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[又顔を研究室に戻し]
研究室? ロック解除できたの?
なら、ここからでも屋上までいけるのね?
それなら、あの長い階段を上る必要もないんだ。
[嬉しそうに言葉にする]
今、ノーラさんの声が聞こえたの。
呼んでるみたいだった。
ううん、エーリッヒさんと来たのよ。階段のところで、待ってるはずなの。
[廊下から聞こえる自分を呼ぶ声にもう一度廊下を見た]
ノーラさん?
私、ここにいるよ。どうしたの?
分かった。
一緒に行くか、
二手に分かれても良いが。
[ヘルムートが選んだのは、音の規模から推察してヘリポート側へ向かうルート。階段を出来得る限りの速度で駆け上がり──]
ヘリの入口に、
フロアへの扉が開いている?
[大きくサファイアブルーの両眼を見開いた。]
>>25
ああ、そのはずだ。ついでにヘリももう開くはずだ。
なんとなくだけど、いい方向に向いてきたかな?
[リーチェに向かって笑いかける。]
ノーラ?
僕には聞こえなかったけど……やっぱりあの糸ってやつか?
[そして、部屋の外に出ようとする。]
―3階 研究室付近の廊下―
エーリッヒ…
[ケースの中、12本の注射器だった。2人少ない。
よた、と片方だけの杖でベアトリーチェの前まで辿り着く。]
ヘリコプターの扉が開いて
中から注射器と手紙が…。
注射を打てば回復すると、あったわ。
[ゼルギウスから、とは今は言わないままで]
エーリッヒか、ハインリヒと相談したいのだけど…
……正直なところ、俺は気が効く方じゃないから。
望みの全て、汲み取れんかも知れんけど。
[自慢にならない上に、身も蓋もない事をさらりと言って]
……過去に囚われて、今を失うつもりも。
今に囚われて、先をなくす気も。
どちらも、ない。
それだけ、覚えておけ、な。
[短く言って、図書室の、奥の方へと歩みを進め]
ヘリに乗れるの? なら、助かるのかな。みんな。
[一人一人の顔が浮かんでくる]
ダーヴィッドさんはパソコンの近くにいるから聞こえないのよ。
糸は見えるけど、糸で声は聞こえないの。
[口にしたところで、ノーラの声]
ヘリのドア、やっぱり開いたのね。
注射器? 回復するの?
なら、悪い人から打ったほうがいいわ。
アーベルさんが酷い具合だったから。
先生も、酷かったけど……ノーラさんも足、痛いんでしょう?
―6の部屋―
[出て行く二人を見送る。
そして地面に座り込む]
僕は、病弱、で意地っ張りな王子様の見張りを、するで、す。
[王子様、なんとなく口から出た言葉だった。
だけどその言葉はものすごく適切だと思った。
皆に心配されて、それを受け入れない姿、そしてお付の者に痛い目に合わせれるあたり、まさに王子様]
ふっふっふ……。
そうすると僕はなん、の立場になるんで、すか、ね?
[下らないことを考えながらも見張りの目は緩めない]
[発見は出来なかった。
ゼルギウスからの手紙だけがヘリの床に落ちている。]
注射器は何処に?
誰かがあちらに運んだか。
[ゼルダに頷く。──開いていると。それから、ゼルダに手紙を差し出した。]
[廊下に出ると、ノーラが何か重そうなものを持っている。]
ノーラ?
何?薬?ヘリに?
[ともかく一度そこにおろすように言った。]
そうだな、薬のことは、エーリッヒかツヴァイに…。エーリッヒが階段のところにいるんだっけ?リーチェ?
……気のせい、か。
聴覚には、影響ないはず……なんだが。
[そんな呟きをもらしつつ、本の背表紙を辿ってゆく。
医学書、専門書。
あって不思議のないものたち。
その中に混じって、植物学やら薬草学の書物も見受けられるのは、研究のためか、などと思いつつ]
……俺の資料が、薬物と関わりあるとは思えんけどな……。
[何冊かの見知った著作に、小さく呟きつつ。
ふと、見やった奥には、石像が一体]
―3階・廊下―
…ノーラ?
