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…一寸。
[イライダの問いに、少しだけ眉を顰めて肩を竦める。
それから、イライダとレイスの話しは知らないから、
彼女たち2人の会話を、いつもの顔で見上げる。
マクシームが抑えて居た丸太の手を離してしまい、
ゴロゴロと転がるのを見て]
…ぁ、
[声をあげた]
[転がる丸太を追いかけるマクシームの背が、
やけに、ふんわりしているように見えて、一度目を瞑る。
聞こえる囁きは、ひどく揺れて感じられたから、
逆に、冷静さを増す――烏色に光は無い]
…そう。
――じゃあ、本当は、一緒に居たいんだ。
[失くすくらいなら、なら、失くしたくない。
そう聞こえたから、囁き落とす声は低くなる。
言葉はまるで、自身の内の本能が理性に語りかけるにも似て]
―― 昨夜・広場 ――
[人も少なくなりお開きかと腰を上げた頃合に
イライダがやってくるのがみえた。
篝火をぼんやり眺めていれば
マクシームが妹を連れて帰ると言う。
火の始末を請け負って帰る者を見送った。
片付けが済んだ広場。
火の番をするかのように夜が更け空が白むまで其処にいた。
夜が明ける前に篝火の台はそのままに土を掛けて
一旦火の始末をすれば一人で住まうには少し広い家に帰ってゆく]
―― 朝・自宅 ――
[寝台に腰掛けた男が片手にすっぽり納まるほどの水晶を眺める。
長い指先が手遊ぶ其れに澄んだ光が注がれ煌いている]
――…ただの噂だ。
[マクシームに同意するように呟く。
もう一人の幼馴染は如何思っているだろう。
男の意識は、其方へと移ろいゆく]
二日酔いじゃないなら良いけど。
でも、そうしたら足元気をつけなくちゃね。
怪我をしたら、治るまで大変よ。
[キリルの答えには、苦笑がちにそう言って。
ロランの様子には心配そうな視線を向けなおした。]
レイスに二日酔いに効くお薬をもらいに行くところ?
あんまり飲みすぎちゃだめ……あ。
[ごろごろ丸太が転がるのにこちらも思わず声をあげた]
あっ!
あああ…もー。
マクシーム兄さん、大丈夫?ボクも手伝うよ。
え?力?だいじょーぶだって、ほら…!
[ごろごろと丸太が転がったのに、思わず駆け寄る。
端っこを押さえて声を掛けた。二人で直せば、早いだろう]
[キリルの様子は初々しくてかわいらしいもの。
赤くなってゆくのは、小さく笑って]
キリルはすごく可愛らしいわ。
もっと自信、お持ちなさい。
[にこにこと笑い。
そして転げていった丸太に駆け寄る姿に、良い子ね、なんて思わず呟いた]
ね、キリルは可愛いわよね。
[自分は丸太には駆け寄らず。その場でロランに問いかけて]
ボクは頑丈だから、大丈夫。
ほら…、ね?
[次は、さっきよりもまともに言えた。
丸太組むのを手伝って、幾分得意げにイライダを見返す。
そうして、視線流すは車椅子の幼馴染へ]
ん 二日酔い位大丈夫。
昼には無くなってる、筈。
[イライダの心配そうな視線には、思わず、目を逸らす。
いつもの事だから、不愉快な訳では無いと伝わるだろう。
ただ、心配げに見られる事に、居心地の悪さを感じるだけ。
キィ、と高い音を立てて車椅子を押そうと手に力を籠めたけれど、
いつものように自分より先にキリルが手伝いに駆け寄る。
その背を見て、車椅子の背凭れに体重をかけなおす]
…え。
[投げられた問いに、思わず顔をイライダへと向け]
…なに、
[烏色は深く、深く闇そのものように暗い。
光失った深淵のような双眸を、ボクは見返す。
喉がこくりと鳴った。あの赤い月のように思えた]
一緒にいたいよ。ずっと。
[丸太組立を手伝いながらの言葉に、小さく笑って]
うん。でも、心配かけるからね。
怪我はしないように気をつけること。
[誰に、とは言わなかったけれど、はっきりとそう言う。
ロランが目をそらすのは小さく笑って。
答えを聞けば、苦笑めいた色が混じった]
素直じゃない答えね。
可愛いって言っちゃえば良いのに。
――…ロランくんも可愛らしいわよ
[笑顔を向けた。子供扱いなことは否めない]
はあい…。
[幾分間延びした返事を大人しく返す。
反論出来ない。出来るはずがない。
完敗の様相で丸太を手にしていたら、マクシーム兄さんに笑われた。
もう!と睨んだら、更に笑われてしまった。
えいやと丸太を組み上げる]
これでいいんじゃないかな。
マクシーム兄さんもお疲れさま。少し休も?
