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この程度で怪我するほど、抜けてないから。
運動神経は、自信あるんだからね?
[くす、と笑いつつ、こちらも軽くこう返す。
笑い方は、比較的いつもの、自然なものに近いか]
[取り出したその刃物へと目をやる。]
物騒ですが便利なものですよね。何かと役には立ちます。
…いえ、使い方次第…なのでしょうか。
[いつか見たあの部屋の刃達も、おそらくそうなのだろうと思いつつ。]
――客室――
[謝罪を口にすれば、怒声が飛んでくると思っていた少女は、ルーサーの態度に少しばかり驚いた表情をしてから――]
ごめんなさい…、起きた時はまだ日が高かったから…大丈夫かと思って…。でも気が付いたら…夜になってて…だから慌てて…
[きつく抱きしめられる温もりに、少女は警戒心を解いていく――
それが危険なことなのかどうかは。もう、少女には判別できないのだけれども。]
[暫くの抱擁後――
意を決して身を離すルーサーの、ただならぬ雰囲気に。少女は僅かに顔を強張らせる――]
「嫌うかも知れない――」「嘘の事を――」
[負の言葉が並ぶ彼の言葉に。少女は一度だけ深く息を吸い込むと、何かを決心したようにすっと目を細めて――]
解りました、神父様。
あなたのお話…、聞かせてくださいな?
[少女は今まで見せた事の無いような大人びた微笑を湛え――]
[目の前の神父を見上げた。]
……まあ、其れでなけりゃ、態々此処までは来られないよな。
[ 片手をポケットから引き抜けば、其れを項に遣り首を横に傾ける。]
広間にでも行くところだったのか?
[薬を飲んでいれば大丈夫との言葉に、知らず力のこもっていた肩が少しだけ落ちる。
目に明らかな安堵の光。
けれど、それに続くローズマリーの言葉には狼狽えて。]
なんでそうなるの!?
私はあなたなんて信じないって言ってるのに。
うん、そうね
[小さく笑う。
子供の言うことは、とても素直で、わかりやすいのだとは言わない。]
さあ、風邪を本当にひいてしまうわ?
温まっていらっしゃい?
[わたしは服を脱いで、タオルを身体に巻く。*背中の傷は見えてしまっただろうか?*]
―→浴室―
あぁ、人間の方が多い筈だ。
一対一じゃ勝てないだろうね…
[思い出すのは昔、自分を襲った赤い眼の男。
夢中で何度も刺して、そのまま逃げた。
……勝ったわけじゃなくて。
彼の目が隠したそれに向けられたと知ると、笑う様な表情で]
護身用だよ。
旅をしていれば珍しい事じゃない。
こんな物で勝てるとは思ってないけどね。
[使い方次第、と聞いて少し胸は痛んだが]
ま、そういう事。
[変わらず、笑顔のままで。
続いた問いには、僅かに首を傾げ]
ん……部屋にこもってても何だかな、って思って。
取りあえず、宛もなく出てきたとこ、かな?
まず最初に。
私は、あの男……アーヴァインを嫌っている。
30年前に、毒を盛られて死にかけたから。
だから、私があの男の為になると考える行動は基本的に取っていない。
瀕死だったあの男に止めを刺したのは、あの男の言葉を聞きたくなかったから。
シーツを被せたのは、私が二度と奴の顔を見たくなかったから。
手向けの花は、私が30年間分溜め込んだ悪意をばら撒く為の物。花言葉の本で調べれば大体分かる。
そして。
私は、あの男が神の元に辿り着いたなどとは微塵も思っていなかった。
むしろ煉獄の焔で焼き尽くされていればいいとさえ思っていた。
[抱擁を解き、語り始める。
語られるのは、故人への憎悪。]
[戸惑ったまま、逃げるように脱衣所を出る。
彼女の儚い笑顔はなんだかとても暖かく、優しく見えて、それがもどかしいような懐かしいような気持ちにさせて、落ち着かない。
その優しさは、自分の心を弱くさせてしまいそうで、何も答えることが出来なかった。
脱衣所を出る背中にかけられた、暖まってらっしゃいの言葉にくしゃみを返す。]
えぇ、山道でも、夜道でも…何が起こるかわかりませんから。
…自衛のためならば、仕方のないことです。
[やや複雑そうな色を浮かべた笑みでうなづく。]
……っと、
[我に返る。危うく料理を焦がしてしまうところだった。
外れた袖のホックを留め、オーブンを開ける。ジャガイモの皮をジャケットに見立て、粉チーズや炒めた玉葱などを上に載せて焼いた料理―ジャケット・ポテト。本来なら昼食に良いのかも知れなかったが。
皿に載せ、厨房を後にする]
―厨房→…―
似た様なものだな。
[ 返って来た答えに首筋に当てていた手を外せば、周囲へと視線を巡らせる。然う云えば、彼の鍵は元の場所へと戻されたのだろうか。]
……此処に突っ立ってても仕方無いし、広間でも行くか?
