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─ 広場 ─
うん……漁に出るのは無理そう。
ベルくんも、しばらくは大変なんじゃないかなぁ。
[そういえば、昨日はどうしたんだろう、と。
話をしながら、意識はふとそちらへ移ろうが]
あ、ぼくのところは大丈夫。
鉢植えが幾つか台無しになっちゃったけど、家は無事だったわぁ。
[身近な話題>>96に、意識は再び、目の前へ]
教会も、大変そうねぇ……何か、手伝えることがあったら、遠慮なくいってねぇ?
早く、落ち着けないと。お絵描きの約束もあるし。
[できるだけ、明るい口調で言うのは、空気を沈ませぬため。
自分の気持ちを維持したいというのもあったし、何より、シスターと共にいる少女に不安を与えたくはなかった]
― 海岸 ―
[あたしがたどり着いた時にはどれくらい経っていただろうか。]
……うわぁ、これはひどい。
おじさんたちー、なんか手伝えることあるー?
[浜辺の状況にあたしは顔をしかめた。
あたしにできる範囲で手伝いをしようと、漁師のおじさんたちに声をかけたら。
…比較的軽めの物を頼まれましたよ?あるぇ?
もっと重いのとか頼まれると思ってたんだけど。]
─ 広場 ─
そうですか…。
昨日、間に合っていれば良いのですけれど。
[アーベルが別れ際に船を小屋に入れに行くと言っていたのを思い出し、カルメン>>103と話をしながらぽつりと零す]
まぁ鉢植えが。
家がご無事なのは何よりですわね。
壁に傷は付きましたけれど、中に影響が無かっただけ良かったと思いますわ。
浜よりは酷くありませんし……嘆いてばかりも居られません。
お心遣いありがとうございます。
壁の応急処置をしなければいけませんし、それ以外でも手が必要になりそうな時は、お言葉に甘えさせて頂きます。
[カルメンの申し出に嬉しげに微笑んで、感謝の言葉を口にした]
― 自衛団詰所 ―
始まってしまったか……。
[打ち上げられた遺体を確認し終えると、忙しく働いていた自衛団員達を呼び集めた。
そして、事前に話していたこと>>#0が事実となってしまったことを伝え、11枚の人物記録を取り出した]
この者達を宿に呼び集めてくれ。
他の村人達にも手分けして説明を。どうしても説得が出来ない時は私が直接行くから呼ぶようにの。
[反論を許さない強い口調で命じると、硬い表情での頷きが返って、自衛団員達は役目を果たしに出て行った。
そして団長自身は、黒珊瑚亭を借りるために向かった**]
― 浜 ―
[亡き父の所有する大きめの船が港に停泊しているはずだった。
けれどその場所に行けどその姿はない。
繋いでいたロープごと船は嵐にのまれたようだった]
あー…。
[落胆の声が漏れる。
滅多に使う事がないとはいえ父がのこした一つに違いない]
落ち込むかなぁ。
[まず思い浮かんだのは母親の落胆する姿。
水平線の彼方へと目を凝らしてみるけれど
結局、目当ての船は見つけられない]
[エーリッヒやゲルダ、ヘルムートが出て行くのを見送り。
アーベルもまた外へと見に行くのならとりあえずご飯食べてから、と朝食をだして。
そしてもう一人いたはずの客が降りてこないことに上を見上げて]
ちょっと様子見てくるねー。
[そういって階段を上がって確認してみれば返答はなく。
部屋をみても蛻の殻]
あれ……?
[旅の人だと聞いていたからあの嵐でも外に出てしまったのだろうかと眉を寄せる]
お父さん、お客さんいないみたい。
[そう父親に報告をして、わずかにため息を一つ。
宿の前まで瓦礫がある現状に心配そうに表情を曇らせて]
[それでもなんやかんやと宿の用事をしていればあっという間に時間が立ってしまい。
浜へ行く前に、自警団長>>107がやってきた]
はあい、いらっしゃいませー。
あれ、団長さん、どうしたの。
[なんだかコワイ顔をしている団長に首をかしげ。
父親に話があるといわれて振り向く。
調理場からでてきた父親とのやりとりをききながら]
え……?
[御伽噺?と首を傾げてしまったのは致し方ないだろう]
─ 広場 ─
ベルくん、要領いいから大丈夫だとは思うけどねぇ。
[案じはすれど、こんな思いもあるから心配しすぎる事はなく]
ほんとにね……。
鉢植えは、また植え直せばいいけど、家はそうも行かないから。
[家が無事で、という言葉に、うん、と頷いて]
んーん、困った時はお互い様、でしょお?
しばらくは、絵描く暇もないだろうから、できる事はしたいんだぁ。
じっとしてると、気持ち、塞いじゃうしねぇ。
[感謝の言葉に返すのは、冗談めかした口調の言葉。
白猫が、同調するようににゃあう、と鳴いた]
― 広場 ―
あ、カル。
そちらは、シスター・ナターリエですか?
[広場に出ると、カルメンと修道女が話しているのが見えた。
シスターとは初見だと思ったが、神父様から貰った手紙で島に派遣された修道女がいることは知っていた]
浜は相当の被害が出ているようですが。
家や教会は大丈夫でしたか。
[カルメンとも話すのに口調が改まっているのは、シスターに向けてでもあるからだった]
─ 広場 ─
そうですわね、きっと大丈夫ですわ。
[カルメンの言葉>>113に緩く頷いて、続けられた言葉にもう一度感謝するように微笑んだ]
ありがとうございます。
その時はクラニアも遊びに来てくださいましね。
[カルメンに同調する声を上げる白猫に対しても微笑み、一度しゃがんでその頭を撫でようと手を伸ばす]
……あら?
