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─メインストリート─
[家を出て、歩いていく道すがら、考えをまとめていく]
状況は変わらない……どころか、悪化している。
そこの流れだけ見れば、魔術師殿の策が外れた……って事になるだけだが。
[それだけと思うには、ヴィンセントから感じた違和感が気にかかる。
そして、ヘンリエッタが『視える』側にいる事。
ピエロと妖精。
パズルは少しずつ、組みあがっていくだろうか]
じゃ、いってくる。
母さんもレベッカさんのところ、行くんでしょ。
……レベッカさんは忘れてないんだね。
ううん、なんでもない。よかったなって。
じゃあ。
[呼びかける声に、思考を一時中断して、そちらを振り返る]
っと、リックか。
……ヘンリエッタ嬢、どこかで見たか?
[唐突な問いかけは、どこか、確かめるような響きを帯びていただろうか]
ああ。
家のじいちゃんは、見事に忘れていたが。
[それから、いなくなった、という短い言葉に、微かに眉を寄せて]
どうして、それがわかるんだ?
どうして。
なんだろね。
あんまりよくわかんないけど。
ずっと、探してたんだ。
誰だかも、何かも、わからなかったけどさ。
ようやく見つけたのが、ヘンリエッタだったんだ。
……ずっと、話してたんだけど。
いきなり。
引き剥がされたみたいに、痛かったから。
いなくなったんだって、わかった。
そんなかんじかな。
……良くわからんが……。
どうやら、君らには、何かしら強い繋がりがあった……って、感じでいいのかな。
そして、それが異変を伝えてきた、と。
[リックの説明を、自分なりにまとめて、一つ、息を吐く。
それから、声を潜めて]
……ヘンリエッタ嬢、な。
ニーナたちと同じ状態になってる。
サーカスに女の子の新入りがいたら、偶然じゃなくて完全な作為、だな。
……こうなると、昨夜の呼び戻しの話も、だいぶ疑わしいかね。
ヴィンセントさん……なんか、違って『視える』しな。
強い、つながりなのかな。
ずっとね。二人で、話してたんだけど、そういうことなのかな。
サーカスにはいったと、思うよ。
ラッセルさんも一緒だったっていうから、何か知ってるかなって思って探してるけど。
…………そっか。
きっとね、ヘンリエッタなら、すぐわかるよ。
ヴィンセントさんが違って見えるって、どういうこと?
ラッセルが?
[そう言えば、昨日は姿を見なかったな、と思いつつ]
……それだけのつながりがあるなら、きっとすぐに見つかるさ。
[微かに笑って。今までなら頭を撫でるところだが、その手は肩の黒猫に]
ああ、なんていうかな……。
アーヴァインさんやエレノアさんや、ニーナ……それから、ヘンリエッタ嬢。
こっちのみんなは、普通の時と変わらない感じで『視える』んだが。
ヴィンセントさんには、他のみんなと違う……みんなにはない、影みたいなものがついて『視える』……って感じ、かな。
上手く言えんのだが、妙な違和感が着いて回る……。
うん、ラッセルさんが。
また具合悪そうだったって言ってたな。そういえば。
大丈夫だったのかな。
おれにはそういうの、わかんないけど。
……違和感があるなら、きっとなにかあるんだろうね。
サーカス、行く?
どうなんだか……とにかく、話も聞きたいし、捜した方がいいだろうな。
まあ、俺も良くわかってない。自分の力の事ながら、ね。
ただ、何事もないって事はないだろうな。
[ふう、と一つ息を吐いて言って。
サーカスへ、との言葉には一つ、頷く]
そうだな……取りあえず、まずはあそこに行ってみるのがいいかも知れん。
ああ、そうだな。
……それで埒が開かなければ……。
[魔術師殿の所に行くようだな、と呟きつつ]
どっちにしろ、町のどこかにはいるはずだし、そんなにしないでも見つかるだろ。
[肩の黒猫にな? と問うように声をかければ。
黒猫は肯定するように*なぁう、と鳴いて*]
-早朝:雑貨屋二階-
[結局まったく眠れなかった。
日が顔を出すのと同時に扉を開けて駈け出した。
程なくして、いつものレストランの扉を荒々しく開ける。]
はぁ…はぁ…ま、マスター…おはよう…
え、うん、大丈夫…ありがと…。
[マスターが出してくれた水を、一気に嚥下する]
ヴィンセントさん…起きてきてるかしら?
…まだ?
[名前を言って、反応が返って来たことに大きく息をはいて安心する]
《器を手に入れたら、是非とも御目にかかりたかったのですよ。
ねえ、綺麗でしょう――?》
[以前よりは少し遠くはなれど、その声は変わりない。]
…起こしに行きたいところだけど…さすがに失礼よね。
ここで待とうかしら?
