情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
─ 黒珊瑚亭 ─
ユリアンさんは、ひとです。
私はそれを知っています。
主より天啓を賜りましたから。
[途切れがちな反論>>13にも臆さず、泣きそうに歪めた顔のままユーディットを見た。
口にした答えはエーリッヒの問い>>15の答えにもなろうか]
アーベルさんがどうして襲われたのかは私も知りません…。
けれど、それによってユリアンさんが人狼であると裏付けられるのであれば、それこそが人狼の策略のうちなのでしょう。
[そこまで言って、表情はそのままに瞳を軽く伏す]
── 私がもっとはやくに、ユリアンさんがひとであることを言っていれば。
こんなことには ────
[伏した瞳から、はたりと雫が一つ零れた]
[もっと早くに言っていれば。
その想いは事実。
先に言っていれば、即殺されることは、少なくとも防げたはずだ。
恐らくは、自らの命を以て護る形になるのだろうけれど。
そうしなかったことをナターリエは酷く後悔していた。
護るべき者を護れなかったのが悔しくて、悔しくて。
ユリアンの死で、正気を保つための糸が1本、切れてしまっている。
だから、他を殺すも厭わないし、偽ることに抵抗も無い。
そのせいで慎重さが欠けているのか、ナターリエは今日襲われた者がアーベルであると、きちんと確認をしていない。
それなのにアーベルが襲われたことをしっかりと認識している。
その矛盾に気付く者は、果たしてこの中に居るのだろうか**]
[ナターリエお姉ちゃんと、エーリッヒお兄ちゃん達の会話を耳にしながら。
ふと視線はカヤ君の方へと]
カヤ君は、どう思う?
[そう尋ねてから]
私は、ナターリエお姉ちゃんが間違えてるって、思わないけど。
[そう、はっきりと告げた]
─ 黒珊瑚亭 ─
え、え?
ユリにー、人間だったのか?
[ナターリエのいう事もまた、素直に信じる子供は、
カルメンのいう事との矛盾に、また頭を悩ませた。
どちらも正しいと思っているのに、
言ってる事が違うということは、片方がきっとウソツキで。
ううんと悩んで、大人達のやりとりを見ているとちゅう、
はっきりしたロミの問いに、子供の視線はそっちに言った。]
おれは、おれも
ナタねーは間違ってるとは思わねーよ。
[いつだって、ナターリエは優しかった。
叱られる事はあったが、子供がわるさをしようとも、
たいてい諭すようにするばかりで、
怒るは殆どないと子供は思っていた。
良き導き手であり正しい大人の見本みたいな人だった。]
思わねーけど…。
[子供はだから、信じているのだが。]
なんか、へんだ。
[何が変なのかよく解らない。
わからないけど何かが変だと、
もう一回、今までおこってこんがらがった事を、
ひとつひとつ思い出してはうんうん唸っていた**]
[それからカヤ君の答えはどうだったか、ナターリエお姉ちゃんやエーリッヒお兄ちゃん達の会話もひと段落したころ]
今日は教会に…戻る……?
[二人にそう尋ねていた]
―その日の深夜―
[まだ皆が起きるよりも少し前の時間。
ヘルムートお兄ちゃんの部屋の窓を、風の音にまぎれさせてはずして中へと]
ヘルムートお兄ちゃん、こんばんはー。
[何かがふっきれたこともあり、迷いは全くない様子でそのまま部屋へと。
こんな時間にレディは出歩く時間じゃないけど、私にとっては、私たちにとってはむしろ夜出歩くことは間違いではないから…]
[声をかけられると、さすがにヘルムートも目を覚ましただろうか。
けれども起き上がる前に、その体の上へと飛び掛り喉を締め上げる。
毛布の上から跨る自分の体は軽いもので、それだけなら大の大人の男の力なら楽に跳ね除けることはできただろうけど…、
でもそうさせないほどの力で、のしかかる体と片手で組み伏せるようにし、片手で喉を締め上げていく。
するどい爪が食い込ませながら話しかける]
ヘルムートお兄ちゃん、教会の修繕のことありがとうね。
出会ってそんなにたってないけど、結構ヘルムートお兄ちゃんのこと好きだったよ。
でも…、ヘルムートお兄ちゃんには夜じゃないと…無理だと思ったから。
[首を絞める手にさらに力が篭る]
私は生きるって…そう決めたの……。
ナターリエお姉ちゃんの為にも……。
皆だって死にたくないから、殺しあってるんでしょ……?
