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二人は死んだら嫌だよ?
[HALとレンの会話を聞きながらそう呟くようなコエ、
そして次ははっきりとしたコエ]
二人が死ぬのが、
私、一番、嫌だから。
kana、一体どこへ行ってたんだ。
[姿を消していた奏もみつけた。
けれど今は追及までも出来ない状態だった。瑠衣を抱えたために自分の服も血に濡れていて]
…こっちには来るな。
蒼さんたちと一緒にいるんだ。
[押し付けるように言うと反応を待たずに脱衣所を出る。
一番近くの部屋を覗くと、デスクチェアがあった。
あまりにもの都合の良さに逆に気分が悪くなった]
まあいい。使えるものは使おう。
[カーテンを一枚外し、チェアに乗せて運ぶ。
瑠衣の遺体を包むのにもタオルだけでは心許ない。
後は車椅子の要領でベッドの並んだ部屋まで運ぼうと*思った*]
約束、しれくれる?
先に死なないって二人とも…?
[無茶苦茶なことを言ってることはわかっていたがそうコエに出して*呟いた*]
へえ。
危なっかしいとは思ったけど、殺し合いをねぇ。
[赤猫を連れ出す蒼を見送りながら、唇を吊り上げる]
馬鹿馬鹿しいね。…けど。
確かに、笑ってばかりもいられないか。
[水に濡れた瑠衣を抱えても、実際はふらつきもしなかった。けれど腕に掛る重さからして、そのまま運んだら不自然だろう]
誰がどう出てくるか、予断を許さなくなってくるな。
………え?
[脱衣所から聖に抱えられて出てくるバスタオルに包まれた塊。
それはちょうど人の大きさと同じくらいで。
しかも、聖の服とそれは紅く濡れていて。]
…………ま、さか。
[ふらり歩み寄ろうとするが、聖に強い口調で止められ、ビクッと反応し足を止める。
そして、チェアに乗せられ運ばれていくそれをただ呆然と見送る。
もし亜佐美の説明があればその予想が事実であることを知るだろう。]
そんな……ときさんも一緒に死んじゃうなんて。
[その言葉に付いて問われれば、玲の死について知るところを告げるだろう。
なお、呆然としながらも晴美の説明は耳に入っていた*様子*。]
疑われるのは人数的にもどうしようもないさ。
後はどうやってかわしてゆくか、だな。
[泣きそうな赤猫を宥めるようなコエで囁く]
大丈夫だ。
死ぬつもりはないよ。
[約束を求めるコエに返ったのは*哂うコエ*]
[赤猫にそう告げたところで、自らの状態を認識。]
うあ、しまった。濡れ鼠だ、これ。
うー、どうしよう。流石に濡れたまま戻るわけにもいかないし。
……あ、そうだ。
[そう言ってポンと手を打つと、掛けてあったタオルで身体を拭きつつ、瑠衣の衣装を漁る。
幸いにも、ソーイングセットと今の衣装と似ている(ような気がする)衣装を発見。]
急がないと、誰か来ちゃうよね。急げー急げー。
[そう言いつつ、取り急ぎ応急処置で裾上げと装飾の移植をする。]
よしこれでよし。
[満足そうに衣装を広げると、そう言って濡れた衣装を脱ぐ。]
[その胸は平坦で……そしてないはずのものがはえていたりしたが、気にしてはいけない。]
[そうして、新しく拵えた服を着ると、]
さて。赤猫さん、後は任せたよ。
[そう言うと、濡れた衣装を持ったまま壁を蹴り、換気口に上って誰もいない廊下まで抜けるのであった。
なお、濡れた衣装は換気ダクトの中に置いてきた。
変なところに置いて見つかっては元も子もない。]
よっ、と。ふう、誰も見ていないよね。
……ところで、あの音の正体は何だったんだろうね、と。
[そう呟くと、資材置き場へと向かったのであった。
そこに自分たちの関与せぬ死体が転がっているとは知らずに。]
/*
退席記号と移動記号つけるの忘れたが、これで補完終了。
うん、なぁんのもんだいもないよね(にっこり
では、*おやすみなさぁい*。
―ベット部屋―
[どれくらい意識が遠かったのか。
カラカラという音が耳に届き顔を上げた。リストバンドをもとに戻し、見上げて。]
誰…ああ、Wen.氏か。
…それ、は。
[椅子の上に、タオルに包まれた塊。
