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……なんで、こーゆー時に、そーゆー冗談……。
[ゼルギウスの言葉に、何となく毒気を抜かれつつ。
顔を手で仰ぐ様子に、ちょっとだけ、睨むような視線を投げて]
キツイのも、辛いのも。
お前だけじゃねぇんだぜ?
[カルメンには、少し、和らいだ表情を向けつつ、押さえ込んでいた手を放して、ぽふり、と頭を撫でる。
それから、示された部屋を見て]
……で、ここ。
誰の部屋?
[やっぱり、部屋割りはわかってなかった]
ふゥん?
ゼルギウスは、それに引っ掛からなさそうだし。
他の二人もカミサマの子たちだからねぇ。
哀れみ如きじゃ、止まらないとも思うけど。
見てみたい気はするね。
まぁ、きっと。
危なくなったら手は出すけど。
俺、ゲルダちゃん好きだからねぇ。
[どこまでも軽い口調で呟き、眼差しは扉へと]
…そろそろタイムアップかな?
…ああ、それと、嫌だと思っても俺も勝手にいかせてもらうよ
少なくとも、あんたら二人は人狼じゃなさそうだしな
[そっちがどう思ってるかは知らんがと肩を竦めつつ言う。
ロミちゃんでもいたら証明してくれそうなものだが既にいないし、考えたら自分とハインリヒを見た意外知らない]
そっか。ロミちゃんはここに…か。どっちにしろこのままでもいかんし入るか。
[カーラの言葉に頷いて答え]
ってかここ…ロミちゃんの部屋だったっけか?
[微妙に違ったような…どうだっけ…と首を傾げる]
[ゼルギウスの仕草は分かるはずもなく。
ユリアンが揶揄われていることには気付かない]
……う、ん。
[逸る気持ちも今は治まっていて。
手を離されても一人で向かおうとはしない。
頭を撫でられると、眼の痛みが少し和らいだ気がした]
[部屋割については分かるはずも無かったり]
カミサマの子、っていうのがよくわかりませんが。
何処までご存知なんですか?
[好きだのなんだのは聞こえなかった振りで流す。
扉越しの気配には気づいていた。
頬にも付いた血を拭うように自身の顔に手を添えて、]
通らないかもしれませんねえ。
でも――…
ダーヴの案よりはまだマシと思うかな。
[眦を擦る。
軽い口調とは裏腹に、眼を潤ませた]
そりゃ。気を抜くため。こんな状況よりもこっちのほうがマシだろ?
[ユリアンが睨むのにも、意地の悪い笑みを浮かべつつ、カーラにを落ち着けるようにいう、辛いという言葉には内心で頷いて]
ってか、誰も部屋知らんか。まあ今まで襲われてるのから考えるとロミちゃんの部屋なんだろ。考えても仕方ないし入るか
[まあ荷物見ればわかんだろ。と思っているため気にせずに]
…ダーヴィッドさんか…ゲルダさんなのか…どっちなんかね
[ぼそりと呟いた]
……好きに、すればいいんじゃね。
俺に、止める権利なんて、ないし。
っつーか、あんたも大概、性格いいよな……。
[人狼じゃなさそう、という言葉には敢えて触れずにゼルギウスに返し。
それから、扉に向き直る]
……ま、入ればわかるか。
[誰も明確な答えの出せそうにない、部屋の主の予測は諦め。
数度、やや乱暴にノックする]
誰の部屋かわかんないし、誰かいるかもわかんないけど。
開けるぜ?
