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[一睡もしてはいなかったが、眠る気にもなれなかった。
それに、宿に残っているだろう面々も気にかかった。
クロエは恐らくアーベルの側についているだろう。
ゲルダは、家に戻っただろうか。
それとも宿に残っただろうか。
…一人、置いていった自分をどう思ったろうか。
それも、気にかかって。
まず、ゲルダの家に寄り。
家人が帰っていないことを己が目で見て、改めて宿へと向かった。]
……?
[最初に、気付いたのは。
この数日で何度も嗅いだ、鉄錆の臭い。
それは、宿に近付く毎に、強まっていって。]
………ゲル…ダ…?
[宿のすぐ横の路地に広がる、大きな赤い池。
そこに横たわる者を、見止めて。
呆然と、名を、呼んだ。]
ゲル、ダ。
そんな所で、寝るな。
目を、開けろ。
[そんな、見当違いな事を言いながら、傍に行って。
血で汚れるのも構わずに、膝をついてその身体を抱き寄せる。
彼女の顔は、まるで寝ている様に綺麗なままなのに。
身体は無残に引き裂かれ、かろうじて人の形を保つばかりで。
誰の目に見ても、人の仕業ではないことは明らかだった。]
………ゲル、ダ…ッ!
[一人にしなければよかった。
傍にいてやれば、よかった。
後悔を堪え切れなくて、力強く抱きしめる。
手も足も、もう冷え切っている彼女を温めるかのように。
けれど、ずっとそうしている訳にもいかず。
彼女を弔ってやらなければ、と、顔をあげたその時。
壁に書かれた文字に、思考が止まった。]
………ふざ…けるな……!!!
[すべてを理解した瞬間、男は、怒りを爆発させた。]
………許、さない。
人の命を、弄んだことを、後悔させてやる。
[ぎり…と、握った拳から血が滴り落ちた。
ゲルダの身体を横たわらせると、自分の上着をかけて無残に裂かれた体を覆い、もう一度抱き上げると血に塗れた自身の姿も気にせぬまま酒場へと向かい。]
……おっさん。
ゲルダが、殺された。
人狼は、まだ、居る。
[そう、フーゴーに告げ。
ゲルダを寝かせる場所を作って欲しいと頼んだ。]
……ここの外の壁に。
メッセージが、あった。
ゲルダは、その前に、倒れていた。
…俺は。
ゲルダを、こんな目に遭わせた奴を、許さない。
[それだけ言うと、ゲルダの傍について。
誰かに問われれば、己の見たモノをそのまま告げる*だろう*]
― 宿屋/昨夜 ―
[ウェンデルに向けられた笑みには何を感じ取ったのだろうか。
細い目で見て返し]
だからこそ、やる価値があるんだろ。
人狼があの程度の傷で死に至るかね。
人であっても、化け物に加担してりゃ正気じゃねえだろうしなあ。
死んでも身の潔白を証明したかった、とかかねえ。
少なくとも、今あいつのために動いてる奴には有効なんじゃねえの?
[肩を竦めたところでフーゴーの声。
過去の系譜に話が触れられれば]
……まだいるかも知れねえってのかい。
[だとすればアーベルが、とは口にせず。
それは意味のないことだと知っていたからか]
何れにせよ、もう必要ないかねえ。
あいつを信じて、仲良く死にたいっつーなら。
仲良しごっこで救われるんなら、勝手にやってくれ。
俺は人狼に大人しく殺されるまで黙ってるなんてしないぜ。
自分の手で見つけて、殺してやるよ。
[やがてフーゴーが宿屋を出るのを見送ると、先に休むと次げてウェンデルに手をあげる。
足はいつもの角部屋へと向けられた]
……なあ、今日はやめといた方がいいんじゃねえの?
[フーゴー達の話がちらりと掠めて。
とはいえ、先の囁きが覆るとは思えず]
俺は止めねえけど。
[一人で勝手な真似はするな、とだけ]
[部屋へ戻り、取り出した木箱を開く。
小さな小瓶がいくつかと、真珠がふたつ]
[その片方を摘み上げ。
――真珠は美しく、黒の輝きを放つ]
俺は、自分さえ生きられれば誰が死のうと関係ねえ。
[ふと掠めたのは、約束*]
あいつに…ヴァイオラに聞きそびれたことがあった。
後天性の人狼は、そう長くない、って本当か?
