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上手く潜んだものだな。
普段から性別を偽っていた延長か。
[見つけられなかった理由は相手の演技力にあるか、と。視線は手元にある血濡れた短剣に落としたまま。これでは歯が立つまいかと考える]
僕は無駄とも言えるものを愉しむのが好きだけれど?
[御託と切り捨てられたモノ]
[其れを拾う者があるのだから、答えを返す]
見つけられないから……何人も死んでしまう。
ものがたりは、おわらない。
[嫌悪の表情を浮かべるアーベルに言い含めるよう柔い響き]
だ、って。
ルーミィさんは、ルーミィさん、だし。
他の呼び方、でき、ない。
[呟きに返すのは、ある種場違いといえる言葉]
……愉しい。愉しかった……から。
[返された答えを、繰り返す。
理解と容認の距離は、遠い。
足元のぶち猫が低く唸る。
身構える仕種に合わせ、銀の鈴が微かに音を立てた]
[ヴィリー自身の問いかけには、薄く口を開き]
ライヒアルトなら。
きっと、其れには沈黙で答えるだろうね。
[即ち其れは、ゲルダを喰らったことの肯定]
こういう時にも、正面から向かい合う…貴方のそういう素直な所は好ましいな。
[銀の短剣を眼の前に、くすくすと、余裕の笑みを見せる]
[笑みを浮かべ、己の質問に答えた女…否、男性を、変わらぬ表情で見据えたまま。]
…俺は。
こうとしか、生きられない。
お前は、そうとしか、生きられないのか。
[短剣を構えたまま、そう問いかけて。]
…残るのは、お前だけか。
[グッと右手を握り締める。
見つけられなかったのは間違いない事実]
どうして、愉しめる…。
[もう人狼に効くだろう武器は手の内に無い。ヴィリーの邪魔をしてはいけないと、声はひそめて呟く。
鈴の音とツィンの唸り声に、僅か視線が下を向く]
[フーゴーに向けるのは、くっきりとした笑み]
何度か僕は言った筈だよ?
少なくとも、貴方には。
ヘルムート・フォン・ティークは作家だと。
演技は三流でも。
創り上げる物語次第では、それなりに成る。
男としてのヘルムートも、女としてのルーミィも。
狼としてのセザーリオも。
作家で在ることだけは確かなのさ。
作家故に創り上げることが出来、創り上げた物語を周囲に読ませ錯覚に陥らせる、と。
要はそう言うことか。
それで、今になって化けの皮を剥がしたのはどう言う理由からかね。
単に見つからないのが詰まらないと言う理由からか?
それとも……物語を終わらせたいのか。
物語を創り上げるのに飽きたのか。
[見つけないからものがたりはおわらない、と。ヘルムートはそう言った。理由はそこにあるのかと、ようやく視線を上げヘルムートを見据える]
[場違いとも言える呟きには、低い声で哂った]
そんなふうに。
貴方は優しいけれど、決して強くない。
だから、とことんまで思いつめてくれそうで、ずっと喰らわずに残していたんだ。
[さらりと告げる言の葉]
[低く唸るぶち猫には淡白な視線を向けるだけ]
[ルーミィとして接していた時にも]
[結局一度もツィンに触ることはなかった]
[切り替わる様にも見える人格は]
[決して何れが主人格というわけでもなく]
[舞台の上で演じ分けられる役柄に似て、同一の意識の元に在る]
やさしいのね。
[ルーミィの雰囲気でヴィリーに与える言葉も、ゆえに本心から]
愉しくなければ、生きている意味が無いよ。
[低い響きで告げる其れもまた本心]
[最後の問いかけに返るのは、先程と同じ沈黙という肯定]
[己の愉悦の為に、残したと。
そう告げる目の前の存在に、ぎり…と、知らず歯をかみ締めて。]
其れだけの為に、ゲルダを。
………お前、だけは。
[許さない。と、低く呟き。]
[フーゴーの問いには、また笑みを]
[途切れぬ笑みは、いっそ狂いきった者の証のようでも有る]
嗚呼、そうか。
もう一つ、理由になりそうな答えが有ったね。
[崩れ落ちたユリアンの身体を拾い上げる]
[まだ幾分熱を持つ、柔らかい其れ]
[背中からは、今もなお紅が落ちる]
――……こうすると、愉しくなりそうだから。
[其れは間違いなく、死者を冒涜する行為]
[此方へと向いた銀の短剣を目掛け、投げつけて]
[不意をつき、窓を破って、外へと駆け出していく]
[その姿は、白金の毛並みをした――狼]
[もしも其の時に誰かが狼を狙ったなら当たったかもしれず]
[そうでなくとも、窓の欠片で足を切ったのかもしれず]
[白金の狼の駆ける地面には]
[僅かな紅が残っていた]
[其れは真珠の眠る*海へと向かう道*――……]
[問いに肯定するような途切れぬ笑みに顔を顰める。もう一つの理由があると言いながら動くヘルムートを見やり、何を、と思った瞬間]
っ!?