[幸いにロランの声はここまで届いていない。
だからボクは、への字口を披露せずに済んだみたいだった]
…じゃあ俺がイヴァンを襲いそうになったら、
……俺を食べればいい。
[どうせ死ぬなら自分が最初。
つい最近言った言葉が、頭を過った。
きっとそれは、突き放した音色だと知っている]
…俺が可愛い、には賛同出来ない。
[少し憮然とした表情で、イライダを見上げる。
子供扱いに対してそう思う所は無かったが、
可愛い、愛でられる対象、というには反論したくて]
イライダはいつでも綺麗だね。
[少し大人びた声を出してみた、心算。
からかうではなく、大人な女性の空気に向けて
本当に思っている事をつげただけだけれど]
ロランともカチューシャとも。
兄貴とも一緒にいたいよ。だから…、けど、
けど…、だから……、
[問い交わす、木霊が鎖のように連なっていく]
良い返事ね。
[キリルの反論はなく、くすくすと笑いながら頷いて。
それからロランの否定の言葉には、面白そうに笑った]
素直に可愛いも言えないようじゃ、まだ可愛がられる一方よ?
[続く褒め言葉は、なんでもないように受け取った。
がんばった感もしっかり伝わったよう。くすくすと笑いながら答える]
ありがとう、若い子に言われるの、とても嬉しいわ。
[若い子、とか言ってる時点で、やっぱり愛でる対象なのにかわりはないようだ、ともいう]
好きな子に、格好良いって言ってもらえるような、良い男にならなきゃね。
[車椅子だから、手はとても簡単に届いてしまう。
避けられなければ、頭をそっと撫でようと]
[一緒に、いたい。
そんな言葉が、どこかとても遠くに感じる。
人成らず狼成らず、自分のその葛藤もまた別の所から見る自分も居る。
どこか、冷たい烏色で見下ろす、自分を、感じる]
――キリル、は、先に…死なない。
[聞こえた囁きに、返す言葉は短い。
彼女が望む答えじゃないだろう事も、知って居る。
だから、だからこそ、わざと低くゆっくりと囁いた]
…イライダは、若いよ。
[夫と小さな子。記憶にはまだ有る。
それでも彼女が老いたとは思えず――くすくす笑う彼女を
そっと見上げ、長い前髪の隙間から伺った。
伸びてくる手を拒む事は無い。
撫でられれば、そっと目を伏せて暫く考える、間]
良い男、にはなりたいけど。
俺には無理だ。
[自嘲めいた口調が零れるのと裏腹に。
俯いた顔は、少しだけ、ほんの少しだけ困った風に眉を下げた]
[年の功か。
自身の適量を理解している男が酒を飲みすぎる事はない。
普段どおりに朝食を作りそれを口に運ぶ。
彩りの良いサラダと少しだけ不恰好なチーズオムレツ。
そえられたパンは昨夜の余りを拝借したもの。
葡萄酒の酒気の代わりに漂うは紅茶の芳香。
長閑な村だからか男の性格ゆえか
ゆったりとした時間が流れる]
獣の仕業なら村の周りに罠でも仕掛ける、か。
それなら……
[ミハイルに相談してみるのも良いかと思う。
獣ならば多少の効果は見込めそうだが
獣ではなく噂の人狼なら――。
過ぎる思考にゆる、と首を振り窓の外へと視線を向ける]
どうして?
[ロランの言葉が、どこか遠い。
生きることを諦めてしまったような虚無が気になるのは、
あの時と変わらないよう。
あの時は互いに人として、今は同胞として問いを重ねる]
…どうして?
[ただ、今度の問いはただ静かにあった]
私にとってはまだまだ、ロランくんは子供だけど。
断言してあげる。絶対、無理なんかじゃないわ。
[うつむいた表情は、うまく読み取れはしないけれど。
慰めではなく、本心から強く言って]
色んな人を見てきたお姉さんを信じなさいな。
動くことだけが良い男の条件じゃないのよ。
メーフィエが良い例じゃない。
[正直情けない、と言われることが多い夫だったから。
そう思わない?なんて、ロランに笑みを含んで問いかけて]
それにキリルだって、マクシームだって、あなたが良い男になれないなんて言わないと思うわよ?
ねぇ
[その場の二人に同意を求めたり]
――どうしても。
[囁きに、目を閉じて静かに返す言葉は子供じみたものだった。
問いの静けさに、こくりと喉が鳴る。
イライダに向ける表情のままに、少しだけ唇が震えて。
気づかれぬよう、そっと、噛みしめた]
…食べたい、と、生きたい、と、共に居たい、と。
どれかは…選ばないと、だから。
[本能の奔流に逆らうが叶わなければ、
選ぶことすら出来ないのだけれど]
でも、
[紡ごうとした言葉を切り、唇を噛んだ。
大人の女性は、本当に苦手だ、と思う。
一生懸命繕い隠そうとする内心が、見抜かれる気がするから。
それが、心地よいと思えてしまうから。
笑み含めるイライダの声に、ゆっくりと顔を上げた。
僅かに、居心地悪そうな顔の血色が良く、なる]
…――、う、…ん
[それからまた、顔を背ける。
メーフィエ、との名が出て僅かに動きを止めるのは、
思い出させたのかな、と、不安になったからだ。
キリルの言葉にもまた、俯いてしまった。
膝の上に乗る手を見下ろす。きゅ、と握った]
[は、と、顔をあげる。
キリルがイライダの下へいこうとしていた、のを思い出して
…、あ、2人は用事がある、んだよね?
