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あ、っつ……!
[考え事をしていたら、手の平に熱湯がかかった。
じゅわわ、と茶釜が床を濡らした]
あらまあ。
医者が怪我をしていちゃ、世話ないわね……。
[困ったように笑って、床を侵略する熱湯から一歩、二歩を下がった]
――、お茶、は。
[唐突な言葉には瞬きひとつ。視線はユーリが荷を置いた辺りへ]
…俺がここで淹れる訳にゃいかんからな。
サリィはまだ忙しいんかね。
[空になったカップと食器とを手に、席を立てばひょいと厨房を覗いて]
あ、悪ィ。
ミレイユにお茶出してやってくれんかねー?
[これ、ごちそーさんでした。改めての礼をひとつ。
それから先程までの席へと戻り]
んじゃま、俺はそろそろ家に戻るわ。
試料の状態も気になるし、急ぎの仕事もできたしな。
[じゃあなー。とミレイナに手を振りつ、
そのまま白花亭の扉を開く]
[ふら、ふらっと道を歩いていると、何か声が聞こえた気がして、中を覗く。]
……?
コレットおばあちゃん?
だいじょうぶ?
[つまり家の外には、中を覗く、小さい少年が一人。]
さて、と。
片付けて店に戻るかな。
[席を立ちテレーズをみれば
彼女の口元には小さなパン屑がついていて]
テレーズ。
[呼びかければ上向くいとこの貌。
指の腹でそっとパン屑を拭い取りそれを己の口に運ぶ。]
明日もキミの語りを聞かせてよ。
じゃ、またね。
[柔くも軽い口調で言い残し
エトはテレーズと別れ店番に戻った。]
― 白花亭 → 自宅 ―
[そのまままっすぐと。
もしかしたら誰かと擦れ違い様に言葉を交わしたやもしれないが。
きぃ、と自宅の扉を押し開く]
…ふぃ。大分落ち着いたか。
[右腕のアームカバーを引き剥がす。
厚めに巻いた包帯に赤は見えなかったが、
軽減されても鈍い痛みは広範囲から滲み出していた]
香草茶の効果がある内に、と……いででででッ
[包帯を剥いで行けば次第に現れる赤が引き攣れる。
最後に当てた布を剥がして]
…あれ、なんだこれ。
[記憶にない頃の何時かの傷跡と思って居た、右肘内側の何か。 ――が。**]
─ 自宅兼工房 ─
[かたつむりの焼物は再び作業台の隅へと乗せられ、作業台には細かく砕いた鉱石と染色粉を特殊配合して水に溶かした釉薬が用意された。
見た目は灰色ばかりのそれ。
けれど、素焼きした器に塗り再び焼けばそれは鮮やかな色へと変わる]
素焼きが終わるまではしばらくかかるから〜っと。
……取っ手、どんな形が良いかな。
[注文を受けたボウルとティーカップを作る準備をしながら、頭の中でどんな風に作るかを思い浮かべて。
窯の傍で粘土を捏ねた後、実際に形を作って比べたりもしてみた]
[そうして作業を続けていると時間は瞬く間に過ぎ。
素焼きが完成する時が迫る]
────……… わった った。
あぶな、焼きすぎるとこだった。
[造詣作業に集中しすぎて、窯の中を確認するのが遅れるところだった。
どうにか焼きすぎて割れる、と言う事態を回避し、窯から素焼きの器を取り出して空気に晒し、温度を下げる。
十分冷めたら工房内の作業台へと運び、用意してあった釉薬に器を浸し、余分な釉薬が落ちきるまで持ち上げた後、再び乾燥小屋へと入れる。
焼物はいくつか時間がかかる工程も多く、どれも怠ることは出来ない。
一つ一つ丁寧に作業を重ね、下地となる釉薬を全ての器に塗り終わると、それらを並べた乾燥小屋の扉は閉じられた]
……あんぎゃ、いつのまに釉薬ついたんだ、これ。
[一段落した、と胸を撫で下ろした時。
大きく開かれた胸元、左鎖骨の下辺りに灰色の液体がべったりとくっついているのに気付いた]
やーっちゃーったー。
取れるかな。
[布を手に取り釉薬がついた辺りを拭い取る。
どうやら黄色の釉薬だったらしく、付着していた部分は薄っすらと黄色味がかっていた]
ううむ、こりゃお風呂入った方が良いかな。
……うん、ついでだ、温泉に行こう。
[閃いた、と言わんばかりに手を打って、広げていた粘土を一旦片付けるといそいそと温泉へ行く準備をし始めた]
おっと、ついでに持って行こうかね。
[籠に荷物を詰めて出ようとして、一旦作業台の傍へと戻る。
隅に置いてあった焼物を手に取ると、軽い足取りで工房を出て行った]
あ、……頼めばよかった。
[ノクロが帰って暫く経った後。
お茶を貰って一口飲んで、ふと思い出したのは、糸を染める為の染料の事]
でも、忙しそうだったし。
今度にしよう。
[ナプキンも急ぎでは無かったし、と結論づけて。
貰ったお茶を飲んだ後で、ごちそうさまを言って白花亭を後にした]
[ぱちぱち、と瞬き。
それから、一拍置いて、しっかりと返事をする。]
うん。
僕、ミケル。
熱い、やけど? だいじょうぶ?
