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[空に舞う紫紺の四翼。
眼差しを逸らして、歩みだした。
森近くの家に灯りはなく、気配もない。
一晩空けただけにも関わらず、久方振りの気がした。
ひとりきりの室内は、やけに広く、肌寒く感じる。
窓辺に腰を下ろして、夜天の光を浴びた]
……何か、おかしい。
今回だけ、知れないのは。
[鷹の目に語った内容には、詭弁も含まれた。
己が心の内を明かさぬために]
結界樹に捕らわれていないとしても、
人ひとりの存在自体を「消す」事は難しい――
[思考を音にして落とすうちに思い出したのは、
襲われたという彼女との会話。
そして先程の協力を求める申し出に、
堕天尸が誰かを知っていた、狐の面の男]
……、確かめないと、か。
[呟きながらも、
心身への負担はやはり存在して。
喉の渇きと空腹を気休め程度に癒すと、
意識は次第に闇へと引きずられていく。
倦怠感のようなものが、薄く広がっていた。
いつの間にか身体は窓の傍らの床に転がり、
胎児にも似た体勢で、*眠りの淵へと落ちた*]
[夜風に乗り、空を行く。
エリカより早く見下ろしたアヤメの家に、明かりはない。]
………やはりか。
だいぶ参ってるな…無理もないが。
[迷う事なく片翼を引き、森へと進路を向ける。
白い花の咲く、永久の眠りの地へと。]
−森の奥−
……仮にも若い娘が、森で夜明かしするのは感心せんな。
[親御さんの眠る地に目礼し、髪に舞い降りた白に目を向ける。
木にもたれ座り込む姿の側に立ち、低い声を降らせた。]
家で腹を空かせたエリカが待ってる。
ちゃんと家で食って寝ろ。…親御さんが心配するぞ。
親御さんだけじゃない。
クローディアやジョエルやラスにもそんな顔を見せる気か?
…………百年の恋も一度で冷めるぞ。
[鼻を鳴らし、頭へと手を伸ばす。
花弁を取るには乱暴な手付きで、*白を散らした*。]
―森の奥・親の墓―
[舞い降りる気配にゆるく瞬き、そちらをみやる]
……ああ……旦那か。
その物言いだと、エリィは無事なんだね……オーフェン、は?
[自身の事には触れずに、問う。
施療院に向かわせた、との返事を得れば、ほっとしたよに息を吐き]
ま、確かに食べないとまずいし……って。
……そんなん、アタシに縁があるでなし。
気にしても仕方ないじゃないのさ。
[諌めの言葉――と、捉えていても、つい、こんな言葉が口をつく]
色恋沙汰は……もう、懲り懲りだよ。
[続く言葉は自身に言い聞かすよな響き。
伏せられた瞳の思いは他には伺い知れず。
それでも、白を散らす手の感触に、目は細められ]
……っとに。
子供扱い、しないどくれよ!
[むくれたように言いつつも、顔を上げた口元には、*微かな笑み*]
― 朝・自宅 ―
[くるる?と鳴き声に目を明けると、正面に首を傾げた白い鳥の顔]
わ……びっくり
……おはよう、ラウル
[寝台から起き上がると、目に入ったのは無造作に床に落ちた大きめのシャツ。スリットは、4つ]
あ、服、洗って、返さなくちゃ……
[汲み置きの水で顔を洗い、婆様に朝の挨拶をしに、自宅の外へと向かう。途中、平坦な出口で躓き、痛そうな音を立てて顔から地面に倒れた]
うう……痛いの
……あれ?
[ラウルが心配そうにぴぃと鳴く声を聞きながら、違和感を覚えた左足を見ると、球状に痣のように黒ずんでいる。首を傾げ]
……綺麗にしないと……
また、リディアさん、に、お風呂入れって……あひると、蛙も……
[顔を上げ外に視線を向けると、見えたのは、桜色の世界]
……わ、あ……
[墓標の周囲を、花弁が舞う。その光景をしばしラウルと眺めていた]
[とうに封印を終えたその場所は閑散としていて。
目に付いたのは、先程までスティーヴに説明をしていた長老。
掠れた声を投げる]
…ねぇ、本当?