大きさからして、ぞくりとする物がある。
またなのかと、近づいて。
聖は何と答えたか。]
………………は。
[それが、クラスメイトの成れの果てと。
聞かされ一瞬何か、性質の悪い嘘でもつかれたような顔になる。]
[がばと、上の方のタオルを捲る。
それが嘘でも冗談でもないという、現実だけがそこにあった。]
………………………。
[う、と。口元を押さえ。その場に立ち尽くし。]
…………。
[ただ青く無言のまま。暫くその場に棒のように立ち。]
…………ああ、大丈夫、だ。
[口から出た言葉はそんなもの。]
運ぶ。
[聖が手伝おうかと問いかけも、拒むように無視して。
瑠衣の遺体を抱え上げて、綾野の横のベットに横たえた。
顔は遺体を見つめ、俯く。表情はおそらく伺えないだろう。]
[聞かされた内容はどういったものか。
耳にはちゃんと入ったか。
聖が見た一部始終を聞き終えると、そうと一言呟いて。]
…少しここに居る。
向こうは、任せた。
[それだけ言うと、それ以降は何を言われても無言のままだった。
聖が去った後も、瑠衣の遺体を見つめたまま。
どれくらいそうしていたのか。
口から零れた言葉は。]
…………ごめ、ん。
俺のせい、だな。
[細い謝罪。
浅はかだった計画の、代償を払ったのは自分ではないのが、酷く胸に痛かった。]
う、っく。
[ぎり、と片手で片腕に爪を立て。
そのままギリギリと引き裂いた。
それでも足りない、痛みが遠い。
何度も何度も、両腕に爪を立て、肉を引き裂き、痛めつけ。
ぱたと、涙の代わりのように、血が床に流れ落ちた。
悲しんでいいはずがない。
瑠衣を殺したのは自分のようなものだから。
それでも、悲しみも喪失感も絶望感も、減るような事は決してなく。
腕に無数の傷が残り、床を濡らす血の量は増え。]
ぅぇ…。
[堪えていたら、軽く吐き気がしてきて。
ぐらつく意識に膝をついた。]
[目線に程近い、瑠衣の顔を見る。
誰かが整えたのか、表情は良く見れるものだった。]
……お前の事だから、いい笑顔で俺のこと見てるのかもな。
[それが彼女の最上級の怒りだというのは知っている。]
……………俺が死んだら許すか?
…いや、無いか。
そんな事したら、本当に水無瀬が死んだ意味が無くなっちまう。
[だからまだ、このままでは死ねないと。
それだけは、曇った思考のなかではっきりと浮かんだ。]
[だらんとした血まみれの手を動かし、携帯を取り出す。
中に書かれていた言葉を、ぼんやりと眺め。]
…ああ、そうなのか。まぁ、別に問題ないか。
ナタリーとgato以外は、水無瀬を殺したかもしれないんだしなぁ。
[あの時、共に居なかった4人。そのうちの1人は人間だと確信出来た。
残り3人。このうちの1人か2人が確実に、瑠衣を殺した、狼。]
何だ、最悪三分の一か。だったら
[誰でもいいかと、どこかほっとしたように
*歪んだ。*]
─資材置き場─
[途切れ途切れの言葉を、晴美は静かに聞いてくれた。
自分のしたことを責めもせず、ただ静かに。
それからここを離れようと声をかけられ、震えが収まらぬままに小さく頷く。
ふらつく足取り、晴美にしがみつくようにしながらの移動の間、彼から何か言われただろうか。
自分が玲を殺してしまったと言う事実に恐怖し、返答出来たかは怪しい]
─ →PCのある部屋─
[やがて辿り着いたのはパソコンの置かれている部屋。
ランプの灯りは未だ点っているようで、部屋の中央で静かに炎が揺らめいている。
扉から奥まったところに座らされ、また膝を抱えて小さく震える。
部屋の中は皆出払っているのか、誰も居なかった]
[静寂の中でヴン、と機械音が響く]
『高校生 玲 は人々の意思により処断された』
『次の日の朝、専門学校生 瑠衣 が無残な姿で発見された』
[パソコンのモニターには新たな文章が二つ、*表示されていた*]
ええ…ときさんが、殺されました。
[そして、奏の予想を肯定するように、ただ、淡々と告げた。問われれば、第一発見者は涼だった、などのもう少し詳細な状況を伝えるだろう]
え…ときさん、『も』?
