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わしゃ、いいから、坊を、お止め!
[駆け寄って何かしているミリィに唸りながらも声を向けた。
目はエーリッヒとアーベルを見たが、それ以上は何も出来ず*]
とりかえっことは思わないけど。
[ヨハナの言葉に、少し考えて、苦笑。]
エーリ君、妖精でしょう?
……ティー君、帰ってこれると思うけど。
エーリ君は意地悪だ。
空間に穴空けたからねえ。
落っこちちゃったのかもしれない。
[運が悪い事だ、などと言うさまはまるで他人事だ]
……像見つけたら、此処からお暇するつもりだった。
[少しの間。
その先の目的までは言わず]
ボーンレス。
実体のない子でね、まるで霧みたいなんだけれど。
その癖、人に触れるのが好きなんだ。
まあ、命奪うまではしないだろうから。
[お止め、と言われても、こちらも放っておくのはさすがにできず。
何より、他者に能動的に仕掛けるような力は、箒に込めた一部を除いて封じられている状態な訳で]
……落っこちたって……。
[情けなすぎる、とは。一応言わずにおいた]
像を見つけたら。
……でも、どうして……?
[続けられなかった先。それが気になったから、自然に問いかける]
どうして今なら?
……ミリィちゃん、どうにもならないなら、えと、どうにかしよう。
ヨハナおばあちゃん、辛いでしょう?
まあ、部屋にいっぱいあるし。
[メモ帳を先のように取り出して、ペンで円を描く。]
う、うん、どうにかできるなら、お願いするのです。
このままだと、御婆様が大変な事になっちゃうですよぉ。
[アーベルの言葉に、こくりと頷く。
じっとり重い感触は、自分的にもあんまり良い気分ではなかったりする]
……で、さ。
さっきも言ったけど。
嫌いなんだよね、そういうの。
[次いだ言葉はアーベルに対して。
先程、魔法に対して見せた不機嫌そうな色はなく、淡々と言う。
微かに口唇を動かして特定のものにしか聞こえぬことばを紡ぎ、二度目に指を弾くと、霧は薄れて老婆から離れる。牽制するように、周囲を漂ったままではあったが]
《……石も少ないし。
一先ず、逃げるのが先決かな。この場は》
[見つけられてもいないのだし。
妖精たれば逆境も楽しいと思うのだろうけれど、人の身を借りている所為か、気分はあまり明るくはならない]
んん、ごめんねミリィちゃん。
描けないと出来ないんだ。
でもどうして?
[不思議そうに、エーリッヒに問い返す。]
約束だから、大丈夫だよ。
普段使わないし。
ピアスあるし。
ピアスなかったらやらないよ? 怖いし。
別に、世界を滅ぼすだとか、そんなことは考えちゃないよ?
出来るとも思えないし、自殺願望ないしさ。
だから。
虹の天使を渡してくれたら、さっさと消えるんだけど――な。
[駄目かな、と首を傾げる。
一人を捕えたばかりでは妖精の王も力を揮えないか、現れる気配はなかった]
在るべきものは、在るべき場所……に?
[言葉を小さく繰り返し。
霧が離れたなら、ほっとしたよに息を吐いて、立ち上がる。
アーベルの言葉には、気にしないで、と笑って見せた]
……それが、嫌い。
[もう一度だけ呟く。
それ以上の声は返らない。
白い霧が濃さを増す。
人の姿をした彼はその向こうに、溶け込むようにして*失せた*]
……そんな事、冗談でも願うなんていわれたら。
ボク、全封印叩き破ってでも、成敗しますよ?
[半眼になって、物騒な言葉をぽつり]
渡してくれれば消える、って言われても。
それで、はいそうですか、って頷くのは、できないですよ?
[そも、どこにあるかわかってない者の方が多いのだから]
[ミリィが笑ってくれたので、にこりと笑い返して。]
んん、ヨハナおばあちゃんも大丈夫だね。よかった。
エーリ君が何で嫌ってるのか、わかんないな。
ちゃんと理由も教えてくれれば良いのにね。
[いなくなってしまった向こう側を見て、ぼんやり呟いた。]
て、あららぁ……。
[霧に消えていく姿に、ため息一つ]
ほんとに、もう……。
困ったひとですねぇ……。
[呟きの後、出たのは小さなくしゃみ。
どうやら、冷気に当てられたらしい]
うう……ちょっと、あったまって行った方が、良さそうです。
[湿った紅の髪を軽く摘んで、ため息一つ]
……そうですねぇ。
ちゃんと、理由も言ってくれればいいのに。
[アーベルの言葉に、こくん、と頷く。
白の鳥も同意らしく、くるる、と*短く鳴いた*]
うん、あったまったほうがいいね。
ここ、温泉だし。
ヨハナおばあちゃんも、もう一度入ったら良いと思うよ。
おれは、ピアス取りにいこう。
一個だとこころもとないからね。
あと、シチュー作るから。
ええと、材料ヨハナおばあちゃんから貰ってもいい?
