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……て、一人では……。
[すり抜けるよに出て行くナターリエに声をかけるものの、その歩みを止める事はできず。
はあ、とため息一つ、額に手を当て前髪をぐしゃ、とかき上げて]
……まあ、なんと言うか。
一言で言うと、物騒なお客さんがやってきました、と。
[入れ替わるようにやって来たミリィの問いには、ため息混じりにこう返す]
あ、一人だと…。
[ナターリエに掛けた声は微笑と共に否定されて。
屋敷の中ならまぁ大丈夫かなと、お願いすることにして見送った]
そうなんだ?
でも傷が残ってたりするのなら無理しちゃダメなんだよ?
[そう言って意識の無い白猫と火竜をチラリと見たり]
お話し合いは通じそうにない、よねやっぱり…。
[困惑の表情でそう言って。
戻ってきた気配にそちらを振り向いた]
あ、ミリィさん。
何だか暴走が起きているんだって?
[詳しいことまでは説明できず、とりあえずそんな返事を]
はい、はい、と。
[無理するな、と言われたのは、これで何度目だったか。
そんな事を考えつつ、頷いて]
元々、害意あるものを問答無用で排除するシステムだからね……『話し合う』という概念が存在してないというべきかな?
……その辺りも含めて、さっさと事態を解決しないと。
ドロイドの停止は、中央塔の完成室からしかできないはずだから。
[それもそれで厄介なんだが、と呟きつつ]
……取りあえず、片付けて……お茶、淹れようか。
[このままではいられないし、と思いながら、ごく軽い口調で*こんな提案をしてみたり*]
それじゃ、絶対に無理ね。
そうじゃなくても無理なことが多いんだもの。
[荒事は苦手なのに…と小さく溜息をつきつつ]
中央塔って、今は入れない場所よね。
本当にどうすれば見つかるんだろう…。
[難しい顔になるが、オトフリートの提案を聞いて]
そうね、じゃあ私お片付けする!
[壊れたものの欠片やら何やらも散乱する室内を見てそう答えた。
とりあえず大きなものから除けてゆこうとしゃがんで。
…途中で指や膝を浅く切ったりもしていますが]
そりゃまた、穏やかでないですね。
ここまで来たとなると、逃げ場ってないんじゃないですか?
負傷者とか倒れた人が居るとしたら、拙いですね。
……て言うか、もう手遅れですか。
[部屋にかすかに漂う血の臭いに、はぁとため息。]
これも、機鋼竜の仕業とかなんですか?
―西部エリア・広葉樹の森―
……うっわぁ。
[どうしよう。遠くから聞こえて来た大きな音に眉を寄せる。
まだ随分遠くだし「声」も大きいから逃げるのは簡単だけれど
屋敷まで、戻れるかな?…考えて見るけれど、そこまでは判らない。
ガード…、えっと、ドルド?ドロロ…何だっけ?…まぁいいや。が、
暴走してるから気をつけろって聞いてたのに。…怒られるかなぁ。
…でも、まさかこんなに危ないとは思わなかったんだ]
…アルもいないし。
[あれから、戻って来てない。
やっぱり心配はしてないけど…このままじゃ、ちょっとオレがヤバイ。
アルがいないと、あんなのに襲われたら一発だ。]
―早朝―
[食材が足りなさそうだという認識は彼にもあったわけで、目覚めてすぐに、小川に向かった。]
おお、いるいる♪
[川魚の群れを見つけると、左手を小川の中に浸して…]
パチパチパチッ!
[一瞬、川面にも火花が散り、ぷかぷかと感電したお魚さん達が浮かんでくる]
よし、大漁!
[しっかり持参した籠の中に、数十匹の魚を放り込む。これで夕食はなんとかなるだろうか?]
菜食の方もいるからなあ…帰りに畑にも寄っていくか。
うん…。
そういうことっぽいね。
[ミリィの言葉に頷きを返しながらお掃除を始めて。
途中で小さく何か呟いて指を咥えてたり]
探し物するのも大変になっちゃった。
でも急がないとだめだよね。
―小川→畑―
[虫っぽいのの、残骸に遭遇]
………なんですか、これ……?
[慌てて駆け出す]
―畑→屋敷―
[色々大惨事っぽい]
…………お嬢の、ヒステリー?
[今一番近い「声」は、多分飛んだら逃げられるんだろうけど
…オレがやると疲れるから、やりたくない。それに、上を回ってるらしいのもいるし。
相手が機鋼だからかしらないけれど、魂の声が殆どしないから
集中しないと、大きい声でもすぐに聞こえなくなっちゃう]
……うーん、困った。
[やっぱり、逃げながら帰るしかないのかも?
でも中央部を越えて東に向かえば一番早いだろうけど、
逆に多分一番見付かりやすいんだろうな]
―何だか広くなってる広間―
わっ!
[突然の大声に思わず膝を突きました。ちょっと痛い]
ええと、うん。多分とりあえず。
ユリアンさんも大丈夫?