初めまして……ですわよね?
[かけられた声>>114にしゃがんでいた状態から立ち上がり、名を知る様子に首を傾いでゆるりと瞳を瞬かせた]
教会は壁に傷を負いましたけれど、大事には至りませんでしたわ。
ご心配ありがとうございます。
[問いにはそう答えて、緩やかな笑みを青年へと向けた]
でもじゃあ、アベにーの船とかも大丈夫かな。
あとベアねーちゃんと着いたかなぁ。
[どちらも今は知る術がなく。
ぼそっと呟いて海の向こう側を見た。]
─ 黒珊瑚亭 ─
……ぁ…?
[眠りが途切れたのは、朝と呼ぶには強すぎる日差しが顔にかかったせい。
2、3度瞬きするも昨日の疲れは結構身体に染み込んでいたようで。
嵐が過ぎた後の浜の様子を見に行かないと、と思いはしても暫く起き上がる気力が沸かず。
ようやっとベッドから降りて部屋を出るまで、そう短くない時間が経っていた]
ふぁーあ…
おはよう、ユー坊。
部屋ありがとうな、よく眠れた。
じゃ、俺はこれで…って、飯?
あー…まぁ、用意してくれてんなら、食べてくよ。
[階下に向かい、看板娘に挨拶を済ませてそのまま外に出ようとしたら朝食を出されて>>109。
用意してくれているなら無碍にするのも、と席について食事を取っていたら聞こえた声>>107に顔を向け]
― 浜 ―
……はい、お久しぶりです。
ご無沙汰してすみません。
[思い出して貰えたらしいことに、安堵したような吐息をひとつ]
12年前は、まだ子どもでしたから、ね。
背も小っちゃかったし。
ゼル先生は…お変わりなく。
お元気そうで安心しました……お会いできてよかった。
[大きくなった、と紅玉を細めて呟かれれば、
何処となく気恥ずかし気に、小さく頬を綻ばせるも。
ゼルギウスの手が止まったのに気づいて、瞳を瞠った。]
治療中に、すみませんでした。
[続く処置中はこれ以上邪魔をしないよう、ゼルギウスの方から
話し掛けて貰えれば返事をしつつ、治療を見守った*]
― 広場 ―
おっと失礼。私はヘルムート・ルーデンと言います。
10年前まではこの島で、教会の世話になっていました。
シスターのことは、神父様から手紙で教わっていたもので。
[首を傾げたナターリエに>>117頭を下げて名乗り]
君は教会で暮らしてるのかな?
俺も、昔は神父様のお世話になってたんだ。
[ロミと話す時には、腰を屈めて視線の位置を合わせるようにしながら話した]
そうでしたか。
壁の応急処置は昔もやった覚えがありますね。
カルのところが大丈夫そうなら、神父様を手伝いに行きましょうか。
[立ち上がるとナターリエに微笑み返して、教会のある方へ視線を向けた**]
― 浜 ―
[カヤがムキになるのも想定の範囲だったか
男はからりと笑って]
からかって悪かったな。
風にビビらないくらい強いなら
ロミがビビってる時は守ってやれよ。
[別の意味で恐怖の一夜をカヤが過ごしたとは知らず
そんな事を言ってみせた]
一応親父のがな。
繋ぎ方がまずかったなら仕方ないな。
カヤに結び目確かめてもらっとけばよかったな。
[残念そうな声に僅か目を細める。
理不尽な中にも響きにはカヤの心が感じられるようだった]
─ 黒珊瑚亭 ─
あれ?
爺様、こんな朝早くにどしたん?
[こちらの問いかけのに返される言葉はあったか無かったか。
耳に入ったやりとりに、ユーディット>>110と同じく首傾げ、怪訝な顔になって]
カヤが騒いでんのはいつものこったけどさぁ。
爺様まで言い出すとは思わなかったな。
[人狼に対して落とし穴を掘ってる少年との会話を思い返しつつ、呟く。
昨日、見上げられながら問われたこと>>69に返した答えは
「掘るなとは言わないけれど、同じ失敗繰り返すだけなら止めとけ」
だったが。
そういえば何故あんなに失敗を繰り返しても落とし穴を作り続けるのかは聞いたことがなかったな、と逸れかけた思考は新たに声が聞こえるまで引き戻されることはなく]
アーベルの船か。
どうだろうな。
しっかり者だから大丈夫とは思うが。
[予想よりも酷い嵐だったから確たる事は言えず
カヤのいう二つの名に僅か首を傾げ分からぬ風]
― 黒珊瑚亭 ―
人狼、って……カヤが退治したいっていってる、あれ?
えー、って、え。
[いる分けないのになあと思っていたら、姿を見なかった客が殺されていたと告げる声が聞こえて驚いた]
ちょ、ちょっと。
旅人さんがしんじゃった、って。
[ほんとに?と問えば団長が重々しく頷くのが見えた。
もっとも詳しい話が終わってからにしろと父親に追い払われて憮然とした顔でアーベルの傍へと向かい]
アーベル、死人がでたらしいけど、それが嵐のせいじゃないとかって、よくわかんない話になってる。
[はあ、とため息を零した]
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