殺した。
─ 集会場 外 ─
[じんましん? という問いには、ただ苦笑するのみに止め。
弔いを、といわれる>>34と、ああ、と一つ、頷いた]
……先に、死を持って見極める者の審議をする必要は、あるだろうが。
どちらであっても、弔いは、必要だから……な。
[どちらであっても。
兄貴と呼んでそれなりに慕ってくれていた事は、変わりないから]
……俺に弔われるのは、不本意かも知れんが……な。
― 広間 ―
[広間の椅子に座り、ユーディットが淹れ直してくれた紅茶を飲もうとした瞬間。
どくん、と鼓動が大きくなり、右肩近くの蒼花が熱を帯びたように感じた。
それは、対となる存在>>17に反応したものだったのかもしれないが、当人にはわからず首をかしげる。
それから少しの間を置いて、聞こえてきた泣き声>>32と、行ってくると言う伯父>>33]
……ボクも、行きます。
[不審な行動をとったウェンデルと、彼を追っていった者。そしてその後の少女の泣き声に、薄々とは何が起きていたか理解して。
椅子から立ち上がり、外に向かおうとする。
止められたかもしれないが、それでも自分は見なくてはいけないと思った]
─ 集会場 外 ─
[やって来たクレメンス>>40には、エーリッヒが状況を説明してくれていたから、言葉を重ねる事はせず。
とてとてと、足元に寄ってきた茶猫に気づいて、ほんの少し眉を下げた]
……大丈夫だ、タオ。
俺は……大丈夫。
[小声の呟きが向いたのは、茶猫か、それとも、自分自身か。**]
― 広間 → 集会場外 ―
ユーちゃん。
ホットミルクかジュース…ううん、両方用意しておいてあげて。
[慣れないドレス姿で、上着もなしに外に出ようとする主に、ユーディットはどんな反応をしたか。
もし反対されたとしても、それを笑顔で振り切って。そう頼んで、広間から外へと出て行った]
……………ウェンデル。
[ドレスの裾を掴み、歩くのに邪魔にならないよう軽く持ち上げて。
外に出て、泣き声の聞こえる方へ向かえば。その先には、紅の中に倒れる姿が見えるのだろうか。
エーリッヒたちと一緒に、幼い頃から幾度も遊んだ友達。
その遺体を見れば、眉根を寄せて。白く染まる吐息を零しながら、十字を切った]
[>>41 これほどまでに幼馴染が何をいっているのかわからないことがあっただろうか。だが、幻燈歌の再現だと強調していた言葉を思えば、それが何を示すかおぼろげながらにわかってくる。そういえば、そういう登場人物もいた。確信めいてラーイがいうのだから、きっとそういう人が集まった中にいるのだろう]
不本意とかいうなよ、お前は。
職業修道士は死者を悼むのもまた仕事だろ? 仕事をする上で本位も不本意もあるまいに。
[それでも、昨日の続きの今日はまだあるのかと、不謹慎ながらも軽口を叩く]
[何だかんだで日も傾きはじめてきた頃合か。
集会場の壁に立てかけてあったスコップを手にとって。本日2回目の穴掘りを始めた**]
そんなこといってもなー
人殺しは俺だけで十分というのに、皆の手が汚れていくのに心が痛まずしていられるかっつーの。
ったく……
可愛いはねっかえりのやつが無実の罪で殺された
殺した奴が幼馴染だってーんだ
ひでえ話だ。
[しばらくウェンデルの遺体を眺めた後。
ドレス姿では、彼の埋葬を手伝う事もできないと気付き、泣いているベアトリーチェとその傍らにいるだろうクレメンスの方へ歩み寄ろうとして。
どくん、と。再び鼓動が高鳴り。また蒼花が微かな熱を帯びる。
何故かはわからないけれど、視線は伯父たちの方ではなく、遺体の近くにいる修道士の方へと泳ぎ]
…………あぁ、そうか。
[ライヒアルトの左胸にある、朱色の花が目に留まった。
先ほどからの妙な感覚は、それに釣られたのだと察した]
─ →広間 ─
[ベアトリーチェを連れて広間に戻った頃には、ミハエルが頼んでいった飲み物が用意されていた。
それをベアトリーチェが口に出来たかどうか。
泣き続けるのをあやすように撫で続けて、涙が止まった頃にはベアトリーチェは疲れて眠ってしまっていた]
無理も無ぇ、か。
部屋に寝かせて来るわ。
悪ぃが後片付け頼む。
と、ベアトリーチェの部屋、知ってる奴居るか?
[飲み物の片付けを広間の者に頼み、ベアトリーチェを両手で抱え上げる。
左掌は、何故かハンカチで隠すように覆われていた。
最後に向けた問いには答えを得ることが出来ただろうか。
そうじゃなくとも、全員に部屋を聞けば消去法で割り出すことも出来るだろう。
場所を知れば抱えたままベアトリーチェを部屋まで運んで行った]
― 集会場外 → 広間 ―
[けれど、朱花に気付いてしまえば、それへの興味を失したように彼へと背を向けて。
少女を屋内へ促す伯父の傍へ]
ベアトリーチェ。
中でミルクでも飲もう?
