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読んでもらえるだけでも、嬉しいよ。
私の作品を、論じて欲しいわけじゃ、無いから。
楽しんでもらえたなら、それで、良い。
[申し訳無さそうな蓮実にゆるりと首を横に振り、微笑みかけた。中に入らないか、と言われると]
ああ、そう、だね。
ちょっと、用事があるから、旅籠に、入ろうか。
人を、待ってるんだ。
[頷いて、旅籠の中へと入る。旅籠の主人が榛名の姿を見ると、『まだ来てないよ』と言ったが、ここで待たせて欲しいとの旨を伝えると、快く承諾してくれた]
そう言えば、蓮実君が今回、戻ってきたのって、祭りの、ため?
ここを出た人が、何人か、戻って、来てるんだよ、ね。
[「もう、会ったかな?」と訊ねかけながら、適当な場所へと座る]
いやいや、よくねーよ。
なァ?
[頭を掻く利吉には、矢張り事情やら何やらを理解しないまま。
同意を求めるように、涼に視線を向けた。]
優しくしてほしいけど!
[主にりきっちゃんに!でもりきっちゃんは優しいかなーって思って、さっちゃんを見る。]
いいじゃん、呼び方可愛いほうがいいよ!
それにからかってないよ!
[あっちこっち動いた視線は最終的に、こっくり、頷くために孝博に向いた。]
うん!
……何が?
[うなずこうって思ったけど、内容理解してなかったなんていわない。]
[ ざわり ]
[涼からの視線に妙なモノを感じて、其方に目を向ける。]
へ?
・・・・今、何か、
[響くコエに、小さく目を見開いた。]
モダン調か…それはそれで面白そうだな。
祭が終わった後に、機会があれば是非。
…ふむ。此処より大きいなら見応えがありそうだ。
[楽しそうに、にこりと笑う]
正確には明日はまだ祭祀の中には入らないのですけれど。
明日からは準備が本格化するから。
ウチより奥にあるの、祭祀を取り仕切る宮司の家なんです。
だから色々お手伝いとかもあったりして。
父さんは今回の祭具も手がけてるし。
[いいえ、と首を振りながら、裕樹に簡単に説明して]
父さんも、認めたみたいだし。
こちらこそちゃんとできなくてごめんなさい。
[ぺこ、と軽く頭を下げた]
[自称高校生という涼に目を丸くすると]
ほう、それは意外だな。てっきり中学生、あるいはもっと下かと思っていたぞ。
[悪気はゼロ。]
そうか、今その桜の前にいるんだね。
偶然というよりはそれはむしろ必然?
お父さんも儲けがでて大喜びなのかな?
それがナニを意味しているか…、その本当の意味を知ってるのは……
[くすりと笑み]
ボク達は巫女に魅入られて血をささげる立役者に選ばれた仲間ってことだよ。
[二人の間に混じった思考に]
んぅ、気のせいじゃないみたいだね。
もう一人?
君は…誰かな?
[探るような意識を向ける]
悪いとは言って無いじゃない。
[頬を膨らませる琉璃にはクスと笑い]
……ん。
[その歌に聞き入っていたが、答えはどこか曖昧なまま]
綺麗だと思う。
勧めてはいないわよ?
大人になってから自己判断ってことで。
[晴美に首を竦めてみたり。]
って、さっちゃん。
それ笑いすぎ。
[後頭部をちょっぷした。加減はしたが痛いかもね。]
大きいけど、ところどころぼろいよ?
[くすりと笑いかけて]
うん、祭りが終わって落ち着いた後にでも。
機会があれば。
1cmの気持ち、わかってくれるんだね。
裕樹とお友達になれてよかったよ、本当に。
[お暇の声に]
ボクもそろそろお暇しようかな、
しつこい記者もいい加減あきらめてるだろうし?
[玲に微笑みかけて]
[聞こえていなかったと思いました。
だけど、今は何かが"聞こえて"います。
少女は少し不安になって、目にその色をうつしました。]
――だれって。
――私は私。
――りょう。
[声よりも、その気配が。
まだ、ノイズがかかったように、少し遠くに少女には聞こえました。]
――何、が、おきてるの?
[心は言葉になって声になって、二人へと届きます。]
ん、・・・何だ、聞いてなかッた?