ちぃっ!!
[ヘルムートが持ち上げたユリアンの身体がヴィリーへと投げられる。それに気を取られた隙にヘルムートは窓を突き破り外へ。刹那見えたのは、白銀の毛並み]
なに、を。
……ーっ…しまっ…!
[短剣を向け間合いを測っていた所に、いきなりユリアンの身体を投げつけられて気を逸らしてしまい。
その隙をついて完全な狼の姿へと変わったヘルムートが窓から逃げていくのを見た。
せめて傷だけでも、とその姿に短剣を投げたが、それは彼に当たっただろうか。]
[低い哂い声と、向けられた言葉。
何をどう言えばいいのか、わからなくて、立ち尽くしていた。
やがて場は動き──白金の煌めきは、窓から外へ]
……ルーミィ、さん。
[それでも、口をつくのはこの呼び名で。
一度に起きた出来事への困惑と、力の行使による疲労感に、小さく息を吐いた]
ヴィリー、無事かっ。
[追いかけるのは困難か、と思い先にヴィリーの安否を確かめる]
ここで逃がすわけには行かねぇな…。
[行くか?と視線はヴィリーへ]
[ヘルムート。ルーミィ。セザーリオ。
鮮やかに入れ替わる人格に翻弄され、どうにも反応が遅れる。
そしてそのどれもが、作られたものには見えなかった]
っっ。
[ユリアンの遺体を投げつけ、窓から飛び出してゆく影。
白金の獣が海へと駆けてゆくのも、見送ることしか出来なかった]
…大丈夫か?
俺は、大丈夫だ。
[フーゴーから安否を問われ、頷き。視線を受けて、また頷いた。]
俺は、奴を止める。
これ以上、殺させは、しない。
アーベル、お前は、クロエを。
[投げた銀剣は、既にユリアンの血に塗れていた為にヘルムートに当たったのかどうかは解らなくて。
床に落ちたそれを拾い、アーベルの方を向いてクロエを守れ、と言外に言い放ち。
ヘルムートの走り去っていった方へと*駆け出した*]
聞くまでも無かったな。
[ヴィリーの返答に頷き返して。アーベルにクロエを任せる様子を一度眺めやる。それからウェンデルにも視線を向けると、「来るかどうかは好きにしろ」と告げフーゴーもヴィリーの後を追う]
[忌み嫌った結社の一員としての責務を全うする*ために*]
あ……うん。
[振り返りながら、向けられた問い。
小さく頷いた]
いっぺんに色々起きて、少し、びっくりしただけ。
……大丈夫。
だから、ツィンも。
そんな声、あげない。
[それから、警戒を解き、不安げな声を上げるぶち猫に向けてこんな言葉を投げかけた]
ああ。
[言外に言われたのは、先にも言われたこと。
走り出すヴィリーの背に返し頷いた]
良かった。
[大丈夫というクロエに僅か表情を緩める。
それから放り投げられたユリアンの遺体に近づき。
形だけもカヤの横へと臥させた]
[駆け出して行くヴィリーとフーゴーを見送り、それから。
カヤと、それからユリアンの遺体を見やりつつ、ぶち猫を抱え上げる]
……ウチらも、行かないと、だよね。
[行った所で、自分には、何もできないけれど、でも]
終わりに、しないと。
[その決意は、揺るがないから]
ツィンも守りたいんだよな。
[不安そうなぶち猫の頭を一つぽんと叩き、立ち上がる]
