91 白花散る夜の月灯
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編物好き イレーネは、メモを貼った。
2014/01/13(Mon) 00:11:48
― 聖堂外 ―
[何が起きたか、把握したくない気持ちで呆けた耳に、マテウスの声>>94が届く。
はっとしてそちらを見て、司書の様子を伺う。
大丈夫、と言う声>>96はまだ震えていたようだった]
ライヒ君、本当に大丈夫?
[声を掛けると同時、アーベルが動いた>>99のを見て彼に任せることにする。
昨日、何かと気があっていたアーベルが一緒なら、少しは落ち着くかもしれない、と]
アーベル君、ライヒ君の事、任せるよ。
ライヒ君は、お茶、頼むね。
ああ、それと……女の子たちに、この状況は見せない方がいい……
もし、こっちに来そうなら、止めないと。
[そんな事を伝えて、自分はどうするべきかを考えた]
(103) 2014/01/13(Mon) 00:14:46
―聖堂・外―
そう、お茶を。
……お願いしてもいいかな?
[瞬く天鵞絨>>101を鉄紺色が緩やかに受け止める。
返された頷きに、思わず安堵も微かに漏れたけれど]
それじゃあ、こっちから行こう。
[背を叩いた手でそのまま軽く押すようにして厨房の方へと導く]
[自身が足を踏み出す前に、一度振り返って]
わかった、ありがとう。
すぐに呼んでくるよ。
[問いに返された位置>>102を反芻して頷く。
先にライヒアルトを室内へ送ってから動くことになるけれど]
(104) 2014/01/13(Mon) 00:19:01
役者 エーリッヒは、メモを貼った。
2014/01/13(Mon) 00:21:19
[“月のいとし子は牙の主”――。
詩人に謡われた存在の一人が己であると知っている。
けれど、他の聲を聴いたのは初めての事だった。
眠りのさなか聞こえた聲>>*2も夢か何かと思っていたから
聲の主が語り掛けた相手が養い親であったと知るのは少し先のこと。]
(*5) 2014/01/13(Mon) 00:21:27
―翌朝―
[暖炉の火は消えて冷えた空気が鼻にくる。
毛布に包まり寝台の上でもぞもぞしていたが
小さな呻きと共に起き上がり座った姿勢で腕を伸ばす。
ぐ、と弓なりに背を反らし伸びをして、はぁ、と息を吐いた。
起きたものの瞼は重く徐々に下がる。]
ん、んー。
[寒さに毛布を被りなおそうとしたところで
遠く、叫ぶような声>>75が耳朶に触れる。]
……え。
[はたと瞬くと、毛布を手放し、下着姿の女は寝台を下りた。
枕元に置いていた昨日と同じ服を纏い部屋を出る。]
(105) 2014/01/13(Mon) 00:21:56
[エーリッヒから向けられた言葉>>103には確りと頷く]
それじゃあ、聖堂側から入ったら止められないかな。
こっちは会えたら俺で止めるよ。
[そう残して、厨房側へと足を進めて]
[そうして聖堂の扉からではなく、回り込んできた姿>>95を認めて。
少し困ったように首を傾いだ]
……上は見ないで。
シスターが、亡くなったんだ。
[見て気分の良いものでは決して無い。
だから最初に断りを入れてから。
自身の目で認識してしまった事実を口にする。
……口にすればそれだけ認識は確かになり、気持ちも重くなってしまったけれど]
(106) 2014/01/13(Mon) 00:21:57
─ 客室 ─
……んん………寒い。
[ベッドの上で身震い一つして眠りから覚める。暖炉の火は既に消えていて部屋の温度は寝起きの肌には冷たく感じられる。
山の中、それも宿場を離れた修道院。
どうして自分はここにいるのだろうかと思案するが答えなどはない。
気ままにただ足が向くままに歩いてきたのだから。]
……結局あのまま寝てしまったか。
[慣れぬ山に雪と風、自覚は無かったが疲れていたのだろう。マテウスという男がが食事の用意があると伝えてくれたの部屋から出ることなくそのままベッドに横になってしまったのだ。
もしかしたら自分の分の食事が無駄になったのかもしれないと思うと小さな罪悪感が生まれる。]
