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─狩場─
大切な妹だからね。
ミハエルも一緒には暮らしていなくてもエーリッヒと仲良いだろう?
ああ。母のことも好きだったよ。
[笑うイレーネの頭からそっと手を外す]
[今もというのにその通りだねと頷いた]
私はそんなに怖そうに見えるかい?
[首を竦めるミハエルに軽く肩を竦める]
[とことんまで付き合うというのには微笑した]
[妹が同意を求めるのに深く頷く]
とても綺麗で。私も好きだよ。
―自宅―
[威圧や何やらは勿論承知の上でやっているのだが、ともあれ]
よし。
[素直な返事に頷いた。
歩くユーディットを追い越して先に玄関に行き、扉を開けた]
帰ったら安静にしてろよ。
─ゼルギウス宅→村の通り─
はあい。
[帰ったら安静に、という言葉に頷いた。
……帰る前に、寄り道しないとならない事は、言わずに。
一度工房に行って、細工用の糸をもらう必要があるから。
それに、パン屋にも用事はある。
そこに主がいない事は、未だに知らぬ事]
じゃあね、ギィにい。
また、ね。
[ちたちた、と手を振って歩き出す方向が家とは微妙に違うのは、すぐにわかるだろうが]
─村の通り─
ウェン……ウェン…………ヒグッ……
[エーリッヒの胸に顔を埋め、暫し、泣くままに泣き、されるがままにされていたが、]
…………………ん。
[ぐい、と強引でない程度にエーリッヒの胸を押して、身体を離すと、ゆっくりと立ち上がり、袖で目元を拭う。]
…………うん、もう大丈夫。ごめんね、服汚しちゃって。
それと……引き止めちゃったよね。うん、それもごめん。
知らせないとね、皆にも。
ゲルダおねえちゃんのことと……ウェンくんのことも。
[そう言って、ぎこちないながらも笑みを浮かべる。]
─狩場─
……それは怖い。
[怒っているときの話に、真顔で同意して>>26]
ぐっ、…!?
[同意を求める妹と同意する兄を見比べ>>30
視線がおちつかなげにさまよう。]
……っ …この間は子ども扱いで可愛いだったというに。
…、綺麗と言う言葉と可愛いという言葉に含まれる
伝達されるべき感情は微妙に違いが存在するのだよ……!
[ぷくりと頬を膨らませて、落ちつかないなりに、赤毛の狩人をきろりと睨んだ。]
─村の通り─
[抱き寄せていた胸に負荷がかかる。それに逆らわずにベッティから身体を離すと、立ち上がる相手に合わせてこちらも立ち上がった]
本当に、大丈夫かい?
ああ、服のことは気にしないで良いよ。
[心配げに言ってから柔らかな笑みを浮かべ、首を横に振る]
そうだね、報せないと…。
……俺が伝えておくから、ベッティは休んでても良いよ?
[ぎこちない笑みを見て、気遣うように言った]
─狩場─
え?
…あ…え、っと。…ありがと。
[ミハエルの言葉には、きょとん、として。
この髪と瞳の色を美しいと思ったこともなかったからそんなこと思ったこともなかったと、ゆっくりと赤くなった。
なんだか顔があげられなくて、俯いたまま小さな声でぼそぼそと礼を言った。]
─狩場─
[兄とミハエルの雰囲気がいつもと同じようで、でも違ってみえて。
おや?と思ったものの、すぐに微笑ましく表情を和らげ。
その気持ちは自分の感情も穏やかにしてくれた。]
─村の通り─
に……ルゥねえのとこと、工房、どっちに先に回ろうかな……。
[呟きながら、とてとて、歩く。
ちゃんと手当てを受けたからか、歩みはだいぶ落ち着いたもの]
……ふに?
[そうやって、思案しながら、通りを歩いて行き]
あれ……リィにいと、ティ?
[見知った二人の姿を視界に止めたなら、ぴたり、と足を止め。
どこか、いつもと違う雰囲気にきょとん、とした瞬きひとつ**]
―狩場―
可愛いと思うのと綺麗だと思うのと。
両方一度に感じては駄目なのだろうか?
