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なら、悩む必要は無いでしょう?
[小首を傾げながら彼を見つめるその姿は、とても愛らしくて、彼が彼女と出会ったときからずっと変わらない素敵な姿だった。
だが、彼はそんな姿を見ると、大きく首を振って]
『……俺だって、俺たちの子供に会いたい。そのための贈り物を捨てたくは無い。
だけどよ』
[ここでようやく、男は沈痛な表情を浮かべた]
『───その為に、お前を失いたくない』
……。
[ブリジットという女性は、元来そんなに体の大きな女性ではなかった。
その為だろう。子供を産むという行為が、他の女性よりも更に難しい行為にしてしまっているのは。
医者は言った。
彼女が子供を産むのならば、大きな確立でブリジットが死ぬ。
次に、どちらも死に、更にその次に子供だけが死に、最後に小さな確立でどちらも生存するのだと]
7人目、行商人 ダーヴィッド がやってきました。
―街角―
やっほー、そこのお嬢さん。
これこれ、これなんだけど。おっひとっつ、いかがー?
[簡易の露店を筏の上に張り、男はにこやかに街角を歩く人々に声を掛ける。
その顔に見覚えのある者がいたなら、ふと顔を覗き。
そうでなくても、男の広げる品物に気を惹かれ、足を止めるものも]
…や、買ってくれるのなら、取り置くよ?
っと、ああ。彼氏さんにお願いするとか?
…えっ、うっそいないの?俺、立候補しよっかなー。
でも、そこはきっちり、割引は……ねぇ?
[貝殻を使った装身具を手に、客との商談。
けれど、その客の後ろには自衛団員の姿。
どこか険しいその雰囲気を悟り、それでも男は微笑んだ]
…何か、ご入用です?
ああ、お客さん、すみませんね。
急ぎの用事かも知れないんで…まぁ、また今度。
今買わないと無くなってるかもしれないけど。
…いらない?…そっかー、それじゃあ本当に次の機会に。
[女性客を見送って、男は自衛団員と店先で話しだす。
営業用の微笑みを絶やさず、けれど時折驚きを滲ませた]
―台所―
うん、僕だよ。
とりあえず危ないからそのまま止まって。
右手30センチ先にカップの積まれてる棚があるから。
[左手で額を押さえながら近づき、右手でカルメンの手を軽く握る]
どうしてここに…は、やっぱいいや。
何を探してたの?
疑わしい、ねぇ。
まぁ、いいんですけど。
[はっ、と短く吐いた息は溜息か、嘲笑か]
…とりあえずは、集会場に来い、と。
そっちで店開くのは…ああ、いえ、なんでもありません。
[ぱたぱたと手を振って、あしらうような仕種。
露店の商品を大きな鞄へと仕舞いこみ、集会場へ足を向けた]
―集会場・広間―
で?
これ、書いて出せば良いんですよね。
[さらさらとペンを滑らせ、癖の有る文字を紡ぎだす。
暫しの後に書かれた内容はこんなもの]
――――
■名前:ダーヴィッド=アメディック David=Amedick
■年齢:23
■職業:行商人
■経歴:母は、この都市の人間。父は陸の人間。
15歳の頃に、父に連れられ行商の旅へ。
この都市に戻ってくるのは、それ以来10年ぶり。
行商で訪れたついでに、久々の故郷を満喫中。
『俺だって……俺だってなあ……』
[力なくうなだれる男の表情はとても難しい表情だ。子供という新しい命を粗末に考えているわけでは決して無い。
ただ、それと同じくらいに彼女の身の安否を心配しているのだ。
そんな彼に、ブリジットは口を開いた]
これも言ったはずよね?