[主語も述語もない、問い。
けれどそれは正確に捉えられ、明瞭な答えを受けた]
ふぅん……。
本当に…いないんだ。
しかも、抵抗の素振りすら見せなかったとか。
…命の危険が無いからって……。
[ゆるゆると腕を上げ、口許を覆う。
そうでもしなければ、発作的に笑ってしまいそうだった]
[手が唇の傷口に触れ、微かに痛む。
治す人間がいないことが、妙に可笑しくて。
用は済んだとばかりに、礼も言わずその場を立ち去る。
何処に向かう当ても無く、夢遊病のように島の中を歩き回って夜を過ごした]
─自宅─
[自宅に戻り、最初に向かったのは自室──ではなく、エリカの部屋。
無事を確りと確かめたい、という想いがあったからだが、どうやら正解だったようで]
……なぁにしてんだか、この子は。
[床に蹲る様子に苦笑しつつも、ちゃんと寝かせて。
それから、自分も自室で休む]
……結界樹の様子、見に行くか……。
[部屋に落ち着くと小さく呟き、それから。
疲労に導かれるままに、眠りへと落ちる]
[明けて、翌日。
陽の出るかでないか、という時間に目が覚めるのはいつもの事。
食事の支度を整え、自分は先に済ませて、家を出た。
翼を開き、目指すは島の中央──結界樹の元]
[ 大きく溜め息をついた。]
……はぁ、まいりましたね。
[ 木の幹に体重を預けたまま遠くを眺める。
家のベランダと同じよう、海が臨める。]
さて、これからどうしましょうか。
ケイジ様にお会いしていいものかどうか。
[ 今後のことを考え続ける。]
― 結界樹付近・湖 ―
[ラウルを連れ、白い翼を羽ばたかせて湖へと向かう。結界樹に近づくにつれて、身体に燻る痛みは一時的に休まる]
……封印、されたら……楽に、なる?
ううん、それは、逃げ……
堕天尸、見つけて……話、してから、でも……
[小さな湖の畔につくと、服を脱いで枝にかけ、足をぴちゃりと水につける。心地よい冷たさを感じた後、ざぶりと身体を浸す]
─結界樹─
[ふわり、四翼を操りその根元に。
解放し、力も行使する事で馴染んできたのか、飛行はだいぶ危なげなく]
……特に、変わりなし……か。
[周囲を見回し、小さく呟くも]
でも、あんまりいい状態じゃない……ね。
早いとこ、残りのを見つけないと……とはいえ。
[直接探す術はなく、独りで動き回っていたためか、今ひとつ手持ちの情報も少なく。
当たりをつけるのも、容易くはなかった]
……さて……どうするか。
旦那当たり、なんか掴んでるかねぇ……。
[昨夜はそういう話をする気にもなれず、早々に別れたから。
改めて話を聞きに行くべきか……などと思いつつ、樹の幹に軽く、触れる]
−小屋−
[いつも通り目を覚まし、頭から水を浴び身支度を整える。
手早く切れ端のスープを作り、パンと共に朝食にした。
燻製の肉を大きめに切り、袋に詰めて小屋を後にする。
ラスの家に舞い降りて見舞いだと渡し、疾風にもご褒美の骨をやった。]
………一応、耳に入れておくか。
[次に向かったのは施療院。
オーフェンの具合を聞き、頷く。
カレンの気配が結界樹にあるという事を話すと、老女は安堵の息を吐いた。]
…もう少し待っていてくれ。
必ず、皆出してやる。
[低い声で告げて、露台から飛び立つ。
目指すのはホルスト―――ロザリンドの家。]
……そっちは、相当賑やかなんだろね……。
[小さな呟き。
微かに滲むのは、取り残された事への寂寥感めいたもの]
ローディは大丈夫かな……無茶してなきゃ、いいんだけど……。
まあ、兄さんもいるし、平気かな……?
カレンもいるしね……体調とかは、心配ないか……。
むしろ、問題は。
[言葉の最後に。零れるのは、何故かため息で]
[夜明け前、灯りの無い場所で何かに蹴躓き、倒れこむ。
それは糸が切れた人形の様でもあり、そのまま気を失う。
目覚める頃には、身体の節々が痛んで]
…なんだか普段と逆で、変な感じだなぁ。
[普段なら痛みを訴えるのは、身体よりも心なのに。
心臓に手を当てて、穏やかな間延びした声で呟く。]
ラウルも綺麗……する?
[近くの枝できょろきょろと周囲を見回すラウルに問いかけるが、首をふるりと横に振られ。柔らかな布を使って身体を擦りながら]
……うう、消え、ない……
[手足にこびり付いた穢れはなかなか落ちず、やがて擦るたびに痛みはじめ、うぅ、と呻き、顔を顰めた]
……あのバカ、ちゃんと頭冷やしてんだろうね……?
[ぽつり、呟く。声のトーンも、少し、低いかも知れない。
しばしそうして睨むような目を樹に向けていたものの。
不意に聞こえた微かな水音に、ゆるく瞬く]
……ん……なんだい?
[目覚めたときにいたのは、
硬い床ではなく柔らかな寝台の上。
移動させた当人の姿は見つからず、
知らず、下がる眉を見るものもいなかった]
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