…謝らなければならないな。
[身支度を手早く整えると愛剣をひっつかみ部屋を出た。]
(107) 2014/01/13(Mon) 00:25:39
─ 聖堂外 ─
…エーリッヒ、中に入らないのであれば手伝って貰えるか。
[少しばかり考えて、十字架から老尼僧を下ろす算段をつける。
エーリッヒが是と答えるなら、共に薪小屋へと向かい、そこにある木製の長梯子の運搬を手伝ってもらうつもり。
彼が他の者達が現場を見ずに済むよう働きかけるつもりなら、その作業は1人で行う予定だ]
(108) 2014/01/13(Mon) 00:27:40
─ 聖堂・外 ─
……大丈夫、です、よ。
[エーリッヒからかけられた声>>103に、緩く頷き返して。
お茶を頼む、といわれれば、はい、とまた頷いた]
[導く手には逆らう事無く、向かうのは厨房。
衝撃は今だ抜けきってはいないけれど、それでも落ち着きは少しずつ戻ってきている。
……それはそれで、今目の当たりにした出来事への疑問を募らせる事にはなるけれど、今は意識から強引に離した]
(109) 2014/01/13(Mon) 00:28:19
─ 客室 ─
[─トクン──トクン
小さく伝える動悸が己が内にある獣の眠りを教えてくれる。
確かにこの手にかけたシスターの肉の感触が今も残っているのにレナーテはそれを自覚しない。
忘れているわけでもないし忘れようともしていない。
ただまるで人ごとの様に気に留めることがない。
意識が乖離する。
獣である自分とこうして身支度を整える自分がまるで鏡に映る姿のように別の何かであると。]
(*6) 2014/01/13(Mon) 00:30:53
― 聖堂 ―
おばあ様、どこ?
[他の人とはタイミングで行き会い損ねたか、それとも声をかけられても気づかず来てしまったのか。
聖堂に行けば挨拶できると思った老尼僧がいなくて、不安そうに声を上げた]
パパ? エーリさん?
[声>>108が聞こえて、外に出ようと聖堂内を抜けようと歩く]
(110) 2014/01/13(Mon) 00:32:08
編物好き イレーネは、メモを貼った。
2014/01/13(Mon) 00:34:32
[彼女は敬虔な神の使徒であることを望んでいた。
老いていく身体の不自由を嘆き、いつくるかわからない死に怯えてもいた。
彼女は神に背き死に怯え魂を汚してしまうのではと恐れていた。
彼女は望んでいた。
最後まで神の使徒でいたいと。
自分の死が神の為に捧げられることを。
───望みは叶えられた]
(*7) 2014/01/13(Mon) 00:35:57
旅人 レナーテは、メモを貼った。
2014/01/13(Mon) 00:37:43
― 聖堂外 ―
[アーベルの声>>106に頷きかけて、視線はもう一度屋根の上に]
……シスターを、このままにはしておきたくないけど……
[そう呟いた所にマテウスから掛けられた声>>108]
俺に出来ることなら言ってください。
[そう返して話を聞く。
老尼僧を降ろすことが叶えば、他の目に触れることもなくなるだろう。
そう考えて手伝うことを承諾して、マテウスの指示に従うことに]
(111) 2014/01/13(Mon) 00:38:30
─ 聖堂外 ─
[下ろすには包むものと背負う時に固定するものも必要か、などと考えている矢先。
昨日も聞いた、不安げな声>>110が聞こえてきて]
っ、イレーネ、中に居ろ!
[咄嗟、上げたのは怒鳴るような声。
普段子供達には向けることの少ない声を向けてしまっていた]
(112) 2014/01/13(Mon) 00:40:32
―聖堂外―
[女が向かった頃には玄関の扉はマテウスにより>>79開かれていた。
扉を潜り外に出ると降り積もった雪の多さに圧倒される。
数歩進んできょろと視線を彷徨わせると
マテウス>>108やエーリッヒ>>103の姿が見えた。
何か話す二人に声を掛けようとすれば
イレーネの声>>110が背後から聞こえ、マテウスの声>>112が――。]
――朝からそんな声あげて、如何かしたの?
