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[この色も、次に目にする時、
かれの眼には褪せて映るのだろう。
天を仰ぐ女の眼が何を視るかは分からない]
ギィ、終わったよ。
呆気なかった。詰まらないね。
[声を聲に替え、かれは同胞に告げる。
平時と変わらぬ口調で。
白む空と共に、夜の獣は姿を消す]
[血を流せとの言葉には短く承諾の言葉を返し]
…さぁ?
私がその前にどんなことをしていたかなんて覚えてないもの。
けれど、手にした牙は随分と私の手に馴染むわ。
[使い慣れた感があると告げ、自分の右手を見つめる。手には左腕を押さえた時に付いた血とインクが混ざり合って付着していた]
[昨日の各々の反応を聞く頃、無精髭の男が顔を覗かせた。話に興味が向けば、男も共に聞くことになろうか]
そうね、イザベラの反応は要らないわ。
[クインジーに答えて告げられる言葉を耳に入れる。内容の整理は後にして、まずは怪我の治療をする事になった。水場で傷口を洗い流し綺麗にしてから、大人しく治療を受ける*こととなる*]
馴染むか
案外近くで戦ったことがあったかもしれないな
[シャーロットの言葉を聞き、男はその手を見ながら言った]
[反応の話に興味があるならとケネスにも聞かせる]
[ナサニエルは武器を気にしていたということ]
[見せるつもりはなかったが、キャロルの要望をかなえるために武器を見せたこと]
[ギルバートは"見分ける方法"について、真偽を考えているようだったこと]
刃物で傷付けたというのがわかったのに、それ以上何が必要なのかもわからなかったな
発動のときを見たいとギルバートは言っていた。その目を見られないように注意したほうがいいだろう
[既にケネスは"シャーロットの次に"信頼に足る人物であった]
[理由は簡単で、シャーロットが殺されていないから]
[何か言われたらその説明は軽く語られることとなる]
とりあえずはまずその怪我だ
この体は――暫く置いておいても大丈夫だろうな。また服を駄目にするのも面倒だ
―朝・野外―
[東の方より昇り来る太陽によって夜が駆逐され、空が澄んだ青に変わる頃。]
[男は独り、緋色の原を歩く。]
[目指すは、花に囲まれた泉]
……しかし、なんで泉、なんでしょうかね。
[少しく疑問を含んだ言葉が零れた。]
[シャーロットの怪我を消毒し、包帯を巻き、男は場を離れる]
[何もない顔でキッチンへ行き、水差しに水を入れ――]
[男は回想をやめた]
[あまり特別な事でもなかったからだ]
[緋い髪の少年は無事だろうかと、再び窓の外を見た男は、ぼんやりと*考える*]
[何故犠牲者は夜に泉へ向かったのか?]
[泉の何が惹きつけるのか、]
[そんな取りとめも無いことを考えつつ、森の小道を半ばまで進んだところで]
[大輪の花が咲いていた]
[否、咲いて、散っていた。]
[紅い緋い花群のなかに広がる、ひときわ鮮やかな緋の色彩――
それに彩を添えるのは、赤に縁取られた白と波打つ豪奢な黄金]
[何よりも美しい赤を好んだキャロルが、自身を鮮赤のひと色に変えて横たわっていた。]
[引き裂かれた首筋から溢れ出した血で、長い蕊を揺らす花は茎まで赤く染まっている。]
[それの生える大地も]
[男の眼は]
[女の指先の、赤く染められた爪が欠けているのを見て取った。]
[その爪に毒が孕まれていたことを、男は知らない。]
――花も毒を持ち、手折られる際には抗う……だったか。
[確かに彼女は手折られる前に抗ったのだろう、]
[空しい抵抗だったとしても。]
色はまだ綺麗だが、においはもうダメだな。
冷たくなっているし、粘りが出ている。
肉も固くて喰えないだろう。
[冷たい眼差し]
…………
[女の骸の傍に、折り取られた赤い花が落ちている。]
[それを男はそっと拾い上げ、血に染まった女の胸の上に落とした。]
[それは死者への手向けではなく、単にその方が「それらしい」と思ったのだ。
特に何か計算があってのことではなかったが。]
次こそは美味い肉にありつきたいものだ――
[男の気持ちは次の獲物に向いている。]
[冷たくなった死肉のことなど、とっくに頭から消え去っていた。*]
[廊下に何か話している声が聞こえ迷わず書庫に踏み込む。後ろ手に柄を握り胡乱な目が部屋の惨状を映す。イザベラを一瞥し、手を血に染めたシャーロットに短い口笛]
心臓を一突きか、やるねえ。
で、結果は?
