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調べてたんですか。
うーん、いきなり浮かび上がってくる痣ですか……辞書にも載っていなかったですね。
[困ったように]
[それからイレーネの言葉をきいて]
御伽噺に、何かありましたか?
いいえ
[泣き出しそうな、声]
私は、無理ですよ、緩
あなたが、幸せになってほしい。
どうやったら、あなたが幸せになるのか、わからない
だから、とめられない…
私は、あなたを、手伝います。
[アーベルの言葉に少し戸惑って]
そんな事を言ったら、私は?
旅から旅に…何処で何をしてるかもわからないのよ?
ましてこの事件とほぼ同時にここに来た…
疑われるなら私のほうだわ……
[呟くイレーネに、不思議そうな視線を向けつつ。
オトフリートに一つ、頷いて]
……歴史学専攻の、理由の一つとも言うかな。
まあ、それで言った先が『猫屋敷』だった訳だが。
[一瞬視線が遠のいたのは、当の『猫屋敷』での日々を思い出したからか]
一人で出て行っちゃ、喰われるぜ?
[慌てだした青年を鋭い目が射抜く。]
まだこの中に居ると決まった訳じゃねぇが…、ヤツらはこの村に潜んでいる可能性が高い。
一度ヒトの味を覚えたヤツぁ、毎晩一人づつ人間を喰らわねぇと飢えを抑えられなくなるんだとさ。
一人で出歩く奴は恰好のご馳走だろうさ。
……知らない。
[言葉を洩らす]
…ただ、力ある…ものは……
力、あるものに……惹かれる………
[御伽噺――人狼、だなんて。そう零した声は、小さく]
それじゃ、いっそ二人で駆け落ち…
[エルザに向かって言いかけた彼の言葉はハインリヒの台詞と視線に遮られる]
喰われるって、ほんとに?
うわ、最悪…。
[大きく溜め息をついた]
「猫屋敷」…ですか?
[首をかしげて]
[それからイレーネの言葉を繰り返して]
力あるものは力あるものに。
……御伽噺でそういうことがあるのですか?
>>61
[少女はハインリヒの服の袖をひっぱった]
人狼について詳しいんだな。
なら聞くが、人狼の弱点や対処法は何か知らないか?
あたしは早くここを出て、ラボに戻りたい。
あと、この痣について何か知っているようだけどもっと詳しく教えてほしい。
力あるものは、力あるものにひかれる……か。
コレが呼ばれたのか、それとも、コレが何かを呼んだのか。
[いずれにしろ厄介だぜ、と嘆息し]
そ、通称『猫屋敷研究室』。
教授が猫好きというか、猫狂いでな。研究室の主は猫と言っても過言じゃない。
……ペルレも、そこで生まれたんだけど……なんか、俺に懐いちまったんで、引き取る事になったんだよ。
…えっ?
[アーベルが言いかけた言葉が聞き取れず、その後の言葉だけに反応を返して]
人を襲う…つまりは食べるって言う事よね。
だとしたら今は外に出ない方が良いわ。
…死にたくは、ない、もの。
……祖母に、聞いた話。
何処まで、……本当かは…………、知らない。
[詳しくは話したがらない様子で。]
とにかく……、今日…みたいに……
……外で、倒れる…ようなら……本当に、閉じ込める、から…ね?
[途中から、エーリッヒへの警告というか、脅しへと摩り替える]
二匹、も?
[そこまで来て男の名を知らない事に気付きボードを見遣る]
ハインリヒさん、で良いのかしら?
