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父が、ここの医者 兼 研究者なんです。
[ノーラが遠まわしに説明してくれるのを受けて、
補足のように端的に告げる。
残された星が17――目覚めた人が17名という情報を聞きながら、
会話を邪魔しないよう、先に医務室へと足を運んだ。
そして一つ一つ物品を確かめて行く。]
……学校の保健室よりは、マシだとは思いますよ。
どのくらい時間が経ったか分からないので、
薬によっては使用期限の問題がありますけど。
[けれど、完全に自分の世界に入るでなく、
(>>782,>>783)話を振られればそれには笑顔で答えた。
薬が使えるなら点滴や注射くらいはできる設備はある。
流石にオペは――器具もだが自分の腕ではできないだろうが。]
あ、そっちにも薬ありますか。
どうだろう、使えるといいんですが……。
[薬品庫があるとの言葉に、探索は其方に移る。
教師だったという男と、星詠の女の会話を背に、
1人黙々と薬品を確かめて。]
……運命、孤独、か。
[ポツリと聞こえた単語を口の中で転がし、ぐっと身体を伸ばす。
――身体は均等に重い。少しの調べ物で随分と疲労感を覚えた。
ついでに言えば、空腹感も。
それは、鼻孔をくすぐるシチューのような香りの所為だったかもしれず。]
え〜っと、お腹、すきません?
[くるっと身体を反転させると、そこに見えたのは、
盲目の少女と、その少女を気遣う大人2人。]
そうしてると、親子みたいに見えますね。
[黒髪同志の親から、金髪の子どもはちょっと無理があるかな
……と、口元を綻ばせた。]
― 回想/了 ―
……ん?
[ふといい匂いがして、私はくんくんと鼻を鳴らしながら辺りを見回す。
どうやら、匂いは横の部屋からする模様。]
あれ? いつの間にかあそこの扉も開いてたんだ。
[無意識らしい仕種>>808は視界の隅を掠めるものの、追求する事はせず]
……ま、確かにそうだな。
むしろ、知っているヤツがいるならば出て来い、という所か。
[言いながら、軽く肩を竦める。
相手の荷物に関しては、追及しなかった。
状況からすれば、見つかっていない可能性も高いだろうから、と]
それでも。
[顔を逸らしての呟きに、こちらも小さく呟きながら、鞄を開けて。
最初に目に入ったのは、一冊のアルバム。
自然、口元が綻ぶ]
……過去の栄光の類かも知れんが、研究の成果をまた見れるのは、悪い事じゃない。
―医務室―
教師でしたのね。
[そう思えば、運命を持たないという発言は――どこか違和感を覚えた。
ホワイトソースの香りに遠くの開かれたばかりのもう一つの扉を見る。あそこから匂いが漂って来る。]
…
[親子みたい。]
…
[エーリッヒの言葉には僅かに悲しげな顔を黒髪の隙間から見せてしまったかもしれない。一瞬だけ俯いて、表情を隠そうとするだろう。彼が口元を緩めたのに気づけぬまま]
何かお腹に入れた方がきっといいわ。
[ベアトリーチェにも行こうと促し、エーリッヒの傍まで歩めば漸く顔を上げて、行きましょう、と小さく呟いた。]
……なに?
[疑問の声>>809。
天鵞絨を瞬いて、周囲を見回せば、目を閉じる前は閉ざされていた扉が開いて]
……さて。
俺も、周りを見ていない時間が長かったからな。
何にせよ、食糧事情に光明は差したようだが。
−B−
それなり、かな。
[歩いた場所]
[見たもの]
[沢山あるけれど]
そう、なんだ。
[焼け落ちた]
[消防士だという]
───今は、撮る気になれない。
[人を撮るのは]
[口を噤んで]
[カメラバッグを持って]
[足は安置室へ]
[やや現在よりも前の時間の事]
―大広間―
[イレーネと話していると、二つの扉が次々とあいた。
様子を見ていると、片方は厨房、片方は医務室のようだ。
何より、さっそく料理が作られていることに驚く。]
…………。
[そして、今度医務室に向かう。
そこにはエーリッヒや、オトフリート、ノーラ、そして、金髪の子がいた。]
―回想―
[>>741エーリッヒの言葉に不思議そうに首をかしげる]
難しい? だって、朝と夜の空気は違うもの。きっと、他の人が視界に色を見るのと同じくらい、私にとって当然のことなの。
形は指でなぞれば判るけど、色は、わからないから。
[パスワードを解く様子を聞きながら、後ろの扉でも同じようにやっているのを知ると、楽しそうに笑って]
この扉の向こうって何かな?