子を産む───新しい命が生まれるということの難しさは私だけじゃない。他の女性だって等しく、自分の命をかけて産みだしているの。
何も、何も変わらない。
それならば、他のみんなと同様、私は何も恐れずに子供を産みます……これは、もう決めたことだから。
[そのブリジットの言葉に、男は大きくうなだれた]
『……正直、辛いよ。命の覚悟をするのはお前だ。俺は見守ることしか出来ない。それ以外は何も出来ない……それが辛い。
もしも、お前の痛み全てを俺が代われるものならば、いつでも代わりたい。
それも出来ずに、ただただお前が苦しむ姿を見なければいけないという選択を選ばなくてはいけないかと思うと、頭が変になりそうなぐらいに辛い』
─台所─
カップ…うん、とまる。
[危ないと言われて素直にそれ以上動くのを止め。
伸ばそうとしていた右手は宙へと浮いたままに。
クロエが近付き手を取られるまでじっとしていた]
ここ、おはなし、ききに、きた。
いまは、おみず、さがしてた、の。
のど、かわいた、から。
[クロエが聞くのを止めた内容も律儀に伝え、何を探していたかも口にする]
外れの、漁師…
[最初に一度またたいて。
やがて誰だかに思い至ったようで、口を曲げて、眉を下げた。
街の人ならロミルダの知らない人なんてほとんどいない]
見つかった?
病気とかじゃないのですか?
[なんだか泣きそうな顔のまま、首を傾げる]
[男のそんな弱気な言葉に、ブリジットは立ち上がり、微笑みながら彼の頭を撫でにいった]
大丈夫。
きっと、私たちは幸せな未来を送れるわよ。後になって思い出したら、あんなこともあったなあって思えるくらいの話。そうなるわよ。
『……そう、なるといいな』
[話は終わった。ただ後は未来に向けて進むだけだった。
だが───]
───!?
『───!?』
[それから、幾ばくもしないうちに開かれる扉。その先にいるのは自警団員。
その時から、彼女の運命は、更に翻弄されることになった]
[それから少しの時間の後、集会所に先に届けられたのは彼女の筆跡の書類。
さらにそれから少しの時間をおき、彼女は集会所に姿を*現すことだろう*]
───★───★───★───
■名前:ブリジット・パラメティーナ
■年齢:21
■職業:主婦
■経歴:元々は違う都市の生まれだったが、結婚を機会にこの土地に移り住んできた。
ここに住みだしてからは3年の月日が経っている。
家族は、旦那と、旦那の父母(ただし別居)
自身の家族については不明。細かく生まれた土地も男はよく聞いてはいない。
結婚以前の仕事は、小説家をやっていたようだが、彼女名義の小説は世には出ていない。
話を聞きに。…そっか。
[律儀に答えてくれるカルメンにクスリと笑う。
再び八の字になった眉が見えないのは幸か不幸か]
じゃあ僕と一緒だ。僕も喉が渇いてさ。
カルの分も用意するからちょっと待ってて。
[左手でその頭をぽふと撫でてから握っていた右手を離す。
奥の甕から水を汲み、カップ二つに注ぐと左手で纏めて持った]
ふぅん、茶葉とかまでしっかり用意されてる。
後で淹れようかな。
─集会場・広間─
[泣きそうな顔で首を傾げる様子に、ぽふぽふっ、となだめるように頭を撫でてやる]
ああ、どーも、病気とか事故じゃないらしい。
詳しくは、俺もわかんないんだけど。
[半分本当で半分嘘の言葉を投げるのと、肩でやり取りを見守っていた鸚鵡が羽ばたくのはほぼ同時]
……ん、どした、ロートス……?
[突然の事にきょとり、としつつ、視線を追えば。
目に入るのは、鮮やかな真紅]
[適当な椅子に座り、寛いだ姿勢]
しっかし、何もしないでいるのも、暇は暇なんだよなぁ。
折角の故郷だし、休暇にしようと思ってはいたけど…。
[欠勤は手持ち無沙汰になり、先程も棚開きしていたわけで]
他に誰が来てるか、探してみるか…。
どこに、儲けの種が落ちてるかは分からんし。
…っと、……お?
[人の気配と羽ばたきの音に、僅かに姿勢を戻す]
─台所─
[クロエの表情は見ることが出来ず。
声色で判断するより他が無い。
けれどその声色は普段通りのものだったから、カルメンはクロエの笑いに合わせるように微笑むのだった]
うん、ありがと。
[撫でられたことにまた笑みを零す。
用意してくれると言う言葉に作業が終わるまでその場で待った。
ややあって再びクロエに手を取られ、広間へと促される]
わか、った。
[クロエの手を握り返し、こくりと頷いて見せたのだった]
…ろー、とす?
[寛いだ姿勢は、そのままに、語尾上がりで名前を呼んで。
その後ろの人影に、眼差しを細めた]
…って、ことは。
ことは…?