[不思議そうに首を傾げて、声を掛ける。]
(113) 2014/01/13(Mon) 00:45:05
―聖堂・外―
[次第に落ち着きを取り戻す様子>>109に、もう背を押す必要はなさそうだと手を下ろす。
手を離せばひやりと冷たい空気が掌を撫でて。
ぐ、と握り込む]
……ね。ここは寒いから、さ。
中で話、しよう?
[エルザにそう告げて、室内へと向かおうと。
もしも彼女がマテウスたちの元へ向かってしまうならば、咄嗟に名を呼ぶことはするけれども。
今はライヒアルトを室内へと送ることを優先して]
(114) 2014/01/13(Mon) 00:46:12
─ 聖堂外 ─
助かる。
中からシーツとロープを持って来てくれ。
俺は薪小屋から梯子を取ってくる。
……それと…。
[必要な物が増えたからと、エーリッヒ>>111には聖堂内から必要なものを取ってきてもらうことにし、梯子は1人で取りに行くことに。
その後少しだけ口篭って]
……イレーネを、談話室に連れて行ってくれ。
[外に出させないため、そんなことを頼んだ。
口篭ったのは先程怒鳴ってしまった罪悪感から]
(115) 2014/01/13(Mon) 00:47:10
― 聖堂外 ―
……イレーネちゃん?
[しまった、と思った。
やはり、止めにいくべきだったかと、マテウスの声を聞いて思った]
イレーネちゃん、こっちは危ないから、中へ!
[声を掛けながら歩み寄る。
だけど、間に合うかどうかはわからない]
(116) 2014/01/13(Mon) 00:48:06
― 聖堂・外 ―
……え
……うそ、でしょう?
[ミリィの知り合い…食事の時に名乗り合いをしていたかもしれないが…の言葉>>106に目を見開き、顔は青ざめて。
自分の目で確認したいが、そうする度胸もなく。]
……そう、ね。
ここは冷える、もの。
[アーベルの言葉>>114に頷き、ライヒアルトを追うように厨房の中へと。]
(117) 2014/01/13(Mon) 00:51:17
─ 聖堂外 ─
[カルメンが外に出てしまっていた>>113のを止め損ねたのはイレーネの声に気を取られたため。
怒鳴った後にカルメンへと向ける表情はいつに無く厳しかった]
…後で説明する。
今は、中へ。
[ここで動けなくなられても困ると、思考はいつにも増して冷静を保っていて。
首を傾げるカルメンを聖堂内へ戻そうと、背に手を添え移動させようとする]
(118) 2014/01/13(Mon) 00:53:02
ピアノ奏者 オクタヴィアは、メモを貼った。
2014/01/13(Mon) 00:53:44
─ 聖堂・外→厨房 ─
[途中、出会ったエルザには、会釈するだけで何も言わなかった。
まだ完全落ち着いているとは言い難いし、状況はアーベルが説明してくれたから]
……お茶、淹れます、から。
談話室で、待っててください。
……俺は、大丈夫です。
[厨房まで戻ると、改めてこう告げる。
天鵞絨は静かな──少しだけ、静か過ぎる色を宿していた]
(119) 2014/01/13(Mon) 00:57:07
― 聖堂外 ―
[歩き出そうとした所に掛けられた声>>115に、しっかりと頷く。
恐らくは、頼まれた荷物はイレーネを外に出さないための物で]
わかりました。
なるべく早く戻ります。
[そう言って、足はイレーネへと向かう。
側によって、上を見ないように庇うようにして]
ここは寒いから、談話室に行こう?
