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…そう。なら、簡単だ。
今夜はイライダを喰らおう。
[期待に喉が鳴る。
きゅ。と、胃が鳴いて喉が渇く。
思考は向かう先、獲物の住処へと向けられた]
[鋏と香袋は、落とさぬように懐へと仕舞う。
血の匂いを纏い、イライダの家を目指し駆けた]
窓を破ろうか……、いや。
呼び鈴押せば、案外簡単かな…?
物音に気付いて、逃げ出されちゃ敵わない。
[朱い瞳を眇めて、短い思案を置く。
どう?というように同胞に目を向け、同意返るなら呼び鈴を押す。
伸ばす指先、それは既に恋人の血に染まって赤い]
[素っ気ない声に、言葉を失う。
続ける言葉を少しだけ悩む様子の後、
おずおずと言葉をつむぐ]
…キリルのしたいように、して、いいよ。
[イヴァンが死ぬと言うこと。
彼女の詞から、きっとその場を見たのだろうと思う]
[一番だいじだと思う相手が目の前で死ぬという、
そんな心情を悟る事はできない。
また、そんな相手を大事な肉親が手に掛けるなどと言う事にいたっては、想像すらできない。
囁き届く相手を想う。
想像出来ない苦しみを、悲しみを想う。
だけどもそれは、本能に上書きされて。
その事実を悲しいとすら、思う事は出来ない]
ロラン、
[同胞の声に、幼馴染の気遣いを感じた気がした。
だから名前を呼んで、少しの間口を閉ざすけれども]
…ありがと。
でもしたいことなんて…───ない。
[いや、ひとつだけある。この飢えを満たすことだ]
[ロランが見渡しながら言う>>23のには「ははっ」と笑って。]
まぁ、細々したもんはいろいろと、な…。
[銃や罠の為の部品やら材料が、無造作に木箱あたりに突っ込んである。
壁にはロープや、網…。
一応の気遣いとして、流石に刃物は入ってすぐに目につく場所には置いていなかった。]
お前の寝床は、こっちだ…。
[入ってすぐの広間から、ローズウッドの扉を開いて案内する。
ベッドが二つ並んで置いてある、両親の寝室だった部屋。
不要な物は捨てたり、使ってくれそうな人に渡してしまったから、その部屋には散らかるほどの物は置いていない。
部屋にロランを通したなら、何か必要なことがあれば手伝い。
自身もベッドに横たわっただろう。]
[分かっている。
この事実、この感情に囚われ足を止めたなら、
恐らくはもう、二度と走ることは出来なくなってしまうだろう。
獲物を狩れない狼は、死ぬ。
本能がそう知るから、揺らぐ感情は飢餓の下に覆い隠されていく]
キリル。
―――キりる、
[本能が理性塗込める中、ギリギリに保つロランか
相方の名前を呼ぶ。
呼べる知性が有る間、何度も。
そっとミハイルの家を抜け出す。
自身を心配してくれるひと。
裏切る行為に1度だけ目を瞑った]
キリる、
…俺が、
[開け放つ窓。
身を投げるように飛び出せば、
既にK銀の狼はロランの体を受け止めるべく待っていた]
ロラン、
…────、ん。
[以前なら笑みひとつでも浮かべただろう、
名を呼ぶ声には、ただ一度呼び返して頷くだけ。
けれど短い応えには、拒絶する気配もまた、ないもの]
………イヴァンを食べて。
大事と一緒になることは、叶ったの。
[理性が勝ったのは雲が赤い月を隠すから。
問うか迷った言葉を、静かに紡いだ]
[沈黙に、言葉は返さない。
予想はしていた。
彼女が彼女の大事な恋人を失うことを。
彼女が彼女の大事な肉親を失うことを。
彼女が彼女の大事な幼馴染を失うことを。
想像と現実は違う。
思考を巡らせる間も、ロランを背に載せたK銀の狼は
夜の村を駆け抜け。
イライダの眠る家が見えていた]
[ひやりと硬い鋏を顔に寄せれば、金属と血の匂いがする。
ぺろりと舌で、こびり付いた血を舐めた]
……、
[ひやりとした金属が、手の内で暖かくなる。
それが人の温もりのようで、少しだけ目を閉ざした]
ロラン。
[黒銀の狼の姿見えれば、鋏は再び仕舞われる。
懐には獣避けの香袋もあったから、
匂いに敏感な狼たちは気付きもしようか。
それに頓着する風もなく、獲物の家に目を向ける]
呼び鈴を鳴らすよ。
[先の会話には触れず、狩りの話を向けた]
[扉が開いてミハイルが姿を現す。
男は彼を見て安堵の色を浮かべた]
ん、足を怪我したらしいんだが、
[思わず答えてから一度左右に首を振り]
イヴァン…!