そうだな。
終わらせてこよう。
[揺るがぬ決意に向けて、右手を*差し出した*]
[守りたい、という言葉にぶち猫が上げるのは、肯定の鳴き声。
その様子に、少しだけ、笑って]
うん……行こう。
[差し出された手をしっかりと握って。
まだ、走るのは辛いから。
海へ向けて、*歩き出す*]
―海辺―
病める貝にのみ、真珠は宿る。
[海に向かう男の背には]
[深く暗い喪の色彩]
其れならば、何時か僕の裡にも真珠が宿るかと思ったけれど。
いつになっても、あたくしのうちがわに、うつくしいものなんて、やどらなかった。
ひとのうちがわになら、いくらでも見いだせるのに。
[ひとりごとめくつぶやきは]
[あらく波立つ海辺へ消える**]
―宿屋―
Alles ist Gleichheit vor Gott.
Triff sie vorzugsweise zur Seite.
[二つの煙が立ち上る。
一つは死者に向かい、祈りを唱えた男の口許から。
一つは、その右手に握られた銃の口から]
……。
[顔を上げ、割れた窓を見た。
窓を突き破った狼に向けて放った銃弾は如何なったか、男は覚えていない。
たとえその身を捉えていたとして、特殊な力など何も無いただの鉛弾では、大した傷にはならなかったかもしれない]
……ク。
[不意にその口許が歪んだ]
残念だ。
――案外、気に入ってたんだがなぁ。
[低く笑い混じりの声を、酒場に残る手伝いの青年は聞いただろうか。
上げた目の色は暗く、何処か獣じみていた]
……まぁ、それならそれで。
最期くれぇは、看取ってやろうよ。
[その言葉と共に、咥えていた煙草を空いた手が壁に押し付け、弔いの灯は消える。
男は白金の獣と、先に行ったであろう4人の後を追うべく、*踵を返した*]
─外→海─
[外へ向かうと海に向って離れた間隔ながらも赤が点々と続くのが見えた]
海に向かったみてぇだな。
[ヴィリーは既に駆け出して居たか。赤の続く先を追い、フーゴーも駆けて行く]
─ →海へ─
[外に出る。
最初に見上げたのは、空。
それから、導のようにこぼれるあかを見て]
……海の方?
[呟き、視線を向けた先。
見える海の波は未だ、荒さを湛えて]
…………。
[言われた言葉がふと掠める。
優しいけれど、強くない、と。
それに、返す言葉はない、けれど。
それでも、逃げたくはないから。
海へと向かい、歩みを進めた]
― →海―
[残された血の後を辿り、駆け出すことは無く、けれど少しばかり早足で歩く。
右手には銃を握ったまま。
その姿を見た島民がいたならぎょっとしたかも知れない]
……この方角は、海のほうかねぇ。
[勿論男はそんなことを気にする筈もなく。
足を進めて行けば、やがては先行く人の背が見えてくるか]
─海へと向かう道─
[地面に点々と続く朱は、まるで己を追ってこいと道しるべを残されたようで。
それを辿り走る自分はきっと彼から見れば滑稽だろう。
だが、それでも立ち止まるわけにはいかなかった。
彼を止める為に。]
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