[少女の左側で手を引く伯父とは逆側、少女の右側に行って。
そう声をかけ、もう片方の手も引こうと。
集会場へ戻れば、ユーディットにホットミルクを持ってきてもらって、ベアトリーチェの前に出してもらい。
泣き続ける少女の頭を、しばらく撫で続けるだろう]
― 広間 ―
[泣きつかれて眠ってしまったベアトリーチェの頭を、尚も撫で続けようとしていたが。
クレメンスが少女を運ぼうとするなら、それを止めるような事はしないが]
……伯父上、怪我してるんですか?
[そう尋ねかけて。
クレメンスの返答次第では、ユーディットに伯父の代わりにベアトリーチェを運んでもらうよう頼んだかもしれない]
─ →個室J ─
[ベアトリーチェを抱えたまま器用に部屋の扉を開けて、少女をベッドへと横たえる。
肩まで上掛けを引き上げてやり、もう一度右手でベアトリーチェの頭を撫でた]
……起きた時にどうなってるか、だな。
[ベアトリーチェが受けたショックは相当なものだろう。
起きるまでついていてやりたかったが、自分にはそれが出来なかった。
自分が護るべきは他に居るために。
誰かが申し出るようなら任せることになるが、どうだったか]
─ →個室E ─
[その後は部屋へと戻り、身体をベッドへと投げ出す。
左手のハンカチを外せば、掌には銀の墨で彫ったような、細いチェーンを模した呪印が刻まれていた]
直接呪印で触れるのがターゲッティングの第一段階、だったな。
[普段は現れることの無かったそれ。
『場』が出来たことによって浮かんで来た、他を護るための力。
呪印で誰かに触れてしまうと、望んだ相手を護れなくなってしまうため、左手は極力使わないようにしていたのだった]
アイツだけは、絶対に──。
[人狼から護ってみせると、強く心に誓う。
それは彼女が花を持つからではなく、自分の大切な宝であるためだった]
[ベッドに身体を横たえていると、次第に意識は闇へと落ちる。
疲れを癒すために、身体は睡眠を*欲していた*]
― 翌朝、個室D→個室・C ―
[2人の死を見て、精神的な疲れでもあったのか。墓穴堀りで体を動かしたからか。それとも、寝る前に普段より少し多めに酒を嗜んだからか。
それら全てが原因だったかもしれないが。その夜は夢ひとつ見ず、ぐっすりと眠った。
すぐ隣の部屋で多少の物音がしても、気付けなかったかもしれないくらいに。
翌朝。やはりドレスの背中は自分では締めることができないので、薄手のドレスの上にいままでと同じようなシャツを羽織って誤魔化す事にした。
あとで誰か女性に頼んで締めてもらうまでの一時しのぎだ。
着替えを終えたところで、空腹を覚えて。ユーディットに食事の用意を頼もうと、隣室の扉をノックする]
ユーちゃん。居る?
[だが、返事は無い。
メイドのユーディットは、普段朝早くから仕事をしている。今日も、とっくに起きて食事の支度でもしているのだろうか]
― → 台所 → 個室・C ―
[そう思って台所を覗きに行くが、そこにもいない。
けれど、誰かがそこを使っていた痕跡はあった。
まだ火のついていない竈には、水だけが入った鍋が乗せられ。調理台のまな板の横には、これから切るつもりらしい芋などが置いてあった。
おまけに、オーブンからは、焦がしたらしいパンの香ばしすぎる匂い]
トイレにでも………いや、違うな。
[調理途中で一時的にこの場を離れているだけなのか、と思ったが。ついさっきまで人がいたにしては、そこは寒すぎた。
香ばしい匂いはするが、オーブンに触れても冷たくて。中を覗けば、真っ黒になったバゲットが冷え切っていた]
ユーちゃん……どこにいったの?
[昨日は、自衛団長が牙に掛かった。今日も誰かが牙に掛かったかもしれない。
そんな考えが過ったけれど、それがユーディットだとは思いたくなくて。
彼の無事な姿を確認したくて、地下の食料庫を見にいき、また台所を覗くが、探している姿はなかった。
もう一度ユーディットの使っている部屋の扉をノックするが、返事は無い。
そうこうしている内に、ユーディットの向かいの部屋を使っているゼルギウスが様子に気付いただろうか]
― 集会場外・個室C近く ―
ユーちゃん、開けるよ?
[そう扉の向こうに声をかけるが、返事はない。恐る恐る扉を開ける。
やはりユーディットの姿はないが。何故かこの季節に、窓が開いたままになっていた事が気になった。
部屋に足を踏み入れ、窓へと近づく。
途中、ベッドの上にお風呂セットが置いてある事や、窓の近くにある椅子が倒れ、その横にはトランクがひっくり返っているのに気付いた。
嫌な予感がした。窓の外を見てはいけないような気がした。
けれど。恐る恐るもう一歩踏み出し、窓の外へと視線を向ければ。
そこに広がる紅と、その中に倒れているメイド服姿の幼馴染の姿が目に入った]
ユー、ちゃん……!?
[スカート姿にもかかわらず、思わず窓を飛び越えて。外へ駆け出しその傍らへと急ぐ。
ユーディットは喉を食い破られ、右腕を中心にあちこちを食い千切られていた]
――――ユーリー!!
[日頃、めったに呼ぶ事の無かった彼の本名を叫び。服や体が血で汚れるのも構わず、その遺体を抱きしめた。
その声は、まだ眠っている者も起こしてしまったかもしれない]
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