あぁ、ニーナが戻ってるか見たらいいんだわ。
マスターありがと、ちょっと急いでるの。
またあとでくるわ。
[いつも嬉しそうにモーニングを食べるのを知っているから目を丸くするマスターに手を振って、再び扉を出て診療所へと向かった]
――ッ、知らない、
誰だ。
僕に、何を・・・・
[混乱を極めた青年の声は、表に出ることはない。
人形の世界は開かれ。
青年の世界は閉ざされた。]
さて、如何しましょうか。
このまま此処で、見ていますか?
それとも此処を出て、“彼女”の糧に?
勿論、此処に居たって返しはしませんよ。
漸く手に入れたのですから――
[またもぜいぜいいいながら診療所の扉を開ける。
流石にすぐに言葉が出ない。]
ぜぃ…ぜぃ…ぁ、あり…がと…ぜぃ…。
…よる、年波には…勝てない、わね…。
[水を持ってきてくれた若い看護婦に微笑みながら、一気に飲む。
息が整うのにはしばらく時間がかかった]
ふぅ…いや、もう体調は大丈夫よ。昨日お薬もらったし。
えっと…
[こくり、とつばを飲み込んで]
ニーナ、来てる?
…あぁ、そう…。
や、ごめんなさい。ちょっと知り合いの子でね…。
[首を傾げる若い看護婦にはそういってごまかし、俯くと]
え?
昨日ヴィンセントさんが同じ名前を言ってたって…ヴィンセントさんは覚えてるのね?
[ガシ、と若い看護婦の腕を掴む。思わず怯んでこくこく頷きながらも不可解な表情を浮かべている看護婦の前で、力が抜けて床に座り込んでしまった]
よか、った…。
じゃあ、失敗したって事なのかしら。
何にせよ、ヴィンセントさんがおきてくるのを待たないとね…。
あぁ、あそこに泊まっているコーネリアスさんにも会えれば話、聞けるかしら。
[顎に手を当てて考えていたが、ひとつ頷いて立ち上がると]
ごめんなさい、お騒がせしたわね、ありがとう。
もしヴィンセントさんがこっちに来ちゃったら、私が探してたって伝えてもらえるかしら?
[言いつつ診療所の扉を開けて外へ出た。
足はそのままレストランへと向かう。
今度こそモーニングを食べながら、ヴィンセントが降りてくるのを待つことにした。]
…あら?
[先程は誰もいなかったように思えたカウンターの逆の端に、コーネリアスがコーヒーを飲んでいるのを見つけた。
クラムチャウダーに夢中で気がつかなかったのか、コーネリアスのいつもと違う様子に気がつかなかったのか。
クラムチャウダーを食べ終えると、コーヒーを手に持ったまま隣へと移動する]
おはようございます、コーネリアスさん。
具合、悪いのかしら?
[顔を覗き込んだ]
隣、よいかしら?
[頷かれたならば隣に座り、首を横に振られたならば「なら質問だけ」と]
ね。
どうなったのかしら?
診療所見てきたけど、ニーナは戻ってない様子だったわ。
アーヴァインさんは、ヴィンセントさんはどうなったの…?
[早口で捲くしてじっとその奥まで見ようとするかのように、瞬きもせず瞳を*見つめる*]
今日和。ヴィンセント先生いらっしゃいますか?
いえ、昨日わざわざ診に来て頂いたので、御礼をと。
そうですか、未だ。
ではまた伺います。
《主。
御気分は、如何でしょうか?》
[自ら器を離れた魂に向け、囁く声は人形のもの。疲れてしまったのか、無視しているのか、青年の声はない。]
―レストラン・朝―
[やってきたレベッカに疲れたような顔で首を振ると、その問いに目を伏せる]
すみません……私にはどうなったのかは、判りません。
ただ、ヴィンセントさんが未だに目覚めないということは、失敗、だったのだと思います。
ただ、マスターもヴィンセントさんのことは覚えているようなので、今までと違っているのは確かです。皆さんの…いえ、レベッカさんの願いの力が届いているのかもしれません。
だとしたら……
[その先は言わずに、顔を上げ、レベッカの瞳を見つめ返す。冬の闇を思わせる深い紫紺の瞳が、誘うようにゆらめいた]
ドクター。
愛らしい小兎の出来映えにはご満足かな?
不機嫌なお嬢さん達の面倒を、しっかりと見てあげなさい。
皆、大切なお客様なのだからね。
[囁いてから、笑う]
もうすぐ、また美しい魂が手に入る。楽しみにしているがいい。
[ヴィンセントが目覚めない、という言葉に、目を見開いてゆっくりと手で口を覆った。
コーネリアスの瞳に、赤茶色の瞳が吸い込まれるように釘付けられて]
だとしたら…?
私に…ニーナやアーヴァインさんを、呼び戻せる?
ヴィンセントさんを…起こせるのかしら?
…もしかして、エレノアの奥様も?
[呟くように、手の内側で口だけが言葉を綴る]
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