どうした。
[研究室付近の廊下へ向かうのならば、
恐らくはすれ違っていただろう。
短くとも説明はあったのか、
それとも呼んだ名を探しに先に行ってしまったのか。]
[愉快犯なら、逆に手紙だけを置く事はしないだろう。
そう考えてヘリ内部を調べるが、注射器の入った箱は見当たらない。]
──14人で乗るには狭い。
[医務室のときのように、パニックに陥らなかったのは
人の気配と、音と――声のお陰か]
…ッ…、――
[びくり、と肩を震わせて]
…、っノ、ーラ…?
[詰まりながら 胸元で手を握り締めた。]
…………。
[何か、メモらしきものを持っているような、それ。
近づいて、よくよく見ると、そのままでは手に取れそうになく]
……あんまり、いい気はせんのだが。
これで、砕けるか。
[小さく呟き、取り出すのは山刀。
鞘に収めたまま、かつかつ、と数度叩いた後、思い切り鞘を叩きつける。
数度の繰り返しの後、崩れ落ちる、石。
はらり、落ちたのは、メモ]
……で。
これだけやって、白紙とか言うオチはなかろうな。
[そんな呟きを漏らしつつ。
鞄を下ろして、メモを*手に取った*]
[ゼルギウスからの手紙は、腹立たしいほどに簡潔な物だ。
-------------------------------------
回復のクスリ、お届けします。
あとは研究所にきてください。
ゼルギウス
------------------------------------- ]
うん、階段の方に、いるはずよ
[ダーヴィッドの問いにそう答えて]
回復できるなら、みんな喜ぶよね。
でもツヴァイさんの咳は別のものだって行ってたから、無理かな…。
●業務連絡●
B&Dの石像の持つメモは?
発見者[[fortune ]]で奇数が出ればメモに何かある。偶数の場合は残念ながら読めない。
BとD どちらかがスカでどちらかが当たりです。
手紙…。
[薬を、と。書かれた文面に目を通す。]
きっと効くよ。…すくなくとも、これで悪化する事はないと思う。
[観察しているのならば、バタバタ死なれては困る。そう言う心算なのだろう。
それは多分、完治はしないだろうという予感でもあったけれども。]
飲み薬じゃなくて、注射?
じゃ、誰か打てる人が居ないと…
エーリィ、できるよね。
エーリッヒさん?
[いるはずの場所へ、駆ける]
下に、行ったのかな?
[気配がないと、立ち止まる。ノーラの足が止まった音に気づいて首をかしげた]
[ 先ほどまであそこに 石像は 無かった。 ]
……
[どくん、どくん、と心臓の音が五月蠅くて
他の誰かが喋っていたとしても 聞こえない程。]
――…
[松葉杖をついて一歩、また一歩と近付き]
[引きちぎられたベルトと、石になったエーリッヒを見つけた。]
[14人では狭い。
その一言に、蘇るあの冷たい声。]
…見殺しに、することになるって。
全員では飛べないから。
大勢を生かすために、誰かを犠牲にしなきゃならない。
[俯いて。
声も、握り締めた手も震えていた。]
そんな、予感がするの。
…硬いわ。
[誰がこんなことを。
彼が何をしたというの。]
っ……
[石化した肌は冷たく、あの温もりはもう、どこにもなくて]
えーり…っひ、…。
[こみ上げる感情は渦巻いて
ぱたぱたと涙が零れ落ちて
落ちて、落ちて、止まらない。]
……掠れてる、な。
[記されていたらしき文字はかすれてよくは見えず。
ため息一つ]
ムダな労力を使った、か。
[はあ、と。
零れるのはため息一つ。
とりあえず、視覚に霞がかる自分では、ここでは得られるものは少ない気もしていて]
……向こう側見てくるか。
それとも、誰か、呼んで来るか?
