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……やっぱり、場所から「声」を聞くのは、まだ無理だよなぁ。
[数日間、体力の頃合いを見計らって何度か試してみたけれど
やはり、思うだけではそう簡単に行かないらしい。小さく溜息を零す。
元々、誰かの魂の声を聞く事、ならば慣れているけれど――
そもそも入り口があるかどうかも、感知できるかも判らない事に
弱り気味な状態で力を捻出するのは、中々難しい。]
……やっぱり誰かの「声」、聞いた方が早いかな。
[”共犯者”?だっけ?みたいなのが本当にいるんなら大変だし。
慣れない事するよりは、他の人にそっちは任せて。
――そういう人が居るかどうかだけでも、調べたほうが、良いのかな]
…適材適所?
[何か違うような、でもあってるような。]
─広間─
[取りあえず、広間を片付けたり、事情を説明したり、と動き回ってから、お茶を淹れて一息]
……なんでそこまできつく言い切りますかと。
[ユリアンの口調に苦笑しつつ、見送って。
従魔はどこか、機嫌を損ねている様子]
はふ。
[鼻の頭に煤残ってるとか、前髪ちょっと縮れてるとか、そこまでは気付かない]
ここら一帯に結界とかは無理だよねえ。せめて警戒くらいは、か。
[ぐるりと辺りを見渡すと、今度は両手を合わせて、手のひらの間に小さな稲光に似た雷気の塊を幾つか産み出す]
行け!
[広げた手から放たれた光は、忽ち辺りへと散っていった]
ま、気休め程度かもだけどー。
[それでも機鋼の力で動くドロイドなら雷撃に反応くらいはするだろうと期待]
―自室―
[体に纏うようにシーツの中で包まり、夢を見ていただろうか?]
[最初に届いたのは不愉快な音。]
「みー。」
[ついで届くのは、爆発音と叫び声。どちらが先だったかはわからない。]
……っ!?
[一気に覚醒する。ベッドから跳ね起き、カーテンを荒っぽく開ける。]
[マテウスが右の手を獣の手に変えて、見慣れぬ物体を組み伏せるのが見えた。]
ほぉ……来ましたか。
[こそこそと、ゆっくり熱帯雨林の中を隠れるようにすり抜けていく。
途中で何度か見付かりそうになったけれど、何とか、逃げた。
森を、抜けて。 そこまでは良かったんだけれど。]
――うわ。
[忘れてた。南部――火山地帯。
…機鋼…との相性は、そこまで良い筈ではなかったと思うけど。
ただ。見晴らし、最高。コレは隠れるのは無理。
どうすれば、良いんだろう? …少しだけ、気配を探る。]
[ちろり、唇をぬらすように舐め、目を細める。]
アレは……熊かな?
「いかねーのか?」
[いつの間にか起き出し、カーテンにしがみ付いているクラウドに声を掛けられ。]
こんな格好では行けないしね。それに、多分大丈夫。
ふーん……あんなのがいるんだ……。
[冷静ながらも何処か楽しげな口調で呟いた其の時。]
[少女の声と、疾る何かと。]
ん、終わったね。
[そして、再びカーテンを閉めた。]
[むくり、]
[起き上がり、両の手を地に突く]
[その奥底に眠れるちから]
[触れようとするかの如く]
[けれど、]
……、
駄目、か。
[生体から直接エネルギーを奪ったり]
[鋼を取り込んだりするようには行かず]
[また、寝転がり直した。]
[地下に行けば多少なりとも得られるか]
[そうは思いながらも]
[その動力が彼の糧となるかはわからず]
[転送装置に触れかけた手は途中で止まる]
ん?あれ?
いや、爆発音がしたから…。
…顔、汚れてる。
[ユリアンを見つけ、近寄る。
前足で鼻の頭を擦ろうとしたが、四足で動いている為自分の手の平のほうが汚れていることに気がついて、自分の肉球を見つめた。]
――…?
[近くに機鋼の気配は、一つだけ。する。
でもこの「声」は、あの変なロボットじゃなくて。
きょとりと周囲を見回すと、何だか沢山のガラクタ?の中に
白色のシャツが、一つだけ転がっているのが目立って見えた。
確かめるように、そちらへ恐る恐る、近寄って。]
…アーベル?
[寝転がる青年に、ぽつりと一言。]
[爆発音の様子を見に行こうかと思ったものの、ぴたりとくっついた従魔のためにそれも出来ず。
ぽむぽむ、と宥めながら、紅茶のカップを傾けるのみ]
しかし、ここまで来られるとなると……。
[防衛手段を講じるようか、と。
独りごちる異眸は、険しくて]
そういえば、お嬢…リディを助けてくれたんですよね。
ありがとうございます。
[肉球を見つめる様子に笑みを浮かべながら、一礼]
んー。
[重たげに振られる手を、真似してひらり。
こっちの手は、アーベルよりも軽めに揺れた。]
…どうしたの?ねむいの?しんどいの?