[耳に届く電子音はかすかに。向こうの扉が開いたらしい]
Good、Luck……。
いい言葉ね。
[あちらの部屋から声が漏れ聞こえてくる。食糧の話が聞こえて、ほっとする。口にはしなかったが、お腹が空いていたから]
こっちもあいたのね。向こうは食糧庫みたいだけど、こっちは……。
[エーリッヒの声のすぐ後、目の前の扉の開く音。鼻をつく薬品の匂い。閉じられていた向こうから、ふわりと空気が身体を包んだ気がした]
医務室?
て。
……こんにちは。
[背後の存在にびくりと体が震える。声をかけられると、その声色に悪い人ではなさそうだと安心したように息をついた。
促されるままに医務室へ入ると、たくさんの匂い。>>792カチャカチャと響く音。瓶のぶつかる音に、湧く疑問。自分のためにしてくれているのだとは判らず、左手で薬棚へと触れた]
薬品庫も、あるのね。この病気のための医務室なのかな。でも、特効薬がないなら、職員さんの?
ここの、私達以外の人って、どこに行ったんだろう?
[ぼんやりと、そんな疑問を口にした]
−安置室:現在−
───ッ
[喉が空気を吐き出す]
[咳が、一つ二つ]
[見つけたプラグ]
[眠っている間に形式が変わっていなくてよかった]
[床の上に腰をおろした]
[遠くから声が聞こえる]
[またどこか開いたらしい]
[何処に繋がる扉なのだろう]
[興味はあれど]
[今はこちらが重要]
[彼らはちょうど、厨房に向かう時だったろう。タイミングとしてはすれ違ったかもしれない。
だが、まずは確かめられることがあるかもしれないと、医務室に入った。]
……薬は……
[見ると奥に部屋がある。>>787]
[>>794オトフリートと名乗る声に自分の名前を告げると]
学校の、先生? そう、じゃあ、先生って呼ぶわ。
でも顔を触るのはやめておくの。形は判るけど、きっと私の頭の中で、先生の顔は再現できないから。
声だけで充分なの。
[笑うと少しだけ開いた瞼の奥の翡翠が覗く。
親子みたい、というエーリッヒの言葉に、ノーラの手に触れて、その手で今度はオトフリートの手に触れてみた]
―回想・了―
― 医務室 ―
……何か、いけないこといいましたか?
[薬品庫から医務室へと移る間。
視界に映ったのは、星詠の人の悲しげな表情。
もう一度問いかけようとした言の葉は、
表情を隠そうとする仕草に飲み込まれる。]
ええ、行きましょうか。
ベアトリーチェさんも、お腹すいた?
[間を持つようにベアトリーチェに問いかけと、
オトフリートに視線を向ける。
次に、上がったノーラの視線と合う。
どうしたら良いのか分からない……
といった風な微笑が勝手に浮かぶ。]
―薬品庫―
[戸惑わずに薬品庫に入る。そこには整然と並べられた薬の類。
そのひとつを無作為に取ってラベルを確かめた。
そして、それを握ったまま、薬品庫から医務室に視線を走らせる。
誰かいれば頼みごとをしたいと思ったのだが…。]
[ゆっくりと食事をして、食べ終わって満足のため息をついた。]
ごちそうさま。
[食器を持って立ち上がり、流しへ持って行って洗い始めた。]
―部屋:A 壁際―
[食事の香りにつられて
目覚めた者達が集まり始める気配。
自分を抱くように腕を組んで、
その様子を見ていた。]
――…にぎやかですわね。
[ぽつんと呟く言葉一片。
ふと、思い立ったように。
更に1人分のシチューもどきを装いはじめる。
老人の鎖した扉の方を見た。]
―回想・厨房―
[パスワードの言葉に、三人三様の反応を示す少女達。]
[それは、奇跡を願う祈りの言葉。]
いい言葉だと思ってくれるか?
[聴こえてきた言葉に、そう笑って呟く。
ゲルダが食事の準備を始めるようならば、見守りつつも
気にしたのはエーリッヒが開けたばかりの部屋だった。]
…そっちは、医務室だったか?