イヴァンがやられた。
レイスかキリルか――…わからないけど、
二人が居て、イヴァンが倒れてて……
血溜まりが――…っ
[呼吸が乱れ上手く言葉が紡げない。
途切れ途切れの説明でどれだけ伝わるかは謎だった]
[ミハイルに促され家の中へと入り
カチューシャを示された椅子へと座らせる]
――…イヴァンが殺された。
[搾り出すような声で其れを伝える。
糸が切れたかのように男の腰が椅子へと落ちた。
深い呼吸を繰り返し考えるような間]
ミハイル、占い師の話を覚えているかい。
――…黙っていて済まない。
僕が、その占い師で――…
人狼を、……みつけた。
みつけてしまったんだ。
[柳眉を寄せて、ミハイルへと視線をあわせる]
――…キリルが、人狼、なんだ。
[微か震える声でそれを伝える。
キリルと近しいカチューシャは如何思うだろう。
彼女の顔を見られず、ミハイルへと花色を向けたまま
前日にイヴァンを視て人間だと知ったことも告げたのだった**]
[飢えを満たすためにやってきている。
ミハイルを送ろうと、軽口交わした彼女の家の前。
玄関の灯りは消えていたから、空を見上げる。
直ぐ上野窓が開いていた。
狼の跳躍ならば、届く高さ]
…キリ、ル
[遠慮がちに呟く声。
彼女の姿を待つ。
掴んだたてがみの下、K銀の毛並みが波打った]
…ん、
[淡々とした顔は、月に照らされれば冷たいものと見えようか。
普段表情豊かと評された顔に、今は一切の感情が浮かんではいない。
ロランの視線を追い、上を見遣った。
窓が開いているのを認めたが]
うん。
[頷き返るのに、呼び鈴へを伸ばす。
月明かりの所為だけでなく、
その姿は、腕も指先も既に赤く斑に染まっていた]
─ イライダの家 ─
[既に夜更け、空には紅い月が輝いている。
狼たちが少し、こちらを気にする風をみせた。
懐に仕舞った香袋の所為とは気付かず、軽く首を傾げる。
香袋の発する匂いは、今は感覚を邪魔しない。
或いはそれは、既に身に纏った血の匂いの所為かも知れなかった。
既にこの身は、恋人の流した血を浴びている]
…イライダ?
[やはり赤く染まった指先で呼び鈴を鳴らした。
既に血は乾いてしまい、肌は軽く引き攣れている。
だから辺りにべたりと血のつくことはないにせよ、
どこかその痕跡くらいは残ろうか]
[彼女にかけるべき言葉を持っていない。
それどころか、考えた事など言えもしない。
見上げれば、僅かに欠けた紅月は真天に。
だからロランは黙って彼女の狩りの場を見る。
昨日彼女がしたように、腕の一本も貰えれば。
イライダの柔らかそうな身体は、
何処を取っても美味しそうだと思うから**]
[彼女が扉を開く。
遮る物がなくなれば、すぐに動いた。
昨夜のように、同胞に問うことはない。
自らの衝動の赴くままに彼女へと飛び掛り、即座に喉笛を食い破る。
柔らかな肉が簡単に食い千切れて、勢い良く血が飛沫いた。
イライダの白い肌が、みるみるうちに赤く染められていく。
乱暴に其処へと口を宛がい、血を飲んだ。
柔らかな胸、温かな肉に獣そのものの仕草で喰らいつく。
濃厚な血の匂いが、辺り一面に立ち込めた]
[飢えを満たそうと、がつがつとイライダの肉へと喰らいつく。
腕をと請われれば、目顔で頷いた。
───足りない、足りない。
内なる声に応えるように、浅ましいほどイライダの肉を食む。
骨を砕き、内臓を咀嚼した。
顔を上げたのは、ただ、物理的な限界が来たからだ。
狼どもへと促せば、彼らもまたイライダへと飛び掛るだろう]
────…ン…
[ひとまず、飢えの収まったことに満足の息をつく。
甘く酔いしれて満たされたというよりは、
飢えを必死に満たしたという方が正しそうだった。
綺麗な女性であった彼女はもう、無残な物体と成り果てている]
ロランは…、満足をした?