行きたい所が有るなら御自由に、だが。
……本当なら、この感情は隠しておくべきだったのでしょう。
しかし、そうも言っていられなくなりました。
何故なら。アーヴァインを殺した人狼は、私と同じ感情を抱いていた可能性が高いから。
つまり、やはりあのバラバラにされた遺体は故人に関わりのある者にショックを与える為の所業だという事。
足が玄関にあった事は解せませんが。
おかしなことに気付きませんか?
もし、分割された遺体が故人と親しい人物の元に送られるのなら。
……何故、『彼』の部屋には何もなかったのでしょう?
[ 夜の帳が下り月の昇れば、其れは“我等”の時間。
余り人気の無い場所は危険な様に思えた。
片方は獣の本能の覚醒め、片方は命の花が散る危険。]
貴方も、見かけているでしょう。
『彼』が花を選んでいる所を。
……もしかしたら、明日私は死んでいるかもしれない。
だから、伝えておきたかったのですよ。
一番信頼出来ると思えた、貴方に。
ばら撒かれた花に…違和感を覚えたのは…やはり――
[摘まれた花の中に黄色いバラが含まれていた時点で気づくべきだったのかも知れない。
彼の――本当の気持ちを――]
では…人狼は…アーヴァインさんになんだかの恨みを…?
[頷く様子にその理由は察しがついて]
用心に越した事はないからね。
自衛の手段は今は必要だろう?
使わないに越した事はないけど…そうも行かないみたいだ。
……それに、彼女は守らないとね。
ん。そうしておくか。
[ メイに然う云い遣れば広間へ向かおうと足を踏み出すも、丁度厨房から出て来るお下げ髪の少女の姿を見留めれば其方へと黒曜石の瞳を向けて、]
ああ。ネリーさん、今晩和。
……何か、御手伝いしましょうか?
[大皿に載せられた其れを見遣り声を掛ける様子は、武器庫で遭遇した事等無かったかの如く自然な対応。]
彼が花を…
[その言葉で全てが合致した。
銀色の美しい髪と姿の――]
彼が…?一体何故…
そして…神父様はどうして私に?
[そして次いで浮かび上がる疑問を――]
でも…彼は…晩餐の席にいた筈では?
それに…人狼は単独行動を…起こさない――
…そうですよね。
僕も…コレでも旅して見聞を広め、物語を歌い継ぐ詩人ですから。
武器の扱いくらいは多少。
…ですが……。
[やはり、人と人が殺しあうことには、抵抗があって。
そして、あの部屋にあった刃物たちは、自分が使う棒杖とは違い、最初から人を殺すためのもの。]
単独行動、も何も。
死体が発見されたのは時間差がありますよ。
私達の目の前で切り裂かれたわけじゃない。
殺してからパーツをばら撒くまでの時間はあったものと推測されます。
つまり、人狼は単独でも十分行動可能という事なのですよ。
寒いの、苦手だしね、ボク。
[冗談めかした口調で言いつつ。
ちょうどやって来たネリーにや、と挨拶して]
……大変なら、言ってくれれば、手伝うよ?
[家事にはこれでも慣れてるから、と声をかけ]
え、…ああ。
申し訳ありません、ぼんやりしていたみたいで。
[青年の声に振り返り、2人に会釈をしながら詫びる。申し訳なさそうではあるが、そこに不自然さは感じられない]
いえ、大丈夫です。
このくらいは1人で。
[その後の申し出には微笑んで]
/PL/
幾らか迷いましたが、中発言失礼します。
本日はローズマリー襲撃を予定していましたが、問題があれば他に変更します。
GJでも襲撃が通っても、其れなりに動けるかと。(GJだと一人墓下ですが)
GJが出たとしても、PC視点での人狼COはしない予定。
表を見ると明日以降動きがありそうなので、其方の要望があれば。
……考えてみてください。
あの死体、足と腕と目が片方ずつ別の場所に置かれていた。
少々気持ち悪い話ですが。
懐にしまいこんで、捜す振りをしながらばら撒くという荒業も出来ないわけではない。
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