[不穏な言葉に、言葉を返して問いかける。
そして聞かされる、玲の死。それが七重の手によるものだとも聞いただろうか]
…そう、ですか…
[ただ、それだけを返すのがやっとで。暫くは着替えをさせた涼が泣き止むのを、じっと*待っていた*]
―ベッド部屋―
[奏を押し切って瑠衣を運ぶ。
カラカラというキャスターの音は、冷たく空しく廊下に響いた]
アートはここにいたのか。
やられたよ。今度の犠牲者は、Ibisだ。
[裕樹に答えながら奥のベッド脇まで進む。
奏の時とは違って確認するのを止めはしなかった。
青い顔で立ち尽くす裕樹を前に深く深呼吸をして]
おい。大丈夫か、アート。
運ぶから、場所を空けてくれ。
[綾野の時とは反対にこちらが問いかける。
相当の衝撃を受けているらしい裕樹に運ばせるのも悪いかと思ったのだが、手伝うことも拒絶するような態度に場所を譲った]
何があったと言われても、俺も後から見ただけだからな…。
[地を這うような声の確認に、記憶を纏めながら話してゆく]
俺とIbis、Sapphire、Kanaで壁の書き込みを確認に行った。
そのうちにNatalyを探してるryouが来た。
Ibisがシャワー使いたいと言って、ryouと先に戻った。
俺達も戻ろうとしたら、Kanaが何かに反応して走り出した。
Sapphireが悲鳴に気づいてシャワー室に行ったらIbisは既にこうなっていた。
最初に見つけたらしいryouは話も出来ない状態で震えていた。
[各自をIDで呼び、機械的に事実を並べる。
あくまでも主観視点ではあったが、間違ってはいないはずだった。
どこまで裕樹に届いたのかまでは分からないが]
ryouは蒼さんが落ち着かせようとしてる。
タイルの上に寝かせっぱなしというわけにもいかなかったから、Ibisは俺が運んできた。
数が多い?
[話終えてようやく、寝かされているのが3人に増えていると気がついた。近づいて、それが玲であることと頭部に残された傷を確認する。
問いかけるような視線を向けたが、裕樹は気づく余裕すらあったのかどうか]
……ああ、分かった。
[疑問の答えは得られそうになかった。
綾野の遺体を前にした七重と同じような、それでいてどこか違うような。そんな裕樹に掛けられる言葉はやはりなくて、短く頷くと部屋から出て行った]
濡らしたのは失敗だったな。
この状況で借りるというのも微妙だし。
[血と水を吸った上着を脱いだ。
シャツも当然染みてはいたが、びしょ濡れというほどではなかったから我慢することにする。
踏み入る前に置き去りにした鞄を回収しに脱衣場へと戻る。
亜佐美たちはもう移動してしまっただろうか。まずは探して報告するように]
涼さん、少しは落ち着いたかな。
蒼さんも、顔色悪いな。
気は休まらないだろうけど休んでいて下さい。
[奏もいればその様子も見て同じように声をかける。
本人の顔は少し赤かったかもしれない。
感情を押さえ込もうとすることで余計な力が入っていた]
俺は最初の部屋にいってきます。
[一緒に来るという話になれば拒絶はしないだろう。
そうでなければまた戻ると言ってそこを出て行った]
―ベット部屋―
[武器になる物は決まっていた。
30センチはある裁ちばさみ。
どうせ使うなら良いものをと、丈夫で刃先が鋭い、良い物を買い与えてくれていたそれ。買い与えたのは父親だったか。もうよく覚えていないし、どうでもよかった。
他にもいくつか選んで鞄に入れ軽くするために、中のものを一旦すべて出した。]
………ぁ。
[パンやペットボトル、バイト先からくすねたティーパック。
裁縫道具の入った箱、布。ノート、筆記用具。製図。
それらと共に転がり落ちた、一旦開かれた包み。
渡された時の生きた笑顔が、一瞬鮮やかに蘇る。
おもむろに中を開け、一気に全部口に入れて食べた。]
っつ!げほ!げほっ!!