[頬を膨らませるミハエルに真顔で首を傾げる]
[睨む視線から逃げるように妹を見た]
…駄目なのだろうか。
[同じ事を聞いたりする]
ミハエルの嫌がることをするつもりはないから。
駄目なのだったら教えて欲しい。
─村の通り─
……うん、もう大丈夫。心配させてごめんね。
[エーリッヒの心配げな様子に、ぎこちなさが幾分取れた笑みを浮かべる。
だが、気遣いの言葉には首をふるふると横に振ると、]
ううん、わたしも付いてく。あ、迷惑じゃないなら、だけどね。
ここで逃げちゃ…………駄目だと思うから。
[そう言って、見つめ返した目には決意が宿っていた*だろう*。]
─狩場─
………兄さん。
[真顔で首を傾げ、こちらに助けを求める兄に、呆れた視線を向け。]
鈍い。
[答えになっているようななっていないような、そんな返答をした。]
―自宅―
おう。
[片手を上げる。
いつもならば、特に不安な彼女の足取りはできるだけ注視するようにしているのだが。
今日は少し行ったところで見送るのを止めてしまった為、行き先の違いには気付かなかった]
……後で尋ねてみるか。
[引っ掛かっていたのは、暫く姿を見ていない親友のこと。
先程視えた『死神』が彼のものか否か、確かめなければと思い]
─村の通り─
…そっか。
分かった、それじゃあ一緒に行こう。
[決意の宿る瞳を見詰め、それを受け止めるように柔らかく笑んだ。ゲルダのことを伝えたのはベッティとウェンデルだけだったため、全員に報せなければいけない旨を伝え。移動しようとした矢先にユーディットの姿を見つける]
ユーディット、丁度良いところへ。
実は───。
[ユーディットの傍に寄るとゲルダとウェンディのことを伝える。少女の反応はどうだっただろうか。二言三言会話した後、その場で別れるなり共に行動するなりして、自身はゼルギウスの家へと向かった]
―狩場―
レナーテがきゃあ可愛いと言われて
どのように思うかを胸に手を当てて考えてみるといいのだよ。
[>>39 真顔にむっつりとしたままでそう応えた。]
……。
そこについては悔しいので
何にどう不満があるかは言ってやらん。
ボクは無論たしかに語るべき語り部だが、
まだ見習いゆえに、そこの点について、
全貌を語る事を拒否する。
―自宅―
[ともあれ一度中へと戻り、道具の片付けを再開した。
それが終われば、ゲルダの作ったパンを出して、簡単な食事を取る。
その間、ウェンデルからのお詫びの本を何の気なしに捲り。
2人の消失を知らぬまま、暫しの時を過ごす]
―自宅―
[ノックの音と声に顔を上げた。
玄関まで赴き、扉を開ける]
……何だ、珍しいな。
[エーリッヒの姿を見、言う。
彼が怪我等で訪れることは比較的少なかった為に]
─狩場─
[ただ、レナーテを睨むまま、
少し表情を変えて]
先の質問だけれど。
……まるきり怖くないか。といわれれば、嘘だな。
レナーテは……兄は兄でもエーリ兄とは違う。
さっきの厳しい顔も、
張り詰めた空気も、怖いと思った。
[持たせてもらった蜥蜴にも。断たれたいのちに、恐怖を感じなかったかといわれれば嘘だ。と、そう言って]
―狩場―
そう言われても。
可愛いと思わなくなったわけでもないのだよ。
[妹の呆れ声に肩を落とす]
[自分の心情に変化は起きているのだというのは自覚していた]
[上手く言葉に出来ず困った顔になっている]
…想像しにくいけれど。
あまり嬉しくはないかな。
[ミハエルに言われたとおり胸に手を当ててみる]
[線の細さをからかわれた頃のことが浮んでしまい眉を寄せた]
ただ。
それでも── 構わない、という感情が
同時に存在しているだけなのだよ。
[パンはすでに食べきっていて、とん。と岩から飛び降りて地面に下り]
ボクの髪がさらさらだというなら、
イレーネの髪はふんわりやわらかそうだ。
[ふふふ、とイレーネには笑って>>36]
[ふわ。と風が過ぎ、
ぴくり。と肩が震える。]
え。
… …、ウェン?