[内容を思い出して、あれ、って今更思って、いつもと比べたらすばやく…とはいってもそれが普通くらいで、部屋に上がらせてもらう。
断じてクッキーに釣られたわけではない。]
コレットおばあちゃん、火傷したら、冷やす。
[頭の中で色々考えたけれど、出た言葉はそんなもの。
だけれど、手にするものを見て、手を差し伸べた。言葉は遅いから、何も言わないけれど、代わりに持つ、というように。]
― 都市の通り ―
そういえば、ミレイユの分のお茶、淹れてなかったですね……。
[クレイグと別れ通りまで出てから、ふと思い出すのはそんな事。
彼女が香草茶を好んでいたのは知っていたし、折角ポットを借りたのだから彼女の分も用意すれば良かったと今更ながら思う]
頼めばサリィさんが淹れてくれるとは思うのですが。
[ううん、と小さく唸ったが、今更気にしても遅いかと気を取り直し]
そうだ、あれ。
そろそろ買わないと。
[呟いて、向かうのはエトの道具屋]
─ →クレイグの自宅 ─
[ユーリがクレイグの自宅を去ってしばらくしてからのこと。
玄関の前に立ち、扉をノックしながら声を上げた]
くーちゃぁーーん、いるーぅ?
[不必要と思えるくらいに大きな声である]
大丈夫よ。
傷物になって困るような娘さんじゃ、もうありませんもの。
[それに、最近はあまり痛みも感じなくなったし。
しかし、ミケルに諭され、手を差し出されると、曖昧な微笑みから、皺を深めた笑みに変え]
ありがとう、ミケルちゃんは優しい子だね。
では甘えさせて貰おうかしら。
[ミケルの手に、布巾を手渡す。
滑って転ばない程度に、だいたい拭いてくれたらいいからね、と言葉を添えて。
そして、汲み置きの水へ、赤くなった左手を浸した]
― 道具屋 ―
すみませーん。
[道具屋の店先で足を止め、声を掛ける。
紙箱や包み紙など、茶の保管や販売に使う消耗品は、ほとんどこの道具屋から仕入れていた。
この時間帯はテレーズの家で食事を摂っていることも多いが、今は店番の姿がある]
あの包み紙、また頂きたいんですけど。
入ってます?
[茶を煎ずるにも使える紙は特別製で、特に重宝していた。
こうした専門的な品物も揃えて貰えるのが、この道具屋の有難い所だ]
………………。
[数分、固まった。
大声で名を呼ばれて固まるのはいつもの事だが、いつものそれよりは長い時間の沈黙を経て]
……リル姉。
んな大声上げんでも、聞こえてるっての……!
[扉に向けるのは、どこかげんなりとした、声]
だーめ
[頭をふるふる横に振る。こころもち、早い。
手渡された布巾。こく、と頷いて、それでもしっかり拭こうなんて考える。
ゆっくり濡れた当たりをちゃんと確かめた後で、膝を折って。]
……!
コレットおばあちゃんは、休む。ね?
[言い忘れてた、と、顔を上げていった。後姿を見られてたりなんて、鈍い頭ではぜんぜん気付けなかった。]
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