情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[にんまりと笑む気配は、きっと何時ものロランとは対照的。
荒い息を、定期的に着く気配は簡単に届くことだろう。
ひどく機嫌良さげに作業台に上り、仰向けに横になってわらう]
……、来イ…
俺の足に、なレ。
[くすくすと喉奥から、愉しげに喉を鳴らし。
遠く聞こえる声に、耳を傾けるところりと窓へと視線を向けて。
闇にぽかりと浮かぶ、赤いあかい月をみあげた]
[朱い月を烏色の双眸へと落とすと、奥までじわりと紅に染まる。
上から濡れた睫毛が影を挿し、半分伏せた気だるげ。
赤い舌が、自身の弧浮かべた口唇を、円を描くように舐めた。
すいと震える背を逸らし、喉奥を震わせる。
奥底で知って居る、何処の筋肉を使えば良いのか。
人ならざる意識が教えてくれる。
小さく窄めた口唇から細く、息と共に聞こえぬ音が迸る。
森の奥で、狼達がぴくりと頭を擡げる。
暫くそのまま動きを止めて、やがて疾風となり駆けだした。
木々の間をすり抜け、風の如くの速さで集落を目指すのを感じる]
[作業場の窓は換気の為もありとても大きい。
寝そべったまま細く吼える声が、獣に届くを知る。
ピクリと、足の先が動いた気が、した。
窓の外、まだ少し遠くに、獣の荒い息が多数あるのを聞く。
不意に、開いた窓から黒銀の毛並みもつ一頭が、
音もなくしなやかな跳躍で踊りこんだ。
イヴァンの畑の隅に行く時にも背に乗せてくれた子だ。
細い腕をあげて圧し掛かるように跨るその狼の首へ回し、
黒銀の長い毛並みに顔を埋めると、緑の匂いがした]
……、何処にいるのかナ…
[そっと窓から広場を見ると、人影は複数。
複数相手に暴れる気は今は無いから、そっと息を吐いた]
[同胞の鳴らす喉奥の笛の音。
人の耳に届かぬ音を、この耳も確かに捉える。
それに心地良さげに、笑みを浮かべた。
朱に染まった瞳には既に躊躇いの色はない。
沸きあがる飢えさえも甘美に喉を鳴らし、ちらりと舌で唇を舐めた]
…ねえ、そこから見えるかい?
[ロランの家からは広場が見える。
そう知るから未だ動かず、寝室の窓近くに立った。
カーテンを引かぬ窓辺には、紅い月明かりが降り注いでる。
庭が見えた。片隅には、かの白い花の蕾が揺れている]
……多分、レイスにも心配かけたくないんだとも思うし、
私が言っていたなんて、言わないでね。
[少し心配そうにして]
喧嘩したんなら、なおさら、参ってるかもしれないわね…。
[でももう、後は任せる、とお願いして]
ミハイル、気をつけてね。
マクシームは……うん、二人でやるといいと思うのよ。
何もないとは思うけど…気をつけて。
[希望を含んだ言葉。
マクシームにも、最後の言葉は向けた。
そうして手を振って、お皿を回収して、家に戻ることに**]
…見えル。
でも、ミハイルとレイスが居る。
[イライダの姿は少し影になっていて、いるかいないか判らない。
黒銀の毛並みに手を滑らせながらじっと外を見詰める]
弱っタな。
――あまり、時間が無いのに。
[それは人ならざる力を使える時間。
赤い月満ちた今、全身に満ちるそれは、
朝にはきっともう、理性に抑えられてしまうのだろうから。
きゅ、と、狼の首元の毛に顎を埋めて唸り]
…ミハイルは、銃を持ってル…
[少し、睨んだ]
…───ミハイルが銃を?