[リクエストだったよね、と笑った]
あれだよ、エーリ君はシャイだから、言えなかったにちがいないよ。
[にこりと笑って]
でも聞きたいけどね。
ねえ鳥さん、やっぱり鳥さんも……ん、なんでもない。
いってくるね。
あとで、来ると良いよ。
小屋でちゃんと、あったかいもの作ってるから**
[像を見つけたら消えるなどと言うエーリッヒに物申したい事は山ほど合ったが、腰の痛みに声も出ない。睨むように唸っているばかり。
やがて指の鳴る高い音と共にようやく重みが遠のいて、婆は大きく息を吐いた。荒くなった呼吸を繰り返し、白い霧に紛れ消えて行く姿を皺に囲まれた目で睨む]
……ったく、あの馬鹿坊がァ。
守護妖精さんが村にくれたもんを勝手に持ってく何ざ、泥棒以外の何者でも無いさね。林檎の森番さんが耳にしてたら何と言うかねェ…いででで。
[既に居ない青年へ文句を言いながら上体を起こし、痛みに腰を抑えて蹲る。ミリィとアーベルとの間で交わされる言葉に否やはなく、ミリィの手を借りながら湯治再び*]
あァ、窓の鍵は開けてあるから材料は勝手に持ってお行き。
ツィムトが何か言うかもしれないが、これを渡しゃ大人しくなるさね。
―― 村の丘 ――
[風がそよぐ。
小高いその場所からは、村の光景がよく見えた。
事件に関わりのない人々に取っては、崖崩れによる不安と被害はあれど、いつもとそう変わりのない日々を送っているようだった。
視線を水平に戻す。
静かに佇む、冷たい石の並んだ墓地がある。
地域によっては妖精は死者の魂の成れの果てであるともいうが、生憎とここにはいないらしい]
[悪戯ものたちからの報告は、芳しくない。
元々、然程期待していたわけではなかったが。
気の短いかれらはそろそろ捜すのに厭きて、森に留まらず、騒ぎたがる頃。親の脅しが真実と、子供たちは知るのだろう。あるいは、親自身も]
お伽噺は作り物語だから夢があるんだけど、ねえ。
[楽しいことと、少女に嘯いたときの様子はそこにはない。
ぱらつく金の髪を掻きあげる]
―自宅―
[夕食は森番小屋で取り、残りのシチューは駄賃に置いて来た。
まだ痛む腰を宥めながら菓子を作っていく]
まったく肝心な時に姿見せないんだからねェ、妖精王は。
匂いに釣られて出てくりゃいいんじゃが。
[揚げたパンに詰めていくのはリディに貰った卵で作ったカスタード、栗の渋皮煮を砕いて入れたマロンクリーム、そして林檎の残りで作った今年初めての蜂蜜入りの林檎ジャム]
…ついでに辛子入りも一個作っとくかねェ。
[ふと思い立って悪戯としての定番も一個作り、二つの籠と一つの紙袋に入れて家を出る。薄茶猫も婆のいつもより遅い歩みをのったりと追っていく]
[束の間落とした視線は、墓石に刻まれた文字をなぞる。
今よりは昔、村の歴史に比べればそう遠くない過去。彼方の地から賜ったという樹に肖った姓、祖父とは異なる名。
手を開き砕けた緑を散らすと、色のない石に輝きが残った**]
―丘―
[先立った昔馴染み達の墓を横目に見ながら、林檎の森番と呼ぶエーリッヒの祖父の墓の前まで歩く。いつもより前屈みで歩いていた為に気付かなかったが、墓前には先客があった。
足を止めた婆の籠から、風が甘い香りを攫っていく]
…墓参りかい、坊。
[皺だらけの顔に苦い笑みを浮かべて、墓石に刻まれた名に皺だらけの顔の中で唯一昔と変わらない青い目を向けた。
ゆっくりと歩み寄り、散らされた輝きの上に紙袋に詰めた4種類のベルリーナーを墓前に供える。紙袋の表面には『一番手前は辛子』と薄く走り書きされた人間の文字]
残されたもんも寂しいが、残してったもんも心配じゃよなァ。
どうせまた食べとらんじゃろし、お前さんからやるといいさね。
悪戯もん避けのもついでに食べさせてしまえばいいさァ。
―小屋―
[昨夜はちゃんとシチューを食べた。]
[今朝も残りを食べて、それでもまだ残ったものには、メモに書いてはりつけた。]
エーリ君は食べることっと。
よし、これで問題ない。
だいたい食事も食べないでいるとか、いくら妖精でも駄目だよね。うん、駄目。
それにしても――なんでエーリ君は嫌がるんだろう。
[メモとペンを見て、不思議そうな顔。]
使い方も、使うときも、間違えていないんだけどな。
……ピアスなくても、おれのものなら、あげるものはあるし。
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