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[その後は、頼まれた修理のための作業──主に、枠の修繕だがに集中して。
訪れるものはあったか、否か。
ともあれ、目を覚まして最初に確かめたのは、剣の状態]
……変化なし、か。
少なくとも、あいつは狙われてなかった、と。
[それ自体は安堵していい、とは思えども。
楽観視できないのもまた、事実で]
……変化があったかどうか、確かめに行くか。
[小さく呟き、部屋を出る。
向かう先は、食堂]
─ 宿屋・食堂 ─
[食堂に向かう間、感じたのは、やけに静かだな、という事。
昨日のような慌しさがない]
……どーなってんだ?
[そんな疑問を感じつつ、食堂へ。
見回せば、目に入るのは語り合う金髪二人と落ち着かない様子のゲルダ]
……よ。
なんていうか……静かだな、今朝は。
[ひら、と手を振りながら。
少し悩んで、投げたのはこんな言葉]
あー。
小動物って敏感って言うよな。
なるほどなぁ。
[納得したように頷き]
こいつが暴れてもまったく怖くねぇなぁ。
[どんなになるのか、と。
興味深そうな顔**]
……何も、なかった?
[エーリッヒから返された言葉>>98に、僅かに眉を寄せ。
説明がなされると、なるほど、と言いつつ緩く腕を組む]
何もなかったなら、それ自体は歓迎できるが。
……奇妙と言えば、奇妙、だな。
…ん。
ぎー、ぎー、
[言ってたのを見た、と、エーリッヒには頷いて。
人が死んでいなければいい、と、もういちど頷いた。
部屋の方からの足音に振り返ると、ライヒアルトの姿。
会釈でもって挨拶をして、その背後にまた視線を向ける]
……ん?
[向けられる視線>>101に、こてり、と首を傾げる。
意図せず、向きが左右対称の形になっていた]
どうかした、か?
あー
鳴き声。
[納得の声。
あれお前か、って視線が栗鼠に向いた]
よぉ、ライヒアルト。
[口元笑って、片手をあげる。
歓迎できるというのには同意だったが、
奇妙と言う言葉が分からないのは男も同じ。
視線を彼へと向けた]
[視線の意味がわからずにいたら、エーリッヒ>>103から言葉としての問いが投げられ。
ああ、と合点がいって翠を瞬く]
……誰も襲われなかった可能性は、わかってるけど。
だったら、なんで? って思って。
[護界の呪で弾いたのではない、とわかるから、余計にそこが気にかかる]
襲えない理由があったのか、襲わなくてもよかったのか……って辺りは、まあ。
推測するしか、できないんだが。
[首を傾けるライヒアルトに、口を開こうとした時
エーリッヒが同じ問いを言葉にしたから、頷いて聞く。
なんで?という問いに、口元に手を当てて思案する風]
…、オなか
ぃッ ぱい?
[ギュンターと、ロミを、食らったはずだ、と。
ギュンターの死体は見ていないが、ロミの身体の
腹部が不自然に凹んでいたことを、覚えている]
何だお前。
[栗鼠の仕草に笑って手を伸ばす。
自分から伸ばしたせいか、さっと逃げられてしまった]
そういや護る者、とかも良く聞くよな。
人狼の話では。
[エーリッヒの言葉を聞いて、思い出した様。
ゲルダの考えには、彼女へと視線を向けた]
なのかもな。
だったらもう、さっさと此処から解放してほしいもんだけど。
狼だってそんな状況で、狩りなんてしないだろうに。
[しかし言っても、自衛団員は聞きはしないだろう。
溜息が落ちた]
[静かな声>>108に、翠が瞬く。
傍目には、そう見えるのかと。
今更のように、そこに気がついた]
……ああ、そうか。
そういう見方も、ある、か。
[惚けたように紡ぐ声は完全素のもの]
……ん……それも、どうなのかな。
団長は、なんていうか。
ほとんど、食われてなかった……し。
[ゲルダの疑問>>109に、思い出すのはかき集められた赤い塊。
それを思うと、自然、自決したヨハナの事へも想いは跳んで。
軽く、唇を噛んで目を伏せた]
― 宿屋食堂 ―
…おはようございます。
[静かだけれど、和やかとは言いがたい空気に目を瞬き。
小さな声で挨拶しながら食堂の中に入った]
…、
[ウェンデルのため息と、目を伏せるライヒアルトに
口を噤んで暫し唸るようにして考える。
が、何かが浮かぶ筈など無くて。]
…よ、ハナさん は
人狼、ゃ、 無い、ンでショう?
[人狼がギュンターを殺した挙句に自殺するなど、
思えなかったから。
ならば、まだ居るには居るはずなのだと、声は硬い]
[ウェンデルの手から逃げたリスはテーブルの上を行ったり来たり]
ええ、御伽噺でも出てくるわ。
人狼が誰かを襲うのを防ぐことが出来る者。
だからそれが起きたのかと思ったのだけど。
[ウェンデル>>111にはそう言って、視線はライヒアルト>>112へと戻る]
人の考え方は様々ではあるけど。
ライヒが奇妙と言ったのは、少し引っかかるのよね。
それこそ、人狼が誰も襲わない選択肢を選んだことだって考えられるのに。
[それはエーリッヒ自身の考え方から来るものであるため、全員に当てはまるわけではないのだが]
まるで人狼が誰も襲わなかったことを知ってるみたい。
[ぽつりと紡ぐ声は、小さくない]
― 食堂 ―
[挨拶を聞き、そちらへと視線を向ける]
はよ。
[ノーラを見て挨拶をした後は、栗鼠へと視線は戻った。
元気な様子に、目を細める]
今日誰も襲われなかったのは、
護る者が、誰かを護ったか、
それとも単純に、人狼が誰も襲わなかったか。
[エーリッヒの言葉に対する様に、言葉を重ねて]
ヨハナは知らないが、多分違うんだろうな。
ベアトリーチェは見たんだろうけど、
……団員なら知ってるかもな。
[言いつつも、自分から聞きに行こうとはしない]
大丈夫か、シン。
[問いの声は、心配を滲ませる]
――ベアトリーチェを狼だと言えば良かったな。
[小さく過去を悔やむような声。
しかし思いついていても、決してやらなかっただろうとも思えた。
狼はただ、苦笑を滲ませる]
……そんなに、気にかかることか、それって?