[どれだけアタリが入っていたのか。
盛大に咽て、それでも吐き出すのは耐え。水で一気に流し込むと、また咽た。]
―― 回想 資材置き場 ――
[全てを拒絶するかのように、ぎゅっと身を抱きしめる七重姉に、
ぼくはそっと触れようとした手を軽く握り締め。
代わりに隣へと座った。
問いには辛うじて反応できる程度。
でも僕の言葉をも拒絶されるだろうかと思っていただけに、
今の、その反応だけで僕は少し安堵する。]
―回想―
[涼が少し落ち着いたのを見計らうと、少しだけその場を離れる。奏も居れば、その場を任せて。涼たちには、瑠衣の服を取りに行くとでも告げただろう。
シャワー室に戻る。未だ惨劇の痕は残るが、それでも水に流れて薄れてはいた。瑠衣のものらしき荷物を取りまとめると、携帯電話を取り出した。
一瞬、ためらうが。ぱたりと画面を開く。新たなメールが届いていた。中を読めば、ただ悲しげに目を瞑る]
[さて、これから如何しよう。画面を見つめながら考える。
誰か、味方が欲しい。そして、内容を伝えたい。誰に伝えるか。それが問題で]
候補は、ryouさんか、Wen.さんかな…
ryouさんは…あの状態ならば、彼女がときさんを殺したとも思えないし…Wen.さんはずっとあたしと一緒にいたし。それに…
[村での楽しい思い出が、頭をよぎる。そのことは、紛れもない事実で。ぶんぶんと頭を振って、余計な考えを追い出した]
ナタリーさんはやめた方がいいかもしれない…犯人側かもしれないし…そうでなかったら酷でしょうから…
[殺した相手が無実の人である。彼女には、その結果は告げたくはなかった。]
[再び、画面を見つめる。何かを決意するかのように。
程なくして涼の元に戻る。暫くすれば、*聖がやってくるだろう*]
―― 回想 資材置き場 ――
[アートさんは一度席を外し、
戻ってきては手にした白いシーツを手際よく広げ、
中務を包み込む。
布を扱うことに慣れたような手さばきは、
あっという間に僕たちの視界から中務を消し去ってしまうけれど。
零れ落ちていく命のかけらが、滲むように白を赤く染めていった。]
予想以上にショックだったらしいな、これは。
[裕樹が瑠衣を運ぶのを眺めながら囁く]
赤猫、HAL。
アートには特に気をつけて。
ナタリーより冷静な分厄介だし、どこで突沸するかも読めない。
この人数なら灰残しになる結果も悪くないと思ったけど。
そう思うようにもいかないか。
もう少し、布石を増やしてみよう。
[そうして他者に接触するため、部屋を移動していった]
うん、判った。じゃぁお願い…
それと、――ごめん、ね?
[ひょいと中務を担ぎ、短く行き先を告げる彼に、
僕は一つ頷いて返事として。
短く告げた謝罪は、
中務を運ぶアートさんへの手伝いをも出来ないことに対してと、
今はまだ、眠る中務におやすみも告げられないことと、
そして七重姉に対しても掛ける言葉が見つからないことなどの、
色々と入り混じった思い。]
―― 回想 資材置き場 ――
[アートさんの後姿を振り返り見送ると、人影。
話したことも殆どなければ、印象も薄いおんなのこ。
アートさんから状況の説明を求められたなら、
僕は短く簡潔に、でも七重姉のことについては、極力触れずに伝えた。
呆然と立ち尽くすように見えた彼女が一体、
どれ位僕の言葉を聴いているかは、怪しいところだけれども。]
/*
低速ですがこちらにだけは顔出し。
昼間は赤まで手が届きませんでした。
HALの衝撃の事実(笑)確認。ばっちこい。
ちなみにそれは俺達も知らないことになってた方がいいのでしょうか。それとも?
―― 回想 資材置き場 ――
[ぽつぽつと、それでも恐怖からか、
震えながら語る七重姉の言葉を、僕は繰り返しながら
相槌を打ち、話に聞き入る。
責めることはなく、ただ、相手の言い分だけを口にして、
尋ね返すように。]
ねぇ、七重姉…
[どれくらい其処にいただろう?
紡がれる言葉に、終わりが見え始めた頃。
僕は前触れもなく、七重姉を静かに呼んで]
歩けるなら、ここから、移動しよう?
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