[まだ惨状は片付ききっていませんけれど]
(ふぅん。まあ、違うんだけどね)
[ブリジットの言葉に心中で呟く。
ああ言ったが、当人は原因がギュンターであることを承知。まあ、無差別ゆえ先ほどのように自分も襲撃を受けるが、止める気は更々ないのだが]
[ブリジットの言葉にふぅんと頷くと、部屋の片づけを手伝う。その手際は左手一本にもかかわらず、ブリジットよりも幾分よく。
そこへ飛び込んできたユリアンに、どうもと挨拶すると]
ドロイドのカチコミだそうです。
[又聞きゆえ、とってもアバウト。]
…南かな。
[一つ頷いて、迂回ルートを決めた。
北の方が隠れ場所は多い気がするけど、山岳地帯がある。
…雷鳴の影響で、ガードド(判らないから略)がショートすれば良いけど、
もし元気に充電されたら、……絶対一人で太刀打ちなんてむりぽいし。
だったら、見通し良くても流水のエリアの方が絶対いい。
……よね、多分。]
[一生懸命に…でもやっぱりミリィの方が手際よく見えます。
とりあえず座れて休める場所の確保を優先]
ええと、暴走がおきた?
[オトフリートが頷いて先程と同じような話を。
ユリアンが相手ならもう少し詳しく説明がされるだろうか]
…お掃除の道具、探してくる。
[それを聞きながら、今更のようにそう言って*部屋の外へ*]
[ミリィのアバウトな説明に、それでも状況は把握できたようで]
あ、ちゃあ…ほんとに地上まで出て来ちゃったって?
油断してたな、こりゃ…
[一応怪我人の手当やらは済んでいるようだと見て、ためいき]
厨房は無事なんだね。とりあえず、これ置いてくる。
[しっかり抱えていたお魚入りの籠を厨房へと運んでおく]
[片づけが済んだ頃、ああそういえばと言うとキョロキョロと広くなった広間を見ると]
アーベル、どこ行ったか知らない?
[そう、その場に居る面子に*聞くか。*]
[広間に戻るとブリジットとオトフリートが、もう少し詳しい説明をくれた]
とりあえず、無事が確認できてるのは、ここにいる人と、麒麟殿、ダーヴ殿、あとお嬢?
降りて来てない人は出掛けてるのかな。
まあ、二階は無事そうだけど。
[少し、考えこむ]
――うげ。
[うだうだとその場で悩んでいる間に「声」が近付いた。
…こちらを認知しているのか、偶然なのかは判んないけど
この場にいたら、視覚的に見付かるのも時間の問題っぽい。]
…見付からないうちに、行こ。
[こそりと、出来る限り気配を消して。
木々に隠れながら南部に向かって移動開始。]
[ミリィにアーベルのことを問われれば、顔を上げる]
アーベル?いや、知らないけど。
[手当を受けて、ふらりと出て行ったと、誰かが答えたかもしれない]
彼は、どうも…気まぐれだからねえ。
[僅かに、声は沈んで]
とにかく、ちょっと表を見て来る。ああ、この回りだけですから。
いえ、オトさんはお茶飲んで休んでて下さい。ほら、セレスも不安がりますから。
[なんとなく命令口調で言って、表へ向かう]
…南西部を越えてー、南東部に、海があって。…。
あと、何だっけ。
[あまり、覚えてない。
こんなことなら、ちゃんと機鋼界の地図覚えてこればよかった。
まぁ…今更後悔したって、仕方が無いんだけれど。
色々考えながら、さく、と踏み込んで。突然周囲の視界が変わる。
じとっとした暑さに、亜熱帯に入ったのだけは何となく判った。
グルケーとか、変な鳴き声が聞えるし。]
…ここかな?
[昨日、エーリッヒが探してくれた場所。
少しぬかるんだ足元を見て、ぽつりと呟いた。
これは、猫さんじゃ…ドロドロになっても仕方ないなぁ。
…此処の気配は辿らなくても、良いかな。
尤も、今機鋼の気配なんて辿ったって、ガードなんとかしか
捉えられない気がするけれど。]
―屋敷の外―
[ドロイドの残骸を眺めていると、少し離れた場所にマテウスの踏みつぶした小型ドロイドを見つける]
ん、これなら…
[両手に挟むようにドロイドを乗せ、左手から右手へ雷撃の力を流す。ビ、と一瞬だけ、ドロイドのモノアイが光った]
…防衛…レベル…2に…移行?
[首を傾げる]
なんだそれ?
[翠樹の少女に捜されているとは知る由も無く]
[当の彼はと言えば、]
……、
[大地に仰向けに寝そべっていた。]
[大小の鋼の残骸が転がっているを見るに]
[幾度か戦いを交えた後なのかも知れず]
−南部:火山帯−
[彼方に見ゆるは今は眠れる火の山]
[その割には周囲の気温は些か高い]
[機鋼竜の目覚めの余波か][他の要因か]
くあ…。
[見張り兼窓ふさぎ中に寝てたなんてことは無い。
絶対にうとうとなんてしてない!
あくびをひとつして、ぷるぷるっと顔を振った。]
ポムッ!!
[ショートを起こして、ついでに小爆発したドロイドの小さな爆風を受ける]
けほけほ……!
[怪我はしなかったが、顔は煤まみれ、前髪少し焦げたかも]
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