[喉の締め付けは不意に開放される。
ぶちりと、締め付けていた喉もとの肉をえぐりとりながら]
皆が殺すって……言うんだもん……。
ユリアンお兄ちゃんのことも……。
[悲しそうにしながら、手にした肉を片手で租借しはじめ、血塗れた口元ぬぐい]
大丈夫だよ、私はちゃんとおいしく、ヘルムートお兄ちゃんも頂くから。
[ただ、殺すことをしない。
私は人狼だけども、立派なレディだから]
[毛布越しにつめを胸につきたて、そのままヘルムートに止めをさすと、
毛布を剥ぎ取り、いつものお食事タイム]
こんなに続けて食べたの…初めてかな。
[生まれてから自分の記憶のある中では、飢えと乾きに苛まれることのない、
最小限しか口にしないでいた、人の血と肉の味]
うん、ヘルムートお兄ちゃん、ごちそうさま。
[続けて多く食べるには、少し多く感じ、食事の時間が終わるにはずいぶんと時間がかかってしまった。
いつものようにご馳走部分をごっそりと頂くと、穴の開いた毛布をかぶせなおして]
おやすみなさい。
あ、もうすぐおはようかな。
[しばらく時間が夜明け前ころ、はずした窓をそのまま外に飛び出す影は獣の姿をしたもの。
黒珊瑚亭を後にする姿は早朝の見回りをしていた自衛団員に見つかってしまい、
すばやく、何かよびかける姿を引き離して駆け抜けていく。
まいたところでいつものようにちゃんと手と口を洗い痕跡を消し、何事もなかったようにベッドへと戻った。
その日は朝早く人狼が目撃されたということで、自衛団員達が黒珊瑚亭へとやってきて、
ヘルムートの死体が発見されることになるだろう。
ベッドの上に眠るように横たわる姿には、穴の空いた血塗れた毛布をかぶせられている。
毛布をあけると、他の襲撃者と同じく喉を引きちぎられた痕、
そして胸部から腹部にかけての肉とそこにあるべきものはごっそりと食べられた形跡が*見つかった*]
―4日目/黒珊瑚亭―
……ユリアンが、”ひと”だと仰いましたが、
他にも誰か、貴女が、
”ひと”だと知っている者はいますか?
あるいは―――……”人狼”だと。
[ナターリエに問い掛けてから、傍らのカルメンを見下ろす。
妹のように大切に想っていた彼女の言葉と、
あの悲痛な叫びと――最期の微笑みを思い出せば]
[”信じたい”――強い気持ちが湧きあがる。
けれど、それだけではなく。
『信じられる』と。心が囁くのは―――…カルメン]
―4日目・黒珊瑚亭―
……そういえば…。
少しおかしいような…。
……ロミ、カヤ。
君たちのうちどちらか、シスターに、アーベルが……
いや、アーベルのことを、伝えたかい?
[“襲われた”と云い掛けて、言葉を濁す。
二人は、返事をしてくれただろうか。
しばし考え込むような眼差しになり。
足元の白猫が、にゃあぅ…、と哀し気に啼いたのに、
はっとした様子で其方を見遣った]
―4日目・黒珊瑚亭―
ヘル…この子のことを、頼んでくるよ。
……おいで。
[ヘルムートに声をかけて、床に片膝をつき、
白い猫の瞳を、柔らかく見て、
そっと言い聞かせるように、話しかける]
─ 前日/黒珊瑚亭 ─
……はい。
[確認するような声>>25に、目元を指先で押さえ雫を拭い取ってから、エーリッヒをしっかりと見返して頷いた]
人狼は、残念ながら…。
ですが、ひとならば。
[問いかけ>>26に先ずカヤへと視線を向けて]
一番最初に、カヤ君がひとであると知りました。
[そう紡いだ後、一度エーリッヒへと視線を戻す]
次に、ユリアンさんがひとであると知りました。
[そして最後に視線は ─── ヘルムートへと]
今日は、ヘルムートさんが人であると、知りました。
人狼は、カルメンさんだったと思っています。
[続けるのはナターリエが抱いている推測]
彼女を刺す時に見せたあの微笑み。
あれは、もうひとを襲わずに済むという安堵のものだったのでは、と。
今は、そう思っています。
[悼むように瞳を閉じて、祈るように左手を己が胸へと添えた]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新