[涼の反応に軽く目を見開いて。]
りっチャンは罪な男だな、ッて話。
[笑みと共に微妙に誇張された。]
ありがとう。
[玲の言葉に微笑みかけながら]
でも、ボクは作詞の才能はからっきしだねって、
ボクの歌作ってくれた人には言われちゃったよ。
[あいまいな答えにそんな言葉を漏らした]
っふふ。やっぱり、そうなんだ。似たもの兄妹、だな。
[堪えられずに、吹き出した。
その後に真面目な顔で]
玲ちゃんが帰らなくても、なんて言ってくれたのは、予想外に嬉しいな。
他所者の俺はもっとあっさり追い出されるかと。
[表情とは逆に口調は軽い]
ええ。では次回作も楽しみにしていますよ。榛名先生
[榛名の気遣うような笑みに、冗談めかせて先生と呼ぶ。でもきっと次回作が出たら、喜び騒ぐであろう人物がいて。
それを思い微笑を浮かべ、了承を得て旅籠へと入る
榛名が主人に待たせて欲しい旨を伝えた後、自分も宿泊を頼む。名を言えば思い出したらしく。お久しぶりです。など、戻ってきて聞かれることをまた話。軽く挨拶をして、宿帳に記せば。己も適当な場所に座り]
ええ。そういえば祭りの時期だな。と思い出しまして時間も会ったので来たのですよね。祭りの間は滞在しようと思っています。
孝博とは会いましたが…今日来たばかりなのでまだほとんどあっていないのですよね。
史夫が帰ってきたのは知っていますが…
[そこでほんのすこし気まずそうな表情になりながら]
他の皆は変わりはなさそうかな?
まだ完全にはってことじゃないってことかな。
りょう…
[その言葉を心の中で反芻し、それは相手には呟きとして届いたであろうか]
ああ、史人の教え子の。
なるほど外から来た人だから、まだ影響が少ない、
そういうことかな。
[くすりと笑む声]
幸か不幸か、君は選ばれたんだよ。
巫女によってね。
今はわからなくても、すぐにわかるときがくるよ。
この村に伝わる巫女の伝承を聞けばね。
古くて所々傷んでもいるのは、ウチも一緒だし。
[琉璃にはクスクスと返し]
はいはい、また危なくなったらどうぞ。
父さんももう諦めたみたいだし。
[その辺りで日常茶飯事になっていたりするのか。
何ということもないように頷いた]
あら、一応考えてるのね。
でもこんなに懐かれるほど関わったのなら、突き放すような態度は感心しないわよ?
何があったか知らないし、聞きたくもないけど。
支えが無くなったら脆いものよ。人も、物も。
まぁいつ何が起こるかわかったもんじゃないのは同意するけど。
…それがアンタだけに当てはまると、思わない方がいいわよ。
[後半は利吉にだけ聞こえるよう、低い声で呟いた。]
[視線は涼に向いたまま。]
巫女、の?
・・・・じゃァ、あの声は、気の所為じゃなくて、
ホントに、その巫女サマが・・・?
[自分だけが聴いたと、そう思った呼び声。]
[琉璃の即興歌には、思わず拍手を]
素晴らしい、な。
っふふ。新曲…楽しみに待っていようか。
[そんな事を言いながら帰り支度。
玲の祭事の説明には頷き]
なるほどね…。
いや、案内してもらえただけでも十分助かったよ。
戻ってきたら、お兄さんによろしく伝えておいてくれ。
[そう言って玄関へ向かう]
[ザザ]
[距離も離れているからか、琉璃の声はとても遠いのです。]
――ふーみん、せんせー?
――みこ?
[巫女といえば、昨日祖母に聞いた話を、少女は思い出しました。
咲いちゃいけない桜。
巫女の話。
聞いたとき、なんだかとても悲しくて、さびしくて、桜が咲けばいいのにって、思ったことを。]
うん、また突然転がりこむかも。
[くすりと笑いかけて]
そのときはよろしくね。
[見上げる形になりながら首をかしげ指先を唇に当てて、
本人は特に意識してるわけではない、だがやっぱりそういう行動の端々が女の子っぽい。]
だって、ホントのコトじゃん。
程々にしとかんと、痛い目見るかもなァ。
[涼の同意にけらと笑いながら、利吉に視線を向け。]
さッてと。
んじゃ、オレ行くわ。
[ひらと手を上げて、今度こそ丘を下った。]
[先生なんて言われると、恥ずかしげにしながらも笑みかけて。次回作の話には]
今、書いてる最中、なの。
祭りを、題材にする、つもりなんだ。
…あれ、蓮実君、ここに、泊まるの?
[家には行かないのかと言う、疑問。彼の家が今どうなっているかは知ってはいるが、帰って来たのに旅籠へ泊まることには違和感を感じたようだ]
じゃあ、しばらくは、こっちに、居るんだね。
孝博君には、もう、会ったんだ。
うん、史人も、戻って来てる。
皆、変わりない、よ。
良くも、悪くも、ね。
[そこには閉鎖的な習慣も今だに残っている、と言う意味が含まれていることに相手は気付くだろうか。他の住民に比べて許容的ではあるだろうが、榛名自身、外の人間が来ることに対し、手放しに喜んでは居ない]
古い物が傷むのは、自然の摂理だからな…。
手入れ次第で変わりもするが。
[にこりと二人に笑いかけ]
俺も琉璃と友人になれて良かったよ。
それに、玲ちゃんと知り合えた事も、な。
[自身の評価とはにかんだ笑みにそう返して。
二人にひらりと手を振る]
それじゃ、また、な。
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