病気でも、事故でも?
じゃあ、どうしてでしょう…
[聞きながらますます泣きそうになっていたけれど。
ユリアンからはわからないと返ってきて、撫でられたので、涙をこらえるようにこくりとうなずいた]
…ふぇ。
[ロートスの羽ばたきにつられて、ロミルダもそちらを見る。
見覚えのない人の姿に、ぱちぱちとまばたきをした]
[ロミルダの方に集中していたためか、彼がいつ来たのかには気づいていなかった。
そのため、人がそこにいた事への驚きもちょっとはあったが、それよりも]
……ちょ、おま。
もしかしなくても……。
[鮮やかな髪の色は、記憶の中でも褪せる事はなくて]
……ダーヴ、かぁ?
[鸚鵡の名を呼ぶ男に、慣れ親しんだ呼び方でこう問いかけた]
おうともさ、親愛なる友よ?
こんな男前が、他にいるわけないだろ?
[ひらひら、軽い笑みとともに手を振った後、立ち上がり]
で、大事なのは、だ。
ユーリ、おまえいつの間に子持ちになってたんだ?
まさか、宗旨変えなんかだったりしたら、再会早々態度を悩むとこだが。
[よもや容疑者の一員とは思うまいか、少女に視線を落とし、こちらにも手を振る]
お嬢ちゃん、やっほー。
じゃ、行こう。
[左手は塞がっているから右手に軽く力を入れて頷きに返す。
カルメンと手を繋いだまま、ゆっくりと歩いて広間へ戻った]
あれ、人が増えてる…。
全部で何人呼ばれたんだろう。
[鮮やかな髪の青年にまず驚き、遅れて軽く頭を下げる。
ソファへとカルメンを誘導しながら小首を傾げた]
はい、お水。
お代わり欲しかったらまた取ってくるよ。
茶葉もあったから、淹れてみようかなとも思うし。
─台所→広間─
[クロエに手を引かれ、先程よりも早い時間で広間へと戻って来る。
聞こえる話声に一度首を傾げ、クロエの言葉で人が増えていることを確信した。
それが誰なのかを頭の中で照合しながら、ソファーへと誘導される。
手で座る場所を確認してから、ぽすりとソファーに収まった]
あり、がと、クーリェ。
[お代わりに対しても礼を言い、クロエからカップを受け取る。
ゆっくりと口へと運び、ようやく口の中を湿らせることが出来た。
はふ、と短く息が漏れる]
……その物言い、間違いなくお前だな。
[男前、という部分はさらっと流し]
って、おまーなっ!
どこをどう見れば、俺とロミっ子が親子に見えんだよ!
せめて、兄妹くらいにしとけっつーの。
この子は、公衆浴場の管理人とこの娘さん。
[代わりに、こっちに突っ込んだ]
お知り合いですか?
[ロミルダは名前を呼ばれていたロートスを見て、ダーヴと呼ばれた人を見て、ユリアンを見た。
ダーヴィッドが街を出た頃は、ロミルダが生まれていたとしても覚えてないくらいに小さかったはずだから]
ふぇ。
ユーリにぃ、子供いないですよ?
[よもや自分のこととは思わないで、ロミルダは手を振り返す。
涙はすっかり引っ込んだらしい]
[噎せるクロエと、首を傾げるカルメンの様子に。
ちょっと、いや、かなり。
表情が、渋くなった]
……お前らなー。
「ユーリィ、こもちとか、なれるわけ、ないー。
どんかんだからー」
……お前も。混ぜっ返すなっ……。
[鸚鵡に突っ込みを入れながら。
知り合いか、と問うロミルダには一つ頷いた]
8人目、流民 ゼルギウス がやってきました。
[こくりこくり…眠たそうに機嫌よく舟をこぐ
粗末が雨風がしのげればそれでよいという機能だけはしっかりと叶えている家の中に住む人は肩を揺らされたことで目を覚ます]
へぁ?…もう食えねー…?