……そこで、教えてあげるから。
[何時までも何が起きたかを隠しては置けないだろう。
そして、理解できないほど子供ではないはずだ。
だから、小さな声でそう言って、中へと促す]
(120) 2014/01/13(Mon) 00:57:49
―→厨房―
[そうして勝手口を潜り、ゆるりと一息ついてから。
見遣って目にしたあまりに静かな天鵞絨>>119に、一瞬面喰う]
……それじゃあ、お茶の用意はお願いするよ。
俺は先に団長さん呼びに行くから。
[ぽん、とひとつライヒアルトの肩を叩いて]
エルザはごめん、ちょっと待ってて貰っていいかな。
すぐに戻るから、さ。
[共に厨房へと入った彼女>>117には申し訳無さげにそう残して、一旦厨房を離れる]
(121) 2014/01/13(Mon) 01:01:59
― 聖堂 ―
ひうっ。
[滅多に聞いたことのない父の怒鳴り声>>112に息を飲んで足を竦ませた。けれど何故怒られたのか分からなくて、父の顔が見えない方が怖くて]
な、なんで。
パパ、何してるの?
[カルメンの背中>>118を追いかけ、外の様子を伺おうとすると]
え…?
[何かを確認する前に、エーリッヒがやってきて>>116視界を制限された。
何があったか尋ねる前に届いた小さな声が>>120真剣な響きを持って聞こえたので、泣きそうな顔で頷くと促されるまま戻り始めた]
(122) 2014/01/13(Mon) 01:02:07
[そうしてまた、修道院の中を駆け抜ける。
マテウスに教えられた部屋へと向かう廊下の途中で、声は微かに届いていたらしい団長と行き当たる。
シスターが亡くなっている旨とマテウスが呼んでいる旨を伝えて、今度は聖堂の中を抜ける道順を選ぶ。
道中、誰かと行き会い声を掛けられる事もあるかもしれないが、ごめん後で、の一言で通り過ぎてしまうだろう]
[聖堂の外まで団長を案内すれば状況説明はマテウスに任せ。
再び厨房へと取って返す。
帰り道で談話室に向かう人を認めることがあれば、走るばかりだった足を緩めて、同行することを選ぶだろう]
[そうして、戻った談話室で。
乞われるのならば、外で起きている事態を説明するだろう**]
(123) 2014/01/13(Mon) 01:02:58
―聖堂外―
[いつもとは違う厳しい表情のマテウス>>118の様子と
エーリッヒの在り方>>116に何かあったのだと直感的に思う。]
ねぇ、何があるの。
私や、イレーネちゃんに見せられない、もの?
[肩に添えられた手>>118に促され一歩進むものの足は止まり]
先に、行ってて。
イレーネちゃんの傍にいてあげて。
お父さんが傍に居た方が、安心できるでしょう。
[此処に居てはいけない何か。
理由が気になり、マテウスから離れるように身を引いた。]
(124) 2014/01/13(Mon) 01:06:34
湯治客 アーベルは、メモを貼った。
2014/01/13(Mon) 01:07:00
― →厨房→談話室 ―
[紅茶を入れる、というライヒアルト>>119の瞳に浮かんだ色に、
無意識に頬に触れようと手が延びて。]
……大丈夫、と自分から言う人が一番、大丈夫じゃないんですよ。
[こちらも表情が青ざめているし、手も震えてはいるけれど。]
こんな時に無理するな、とは言いませんし。
むしろ、あたしの立場からは言えませんけど。
弱音くらい、吐いても赦されると思います。
[言いたい事だけを口にして、談話室へと向かった。**]
(125) 2014/01/13(Mon) 01:11:13
─ 厨房 ─
[肩を叩きながら言われた言葉>>121に、少しだけ、天鵞絨の色が緩んだ]
ええ、お願いします。
……すみません、手間をかけさせて。
[団長を呼びに行く、というアーベルに向けたのは、こんな言葉。
彼が厨房を離れるとは、と息を吐いて竈の火を熾し、お茶の準備に取り掛かる。
天鵞絨に浮かぶのは、静けさと、翳り。
どちらも、他者の目にはあまり晒した事のないものだった]
(126) 2014/01/13(Mon) 01:13:26
雑貨屋 エルザは、湯治客 アーベル>>121に頷き、手を振って見送った**
2014/01/13(Mon) 01:13:47
雑貨屋 エルザは、メモを貼った。
2014/01/13(Mon) 01:14:51
─ 聖堂外 ─
それは出来ない。
[先にと言うカルメンの言葉>>124にぴしゃりと言い切る]
俺にはやることがある。
団長の到着も待たねばならん。
[本当ならば傍に居てやりたい。
けれど、状況がそれを許さない]
何が起きているかは後で教える。
だから。
[ここから離れろと。
その姿勢を崩す気は無かった]
(127) 2014/01/13(Mon) 01:15:31
─ 厨房 ─
……は?