なら俺は……それでも…
[力に拘る理由]
[後に続けられる言葉はなく]
この騒ぎが終るまで。
死ぬんじゃねえぞ。
[それは幾分、強い口調で]
僕がもしも、自分を人と錯覚しているなら、愉しい、では済まないだろうね。
縁起の宜しく無い事に、二日連続で人に殺されたのは僕の既知だ。
幾らだって悲観振れる。
[哀しむ様子が見えたとして、其れは縁起と言わんばかり]
[呆れの色が届いても、反発はしない]
[了承のコエは、当然だとばかり受け止めて]
[後天性の狼についての記憶は]
[ほとんどと言って良い程に無い]
僕の周りは先天性の方が多いから…。
正直、解らないな。
[果たして興味が無い様に、淡い口振り]
[気の無さは何の所以か]
僕は作家だから、物語の完成の為に動くだけだよ。
ヒースクリフが僕を助けようとしてくれるなら、少し嬉しいけれどね。
[仮令、利用し合うだけの関係であっても、と]
─回想・自衛団詰所─
[詰所へと向かうと、複数の団員達が詰所の中から出て来るのが見えた。彼らはフーゴーの姿を見つけると足を止める]
…うちに来るつもりだったか?
その必要は無ぇ。
……人狼を仕留めた。
つってもてめぇらが見ても判別はつかねぇだろうがな。
ともかく、今日の処刑は既に済ませた。
うちに来る必要は無ぇ。
[厳しめの視線で団員達を見返しながらフーゴーは言葉を紡ぐ。それに対し団員達は「本当か?」「じゃあもう人狼は居ないのか?」などと言いながら顔を見合わせている。「処刑の確認だけでもさせろ」と言われると、フーゴーは首を横に振る]
もう弔わせた、見せることは出来ねぇ。
……てめぇらもう顔出すな。
憎しみの連鎖に巻き込まれるぞ。
てめぇらは既にダーヴィッドを強制連行したことで恨みの対象になってる。
自分の身が可愛かったら、全部終わるまで大人しくしてろ。
それに、人狼は何匹居るか分からねぇんだ。
今回ので終われば良いが……な。
[否定の言葉に続いたのは脅すかのような言葉。たじろぐ団員達も多い。そんな中で怖いもの知らずなのか、人狼を埋葬したことに文句をつけて来る奴がいた。「団長を殺した奴を弔う必要なんてねぇだろ!」と声を荒げている]
……喧しい!!
人狼だって人だってなぁ、死んじまえば同じなんだよ!
人狼だった奴だって、普段は人だったんだ…!
[いつしか自衛団員達を見る目は睨みに変わっていた。過去の記憶が甦る。それが一層睨みに拍車をかけていて、その威圧感に声を荒げて居た団員も身を強張らせ、一歩引いた。しばらくの間団員達を睨みつけていたが、ふっと視線をそらし、背を向ける]
………もう一度言うが、騒動が沈静化するまで宿には来るな。
来たら……もしかしたら、俺がてめぇらを殺しかねねぇ。
[振り返らぬままに告げて、フーゴーは宿へと戻って行った。気迫に気圧され立ち尽くす自衛団員達。しばらく茫然としたのちに、宿へは向かわずに詰所へと戻って行った]
…胸糞悪ぃ。
連中、結社と同じようなこと言いやがって…!
[左手で胸元の服をぎりと握った。苦々しげに眉根が寄る。宿屋へと辿り着き、中へ入る前に一呼吸置いてから扉を開いた。戻った時にはもう人影は少なくなっていたか。リッキーに指示を出し片付けると自室へと戻って行った。その日もまた、壁に背を預けるようにして一夜を過ごす]
─翌朝・酒場─
[起きた時間はいつものように。客足が無いのが分かっていても、常の行動は崩せなかった。カウンターで溜息に似た息を吐いていると、酒場の扉が開いた。そこに居たのは血に濡れたヴィリーと、抱えられたゲルダの姿]
ヴィリー、おめぇその格好…。
[どうした、と問う前にヴィリーからゲルダが殺されたと聞かされる。人狼がまだ居る、と。瞬時に表情から色が消え失せた]
……まだ、居るか。
一匹じゃ、無かったんだな。
[可能性として考えてはいたが、これ以上起きて欲しくは無いと言う希望も少なからずあって。声にはやや落胆の色が乗る。ゲルダを寝かせる場所を、と頼まれると少し悩んでから、リッキーにダーヴィッドが使っていた部屋を空けて来るよう指示した。支度が終わればリッキーがヴィリーを呼びに来る]
外の壁にメッセージ、だと?