[その場にいない仕事仲間兼ねる友人の名前を呼んで、
翠の瞳が、道の向こうを振り返る。]
─狩場─
うん、わかるけど。
でもあたしにそれを聞いちゃダメだよ。
[ただ兄の困った様子にはそう苦笑交じりで言って。
兄とミハエルの会話には口を挟むことはしなかった。
食事も終わり、二人のやり取りも落ち着いたな、というころに先程の髪の話をミハエルから返されて、きょとんとしたもののすぐに嬉しそうにはにかんだ。]
ありがと、ミハエル。
…どうしたの?
[急にウェンの名を呼び、振り返る様子に表情が変わった。]
─ゼルギウス宅─
その珍しい事を起こさざるを得ない事態になったんでね。
[おどけの混じった口調だが、声は真面目なもの]
……ゲルダとウェンデルが消えた。
ゲルダについてはユリアンが「刈られた」と言っていた。
ウェンデルは……目の前で消えるのを、見た。
これを報せに来たのさ。
[常の緩い表情は今は無く、真面目な表情でゼルギウスを見詰めながら言う]
―狩場―
…そうか。
でもそれでもいいと思ってくれたのなら。
とても嬉しいよ。
好きな相手から怖がられるのはやはり寂しいから。
[岩から飛び降りる姿をじっと見つめながら言った]
…どうした?
[急な変化に妹と同じように問いかける]
―自宅―
……消えた?
[真面目な声から、常と違う空気は感じていたのだが。
告げられた言葉に、片眉が跳ね上がる]
そう、か。
[消失、それ自体は判っていたけれど、上がったのはよく知る名前。
真剣な表情を暫し見つめ、ふ、と視線を落とした]
もう、……2人も。
[拳を*握り締める*]
―狩場―
[それまでの会話に答えを返せず、
来た方の道を見つめたまま]
……ウェンの気配が、…いま、
途切、れた。
[>>52 イレーネの問いに、抑揚のない声が答える。]
ギュン爺様の、ときと、
似て──、る。
[夢で感じたのと、似た、断絶。
──ふわりと感じた匂いのような気配が、追えなくなる。]
─狩場─
[ミハエルが見据える道の先は、自分達の住む街がある。
それに思い当たった時、血の気が引いていくのがわかった。]
…兄さん、ミハエル。
戻ろう。
[それだけ言うと、すぐに帰り支度を始め。
二人とともに街に戻れば、誰かを探して話を*聞きにいっただろう。*]
─ゼルギウス宅─
[繰り返される言葉に一つ頷く]
『刻』が確実に進んでいるってのを実感したよ。
それじゃ、これを伝えに来ただけだから、俺はこれで。
……ああ、そうだ。
ユリアンの様子、見て来てくれないか。
ゲルダのことを聞いた時、だいぶ参ってるようだったから。
俺が行くよりお前の方が気心知れてるだろ。
[拳を握り締めていることには気付いたが、敢えて何も言わず。代わりにユリアンのことを告げ、ゼルギウス宅から立ち去った]
─村中─
[その後、狩りに出ていたミハエル達が戻って来たのを見つけたなら、他に告げたのと同じようにゲルダとウェンデルのことを報せ。ミハエルに対しては]
そうだ、ユリアンから伝言があるんだ。
例の新作キノコの名前、『美人髪』にするってさ。
[頼まれた伝言を妹へと*伝えた*]
―狩場―
……そうか。
ああ、戻ろう。
[抑揚の無い声に目を細めた]
[イレーネに頷いて立ち上がる]
[荷物を纏めるのは早い]
ミハエル。
[傍へと寄り手を伸ばす]
[振り払われなければ片手をしっかり握って*戻ろうとした*]
―狩場―
[イレーネとレナーテ、二人からの問いに振り返り]
戻ら──ない、と。
[ぎゅ、と拳を握り、イレーネの声に頷く。落ち着いていられないのは、ユーディがそうであったようにか。]
…っ
[ふたりから"離れない"の約束が、そのときだけは、頭から飛んでしまって駆け出しかけて]
[── 走り出す前に。手を捕まえられて、
はっと、そちらを見上げる。]
… レナー、テ。
[ぐ、と息を飲み込んで]
うん。
[ぎゅ、と震える手で、手を握り返して、笑う。少し、情けない笑みになってしまってはいたかもしれないけれど。]
─村中─
[手の震えがおさまる頃には── この状態は、気恥ずかしい。と真顔で伝えて、兄らしく、イレーネをちゃんと心配するように。と、促したか。]
ゲルダ、も?