詳しいんですね、人狼のことに…。
[ちらついていた雪は止んではいるが、積もった白い物から立ち上る冷気が街全体を芯まで凍り付かせていた。]
ううむ、冷えるな。
[厚手の生地をしっかりと密に仕立て上げたコート、その襟をぴっちりと綴じ込んでザムエルはは街路を急いでいる。
よく見ると少しだけ離れたところから黒い人影が彼を見守り付いてきていた。
しばし歩いていると、噴水広場で初老男が角に立っているのを見つけた。 私は彼に手を上げ、もうひとかたの手で後ろの黒服に戻れとサインを送る。]
ギュンターか、お疲れ様だ。
「あぁ、わざわざこんな所にすまない。 だが、ザムエル……君が動く必要は無い筈だぞ」
いやなに。 野暮用も兼ねての事だ。 しかし……やはり避けられぬか。 まったく教会という組織はろくな事をしないな。
「おい、声が高いぞ」
問題ないさ、聞かれたところでどうと言う事もない。
「そ、そうか」
[ギュンターは何か思い当たりがあるように頷き、顎に手をやる]
所でなギュンター。 実は、私もしばらくあちらに厄介になろうかと思うのだが良いかね?
[その言葉に、何を聞いたのか一瞬わからなかった風に視線を上に上げたギュンターだったが、合点がいったらしく、怪訝そうな顔で答える。]
「はぁ……、それは大丈夫だが、なんでまた」
だから言ったろう、野暮用とな。
私の仕事の一つにも関係しているんだがね、まそれはあそれだ。
余裕はあるだろ?
「勿論」
ならば、問題ない。
「問題はなくとも、勿体ないと思うのだがな。 君は立派な屋敷を持っているだろうに」
良いではないか。
[緩がわらったように感じる]
[幸せになってほしい、それは本当の気持ちなのに]
[誰も、殺したくないと思ってしまうのは……]
弱点やら対処法なぁ…。
[まだ痛む身体を引きずるようにして、ソファーに腰掛ける。]
奴らは普通の刃物や銃じゃ殺せない。
驚異的な回復力を持つからな。
銀の武器ならば癒えぬ傷を与えることは出来るが…。
それ以外には、絞め殺すのが確実だ。奴らも息はするんでね。
ただし、奴らは巧妙に人に化ける。
人に化けた人狼は、たとえ殺されても自分の正体を明かすことは無い。
…ヘタすりゃ無実のヒトを殺すことになるかもしれん。
[そう話し込んでいた二人の間を冷たい風が鋭く通り抜ける]
っ、寒いな。 ではまた明日だ。
(この雪で町全体が閉鎖状態となっている。 古の盟約によって、喜劇がもうすぐ訪れる。 そう、茶番だ。 力を誇示するためだけの自作自演。 これが喜劇でなくて何が喜劇だろうか。)
[等と教会をなじりつつ石畳を抜け、石造りのその場に不釣り合いな建物へと潜り込んだ。]
[かなしいのか、苦しいのか。]
[うれしいのか、それとも……。]
[自分の気持ちもわからずに、ただ幸せを、と、願う。]
やあ、皆様お集まりのようですな。
窮屈なところですが、ゆるりとおくつろぎ下さい。
などと言うまでもないですか。
[にこやかな表情を作り、通りの良い声を出す。 顔、特につぶれた鼻には若干似付かわしくはないが、そのミスマッチは話しの引き出しとするのには便利なものだった。
またその鼻のおかげで容姿へ重みが加わり、交渉事に有利に働く事もあるのだった。]
>>80
……つまり、人狼と人間を見分ける方法はない、と。
唯一の対策は、手当たり次第人狼ぽい人を絞め殺すのみだと、そういうことなんだな。……なるほど、自衛団が我々を集めた意味がわかってきたな。
[少女は服を直して、機械犬をぎゅっと抱きしめた]
[むっとした様子にくすくすと笑いながら]
[とりあえずそのへんの椅子に勝手に座って食事を食べはじめ]
そのままの意味だと思いますよ。私も、あなたに死んでほしくはないです
[ハインリヒの言葉に僅かに蒼褪める]
それでは、どうやって見分ければ…?
方法がない訳ではないのでしょう?
あぁ、でもそれがわかるならそんな言い方はしないわね…
[はあ、とため息をついてベッドに腰掛け、仔猫をそっと撫でる]
……死んでほしくない……か。
みんな、同じこと言うよな……。
[呟く言葉は、どこへ向けられているのか、定かではなく。
ただ、瞳はどこか、遠くを見ているようで]
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