……そうか。
…ヴィリー、誰かの命を奪う覚悟があるなら、これを貸してやる。
純銀製の短剣だ、人狼には絶大な効果がある。
もちろん、人の命も奪える。
奪う覚悟があるなら、受け取れ。
[ヴィリーを試すように言いながら、腰に差していたスコルピウスを取り出し、彼の目の前に突き出した。ヴィリーが短剣を受け取ろうが受け取らまいが、そのやり取りの後にフーゴーは外の壁にあるメッセージを確認しに行く*ことだろう*]
─宿屋─
[リッキーから部屋の準備が出来た、と言われれば世話をかける、と頭を下げ。
ゲルダを連れていこうとした時、フーゴーに引き止められる。
そして眼前に出されたものは、彼の左腕に巻きついたものと同じ煌きを持つ短剣だった。
そして、覚悟があるなら受け取れ、と告げられれば、手を伸ばしかけて、一旦思い留まり。]
…俺に渡して…良い、のか。
俺が、人狼かも、しれないんだぞ。
[人間だという証を立てられているものは、フーゴーにクロエ、ユリアンだけだった。
自分のことを信じると言ってくれた彼女は、腕の中で冷たくなっている。
知らず、抱きしめる手に力を込めて、フーゴーを見つめ。]
[つかの間、沈黙が続き。]
俺が、疑わしいと思ったら。
迷わず、殺せ。
[そう言って。
改めて手を伸ばすと、差し出された短剣を受け取った。
命を奪うだけでなく、奪われることも念頭に置く。
それが、己の覚悟を示す言葉だった。]
…ダーヴィッドを殺したのは、自衛団員で。
ライを殺したのは、アーベルだった。
俺は、どちらも許せない。
だが、どちらの言い分も、解る。
…でも。
ゲルダを殺したのは、人狼で。
こんな、ことをしたモノを、俺は、許せない。
だから。
[そう言うと、短剣を懐にいれ。
ゲルダをダーヴィッドの部屋へと運び、そのまま傍を*離れないで。*]
―回想―
生きて…。
[手当てをしてもらったことで死の影は消えていた。
許せないと言った、その人物から言われた言葉は重たかった]
…ああ。分かった。
全力を尽くす。
[ヴィリーの顔を正面から見て頷いた]
―回想―
[ゲルダも近くにはいたのだろうか。
何か言われれば小さく煩いとか返しもするだろう。
ただ言い合いにはやはりならない。一抹の寂しさすら感じた。
それもまた自分のせいであると分かってはいても]
厄介をかけた。
…気をつけて。
[戻るというヴィリー、あるいは途中までついてゆくかもしれないゲルダに向けて言った。
そしてクロエと二人になってから。その問いは投げられた]
……俺が知りたかったから。
疑ってもいたんだろうな。もしかしたらお袋みたいになっちまったんじゃないかって。
夢に生活を蝕まれてるんじゃないかってさ。
[近しい相手でないと視れそうになかったのも嘘ではない。
けれどやはりそれだけでもなくて。
天井の一点をじっと見つめ答えた]
占いは親父との接点だから…もう二度とやらないつもりだったんだ。それでも、やらなきゃいけないんだと思った。
最初は前の日にフーゴーの親父さんを視ようとしたんだけど、手が動かなかった。どうしても集中できなかった。
だから仕切り直して。集中してたら…クロエの顔しか浮かばなくなってた。
[ハ、と嘲う]
馬鹿だよな。いくら似てきたからって、クロエはクロエなのに。
見方が一つ違っただけでこのザマだとか。
お前のことしか考えられなくなるとか、よほど俺の方がお袋と一緒だ。
―昨夜・宿屋内酒場―
――……人狼は、人でも、ある。
[フーゴーの言葉を反芻し、眼を伏せる]
[同じ様な言葉がアーベルによって囁かれたのも耳に入って]
[けれど、其れ以上、其の事について口を開くことはせず]
[成すべきこととばかり、死者に向き合う]
必要そうなら、手を、借りるかも。
[人狼に貸してくれる手があるかは分からないけれど]
[誰にともなく、そう告げた]
[ふたりをとむらったのは、森の奥ふかく。
あまり人目につかないだろうことと、かつてライヒアルトに取材をしたとき、こういった場所を好んだのをおもいだして]
――……、ずっと、いっしょね。
[ふっと、うかんだ言の葉を、思うまま口にだした。
組んだゆびさきは、いのりのかたち。
月明かりをみあげたのなら、そこから去って]
[月の中、森で動けたのは、間違い無く狼の性質ゆえ]
[土に埋める以前に、ヴァイオラの肉を食んだ]
[其れこそが、狼同士の弔いだと信じていたのかもしれなかった]
[唇の端にはまた、紅の残滓が宿る]
ヒースクリフ。
今から、そちらに行くから。
[弔いは終わったとそう告げて]
[占いを理由にして、ゲルダを部屋から呼び出せないかと問う]
[もしも駄目でも、弔いの事で誘い出すつもりではあったのだが]
仮令恋人では無くても、彼女は親しいらしいから。
あの、占い師殿と、ね。
ねぇ、ヒースクリフ?
