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無理しないでって言っても、無理しなかった試しがないんだよねー、時空竜って。
[奇妙に光と影のゆらめく空を滑空しながら、落とした声に、カシャカシャと機械竜が羽ばたきで応じる]
だから、早いとこ、ここを何とかしないとだね。この中じゃ、兄さん達とも接続切れちゃってるし。
[前にもこんなことあったなあ、と、思い出すのは遠く苦い思い出だったが]
あれ?
[ふいに風が変わった気がして視線を巡らせると、前方に暗色の光の渦が見えた]
うっわ、あれ混沌の王の欠片だよね、集まっちゃまずいんじゃ...
うー、仕方ない...
『緊急起動 承認』
[革手袋を外し、メタルの左手を前方に翳すと天青色の光が手の平から溢れ出す]
[天青色の輝く光の糸は、渦を四方八方から絡めとるように動き、その糸に触れた暗色の欠片は、忽ち色を喪って散っていく]
...あれが、核(コア)か?
[最後に残った渦の中心には、羽根の生えた丸い大きな目玉のようなものが浮かんでいた。目玉は器用に天青の糸を避けて、逃げ出そうとしていたが]
逃がさないよ。
[ばさりとメタルの翼を羽ばたかせ、一気に目玉に追いすがると、青く輝くメタルの左手でその羽根を掴む]
...っ!
[瞬時、触れた部分から伝わる混沌の気配に軋むような音が関節部から上がったが、機能に影響が出る前に、実体化した目玉の姿も光となって散った]
― 森の中 ―
[一見、のんびりと散歩でもするように、黒を纏った魔は歩いている。しかし、一足ごとに、周囲をめぐる混沌の欠片が少しずつ増えていっているのは確実で、それは徐々に蠢く不定形の生き物めいた姿をとりつつあった]
ふむ、なかなか面白い。
ここに干渉すれば、魔族の一人くらいは産まれそうですねえ。
[時空竜が聞けば、全力否定を喰らうのが確実な台詞を口にしながら、しかし、今は手出しはせずに、ただ歩く。その歩みの先に感じる気配に笑みが浮かんだ]
これはまた、ずいぶんと可愛らしい。
[似ているようで違う、二つのまだ若い...魔の基準からすれば幼子といっていい影輝の仔等と、より魔に近しい...しかし、ある意味では最も遠い存在でもある小さな夢魔]
さあて、
[恐らく魔の気配に気付いて近付いて来る存在に、愉しげに笑って]
久々に、子供と遊ぶのも悪くありませんねえ。
[魔が何気なく片手を上げ、僅かに空気をかきまぜるように動かすと、まるでその動きに意を得たかのように、不定形だった混沌の欠片が黒光りする鱗を持つ、羽根の生えた大蛇の姿に変わり、鎌首をもたげて、牙の生えた口を大きく開ける。
何も知らなければ、それは混沌の蛇に、今まさに襲われている所...の、ようにも見えたかもしれない*]
─ 森の中 ─
いってみるー。
[問いかけに是が返って来る>>13と、仔犬はぴょーいと飛び上がりその後へと続く。
元々の好奇心も手伝って警戒心は少なく、その先にある人物への警戒も薄い。
だから、進んだ先で見たもの>>19に関しても、何一つ疑問を抱くことはなかった]
─ 森の中 ─
じゃ、行こう。
[返る同意>>20頷き返し、進んだ先で目に入ったのは森の中では異質な黒。>>19]
……えっ!?
[何がどうしてそうなったのか。
そんな過程はわからないから。
ごく素直に、目の前の状況を受け止めた少年がとった行動はといえば]
あぶなっ……!
[上がる上擦った声に重なるのは、咆哮。>>21
その響きは、安定を欠きがちな少年の力の均衡には少なからず作用して]
……っ!
[翳した手に集うのは、紫紺の光。
それはちょっと剣呑というかなんというかなもの──銀の刃を備えた大鎌の形を取って、華奢な印象を与えがちな手に収まる]
……っせい!
[現れたそれを、両手で持って切り下ろす。
当たる当たらないに関わらず、最初のひと振りの後、それは光になって消えてしまうのだけれど。**]
あれらが具現化したもの、って訳ではなさそうか。
兄さん、何か用かい。
[かつて会ったことのある子の記憶を持つなど知る由もなく。
やや警戒の色を見せながら、中折れ帽の鍔の奥から青年を見遣った**]
― 草原の一画 ―
[ほぼ、勢い任せに地上に向かったものの、ハインリヒに何か用か、と問われると>>25少しばかり考えてしまう]
えーと...
[改めて引き込まれた者の時空自体がずれていることを自覚したためだ。ブリジットはともかくハインリヒにとって、恐らく自分は「まだ生まれていない」存在だろう]
はじめまして、俺は、機鋼竜の...セレスティンの兄弟です。
[しかし結局、他に方法も思いつかず、素直に自己紹介から始めることにした]
あなた達のことは、セレスのメモリーで知っていたから、ご挨拶したくて。
あと、さっき上空で具現化しかけてる混沌の王の欠片も見たんで、こちらに異変はなかったかと。
でも大丈夫そうですね。
[降下してくる間に、見事に欠片を捕らえて消滅させたハインリヒの術は目にしていたから、そう言って笑った*]
[現れた影輝王の息子と、妖精仔犬、そして夢魔の少女の姿に、魔はひそりと目を細める。
純粋すぎる子供の魂は、魔の食餌とはならないが、自らと相反する者の存在を愉しむのが心の魔の在り様だった]
おお!
[しかし、そんな内心は表には出さずに、驚いたような声をあげ]
[銀に見事に大蛇は両断されて、空へと散った。普段よりも大きな力が働いた、と、子供等は気付いたかどうか。
しかし、それに頓着はせずに、心の魔はぱちぱちと手を叩く]
御見事!
[にこにこと、満面の笑みを浮かべ、一礼する]
私はクレメンス。1人で迷っていましたが、貴方がたに御会いできて助かりました。ありがとうございます。
[笑顔にも言葉にも嘘は無い。子供等の傍に居れば、恐らく目的の相手にも何れ会えるだろうという、思いっ切り手前勝手な理由ではあるけれど**]
しかしまぁ、似てるっちゃあ似てる、か?
[記憶にある幼いセレスティンを思い出しながら、エーリッヒの顔を見遣る。
大きくなれば近い容姿になるんだろうなぁ、と想像力が働いた]
アイツは元気か?
[様々騒動に巻き込まれた身ではあれど、そこに恨み辛みなどあるわけもなく。
親戚のおじさんよろしくセレスティンの現状をエーリッヒに問うた*]
─ 森の中 ─
[放った咆哮は大蛇の動きを一瞬ではあるが止めて、その一瞬の隙を突きフォルカーが作り為した大鎌が大蛇を刈り取る。
咄嗟の行動は見事な連携となり、襲われていたと見えた人物の安全を確保するに至った]
わぁ! フォルカーすごいすごい!!
[干渉があったことなど気付きもせず、大蛇を散らせたフォルカーの周りを跳ね回る。
クレメンスと名乗る人物から拍手と声が上がる>>29と、仔犬は彼に向き直り、おんっ、と鳴いた]
ぼくミハエル!
だいじょぶ? けがない?
[名乗り返して問いを投げる合間、すん、と嗅いだ匂いにほんの少し喜色が減る。
目の前の男性が人ではないことに気付いて、笑むように口を開けていた状態から口を閉じ、じっと男性を見上げた*]
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