[ぺろりと舌で、唇を舐めた。
彼が今夜はミハエルの家に泊まっているものとは知らず、
彼の家に変えるのだろうと思っているから案ずることは何もないが]
ああ、奥に引き込めば良かったかな。
……関係ないか。今更だしね。
[玄関先で食い荒らしてしまったことを、少し気にする]
ボクは…、…。朝までは森へ行く。
ここにもそのうち、誰か来るだろ?
家にはまだ、兄貴がいる。
カチューシャは分からないけど……
…───ボクは、あの場から逃げてきてしまったから。
[戻れるかは分からない。と、首を振る。
同胞が何を言おうと、ロランの家に行く選択肢もまたないだろう]
…ロラン。やくそく、忘れないで。
[別れぎわに囁いた。
どうなるか分からないと、冷静な頭の片隅で考えている。
”見破るもの”
その網にかかったとは、未だ知ることはなかったけれども*]
[翌朝、イライダの家に訊ね来るのは誰であろう。
呼び鈴鳴らそうとするひとは、気付くだろう。
施錠されているはずの玄関扉が開かれていることに。
扉を開けば、そこには凄惨な光景が広がっている。
一撃で喉笛食い破られたらしきに、
その後は食い荒らされて、遺体はひどく無残な有様だ。
獣らの足跡に、狼の毛もあちらこちらに落ちている。
一見獣らの所業、けれど何故扉が開いているか。
人の仕業であろう、否。
───人狼の仕業に、違い*なかった*]
[キリルが血に赤く染まる。
血を流し横たわるイヴァンへと触れるのを視界に写し。
レイスがあとずさるのが見えた。
袋を抱きしめたまま、震えていれば。
先ほど別れたばかりの人の声>>19がして、はじかれたように振り向いた]
ゆ、ユーリー、さん……
イヴァンさんが……
[震える声ではまともに言葉にならない。
叫びをあげて駆け出すキリル>>12に、咄嗟に追いかけようとして。
けれど、ユーリーに引き止められた]
キリルが……っ、ユーリーさん、離して……っ
[血に染まったキリルが夜の闇に消えて行く。
けれど、追いかける事は許されなくて。
レイス>>26がその場で呆然としているのが見えても声をかけることもできないまま]
――っ
[ふわり、と浮く体に、とっさに目の前にあるものに縋る。
ユーリーの腕の中、彼の胸元を小さくつかみ]
え、な―― っ……
[問う声は言葉にならず。
かけるユーリーの腕の中、ただ落ちないようにしがみつく事しか出来なかった]
[瞳を閉じていたからどこに向かっていたのかは知らず。
ミハイルの名を呼び、扉をたたく動作>>29でようやく気づいた。
ユーリーの悲痛な声>>33に、目の前で挙われたことを思いだして、血の気がひく。
ミハイルの目の前でユーリーに抱えられていた事も、椅子に座らされた事も、きちんと把握できていない。
ミハイルへと説明するユーリーに、起こったことを告げようとしても震えて声にはならず]
……え……、キリル、が……
[ユーリーの告白>>34に反応しなかったから、ミハイルには事前にそれを知っていた事を気づかれたかもしれない。
人狼を見つけたという人を呆然と見つめた]
――そ、んな……
[キリルが人狼なのだと。
告げる言葉が耳に届く。
カタカタと体が震えた。
ポケットの中の小さな髪飾りがもたらした疑問への回答がこんな形で突きつけられて。
椅子の上、小さくなって震えるだけだった**]
[ミハイルの家から出て彼の家に帰らなければならない。
理性が残り動けたのは、恋人失くした彼女を想う気持ちが強いからかもしれない。
甘い匂いに酔い、それでも本能に任せず。
柔らかい腕の部分を貰い、骨が見える迄啜った]
…美味し…
[それでも、飢えを満たしていく感覚には、恍惚]
[最後にはまた、手を合わせてご馳走様、と言葉を添えた。
美味しかったです、と。
綺麗な大人の女性は、昨日のマクシームとはまた違って
美味だったのは間違いなく]
森に?
…朝まで?
危ないよ。
[心配気な言葉を紡ぐが、彼女がそう言うのだから
きっと、不味い状況なのだろうと思う。
少しだけ思案して]
俺の家にいて良いよ。
血も落として貰っていい。
俺、今日はミハイルの所に居るんだ
[鍵は開け放たれているから]
[ごちそうさま。と、ロランが囁くのを聞いた。
自分はどうだろう。
あの胸掻き毟るような飢餓は確かに満たされたけれど。
言えず、口の中の味わいをもう一度確かめるように目を伏せる。
甘く柔らかな味がした。イライダの味がした]
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