[戻り、エーリッヒから、もう一人の事を聞いて>>59
顔を、ゆがめた。口を開いては閉じ、また開き、言葉を探して、見つからないように喉元に手を当てて]
そう、か。
うん。… わかった。
ボクも、…そちらだと、…嬉しい。
[茸の名の伝言を聞いて、頷き。]
ゲルダは、…なんといってくれるか、わからないが。
[ぐ。と左手を右で押えて]
……兄。 他に、伝えて、いない人は?
[そう尋ねたのは、たぶん口実で]
ん。ちょっと走ってくる。
── 大丈夫だ。村の中のことなら、
歩き回っているだけあって迷うこともない。
[そう言いながら──、たっ。と、駆け出すのは、
いつも忍び込んでいた*ウェンデルの家のある、方角へ*]
─村の通り─
ふに? ちょうどいいって、なに……。
[エーリッヒの言葉に、瞬きを重ね。
伝えられた内容に、え、と短く声が上がる]
ルゥねえ、と。
ウェル、が。
[零れ落ちたのは小さな呟き。
籠を抱える手に、ぎゅ、と力がこもる。
ほんの一瞬、泣きそうな顔つきになるけれど、でも、泣きはしない]
……そ、か。
[やや間を置いて、零れ落ちたのはこんな呟き。声は小さくて、微かに震えていた]
[皆に報せに行く、という二人。
一緒に来るか問われて、少し、黙り込む]
……歩き回って、治り、遅くなると。
じいちゃ、安心、できない、から。
細工のことも、ある、し。
[間を置いて、首を横に振りつつ返した言葉は小さなもの]
……ティも、リィにいも。
無理……しないで、ね。
[それから、無理に作ったようにも見える笑みでこう言って。
とたとた、先に向かうのは、糸紡ぎの工房**]
─回想/村の通り─
[ユーディットに事の次第を伝えた時。泣きそうな顔が見えて、反射的にその頭を撫でた。それが微かに震える声を落ち着かせることが出来たかは定かではない]
…ん、そうだな。
それじゃあ俺達は他を回って来るよ。
[足のこととギュンターの話を聞けば、その方が良い、と告げてユーディットの頭から手を退かし。無理に作ったような笑みと言葉を向けられると、一度心配げな表情になってから、いつもの柔らかい笑みを浮かべた]
俺は、大丈夫。
[そう返して、ユーディットが去って行くのを見送る。誰かが消えてしまうのは『刻』が来たことを知った時に覚悟していた。だからこそ、今こうして他より比較的落ち着いて行動することが出来ていた]
─回想・了─
─村の通り─
[狩りに行っていた三人を捕まえ事の次第を伝え。その反応を受けながら、どこか言葉にならないミハエルの頭を撫でる]
あと報せて居ないのはユリアンかな。
ゲルダのことは知ってるから、ウェンデルのことを報せることになるか。
……分かった。
気を付けて。
[走って来るとの言葉には、いつも通りの受け答えをして。ミハエルの頭から手を退かすと、駆けて行く様を*見送った*]
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