[一応、断りらしきものをいれてから、扉を開けた]
もし眠っていて解決するなら俺は部屋に戻って寝る…が、危険もあるが確証がないしな
日常の空気を思い返して平静でいるほうが俺には好きなんでな
[つまり、こういう状態が好きではない。ということを暗に示しつつ
扉を開けるユリアンを見守る。直後濃度を増す血の匂いに眉を顰め、部屋の中見ようとする]
[ゼルギウスも同行すると言う旨は頷きで応じ。
けれど続く言葉はカルメンに一つの可能性を落とす。
カルメンが人狼と判ずる術は死した者のみ。
生きる者のうちに紛れる者は分からない。
それでも今は表にそれを出さないようにした。
この扉を開けば、何か分かるかも知れなかったから]
[ユリアンについてはもはや疑う余地が無い。
もし人狼であるならば、カルメンはとっくに手をかけられていただろうから]
[ややあって開かれる扉。
真紅の匂いが鼻につく。
痛みとその匂いに顔を顰めながら、ユリアンとゼルギウスの後ろでしばし待つ]
……あ。
[眼からは、落ちる滴。
眉を下げて、弱りきった表情をして。
来訪者達を見上げた。
戸惑った様子で視線を彷徨わせるも、逃げる素振りはない]
俺が知ってたことは案外に少ないよ。
だから――…、
[知りたくなったと口にはしない。
好きの言葉にリップサービスでも返ってきていたなら別だろうが]
そういうふうに、きちんと、さん付けしない辺り、なんと言うか。
[呟いたところで、ユリアンの声。
応答はせず、扉を見た]
演技と見破られても、
或いは、見破られなくても終わり。
か。
……あは。
まあ、あれかな。自業自得って奴だよね。
そう思うでしょう、―――――。
[名を呼ぼうとして、止めた。届かないから]
…こりゃお二人さん。お揃いで、逢引にしちゃ物騒な場所なわけだったり、ダーヴィッドさんが女性を泣かせてるのかとも思うわけだったり、ちょぉっとゲルダさん血に汚れすぎてて不快じゃない?って思うわけだが
[さらさらと流れるように軽く冗談を口のようにするのは]
…やっぱ視えたってことは…そういうわけだよなぁ
[ロミルダの遺体に目を落として嘆息する]
[扉を開いた先。
最初に目に入ったのは、妙に見慣れてしまった感のある──あかい、いろ]
……ロミっ子。
[予め、わかっていた事、だけれど。
目にする事で現実感が増し、それがつきり、と頭痛を招いた]
……で、これ。
どういう、状況な……わけ?
[その痛みを振り払うよに数度、頭を振ってから。
低い声で、室内の者へと問いかけた]
逢引……
なら、良かったんでしょうね。
[ゼルギウスの言葉に、弱く、笑って見せた]
見ての通り、って言っても。
ビュルスさんには見えないんですよね。
ああ、ある意味では……見えて、いるのかな。
[伏せた眼。
視線は地面へと落ちた]
私が、ロミルダちゃんを、……食べた。
そういうこと、です。
…三人とも、か。
もうこれで、全員、とも言えるけど。
[ゼルギウスの軽口に取り合うことはせず、ただ軽く俯いて]
俺から言えることは少ないよ。
ロミちゃんが、オオカミさんに…ってことくらいかな。
[雑多な感情を堪えられぬ、そんな表情で涙を浮かべるゲルダを見る]
[部屋の中、そこには生ある者が二人。
それはゼルギウスの言葉で知れた。
そしてゲルダが血濡れであることを知る]
───ど、っち?
[小さく問うたのは一言。
光持たぬカルメンの瞳にゲルダの涙は映らない。
それに重なるようにしてか、ゲルダの声が耳に届いた]
…ゲーダ、が、ローミュ、を。
じゃあ、ゲーダ、が、じんろー。
[左手で左眼を押さえる。
痛みが強くなって来た。
頭の中で、殺せ殺せ、と騒ぐ声がする]
いや、むしろ…この子の安全が欲しければ…とかいってダーヴィッドさんが迫ったとか?
…と、まあその辺りはこの辺にしとくか
[取り合わないダーヴィッドには気にせず反応をしたゲルダに答え
なんだか雰囲気が色々台無しになってるかどうかは知らないが]
…食べたね…一つ聞きたいことあんだが…なんで?
[それはロミを殺したということよりも、ハインリヒを引き渡せば解放させてもらうように交渉したのに。というニュアンスをもって聞く]
[返される端的な答え。
額に、押さえるように手を当てて、ぐしゃり、と前髪をかき上げた]
……随分、あっさり言うんだな。
[声は低いまま。
状況にざわめく『護り手』としての意思は、しばし、押さえようと試みる]
それなら、もっと体のいい人質があるかと。
[ゼルギウスの軽口と聞こえる言葉に、寝台の上の赤子を一瞥した]
出来れば、こんなところから離してあげて欲しいです、ね。
……そうするつもりでした。
[ゼルギウスの疑問には、沈痛な面持ちになる]
先生を喰らった、アイツを、殺して。
自衛団に差し出して。
それで、おしまい。
そうしたら、もう、誰も死なずに――喰らわずに、済む。
そう思った。
[一時止まっていた涙が、また一粒零れ落ちた]
でも、……言うんです。
誰かが。
――「喰らえ」って。
[演技としては、真に迫ったもの。
嘘と真実を巧妙に入り混ぜて、僅かに震える声で語る。
手の甲で涙を拭い、鼻を鳴らした]
この状況で、「やっていない」なんて、通ると思います?
それに。
そんな言い訳する気あったら、さっさと逃げてます。
……ロミルダちゃん、このままにしていけないでしょう。
ま、確かに、ここは空気が悪い。こんな子がいちゃならんよな
[赤子を一瞥する人狼のその言葉には頷き、疑問に答える言葉を聞く]
誰かって誰かはこの際置いといて、そういうことにしといておくか
[「喰らえ」という言葉について、わからないものはわからんと切り捨てるようにいう]
で、だから殺しちゃったのか。
ってことは自衛団長の辺りからもそんなところなのかね?