[興味を示すのはそれ一点と訊ね、結果に失望交じりの息を吐く。それでも容疑者が減ってくれたことには変わりないとクインジーの話す武器や異能への反応に意識を向ける。聞き終えての感想は一言]
…赤毛のちびが入ってねえな。
[埋葬には来なかったと耳にしても鼻を鳴らすだけ]
[信頼のあるなしに興味はなく、クインジーがなぜ自分に話すのかは問わない。だが推し量る目で見、軽くなされた説明には気のない態で耳を傾けた]
死んだ後の正体なんざ構わねえだけかもしれねえぜ?
[言った後で偽悪めいた響きに聞こえ顔を顰める。獣が仲間をどう思うかはともかく、間違いなく隠れ蓑にならないシャーロットを害する価値は想像が付く]
[後で考えても、男にはそれしか言えることがなかった]
[もしラッセルがかの獣でも、生きてほしい]
[そう彼が望む限り]
[その言葉は、決して口にされない]
[秘めた決意は、大きくも小さくもなりはしなかった]
[ラッセルを庇う言葉にも胡乱な目は変わらない。生きた状態で違うとわかるのは目の前の男ではないと、自分だけは知ってるのだから。だがそれ以上言うべきことはなく男の執着だけを頭に残して扉へ向かう]
あ゛ん? 返り血だけじゃねえのか。
ほらよ、消毒に使え。残りは返せよ。
[血を流すという声に振り返り、ポケットの酒瓶をクインジーに投げる。手当てを手伝うのは一人で十分と昨日と同じく城の内部を巡る]
[玄関ホールへと辿り着いた時、外からナサニエルが訃報と共に戻ったのを見つけた]
へえ、今度は女か…ちっと見てくらあ。
[名は覚えていなくても知らされる死体の状態から誰かはわかった。他に知らせるのか埋葬の準備か残るナサニエルを置いて森の小道へ行く。緑の屋根で朝が来ても薄暗い中、緋と金は良く映えた]
あ゛ーあ、いい女だったのになあ…
[胸に落ちる一輪と欠けた爪を上から見下ろし、血に触れぬよう血の気のない白い顔に手を伸ばす。碧眼を蝶の羽のような睫毛で覆うと、鋭い目が*獣の残した痕を見る*]
そういえばあの男はなんというんだ
[ぽつりと呟いたのはそんなことだった]
[窓の外、彼岸花の中、青が見えるのは少しの時間を*置いた後だった*]
[物音が止んで、人気がないのを見計らって、わたしは廊下に踏み出しました。
できるだけ音が立たないように、杖は持たず、廊下の灯だけを頼りに、手探りで進みます。
目的を果たす前に、見つかるわけにはいきません。
やがて或るひとの部屋を探し当て、扉の内へと潜り込みます。
2人のうちどちらでも良かったのですけど、相手はびっくりしたかも知れません。]
[わたしはそのひとに近付き、言葉を重ねます。
相手の正体を知っていることと、わたしの正体と。]
…それと。
[わたしを「ハズレ」と称した、男の話をしました。
考えて出た結論に確証はありませんから、気をつけたほうがいいかも知れない、とだけ。]
[もし望む訳を尋ねられたなら、わたしは答えたでしょう。
この世界が終わったら、新しい世界に行けるのでしょう、と。
そう長い時間は取らず、わたしは部屋を後にします。
話の間、きちんと眼を見ていたことに、相手は気付いたでしょうか。]
[そうして日が昇る頃。
昨夜のことなどなかったかのように、わたしは部屋を出て、また血の臭いを嗅ぐのかも知れません。
気配には気をつけたつもりでいましたから、何処かで見られた可能性など考えていません。*]
―深夜・回想―
[フィンが「花を摘む」と称して女を狩りに出かけている間。]
[男は結局狩りには出ず、塒としている客室に篭っていたのだった。]
[扉の前にやってきた気配は、警戒しているあの隻眼の男や髭の男のものではなく、足取りもおぼつかぬ女のものであったので、彼は戯れにその侵入を許した。]
[娘の語った話は、彼にとっては悪い方の部類の話だった。]
[不安が的中したこと]
[この娘を盾にすることはもはや出来ないこと]
[表情は平静を装いながら、内心では舌打ちをした。]
[暗澹たる夜は終わりを告げ、
世界は陽の下に照らされる。
城内の冷えた気配は日に日に増していた]
……なんか、変な音する?
[されど厨房に立ち、煮立つ鍋と顔を付き合わすさまは。なんとも平和だった]
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