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―2F:客室―
[しゃっと音がして、彼女の手の中で紙はちぎられた]
…やっぱり無理。
あんな綺麗なもの、描けない。
[その目は、再び、十字架が浮かび。]
[窓を大きく開けて身を乗り出すようにしつつ、月を見上げる。
そこにあるのは、静謐。
だが、それは妙に重苦しく思えたか]
……嫌な、空気だな……。
[ぽつり、呟いて。
気分を変えるように、月を見つめつつ歌を口ずさむ]
…どうしようかしら。
かけないと、かけないのに。
…ほんと、嫌になっちゃう。
ギュンターさんの病気が治ったら、きっと見せてくれるとは思うけど。
…それまで仕事もできないかぁ…
[幾度か瞬き。そのときにはすでに瞳は元のよう。
絵を描いているところを誰かが見ていたなら、その十字架は見えていたろうか。
そしてふと、思い出して、置いたままだった鎖を手に取った。]
ありません、か。
[銀髪の侍女と報告を交わして、執事は溜息を零す]
そして、レーヴェ様がお知りに……と。
まあ、いずれは知れる事でしたから、仕方ありませんね。
[結局、四方八方に手を尽くしても、オルゴールは見つからずに。
後は個々人の部屋と手荷物のみだが、それも期待は出来まいか。
その為に事情を明かさねばならないのも厄介と言えば厄介だが、
このまま内密に事を済ませられるとも思えなかった]
…ドレスのままだった。
また駄目にしちゃうところだった!
[絵の具を使っていなかったのが幸い。
慌てて服を脱ぎ捨てて、鞄から普段着を取り出す。
散らばった白の紙の上に、黒のドレスはふぁさ、と落ちた。]
……ああ。
誰か、いるのか……。
[部屋の明かりも落としているせいか、誰か、までは判別できないものの。
今、この時間に庭にいるとしたら招待客の誰かだろう]
……一人で……いない方が、いいかもしれないな、俺。
[小さく呟いて、右手を胸元に押し当て。
それから、窓を閉めて部屋を出る。
誰かと話すか、声を聞くか。
それをしていないと、落ち着かないような、そんな気がしていた]
…―――、…うた?
[薄く開いた口唇から、小さく息が零れる。
微かに、聞えた気がしたけれど―――気のせいだろうか。
ゆっくりとズレた掌の向こうに現れた瞳は、何処か視点が彷徨って。
ふるり、と何かを吹き飛ばすかの様にゆっくり頭を振る。
二、三度緩く瞬きを繰り返せば、背凭れから身を起こして]
−客室/午後−
[女がベットを離れたのは、昼を少し過ぎた頃。
常と変わらぬ様子でベルを鳴らし、召使いに軽食を運ばせる。
慌しいのだろう、運ぶだけで直に去ろうとする背に声を投げた]
…ネェン、貴女…馬車の手配をお願いできますゥ?
そろそろォ…お暇しようと思ってますのォ。
[召使いは困ったような顔で、今日は事情があって出来ないといった言葉を口にして、逃げるように去っていく]
……ゥフフ、まァいいわァ…。
もう少し音色を楽しんでからでもォ、遅くないしネェ。
[カップを手にくすくすと零す笑い声は、召使いには届かない]
[部屋の中央には黒塗りの鍵盤楽器、
開かれた窓の傍には気高き真白の花。
合間に佇む執事は黒と白とを纏いて、
靡く髪を纏める輪の金ばかりが映える。
軽く握っていた拳を開けば、そこには白薔薇の一片。
見つめる孔雀石は普段とは異なる輝きを持ち、
薄い口唇が音の無い言葉を、或いは旋律を紡ぐ]
――……………
[風に揺られてか、掌から飛び立つ白の欠片。
けれど外へと出る事はなく、花弁は室内を、螺旋を描くように巡りゆく。
暫しの時を経て、満足したように舞い降りたそれを、白の手が再び掴み取った]
[室内の残滓を得た花弁は奏でられし音色を伝えたか、
執事は双瞳を緩やかに細め口許にもう片手を添える]
今の力ではこの程度、か。
[その下の唇が、何を象っているかは読み取れない。
ただ、紅い舌が僅かに覗くのだけが見えた]
[黒の長いスカートと白のブラウス。
長いスカートは裾が薄く。
その白い足には靴。]
そうね。
ギュンターさんが病気なら、なにか作ろうかしら?
それとも…
何か花をあげるといいかしら?
[彼女は困った顔で呟いて、扉を開けようと…して。]
あ。あけっぱなしだったのね。
…この散らかりっぷり、どうしよう。
…ま、いっか。
―→2F:廊下―
[別に誰かに落ち度があるわけでもないが、ぶすっ。とした表情で行き来する。使用人達をみながら、手の中で意味もなく知恵の輪を転がす。
誰か降りてこないものか。
邸の主の部屋に行こうか。
書庫にでも向かおうか。
食べ物でも食べあさろうか。
いっそ勝手に帰ってしまおうか。
つれづれとそんなことを考えている。
誰も来なかったらどこにいこうかと……]
[食事を終えた女は、大きく開いた窓の傍で煙管をくゆらせて、騒ぎの様子に目を細める。
――それから、形だけ…トランクに荷物を詰めた振りをした]
マァン…どうせ調べに来たって無駄ですけどォ…。
[可笑しくって堪らないとでも言うように笑みを零す。
やがて、笑みを収め。
ディナーには少し軽めの薄紅色のワンピースを纏い、騒ぎを愉しむ為にホールへと足を向けた]
中/
ァラァ……………どうしましょゥ。[冷や汗]
とりあえずゥ、結果は未だ誤魔化してくれてるよだしィ…様子見かしらァ?