俺、邪魔してる。
[マクシームが余計な事言いやがって的視線を向けた気がするが
ロランはそれどころではなかったので、受け流すことにした]
…分からない。
[頑なな言葉に、イライダへ向けるのは少し困った表情。
きゅっと唇が噛み締められる動きは、より頑固な仕草に映る]
分からないよ、ロラン。
子供扱いなんてそんなこと
[してない、とはっきりと否定はしなかった。笑いながらの言葉である。
キリルの言葉も聞いて頷いて。もちろんマクシームも同意であり。
ロランを見る目は、困った子を見るようでもある]
良い男になれるわ。
なりなさいな。
[うつむいてしまったので、また頭を撫でる。
大丈夫、と安心させるように。手も震えてなんかないし、表情が崩れたりもしていなかった]
あ、そうね。キリルにあげる約束だものね。
[ロランの言葉にうなずいて、キリルを見る。来る?と問いかけつつ、話をするようなら都合の良いところまで待つつもりでもあった**]
それは、そう。だけど……、
ロランは、選べた?どれか選べそう?
[難しい選択と、既に良く知っている。
あの人が嫌いだったわけじゃない。その逆だ。
いなくなってしまって寂しい、そう思う自分もいる。
──…けれど彼を殺したのは、紛れもない自分自身。だから]
[既に予感がある。
一度赤い月に狂ったボクは、もう、本能に抗えないだろう。
いや。いずれ、月がなくても狂うのかも知れない。
昨夜、イヴァンをこの牙に掛けかけたように。
周囲の気温が少し下がるような心地と共に、厳然と思う。
自分は、紛れもなく人狼なのだと。
気温が下がるような心地と共に──…そして甘美なる記憶と共に]
それとも……、
人狼ってバレたら、ロランに食べても貰えないかも。
きっと、殺される よね。
[軽口の口調は、紛れもなく現実の脅威であろう。
ふるりと、寒さの所為ではなく肩が震える。
でもそれは、どこか現実感の薄い恐怖でもあった]
俺、川に行こうと思って。
[言って、2人から離れようと車輪に手を掛けた。
キィィ、と、いつもより高い悲鳴のような音があがる。
広場から辺りを見渡せば、料理等の煙上がる家もあり。
陽光の下、小さな村の営みはいつも通りだ]
〜〜、顔に書いてある…っ!
[笑い声を肯定と受け取って。軽くむくれた。
けれそもそれも、冗談の範囲内。
一緒に笑ってしまってから、幼馴染へと同じく目を向ける]
邪魔ではないけれど…、うん。
いいかな。イライダの話も少し聞きたいし。
その…色々と見たりしながら。
[要は縁がなさ過ぎて、化粧品と言ってもさっぱりなのだ。
流石に口にはしがたく、自然と歯切れは悪くなる]
選ぶよ。
俺は選ばれなかった、けれどね。
[少し皮肉めいた言葉を添えるのはまた自嘲めいた響きで。
つまり構って欲しいだけで、この幼馴染に甘えているのだと、
判って居るけれど、抑える事は出来なかった。
選ぶつもりは、有った。
冷たい屍肉の記憶を、暖かいものにしたい。
それだけは抗えないと思っていたし、
また、抗う気もそれほど今は――無い]
…生きて行く為に食事をするなら、バレるわけにはいかない。
夜に…皆寝静まった頃にすれば。
きっと誰がやったか、判らない。
[人狼が居ると判れば、皆はどうするのだろう。
――人狼の疑いある者を全て殺して行くのだろうか。
それは、少し、勿体ないないな、と、紅い眸が想う]
……ん。ロラン、気をつけて。
[何気ない調子で、幼馴染へと気遣いの言葉を向けた。
イライダに頷き返して、マクシームへと手を振る。
ガッカリした表情は、何だかとても分かりやすかった]
お勧めとか、教えてくれたら嬉しいんだけど。
その、あまりこういうのって良く知らないし…。
なるべく簡単な感じで、出来れば。
[男性陣と離れたところで、こそりとイライダへと囁いた。
華やかな彼女の笑い声を聞きながら道を辿る。
村の長閑な春の陽に、小鳥が一羽鳴いて過ぎていった*]
― 朝 ―
う、うぅ〜〜
[自宅のベッドの上でうなっている。
昨夜飲みすぎたせいでの二日酔いだ]
もうあんなにのまない……
[兄は妹を見捨ててとっとと広場に向かった。
昨夜のことはぼんやりと覚えている。
イライダにお水を渡されて諭されたときに回らないしたで意味不明な返事をしたような記憶もあるが、詳細が見事に不明だった]
――変なこと、してなきゃいいけど……
[見捨てていった兄はそれでも薄情ではなかったらしく、水差しだけは枕元に用意されていた。
コップ一杯、水を飲んでなんとか起き上がる]
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