[半ば強引に、意識を一方向へ向けようとしていた矢先に向けられた言葉>>125に、上がったのは惚けた声。
短い時間、頬に触れた手は震えていて。
続けられた言葉に、天鵞絨は数度、瞬いた]
……別に。
無理、などは。
それに……俺よりも、辛い思いをする人がいるとわかっていて。
[弱音などは吐けない、と。
そこまでは言葉にせずとも伝わったか。
言うだけ言って、談話室へと向かう背を見送ると、また一つ、ため息が漏れた]
(128) 2014/01/13(Mon) 01:20:36
― 聖堂外 ―
[カルメン>>113に気がついたのは、イレーネに近寄ろうとした時で。
マテウスが声を掛ける>>118のに気付いたから、軽く視線を投げるだけにした。
彼女が話を聞いたら、どんな反応をするだろうと。
それを思うと、なんともいえない気持ちになった。
続けられたカルメンの声>>124に、もう一度彼女を見、すぐに視線を外して、イレーネに向き合う]
ごめんね、イレーネちゃん。
[泣きそうな顔>>122をしたので、そう声を掛けて、不安にさせないように支えて、玄関を抜けて談話室へと]
(129) 2014/01/13(Mon) 01:21:17
―聖堂外―
[イレーネの声>>122が聖堂の中から聞こえる。
一度扉の方に目を向けるが、思いなおし辺りを見回す。
雪に覆われた景色、道さえも白く塗りつぶされて見えた。
マテウスの声>>127に驚いたように肩を縮める。]
団長さんが来る、の?
[自衛団員である彼の人が団長を待つ事態、と頭を過ぎった。
後で教える、と言葉を重ねられると、漸く了承するように頷くけれど
不意に吹いた風が髪を浚い、衣服をはためかせた。
その音と似た音が、上の方から聞こえて、女は誘われるように見上げる。]
な、に ?
[屋根にある十字架のシルエットがいつもと違う。
雪に弾かれた陽光が眩しくて、目を凝らしたところで
それが人の形であることに気付いた。]
(130) 2014/01/13(Mon) 01:21:57
役者 エーリッヒは、自衛団員 マテウスに、「こちらは大丈夫ですから」と声を掛け、聖堂の中へと
2014/01/13(Mon) 01:22:50
─ 聖堂外 ─
[カルメンが上を見上げてしまった>>130のは、エーリッヒの言葉に、頼む、と返し視線をそちらへと向けたその時。
一瞬の油断が隙を生む]
───見るな!
[声を上げ、上に向いた視線を遮ろうとカルメンの顔の上に右の掌を翳す。
けれど、見てしまったならばそれが何であるか、認識するのは時間の問題だろう]
(131) 2014/01/13(Mon) 01:30:58
― 聖堂 ―
[謝るエーリッヒ>>129に、ふるふるっと首を振る]
パパは、お仕事してるのね?