[誰かから肯定の返事が返ってきたのならば、
食事の準備は任せてそちらの部屋に向かっただろう。]
―回想・了―
―医務室―
病を治すための医務室…
であって欲しいわね。
[ベアトリーチェの小さくも温かい手に生を感じながら、この手が石になってしまう病があると思い心を痛めた。]
…
[エーリッヒの言葉にいけないことなどない、そう告げたかったが言葉にはならないまま一度だけ首を振るのみ。
新緑の瞳を上げれば、緑の瞳がまた笑みを模っていた。]
過去に消えた星を思い出してしまっただけよ。
[そう語れば、大広間を抜けて厨房へと向かおうとするが
ダーヴィッドの行動に疑問を思い彼へと視線を向けた。]
― 部屋A→大広間/Bの扉の前―
[皿を手に鎖されたままの扉へ向かう。
あちらに、此方の声は届くだろうか。]
――其処に居るんですの?ご老人。
[開かない扉を見据えて、
ブリジットは語りかける。]
食事は必要ではなくて?
[匂いは、届くだろうか。
そも、居ないかもしれない。
滑稽な図かも、しれないが]
顔を見せてはどうなの。
閉じ篭って、何をしているの、貴方。
其処を開けなさい。
――聞きたいことがあるのよ。
>>826
ああ、もちろん、わかっているよ。
だけど、それが手がかりなのは君もわかってるだろう?
[去り際のエーリッヒにはそう答える。]
ふう……
[鼻につくのは料理の香りだろうか。
確かに食料を確保しておくのも大事だけど、今は先に知りたいことがあった。
とりあえず、薬品の瓶をひとつひとつ確かめ始める。そこに並ぶ数字。
そう見たいのは日付だ。]
…………。
―― 回想/医務室 ――
ああ、すみません。
[ベアトリーチェを驚かしたようで、軽くそう謝った。
エーリッヒから彼の施設とのかかわりを聞き、ああ、と頷いた]
分かりました。では、エーリッヒさんと。
なるほど、お父さんが。それは心強い話ですね。
あなた自身もお医者ですか?
[薬品名を確かめていく彼の手つきに、半ば確信めいた質問を]
[ベアトリーチェから名前を聞いて]
分かりました、ベアトリーチェ。
別に、あなたなりの理解の方法でしたら再現はしなくてもかまいませんけれどね。
[彼女の手が自分の手に触れる。
その小さく柔らかな感触に、泣きたくなった]
[ぱらぱらと手帳をめくる]
[紙はまだ生きていた]
[鉛筆もまだ使える]
[すーっと、白紙に黒鉛の線を伸ばす]
[何の形にもならないまま]
[くるくると鉛筆は円を、線を、角度を]
[描く]
[それから]
[新しいページに文字を綴り始めた]
なにか飲み物が欲しいな。
[食器を洗い終わり周囲を探している。人の気配が増えればそちらを見てからまた探す。
1.缶入り紅茶葉
2.缶入り珈琲
3.冷凍トマトジュース
4.腐った珈琲豆
5.虫が食った茶葉
6.虫に埋め尽くされた箱]
―医務室―
[医務室に足を運ぶと、まず辺りを見渡した。]
………ああ、ベッドがあるからそこで休めばいいね。
[食料と、寝る場所の確保ができたのは大きな進展だろう。
それと、鏡越しに写る自分の姿。
初めて首の数値を自分で確認できた。]
………。
あとは…奥には薬がありそうかい?
特効薬が完成してて…置いてあれば、
万々歳なんだけれどね。
[期待もしていない言葉。
奥の薬品庫に先に向かったものへ声を掛けてから、
そちらへ足を向ける。]
あ。
[お茶の葉らしき物を見つけて少し微笑むが、虫食いを見つけてがっくり肩を落とした。]
水でもあるだけマシ、か。
[食卓の隅の椅子に腰掛けて水を飲んでいる。]
[そんな時、エーリッヒから声をかけられた。
言われて見れば、腹が空腹を主張し始め、嗅覚がそれに拍車をかけている]
[情景をたとえる言葉に、思わずノーラの方を見やる。
表情の変化だけちらりと目に留める。
和ませようと、大仰に笑って肩をすくめた]
おや。こんな美人さんと夫婦に、こんなに美少女と親子に見られるなんて、私は何て光栄な男なんでしょうね。
しかし、アストリアスさんたちからはきっと異論があることと思いますよ。
[壊れ物に触れるように、そっとベアトリーチェの手を握る]
ええ、腹が減っては戦は出来ぬ。
どうやら餓死の危険性だけはなさそうですから、この匂いのもとへ参りましょうか
うん、お腹空いてるから……。何か食べたいな。
起きてからまだ何も口にしてないもの。
[エーリッヒの問いに頷いて答えると、>>830薬品庫から届く声に]
誰? 声は、どこかで聞いた気がするけど。
こんにちは?
[薬品庫のほうへ、届くように顔を出して声をかける]
薬を探してるの?
でも。そっか、消費期限とか、書いてるものね。
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