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[左腕から滴る、新たな赤も気に留めず、
少女はよろりと立ち上がる。
落ちた時にひどく身体を打ち付けたせいか、浅い息をするたびに胸が苦しい。]
えるえるのとこ、いきたい?
それとも…かたき、うちたい?
[それでも、誘うように笑う。]
[コンコンコン]
[何の音?]
[Iの部屋をノッキング]
[あれあれ誰もいないかな?]
[お邪魔しますよさあどうぞ]
おやおや。
[おやおや血の匂い]
―my room―
[やがて服のうちにそれらを隠し、...は立ち上がる]
料理、つくりましょうか。きっとどなたも作っていませんし
[ユリアンは考え続ける]
俺は…。
…じゃあ、どうしたいんだろう?
[嫌な顔一つせず、自身も孤児だったというナターリエは教会に行けばいつも、笑顔で迎えてくれた。
質素な材料から魔法のように作り出す美味しい料理以上に、人間として扱ってくれる彼女が醸し出すその温かな雰囲気が大好きだった。まるで自分にも再び、家族ができたような気がして]
こんな所に来てまで、シスターは手料理を欠かさないで…
熱があった日まで、作ろうとしてた。
本当に人狼なんだろうが何だろうが、…シスターはシスターだ。
[――そして。
ギュンターを殺し、アーベルを喰らい、エーリッヒやハンスを結果的に死に追いやった。
あるいは今日も。
もしかしたら…、これからもずっと]
…可哀想なシスター。
[優しいあの人は、そんな自分に耐えられるのだろうか。
自分で自分の死を願うほどに、苦しんではいないか。
――いや、違う。
あの人の優しさしか知らないままであるうちに、その姿が血で塗れているところを見てしまわないうちに、今、シスターの死を願っているのは自分だ]
俺はシスターを……殺そう。
―to corridor―
[ふわり
微笑みはいて部屋を出る。
それは一体何に対して。]
何を作ろうかしら
[部屋の扉の開いているのを、
見ては思案の顔をして]
[ユリアンは立ち上がる。
決意を秘めた彼の心は隣からの物音にも心を動かされずただまっすぐに、シスターの部屋へと向かう。
思い詰めた顔、あらかじめ覆いを外したナイフを右手に持って。
シスターに対面した時は見られぬよう、自分の背に隠すように後ろ手に握られたナイフ。
それはミハエルの部屋の前を横切り、シスターの部屋へ向かうとき、神父に見られしまうだろうか?
しかし今の彼には、ミハエルの部屋への扉を開きそこに居る、神父の姿すら目に映らない。
いや、敬愛するクレメンスに守ってくれと頼まれたシスターを、これから自分は殺しに行くのだから。
…目に映らないのではなく、無意識がそれを許さないのかもしれなかった]
[...の脇腹からも血が滲み出し、肩で息をしているが。
それを無視するかのように低く]
死ぬつもりは無い。守ってもらった命だから。
仇は取る。お前がエルザを殺したのなら。
[お前を殺す。
そう言って再び剣を振り上げる]
神が、わたくしたちをより良い方向へ導いてくださるための行動だと。
わたくしたちに真実の方向を教えてくださる試練。
わたくしたちが神のご意思をうかがう場所――
そう思っています
おこしてあげなきゃ、っておもったけど、
わたしじゃないよ?
[横たえられたままの、エルザの姿は次第に薄れて。]
えるえるたべちゃったのが、ほかのだれでも…
かたき うてる?
[銀の月を構えたまま、じっと同じ色の髪の、同じ色の目を見つめて。]
[振り上げた剣で少女を叩き斬ろうとした瞬間、鈴のような少女の声が耳に届く]
……な、に?
[真っ直ぐにこちらを見つめる翠の瞳]
ちが、う…?
[咄嗟に力を入れるものの、剣の軌道はそこまで変わらない]
[再び少女の肩口に赤い花が咲く]
ちがう、のなら。
探さ、ないと。
全てを、終わらせる、ために。
[呆然と剣を振り下ろした姿勢のまま。
同じ色の髪の、同じ色の目を、ただただ見つめ返す]
―廊下へ―
[廊下へ出れば、すぐにナターリエの姿を見つけることができた]
これから料理を作りに行くのか、今日もまた、シスターは…。
[彼女がメニューを考える時の顔で思案しているのを見てとれば、決意したはずの胸は酷く痛む。
ユリアンは後ろ手に抜き身のナイフを握ったまま、重い足を引き摺って、ゆっくりとゆっくりとシスターの元へ近付いて行こうとする。
彼女への言葉を小さな声で呟いて、練習しながら]
”あんたは見たのかな、窓に映る自分の姿を”
”俺は…”
”俺は見たよ、シスター”
”ここは普通じゃない”
”人狼なんて化け物が居るのなら、人狼の正体を見抜ける奴が居たっておかしくない”
”きっと、その人からのメッセージだと思うんだ”
”…俺は見てしまったんだ。窓にあんたの姿が映り、そして見る見るうちに化け物の姿に変わっていくのを”
”だから…”
[誰かに肩を掴まれ、足も言葉も止まる]
[『どうしたんだい、ユリアン。表情が硬いよ』]
…え?
[聞こえたのは心地よいバリトン。
驚き無防備に振り返ればそこには、クレメンスの微笑みがあって]
――…ごめんなさい神父さま。
俺は約束、守れないかもしれない…
[意識を失うまでユリアンの瞳に映っていたのは、神父がいつも子ども達へ、そしてシスターへ向けてくれていた微笑み。
シスターの命ばかりでなくそれをも奪うことになるのだと気付くユリアンの呟き声は、音として口にできたのか、心の中で呟いたに過ぎなかったのか、もう*自分ではわからなかった*]
黄金の獣は二人いるようだ、ユリアン。
もう一人はイレーネ……
[薄れゆくユリアンの意識に刻むように。]
君は眠っていなさい。
[意識を失ったユリアンを部屋へと運びにゆく]
[ユリアンを寝かしつけると、その手は優しく頭を撫で]
後で会おう、ユリアン。
[再度廊下へと。
ナターリエに向き直り、]
こんばんは、ナターリエ。
―corridor―
[...が彼らの姿に気付いたとき
fatherの動作が見えた。
そのまま困ったように*瞬き*]
*こんばんは*
[少女の向こう、横たえてあったエルザの身体が消えてゆく]
全てを終わらせる。
そう、全てを終わらせないと。
この歪んだ箱庭の主から。
僕はエルザを取り返したい。
[それまではしっかりと認識していなかったこと。
けれど口にしたことでそれは...の中に刻まれる]
殺したのが君で無いのなら。
僕は先に殺した者を見つけなければ。
[少女の脇に振り下ろした剣を手元に戻す。
そして少女に背を向けようと]
[しかし踏み出したはずの足から感覚が消える]
[ガクリと再びそこに膝を突いた]
く、そ…っ!
[それでも倒れてなるものかと]
[剣を支えに再び立ち上がろうとする]
…みっきー?
[がくり、と膝を付く姿を見て。
何かを言いかけ、咳き込む。
血混じりの咳が、ひとつ、ふたつ。]
…あれ?
[くたんと座り込んで、動けない。]
君との話は後にしよう。
[クレメンスはナターリエに微笑み、開いたままのIの部屋へ歩む。]
やあ、こんばんは。
[部屋の中へと入ってきたよ。
変わらない笑顔で御挨拶。]
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