─中庭─
[相変わらず、慌しげな使用人たちの邪魔にならぬように気遣いつつ、緑の空間へと抜けて。
包み込む夜気はひやりと冷たいものの、その感触は頭を冷やすような心地がして]
……いい風だな。
[小さな呟きに同意するように、カーバンクルがみゅう、と声を上げた]
/中/
恐らく、村側引くつもりで当てちゃったんでしょーな(苦笑)
1日目夜に絡んだのは不味かったか…あははは!
多分、オト中予想的に…様子見て判定は伏せてはくれると思う。
表で全然絡み出してないから、まぁ…
あとは、村側にどれだけ悟られちゃったか?(笑)
−→ホール−
[落ち着かぬ様子で廊下を行き来する使用人たちの間を、ゆらゆらと泳ぐように通り過ぎる。
荷物を手にしていない女を誰も止めないし、女も声を掛ける事をしない。
やがてホールへと辿り着けば、不機嫌な表情で何かを転がす少年の姿が目に入り、艶やかに微笑んだ]
ハァィ、ご機嫌よゥ。
…ァラァ、ご機嫌斜めでしたかしらァ?
―階段―
[病人には何を渡すと良いものだろうか。
考えながら、歩いていたからか。
それともふと視界によみがえった、あの、オルゴォルのせいか。]
っきゃあ…!
[絨毯の上、階段の端。
踵はうまく乗らずに、ずるっと落ち――
かけて、その手を手すりへと伸ばそうか。]
―――…、…?
[微かな鳴き声に、ふと、僅か伏せていた視線を其方へと向けて。
中庭に佇む影に気付けば、数度瞬きを繰り返す。]
チビ、と。にーさん?
[確認する様に目を細めつつ、小さく声を投げて]
[投げられた声に、そちらを見やり]
……ん、と……ああ。
アーベルだったのか。
[誰がいるのかと思った、と言いつつそちらに歩み寄る。
青年の近くに寄れば、カーバンクルは挨拶するように鳴いて、尻尾を揺らし]
……フラウ?
[丁度、階段に差しかかった時に、聞こえた悲鳴。
気づいてからの執事の行動は早く、そちらに手を伸ばして支えようと]
[どうしたものか。今から使用人に話を聞くぐらいなら最初から聞いておいたよかっただろうと。それを今更聞くとなると、なんとなく癪である。
そして、そんな自分の不器用さになげやりな気分になりだした頃。
一人、ホールへと入ってくる気配がする。
どうせまた使用人の一人だろう。ぐらいに思いながら顔をそちらへと向けると。そこには艶やかな笑みを浮かべるヘルガがいて]
あー…察しの通り、あまり機嫌はよくないですね。
[女性を目の前にしてその応対はどうなのか。と思うかもしれないがそんなこと...は考えなかった]
なんかよくわからないけど、慌しいようで…
[そこでホールに来た目的を思い出して。]
そういえばなんで屋敷がこうなっているのか。ヘルガさん知っている?
[と、ヘルガがくすりと笑む意味など気づきもせず、何気なく聞いた]
おー俺ですよ、と。…ん、どっからか見えてた?
チビ、元気かー?
[入ってきたのさっきだよな?と首を傾げ。
近寄ってくる様子に、ひらりと手を振りつつ。
カーバンクルが尻尾を振る様子に、へらり笑んで]
[倒れ込んでくる身体を、確りと受け止めて]
大丈夫ですか、ナターリエ様。
[片足を階段にかけたまま、揺らぐ事もなく。
やや首を傾げて、胸元の女性に訊ねる]
さっき、窓から見たら人影が見えたんでね。
誰かいるんだろうな、と思ってた。
……そちらも、邸の中が慌しくて落ち着かない組……かな?
[首を傾げながらの問いに、さらりと返してから何気ない口調で問いを投げ。
元気か、と問われたカーバンクルは、みゅう、と鳴きつつ頷いた]
[よろけた体はなんとかそこで体勢を立て直し。]
…ごめんなさい。
大丈夫よ、ありがとう。
[少し恥ずかしそうな顔をする。]
情けないわ、転んでしまって。
ァラン…、お邪魔でしたかしらァ?
[不機嫌だと肯定されても、笑みを浮かべたままでゆらり歩み寄る]
エェン、そうなのよネェ…慌しいみたいィ。
馬車も呼べないくらいですものォ。
イィェ…、私もゥそれが知りたくて来たのォ。
貴方はァ、何か知ってらしてェ?
[睫毛の影に隠した瞳で、ユリアンの瞳を覗き込む]
…うーん…
[…あの後、帰り支度を整え、鞄を持って部屋の外に出れば…
ふと、何か落ち着きのない使用人にばったり出くわした]
ぁ…あの、もうそろそろ、お暇させて貰おうかな、って…
出来れば、馬車…の、手配を、お願いしたのですけど…
[流石に祖母の家までの道のりを、少女が一人で歩いて帰るにはかなり遠いと言えた。
だから、頼んでみたのだが…
使用人は困ったように視線を彷徨わせ…]
…ぇ?
[帰ってきた返答はまだ、滞在なさってはいかがでしょう?という言葉だった]
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