もう少し、休みたいなら、それでもいい。
[ナターリエの所に戻り。
向ける言葉は、*穏やかなもの*]
[ゲルダに頷く。]
ハインリヒ、ライヒアルトあたりも。
人間にした事があるか分からないが、
──注射器自体は扱えるだろう、な。
[最初に回復と言って真っ先に必要なのは、きっとアーベル。
見張りを引き受けてくれたユリアンは、アーベルが王子様がどうこう──掴めない相手だと思いながら、でも信頼していた。]
ここ、に?
[嫌な、予感がした。ノーラの足が動いて、止まるのは、すぐ近く。
手を伸ばした]
……エーリッヒ、さん?
[触れた、冷たい硬いもの。指の形は、さっき触ったときと余りかわらずに、ただ、温もりと肌の柔らかさが欠けていて]
/*
とりあえず、墓に赤が見えるかどうかわからないけど、
行けるなら、僕が殺しにいきます。>カルメン
先取りされたらゴメン。
ええ、一人でガンガンやっちまってますねホントに。
見殺し?
[フロアに向かい掛けて、ゲルダの言葉に足を止める。]
ヘリが開いたのは、今さっき──だろう。
誰がそんな事を。
……予感か。
[もう一度ヘリを振り返る。]
乗れて、10人程度だろうか。
ベアトリーチェは軽いから、11人。
否、詰め込んで12人──飛べるのか。
[ゲルダが震えている事に気付き、首を横に振った。
彼女の肩に両手を置く。
冷たい声を聴いたとは知らない。その事実を聞いても理解出来ないかもしれない。だが、手のひらでなるべくしっかりとした温もりを伝えるように。]
>>51
……ノーラ……。
[石になったエーリッヒをノーラをただ見てるしかできない。]
>>54
うん、ここに……。
[リーチェがうまく手を伸ばせないなら、少しだけ介助して……。]
首のベルトが切れてる……。
[ノーラが泣き崩れる様子に顔をふせる…。]
[頬から、唇、顎、首へ細い指先が滑り落ちる。
生きていた時、こんな風に触れたことなんてなかったのに。
頬を伝って零れ落ちる涙のように指先は下に降りて
そして――
胸元へ辿り着く。]
…貴方の願いは
[服の胸ポケットから鎮静剤を4つ取り出して]
――叶えたくなかったわ。
[自分のポケットにしまい込んだ。]
さっきまで、温かかったの。
ついさっき、階段で落ちそうになったのを、止めてもらったの。
頭を、撫でてくれたの。
声だって、かけてもらったの。
ど、……。
[どうして、と紡ぐより先に、零れて来る涙。声が出せずに、口を押さえた]
あっ…………。ぁ、。
[離れなかったら。自分が上に来なければ。ついてきてもらっていたなら。
何より。誰が。
彼の命を奪ったというのだろう]
[沈黙が続く。
睡魔が襲い掛かる、そして体の痛みがそれを後押しする]
ふぁぁぁ……、眠くなるです。
でも、寝れま、せんで、す。
[後を任された以上寝てしまいましたじゃ話にならない。
誰かが戻るまでは攻めて起きていなければならない]
アーベル王子、恐れ、いりませ、んがお話し相手にな、れです。
お差し支えなければ、なぜ? そんなに、死、に急ぐか教えてくれ、ま、せん、かー?
[純粋な興味だった。
止めるつもりはない、それでも理由は気になったのだ]
[ここからは聴こえない…、ノーラの泣く声が。
だからまだ知らない、エーリッヒがどうなってしまったのか。
しゃくりあげる声にただブリジットの頭を何度も撫ぜて]
…少しくらい、ゆっくりしたっていいさ。
[堪えなくていい、と。
亜麻色の髪を見下ろす先に、白の花弁。]
[泣き崩れる女と少女]
よかったね。
彼女らの中で、
君は永遠になったよ。
優しい人たちの心のかけがえのない存在に。
[静かに頷く。
両肩に触れる手は、しっかりと大きく、暖かい。]
なるべくなら、みんなでいけるといい…けど。
……っ!?
[びくり、と身を竦ませる。]
なんで、…だれ、が……。
エー…リィ…。
[唇を噛み締める。摘み取られた命を、感じた。]
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