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……虚……って、どこから、来ると、思う?
[去り際、すれ違う長老に、ぽつり。長老は何も聞こえなかったように、無言で奥へと消えていく]
……
[黙って空を見上げ。ましろの翼を拡げて、あてもなく広場から*飛び去る*]
[唇に触れる指。もしも今、この指を噛み切ろうとでもすれば、目の前のこの人間は驚くだろうか。
出来もしない、外れた思考に辿り着くのは、呼吸すら侭ならぬこの状況を直視しない為。
或いは、傷を癒すその優しく暖かな光が、けれど毒杯の様に思える錯覚を無視する為]
………。
[去る様子に掛ける言葉は持ち合わせておらず。
扉が閉まっても、ただ、その向こうを見ていた]
―聖殿―
[飛ぶどころか、歩くのも億劫な状態でたどり着いた聖殿。
そこにいた少年の姿に、目の前で消された銀との約束が過る]
……く。
[崩れそうになる。
が、ぎりぎりで押さえた。
少年の力の行使と、その後の封印の儀式と。
その双方から、目を反らさずに見つめて]
おかしく変わってたりしたら……また、引っ叩いてやる……。
[微かに捉えたオーフェンの呟きには、低く、呟いた]
[結界樹を見てくる、というスティーヴ。
任せる、との言葉に頷いた矢先に、当の少年は側を離れて飛び去り]
ちょいと、お待ち……。
[後を追おうとするも、引き止められた。
『虚』を弾き、『堕天尸』を捕らえた力。
それがなんであるか、の問いが投げられる]
……ま、これ以上隠してても、ねぇ……。
[ため息一つ。
周囲を見回し、告げる。
自身の血脈と、そして、力の事を]
[ざわめきは大きかった。
向けられるのは畏敬と……それから、期待。
出自の知れぬ余所者の遺され子、と。
陰で謗っていた者からも向けられるそれに。
微か、募ったのは苛立ちか]
……。
[何か言いかけて、止めて。
疲れているから、と短く告げて、広場を立ち去る。
家に帰る気にはなれず。
向かったのは、森の奥にひそりと築いた両親の眠る場所]
[部屋に戻り、外には出ず。
狐は翌朝、屋敷の者の騒ぎで知る。
――彼が堕天尸だったなんて。]
彼、ね
[聞いてわらう。もう一人はまだ、見つかっていないらしい――。]
−結界樹−
[夜の中、大樹は静かに佇んでいた。湖面に銀の月が揺れる。
その根元へとゆっくり歩み寄り、幹に布を巻いた手を当てた。]
………来るのが遅くなってすまん。
早く出してやりたいんだがな…俺では力が足りないようだ。
[俯きがちに口の端を歪め、目を閉じた。
夜風に木の葉がささめく音だけが耳に返る。]
………やっと一人見つけて送る事が出来た。
だがまだ他にもいるらしい。俺はそちらを探しに行く。
ラスが目を覚ましたら、俺の分まできっちり叱ってやってくれ。
………またな、とは言わん。
次に会う時は樹の外でだ。
[挑戦的に口の端を上げて背を向け、湖へと地を蹴る。
大きく重い翼を強く羽ばたかせ、再び夜空へ。]
アヤメ嬢が守護天将の血を持つ者とはねェ。
守り手とはさぞかし手を焼いていることだろうな。
[喉の奥でわらいながら、狐はふわりと空へと舞い。]
手伝ってやろうか。
匿うだけではなく。
[浮かんだかおは、狐の下。]
[白い羽根をはばたかせ、狐は慣れた道をゆく。
もう一人と話をするために。
やがて家の姿が見え、
彼女のいつもいる、そのベランダへと。]
― 自室 ―
[ 相変らず目覚めは悪く。
起きてからも憂鬱で仕方がなかった。
水を飲もうと水差を探したが、其処にはコップしかない。]
嗚呼、そうでしたね。
[ 水は既に乾ききっていて、其処には硝子の破片のみ。
いつものようにベランダに出たところで気配に気付く。]
……おはようございます、ケイジ様。
さて、何のお話でしょうか?
[ 見当はついているが。
男が堕天尸、己のことを知っていることを自身は知らない。]
おはよう、ロザリンド。
気分は悪いか?
[問いかけ、狐はわらう。]
そうだな――名目は、見舞い、だ。
何のかは、さて。お前がよく知っていると思うが――
[ 相手の様子にくすりと笑いを漏らす。]
はい、夢見が良くなかったようで。
気分転換にベランダに出ようと。
お見舞い……ですか?
くす…ありがとうございます。
名目と言われると困ってしまいますが。
[ 己の正体を隠そうと笑みを作り続ける。]
あァ、――もしや、聞いていなかったか
[ようやく気づいたとばかり、狐はわらう。]
彼にも困ったものだな。
伝えておいてくれたなら良いものを。
アヤメ嬢の事も、聞いてないンだろうな
[笑うロザリーへと手を伸ばす]
俺は、 知っているぞ。
――最初から。
[ 伸ばされた手に瞬き、首を傾げる。]
アヤメ殿のことは聞いています。
手を出さぬほうがいい、とは。
嗚呼、けれど彼のことをご存知だとは……。
最初から知っている、とは。
[ 伸ばされた手をただ見つめ返す。]
それは……どういう意味でしょうか?
[ 冷静を装うも、何処か動揺を隠しきれない。]
[抵抗もない。
その髪に触れる。すくう。]
わからないふりは、しなくてもいいぞ。
俺には何も言うつもりはない、 いままでのように
隠すのは、疲れないか――?