[ちらりと周囲を見回したら、ガラクタ?だと思ってたのが
全部あのロボットの倒れたものっぽいのに気付いて、眉を寄せる。
もしかして、アーベルが全部壊したのかなぁ。]
疲れた?怪我してない?大丈夫?
[質問、しすぎかもしれない。]
襲われてないのか、よかった。
…助けた、っけ?
[思い出すが、助けた覚えというより助けられた覚えのほうが。
一礼されて、恥ずかしそうに頭を掻いた。]
[果樹園にはたわわに果物が実る。
ブドウもオレンジも林檎もメロンも全部いっしょくたに実りをつけているものだからどうしようもないが、ハウスでの促成栽培を一ヶ所でやっていると思えばこんなものなのだろうかとも思う]
……いーちーごーいーちーごー……っと。
[苺の植わっている一角を植物たちにたずねながら探し、見つければ、その丸々と大きく紅い実と甘酸っぱい香りに満足そうに微笑み]
[幾重にも連ねられる質問]
[緩く瞬いて]
……眠く、はない。
しんどい。は、わからない。
疲れて……も、無いと思う。
怪我。
[止まった。]
[軽傷だが][無くはない]
…………大丈夫。
[寝転がっていた為に回復したか][身を起こす]
[身支度を手早く整え、部屋を出る。]
[漂う埃とそれに混じる微かな血の匂いに少しだけ顔を歪めながら広間を覗き込み。]
……風通しが良くなり過ぎちゃってるわね。
「そういう問題じゃねーって。」
[血の匂いにそわそわしながら後ろからついてきたクラウドが、思わず突っ込んでしまったとか。]
―→広間―
あ、雑巾発見。
[脱衣場の隅でようやくそれを見つけました。
根本的に探す場所が間違っていたかも]
とりあえず、これだけ持ってくかな。
[二枚ほど手にして広間へと戻った]
あの場に怪我人もいたみたいですし、一人ではとても無事に済まなかったと思いますよ?
[互いに、であっても助けたのには変わりないと、笑って]
戻りましょうか、あなたが駆けつけてくるようじゃ、オトさんやブリジットが心配してるかも。
おや。
[入ってきた気配に気づいて、入り口を見やる]
風通し、確かに良好に過ぎますか、これ。
[聞こえた言葉に、くすり、と笑いながら返す。
……ちなみに、時空竜にくっついた従魔はややむくれた様子でてちぺちとしていたりする]
大丈夫ならよかった。
[起き上がったのをみて、少しだけホッとした。
怪我、で言葉が止まったのが少し気になるけど、
……大丈夫なら、大丈夫かな。
痛いなら、痛みを取るだけでも出来るけど――
でも、機鋼には、凄く効き難いから。]
…?どうして、此処にいたのさ。
迷子? 戻れなくなった?
[相手の顔を覗き込むようにして、ふと、気付いて首を傾げる。
自分と一緒にしては悪い気がするけれど、
ちゃんと倒せるんなら、迷わない限り、屋敷にもどれる気がするし]
[まさか、その屋敷から出てきたとは思わないけど]
―広間―
< 猫が目をさましたのは、さて、一体何が原因だったんでしょう。ただ単にさわがしかったのかもしれません。多分、そうです。
よくわかりませんけれど、あおい目はうすく開かれて、猫は起き上がろうとしました。しかし、頭をあげようとして、だるくてくったり、再びソファに落ちてしまいます。
困ったなぁ。
でも、ここが広間だと、猫は気付いていないようです。 >
―広間の近く―
[戻る途中、聞こえてきた爆発音にビックリ。
でも色々危険だと聞いたので、扉の前から恐る恐るそちらの様子を窺っていた]
……、ドロイド。
他にも。
居るみたい、だった。から。
[上半身だけを起こした格好]
[近づいてきた顔]
……。
[手を伸ばした。]
[腕を掴んで、引こうと]
ああ、そうだ、魚獲ってきたんです。今夜はあれでムニエルでも…て、ええと、その姿だと生の方が美味しかったり?
[熊の横を歩きながら、少々失礼かもしれない質問]
< にゃあ。という声に、猫は、にゃあ、となきました。
とくべつ、なんの意味もありません。
起き上がろうにも、つかれちゃって、起き上がれないから、なさけないなぁ、と思ったりしたのかもしれません。 >
[そういえばかごも何もないことに摘もうとしてから気付く]
…あー……どうしようかな…。
[さて困った、と首をかしげるとちょいちょいと自分をつつく何か。
視線をやれば、それはアケビの蔓。
アケビまで植わっていることに驚いている間に目の前で蔓は絡み合い、手籠になった。
彼(アケビ)は使うといい、と手の中に籠をくれた]
…いいの?ありがと。
[お礼に、その蔓を撫でれば陽の光の力は彼の栄養になっただろう]
ん。
どっちの姿でも味覚が変わるわけじゃないんでどっちでも旨いと感じるぞ。
あぁ、でもこっちの姿だと、骨まで食べられるからやっぱり味違うかもしれんなぁ。
でも箸が持てないんだよな…。
[四足でのしのしやりながら、上を向いて考えつつ答える。
失礼でもなんでもない様子。]
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