[目を覚ますと同時に飛び込んできたのは怒りとあきれを含んだ顔の中年女性。軽く頭を振りながら見下ろせば、敷物の上に倒れている男]
あー…顔色よくなってますね。もういいでっしょ。あんま怒らせちゃ駄目ですよー。頭に血が上ったらまた倒れるかもしれないですしねー。仲良く仲良く。
[気楽にいいながら男に刺していた極細の針を一本づつ抜き取る]
[手を繋ぎ、広間に入る二人に向かっては、ひら、とまた手を振る。
その片方に見えていないとは気付かず]
…仲良しさん、かね。
[軽く噎せた様子や、こもちと反復する声に、してやったりの表情]
ロミちゃんくらいな年の娘がいるとしたら。
…なかなか凄いんじゃないかな。
[当のユリアンも当然否定した。
ふぅ、と息を吐いてカルメンの声に苦笑する]
っと、あ。
いけない、これのこと忘れてた。
[ポケットに突っ込まれたままだった身上書の用紙を取り出した]
[年齢の所で一度筆が止まるが、どうにか埋め終わる]
──────
■名前:クロエ=ノイマン Chloe=Newmann
■年齢:20前後
■職業:漁師(淡水の海人)
■経歴:数年前、筏に引っかかったのを婆に救助され、そのまま居ついた。
過去は殆ど覚えていないという。
生業は貝を採ったり甲殻類を採ったり。時に河底から何かを拾ってきたり。
婆の手解きを受けてそれなりの腕になった。
──────
あれれ。
カルねぇ、どこか行ってたですか?
[ソファーに座る2人を見た。
一連の騒動で、今の今までカルメンがいなくなっていたことに気付いていなかったらしい]
物言いで判断するか。
これでも、商人用の言葉遣いも頑張ってきたんですけどね。
[口調はともかく、喋る内容は、以前に近かったかもしれず]
…いや、だって兄妹じゃ、俺が楽しくないし。
あー、なるほどね。
俺が出てった時に、たしか、こんくらいちんまいのがいた気がする。
[人差し指と親指で示すサイズは明らかに小さい]
そ、知り合い。
昔馴染みに子供が本当に居たら驚きだな。
ユーリにぃ、変な顔です。
[目を戻して、近くで見えた渋い顔にくすくすと笑ってから]
あっ。
えっと、初めましてです。
ロミっていうです。
[ユリアンの紹介に気がついて、ダーヴィッドに向かって頭を下げた]
―広間―
や、斬新な考え方だなと。
[渋い顔のユリアンにひらひらと手を振る]
そうか、ユーリには無理か。
[ロートスの突っ込みに口元を押さえる。
見た目も隠せていなければ、声も当然笑っていた]
ダーヴさんは、はじめまして…かな?
[ダーヴィッドの表情には軽く肩を竦める。
疑問系になったのは過去の記憶にはあるかもしれないからだった]
あっはははは。
いいぞー、ロートス、もっと言えーっ。
つーか、未だに鈍感なのは変わってないのか。
いやいやいや、おにーさんはユーリが変わってなくて一安心ですよ。
[けたけたと明るく笑って、ユリアンの左肩を、ぱしぱし叩こうと]
―コミュニティの隅の筏―
[それからしばらくして目を覚ました中年の男と中年女性の夫婦にお礼の言葉とお礼に食べ物をもらった。
再三お礼をいう夫婦の姿には遠慮がちな態度を返す。それを謙遜とみたのかもしれないが]
(言えない…単に倒れてるおっちゃんを見たとき新しく聞いた技術の練習がしたかっただけなんていえない)
[笑みが乾いたものへと変化することを押し殺し見送った。
ぽつりと都市より飛び出るようにして繋がっていた筏が揺れ動くのはどこか淋しげに移るかもしれない。
最も。二ヶ月ほど前に水の向くまま流れてきてこのコミュニティにしばらく住むことにした流民にはその感傷は人よりも薄いだろう]
[ユリアン達が誰と話しているのか。
それを判断しようとして聞こえる声を頭の中で反芻し]
んー……。
………んー?
[どうにも思い当たらないらしく、カップを両手で抱えたまま首を傾げている。
余程接点が無かったか、新たに都市に来た人かの二択なのだが、ユリアンは面識があるらしい。
尤も、15年前から居ても活動範囲は狭かったために仕方の無いことではあるが]
んー?
だい、どころ。
おみず、さがしてた。
[ロミルダの問いにはカップを声のする方へと突き出すように見せて答える]
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