[緩く首は傾いだまま、引っかかる、と言うエーリッヒ>>115の言葉に瞬きひとつ。
視点の前提が違うが故のズレなのだとは、その後の彼自身の呟きでようやく気づきはしたが]
……そこで、そういわれても。
答えようがないんだが、こっちは。
[確かに、それを知っているが。
それを知る所以をこの場で開くか否か、となると、さすがに慎重にならざるをえない]
[挨拶を交わして、途中から聞くことになった会話を分析するように暫く聞いていた]
とにかく、今朝は誰も犠牲が出ていない。
そういうお話でしょうか。
[議論を交わしているような男性達には少し声を掛けにくく、ゲルダの近くへ行くと声を潜めて問いかけた]
[エーリッヒの言葉に頷く――ロミの名前に、分かっていることなのに少し、口が歪んでしまう。
続ける言葉は、エーリッヒがライヒアルトを疑っているように聞こえたから、じっとライヒアルトを見詰めた。]
……ベア、トリーチェ。
[ウェンデルの言葉に思い出す、黒いフードの、どう見ても怪しい風にしか見えなかった人物。
人狼に殺されたのではない、ひとに殺されたひと。
一度だけ、ふると顔を、振った時、ノーラが側に、いて。
こくり、頭を縦に振って見せた]
た、たたブン。
だ、ダレも、…理由は、わ、分からなぃ、ぇド。
―回想―
んー。
もしゲルダさんが人狼だったら、今、食事の絶好のチャンスだよ?
俺が人狼の場合でも、そうなんだけどさ。
甘いけど、できるなら疑いたくないってのが本音かな?
[と、苦笑を浮かべた]
―回想 了―
ええ、もう大丈夫。
また少しお腹が減ってきてしまったけれど。
[心配そうな問いかけに、普段通り微笑む気配を漂わせて囁く]
他の誰も知らないのだったら成り代わることも出来たのね。
でも、分からなかったのですもの。仕方がないわ。
[言われるまで思いつけもしなかったことなので、悔やむのを慰めるような調子だった]
犠牲がない、のはいいことなんだけどね。
[昨日の掃除の際のゲルダの問い>>81には否定を返した。
ノーラに貸した部屋は、記憶違いで無ければ一人部屋を貸していた筈だから。]
疑心暗鬼な状況なのは変わらないわけだ。
[小さく息を吐いて、オニオンスープをグラタン風にした物を、
今、この場にいる人数分配膳した。**]
[返された短い言葉。>>121
翠はその意を探るように、しばし、隻暗緑を見詰め]
……そう、か。
[それ以上、問いを重ねる様子がない事に、短くそういって、目を逸らした]
[ライヒアルトとエーリッヒの話す内容には、
何もつっこまずに、二人を眺めるに留まる。
殺された彼女の名を言うゲルダに視線を向ける]
まぁ、犠牲者が無かったんだ。
それで良いじゃねえか。
いちいち考えすぎると、
厄介な事になりそうだ。
なぁ、お前らさ。
誰が人狼だって思うよ。
[視線は周りに居る人たちに向く。問いかけは静かに]
― →食堂―
[今日の目覚めは昨日と同じではありませんでした。
誰の声も響く事はなく、代わりに何かの音色が夢現に届いた気がしましたが、目を覚ますまでには至らず。
お陰で僕が食堂に降りたのは、いつもよりも遅い時間でした]
……。おはよ。
……みんな、いる?
[僕は尋ねて、辺りを見回します。
今まで死んでしまった人たちと、昨日自衛団員さんたちが“処刑”した1人以外、誰一人欠けてはいませんでした]
なら良かった。
んじゃ、今日はちゃんと襲おう。
シンはずいぶん燃費が悪いな。
俺も、血の匂いを嗅いで、
随分腹は減ったが。
[次の食餌を思えば、声が僅かに弾む]
――団員は知ってただろうな。
成り代わりは出来ねぇ。
やっぱり無理か。サンキュ。
[慰めのような言葉に、礼を述べる]
あ、リガとう。
[アーベルから、オニオングラタンスープを受け取ると
近くの椅子に座り、少し、音を立てずに啜った。
胃は調子悪くないようで、温かい液体が喉を落ちていくのに
安堵をおぼえて、ちいさく息を吐いた]
[は、と息を吐いて周囲を見回す。
新たにやって来た者たちに気づけば、おはよ、と言いつつひらりと手を振り]
と、ありがとな。
[配膳されたスープ>>124に、僅かに表情を緩めてそれを受け取った]
……難しい、質問だな。
正直、取っ掛かりが少なすぎて、誰、と明言できるには到っていない。
[だからこそ、今も悩んでいるのだとは言わず。
ウェンデルの疑問>>126には、一つ、息を吐いてこう返す]
……信じたい、なら、上げられなくもないが……な。
[ただ、それは多分に自身の願望だから、と。
口にすることはしない]
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