[怒鳴られたことなど数えるほどしかない。
思い出したのは冬の森には連れてけないと言われたのに、こっそり後を追いかけて迷子になりかけた時のこと。
あの時はあともう少しで雪に埋もれてしまうところだったから、恐怖と一緒に記憶に刻まれている]
お仕事の邪魔は、しちゃいけない、から。
[支えてくれるのをぎゅっと掴んだ手はまだ少し震えていたが、涙はなんとか零さずに足を動かした]
(132) 2014/01/13(Mon) 01:32:12
─ 厨房 ─
[自分が保護され、ここに住まう事が決まって。
それと入れ違うように自立して行った、老尼僧の養い子。
彼女が訪れる際は理由をつけてどこかに引きこもり、老尼僧との時間を邪魔すまいとしていたから、直接言葉を交わした機会はそう多くない。
それでも、遠目に見る二人の様子は、本当に仲が良くて。
積み重ねた時間の長さを思えば、今起きた出来事が彼女に齎すものは薄っすらとだが察しがついた]
……なん、で。
こんなことに、なる。
[ぽつり、と紡ぐ声はやや掠れがち。
何が原因でこうなったのか、それを知りたいという気持ちはごく自然に浮かぶものの。
それと同じくらい、知りたくない、という気持ちもどこかに存在していた]
(133) 2014/01/13(Mon) 01:37:08
[ドクン、と、心臓が跳ねる。]
――、っ、ひ…。
[人が、と言おうとしたのに引き攣ったような音ばかり。
十字架とその影を映し、まあるく見開かれた眸に陰を作ったのは
マテウスの右手>>131だった。
はためいたそれは見覚えのある衣装だったように思うが
結び付けることを本能的に拒絶して、思考が止まる。]
マテウス、さん。
[ゆっくりとマテウスの顔へ、不安げに揺れる双眸を向けた。]
(134) 2014/01/13(Mon) 01:37:17
─ 厨房→談話室 ─
…………。
[相反する感覚が齎すのは奇妙な息苦しさ。
それを振り払うように、首を横に振って、お茶の準備に没頭する。
その内に、アーベルが戻ってきた>>123なら、共に談話室へと向かうものの]
……あ。
あいつ、連れてきてやらないと。
[談話室に落ち着いて、やって来た人々にお茶を振る舞った所で。
自室に置き去りにした蒼を思い出し、急ぎ足にそちらへと。**]
(135) 2014/01/13(Mon) 01:38:54
司書 ライヒアルトは、メモを貼った。
2014/01/13(Mon) 01:41:33
― 聖堂→談話室 ―
そう、お父さんはお仕事なんだ。
もうすぐ、団長さんもこっちに来るはずだよ。
[それは本当の事だったから、そう言って、掴んできた手>>132をそっと握り返す。
そうして、ゆっくりと談話室に向かう。
まるで、話すまでの時間を稼ぐように。
だけど、すぐに談話室には辿り着いて、ドアを開けてイレーネを促す。
そこには、既に誰かがいただろうか。話は伝わっていただろうか。
とりあえず、とイレーネを座らせて、自分は隣に座った。
どう説明すれば、と少し考えて]
……あのね、イレーネちゃん。
[一言言って、そっと顔を覗き込んだ。
心の準備が出来るように、少し間を置こうと]
(136) 2014/01/13(Mon) 01:47:46
─ 聖堂外 ─
[だから言っただろうと言わんばかりに、カルメン>>134へと向ける表情に翳りが生じる。
その頃には団長も到着しており、彼に説明する形でカルメンにも状況を聞かせてやった]
…シスターが、何者かによって殺されました。
上を。
[伝える内容は簡潔に。
遺体の詳細はまだ見れてはいないため、それ以上説明のしようも無いのだが]
村への道も、雪で埋もれてしまっているようです。
……一体何が起きているのやら……。
[話を聞き、頭上を見上げた団長はここへ来た時と同じく険しい表情。
遺体を下ろすぞ、と言われ、それに反応するようにマテウスの姿勢が正された]
…了解。
(137) 2014/01/13(Mon) 01:55:35
[それからカルメンへと向き直り、その細い肩へと掌を添える]
中へ。
談話室に皆が居るはずだ。
[中へと促す力は然程強くはない。
移動するようならそのまま見送るが、遺体が下りるまで居ると言うのなら、それ以上強くは言わず。
ひとまずはカルメンの様子を伺った]
(138) 2014/01/13(Mon) 01:55:42
― 談話室 ―
[そっと握り返してくれた手>>136の温もりに縋って談話室へ。ゆっくりと歩いたのに鼓動がいつもより早い。
談話室に誰かいたなら、少し強張った顔でぺこりと頭を下げる。おはようございますの声は出なかった。
昨日と同じようにエーリッヒと隣り合って座ると>>136顔を覗き込まれて息を吸い込み]
……うん。
[コクリと唾をのみ込むと、小さく肯いて先を促した]
(139) 2014/01/13(Mon) 02:00:21
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