面倒くさいな……、
…兄貴はまだ帰ってきて、いないから。
このまま固まられると今夜マクシームは狙えない。
[冷静に事実を整理する態で囁いた。
時間がない。その言葉に、頭上の月を振り仰ぐ。
この月が没してしまっては、この力は使えない]
…全部を相手には出来ない……
[声に苛立ちが滲んだ]
[きゅ、と、毛並みに両手を回した侭に同胞の声を聞く。
レイスがイライダと離れる様子は見えたけれども、
ミハイルはどうやらやはりそこに居るようで]
…面倒くサい。
2人いっぺんは、難しい…かな。
[マクシームを襲ううちに銃で撃たれたら厭だし、
ミハイルを襲ううちにマクシームに逃げられても厭だ。
聞こえた言葉に同意を零し、息を吐く。
赤い月は、ゆっくりと夜を巡る]
まァ、少し待とう。
居眠りをするかもしれないシ。
―自宅―
ただいま。
[家に帰り着いてまず目にしたのは、カチューシャに頼んでいた薬草。一応手に取ってみたが、確かに違いなかった。
妹が一緒に見ていたのだから当然だけれど、僕はそのことは知らない。]
キリル。
[その妹の姿は、近くには見当たらない。
灯りは点いていたから部屋にいるのだろうと当たりを付け、扉の外から小さく声を掛ける。
返事はあっただろうか。もう寝ていたかも知れない。]
[声を掛けてはみたけれど、その後何と言っていいか分からずに、少し黙り込んだ。
もう夜も遅いし、何があったか聞くのも憚られる。それにそんな事をすれば、イライダから聞いたと言っているようなものだ。]
…… 無理するな。
[結局そんな当たり障りのない言葉しか言えなかった。
返事があってもなくても、小さく息を吐いてその場を離れる。
その後は集めて貰った薬草を仕分けただけで、いつもより早めに部屋に戻った。**]
[部屋は既に、しんと静まり返っていた。
兄の呼ぶ声に応えは返らない。
ただ、先に灯したあかりだけが、
帰りを待ってゆらゆらとテーブルの上に揺れている]
[それから先、少しの間沈黙が落ちた。
それを明かりをつけない部屋の中で、ボクは聞く。
ドアを開けるつもりはなかった。
開けるなら容易に開くだろうけれども、
そんな兄ではないことも良く知っている]
────…。
[響く声をただ聞いた。
気遣いだろう、それへその場で言葉の返ることはない]
―篝火前―
[どれだけの時間が経っただろうか。
不意に立ち上がるマクシームに気付き、]
んぁ?どした?
[「ちょっと」と言うのを聞いて、察する。
家まで戻るのかと思っていたが、繁みの方へと向かって行き。]
おいおい…。あんま遠くまで行くなよ!
(見えるとこでされても困るが…。)
[暗闇に消えて行くマクシームの背を見送った。
ほんの少しの間だ。
そう思って、一人ロランから借りた本を読み耽った。
あまりに遅いようなら様子を見に行くつもりで。**]
…兄貴が、帰ってきた。
広場はあと──…ミハイルとマクシームだね?
[いっそと思えば、獲物までの距離は近い。
いいや。今日は既に目標をマクシームと定めた。
情ではなく、ただ、それだけを赤く沈む思考の中思う]
[広場を見詰めていた烏色が、人影動くのを捉えた。
鋭く、小さく、囁きを落とす]
動いた。
今なら、マクシームは一人で…茂みに。
[きゅ、と黒銀の毛を握る。
告げるが早いか、「彼」は前足を少し屈め
捻るようにして身を起こし、
ポイと投げるようにして、ロランをその背へと身を乗せて
窓縁を音も無く蹴っていた]
キリルも、おイで。
[告げる言葉は、柔らかい]
―― 自宅 ――
[住み慣れた家に戻ると入浴を済ませ清めた。
飴色の髪は湿り気を帯び常より色濃くある。
額に張り付く其れをかきあげて男は寝台に腰掛けた]
――…。
[チラと見遣るは机に置かれたクッキーの包みと
その向こうにある手の平サイズの水晶玉。
今は触れる事せずただ眺めるのみ]
人狼がお伽噺の存在なら
僕もお伽噺になってしまうな。
[あの水晶を扱っていた母もまた同じ。
は、と深いも短い息を吐き出した]
[自室から広場の篝火は見えない。
外には闇色が広がるばかり。
深い深い森の奥から遠く獣の声が聞こえた気がした]
――…シーマ、大丈夫かな。
[ぽつり零し案じるのは幼馴染の一人。
平気そうに振舞ってはいても
対策として篝火を焚いてみたりと
彼が一番其れを意識しているように感じた]
後で、見に行ってみるか……
[ぽふ、と寝台に身を沈める。
仰いだ天井もまたいつもと変わらない色]
[少しだけ、と思い目を閉じる。
前日の火の番が堪えたのか眠りが訪れるのは早かった。
す、と落ちてゆくような感覚を覚える]
………、
[目を閉じるだけの心算が
眠りへの誘いは拒みきれなかったらしい。
僅か開かれるくちびる。
それは音を紡がぬまま閉じられて
篝火の番をしているはずの幼馴染には会えぬまま――**]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新