[ 触れられた部分を視線だけで追う。]
――――――…。
何も言うつもりはない…ですか…。
[ 信じていないわけではないが。]
女には秘め事の1つや2つあるものですよ。
まぁ、疲れはしますが。
ケイジ様。
全てをご存知のうえで私と話をされていると?
[ 笑みを浮かべた表情は先程までのものと変わる。
何処か奇妙で、何処か歪んだ、そんなもの。]
世界のことわりとやらを、
[その表情を見ても、狐の調子はかわらずに。]
壊す、のだろう?
目的は。
――そう、すべて、知っているし、知っていたさ。
[ 何処まで知っているだろうか。]
嗚呼、よくご存知で。
[ 隠す必要がないと感じたのか。
背中の羽根を大きく広げる。]
……私を脅しているのでしょうか?
知ったうえで、黙っているとは。
もしくは…またお戯れですか?
[ 気持ち悪い笑顔のまま訊ねる。]
脅し?
[くすりと、わらった。
背中の翼――色を見て。]
そんなことはしないさ、ロザリィ。
ただ、そうだな。戯れ――というよりも。
どちらが愉しいかとおもっただけだ
[ 納得したように1つ頷く。]
成程。
ごもっともな理由ですね。
[ 頷いた後、くすくすと嗤う。]
では、ケイジ様。
このことは内密に願いますね。
お約束頂けないなら。
その時は貴方様であろうと――――――。
[ その先の言葉は押し殺した。]
言っただろう?
何も言うつもりは、ない。
[くすり、わらって]
こわいことだ。
その時は、訪れないだろうが。
あァ、そうだ。
邪魔なら、手伝おう。――必要か?
[ 言うつもりはない。
綺麗な笑顔を浮かべて謝礼を。]
ありがとうございます。
そのお言葉に偽りがないことを信じておりますわ。
[ けれど、後に続いた言葉に思わずきょとんとしてしまう。]
お手伝い……ですか??
嗚呼、アヤメ殿は邪魔ですが…。
[ 手伝いという響きに不思議そうに話す。]
守護天将の血とはねェ。
[わらう]
そう、手伝いだ。
気をそらすなりなんなり、してやろうか?
そうすればお前もやりやすいかと思ってね。
守護天将の血……ですか…。
[ 面倒くさそうに溜め息をつく。]
…と言っても何をお願いすればいいか。
嗚呼、エリカ殿も邪魔ですね、そういえば。
彼女を消すことができたら、とは思っているのですが。
アヤメ殿の術を彼女から外せないかとは思っています。
[ 元より1人でもやるつもりだったが。]
噂話になっていなかったか?
[ゆるりと首を傾け]
なるほど。
アヤメ嬢はひどく、くるしむだろうなァ
[それは愉快げに]
そういえば……
お前たちを見つけられる者もいるのだったか。
あまりいい顔での会話ではなかったが。
噂…ですか…。
いえ、私は初耳ですね…。
[ 決まった人からしか話を聞いてないことを思い出した。]
―――――…。
私たちを見つけられる者ですか…?
そんな方がいらっしゃるのなら、早急に消えて頂かねば。
[ その言葉と共に羽根から黒いものが蠢きだす。
足元にぼとりと落ちた黒は居場所を求めるかのよう昇る。]
さて、いったい誰で、どんな力なのやら
[うごめく黒に触発されたか、狐の額のやみがうずく。
たかぶる感覚は歓喜か狂気か。
しかしそれを持つ男は、それすら愉しみ、わらう。]
どちらを……ねらう?
弱りましたね。
長老殿にまた脅しをかけておいたほうがいいでしょうか。
そんなものに惑わされるな、と。
[ くすくすと嘲笑う。]
何処を狙いましょうか。
今日はエリカ殿をもう一度、とは。
まぁ…失敗すれば彼のようになりますから。
どうしようかとは考えていましたが。
[ 左目に闇が差し始める。
それを隠すかのよう手を翳した。]
長老殿ね
[くつり、わらって]
扱いやすい、長老殿――
エリカ嬢は、うまく運べば、味方をしてくれるかもしれないな
ロザリンドまで封じられては詰まらないから、
そうはならないことを俺は願おうか
[隠す彼女を見透かすような、黄金の狐のひとみ]
味方…ですか?
[ 驚いてばかりいるか、今日は。]
なら、エリカ殿は残しておきましょうか。
詰まらない…ですか。
…私も封じられるつもりは全くありません。
全てをハカイし尽さなければなりませんから。
[ 狐の面をじっと見据える。]
[夜空を飛び戻るも、そこにオーフェンとアヤメの姿はなく。
天将の血脈に対するささやきに、事の原因を察した。]
『……なるほどな。
長老の問いとは言え、余計な事を口にしてしまった。』
[オーフェンの術を行使する前、ラスが暴れないかとの長老の問いにアヤメの力の縄があるからと答えた事に臍を噛む。
青年を戒める力が紫星であり己が術を使えぬと長老が知る以上、偽りを口には出来なかったのでは在るが。]
………皆早く帰れ。
堕天尸はまだいる可能性が高い。
[睥睨し集まる人々を散らせ、重い溜息を吐く。
足元に寄って来た疾風が小さく鳴いて角の根元を摺り寄せた。]
うまくすれば
或いは、な。
すべての破壊、ね。
そうなったその先が愉しみだ
[狐がわらう]
ではアヤメ嬢の気をそらしに向かおうか――……
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