人では無い僕には解らないけれど。
人が自らが傷付く以上に拒む事とは何だと思うかな?
僕の思うこの答えが正しいのか。
其れを、試してみたいんだ。
[より強く、心を揺るがせたのなら]
[きっと其れは快い]
――……。
[作家で在る男は、其の想像に口端で笑った]
広い壁が有る場所が良い。
[そうヒースクリフに伝え、場所を外へと移す]
[男二人で女一人を無力化して攫うのは容易い]
[必要ならば、獣の力を用いれば良いのだから尚の事]
うつくしいものは、のこすわ。
強いモノは、愉しむけれど。
[異なる口調と共に創り上げる形は]
[顔は其の侭に、其れ以外を蹂躙し尽したもの]
こうしたのなら、もっとゆれるかしら…?
[身体を引き裂き、紅に染まった爪が壁に文字を描いていった]
[「まだ見つけられないのかな」「まだここにいるよ」]
[あからさまな挑発の言葉]
[けれど其れは、物語の終焉を求める様にも捉えられる*モノ*]
―翌朝―
[目覚めて、袖を通したのは、これまでのドレスでは無く]
[男物の服]
[黒の色彩の其れは、教会へ向かう時や]
[死者を悼む時に男が着るもの]
――……血の、香り。
[別荘を離れて、宿に近付いたのなら香る其れ]
[足を止めて、路地の奥を見た]
─酒場─
……おめぇが人狼なんだったら。
どうして自分が手に掛けた者を大事そうに抱く。
どうして大事な者を手に掛けた相手をそんなに憎める。
おめぇが人狼だとしたら、矛盾しすぎてんだよ。
もしそれが演技だとしても……俺はおめぇのその眼を信じてみたくなった。
[短剣を差し出したままヴィリーの隻眼を見つめる。しばしの沈黙の後に、ヴィリーは彼なりの覚悟を口にしてから、銀の牙を手にした]
…ああ、勿論だ。
[覚悟にはヴィリーを見据えたまま承諾の意を向けて。続く言葉も静かに耳にする。それには何も言わず、ゲルダを部屋へと運ぶヴィリーを見送った]
………甘い、よな、俺も。
この歳になってまだ一時の感情で動いちまう。
おめぇの眼に突き動かすものを見たってことにしといてくれや。
[ヴィリーが居なくなってから、彼に短剣を渡した理由を呟く。これで身を護るものは無くなった。無いことも無いが、それは本当の最終手段]
…残る人狼は、誰だ。
[身の証明の立っていない者と、一時的に人間と言われた者。それらを思い浮かべながら、フーゴーは右手で左腕を擦った。そうしてから宿屋の外へと出て、壁のメッセージを確認しに行く]
[其処に死者の姿は無い]
[唯、大きな血溜まりと、二つの紅文が遺されるのみ]
酷い、状況……。
[持ち上げた指先が、白手袋越しに唇に触れた]
―回想―
馬鹿なことをしたのは、分かってる。
冷静さを誰より失ってたのは俺だな。
誰より先に水底に沈んじまうような奴だ。
[けれど、と続けて]
それでも最後まで抗う。
ヴィリーにもそう言ったからな。
[クロエを見る。その顔にも疲労は見て取れた]
後は大人しくしてるから。
クロエも休めよ。
[ついてる、と頑固に言い張られれば苦笑して。
眠った振りで相手が眠るのを待ち、毛布を掛けたりもするだろう]
─宿屋外─
[ヴィリーに聞いた情報を頼りにメッセージのある場所を探す。とは言え直ぐに鉄錆の匂いが鼻につき、匂いの強い方へと足を向けることで見つけることが出来た。その先には先客が一人]
………ん?
おぅ、ルーミィも来てたのか。
……酷ぇ光景だな。
[いつもと異なる姿に直ぐには名前が出て来ず、顔を見たことでようやくヘルムートと気付く。声をかけてから赤い溜まりと二つの文章を見つけた]
……挑発のつもりか。
[文章を見て眉根を寄せながら、ち、と短く舌打ちをする]
―宿屋外・路地―
おじさま。
[名前を呼ぶ声に、瞳を瞬かせ]
[そして漸く、顔を見られていた事に気付く]
[向き直る動作は、何処かぎこちないもの]
そう、ね。
挑発で無いのなら、どんな意図が有るのかしら……。
[短い舌打ちに、僅かの間眼を伏せて]
おじさまは、此処に居たのが誰かは……?
[知っているのだろうかと首を傾げて、フーゴーを見つめた]
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