こんな閉鎖空間で殺人するなんて人狼って自殺願望があるのか?とまで思ったぐらいだもんな
[目の前の沈痛な面持ちで涙をこぼすゲルダよりも。だ、己の湧いていた不振な思いを確認するように頷く]
[額から手を放して、ゆっくり下ろし。
それから、きつく握り締める。
蒼は、何かを見定めようとするかのように、真っ直ぐにゲルダを見る。
微妙に、引っかかるものがあるのは、気のせいか、とか。
そんな思考も、ちらほらとあるのだけれど]
そりゃ、この状況でやってない、なんて言ったら逆に問答無用な気もすっけど。
……今までは全部ほっぽってったのに、ロミっ子だけ別格なのかよ。
[ゲルダの紡ぐ言葉を静かに聞く。
声でしか判別出来ぬカルメンだが、そこにも演技を織り交ぜられてしまうと、それが偽りであると見抜くのは難しい。
弁明をしないゲルダ。
自分の意志では無いと言う言葉に、一つ問いかけた]
…ゲーダ、これいじょう、ひと、おそいたくは、ない?
[この子の安全が――…、とは言おうと思わなかったわけでもない。
それは別の想定だったけれど、図星を刺されたようで。
べ、と、軽くゼルギウスに向かって舌を出す]
…。
[それでも眼差しは三人の反応に注がれて。
ひたすらに沈黙を守る]
――そもそも。
私、ここに来るまで、自分が人狼だなんて知りませんでしたから。
最初の漁師だって、アイツがやったこと。
[ゼルギウスに答えるその一瞬は、心底、憎憎しげな目になった]
放って置きたかったとお思いで。
私が。
……何より、エリ先生を。
[低い声。悲愴感に満ちたとは、別のもの]
言ったでしょう。
終わらせたかった。
アイツを、殺して。
それまでは、逃げるしかなかった。
今度こそは、耐えようと思った。
[軽く舌を出したダーヴィッドをみて、こいつもしかして本当に…なんて少しだけ誤解しつつ]
む?…ダーヴィッドさんは何か聞くことやら。感想はないんかな?
[ロミルダが人狼にやられたというのが持ってる情報のようだったよな?と思いつつ聞く]
[低い声に、緩く瞬く。
エーリッヒに関する物言いに嘘がないのは、名だたる鈍感でも知れるわけで]
……んでも、結果として、耐えられなかった、と。
[つき。
話している間にも、痛みは止まらない。
『役割』に殉じる事を求める痛みは]
……っつーか。
場、って、なんだよ。
人狼って、いつのまにかそうか違うかわかるものなのかね…?
[ゲルダの言葉に、ふと思ったこというように。まあわからないわけだが、少なくとも漁師を殺したという言葉はそうなのだろう。
縄張り争いとか…違うか。などと思考がそれつつ、一つ一つ話を聞いて]
[頷くゲルダは見えなかったけれど。
声は本当に望んでいるもののように聞こえた。
けれど何者かが急かすような声が聞こえると言うことは、カルメンも同じ。
だからこそ望みが事実だと捉えたか]
…そっか。
ここに、いる、かぎり、おそうって、しまう。
ゲーダ、もう、おそう、いや。
なら、しゅだん、ひとつ、だけ。
[それは屁理屈にも近かったけれど。
取れる手段はたった一つだけ。
カルメンは既にそれを行う覚悟が出来ている]
[ゼルギウスに誤解されているとは、知らず。
ただ、問われたことを答えるために眼差しを向ける]
俺は…先にゲルダちゃんと。
話、したから…。
[強張ったような声を作り、嘘ではない程度の言葉を]
…だから、ずっと。考えてるだけだよ。
どうしたらいいのか、さ。
ふむふむ…そいじゃ、もう一つだけ。………言い遺すことは?
[とゲルダに無情なほどにあっさりと告げる。それはこれから行うことを暗示させるもので]
番外としちゃあ、ロミちゃんをハインリヒさんが殺したってことにして、解放されるまで待つっていうのもあるが、「喰らえ」って声はあんたの意志じゃないしろ。逆らえなかったってことだろ?
[ことの真贋など知らず、演技であるか否か。考えるでもない…いや、涙は胡散臭く感じたが、ただ与えられた情報からのことを口にするだけで]
ってか「場」って…俺いい加減わけわからなくなりそ
[なんだか違うところで愚痴った]
私に聞かれても、わかりません。
此処に来て、「声」――声ではない、何かが聞こえて。
お前は人狼だと言われた。
それだけの話。
[抱えていたロミルダを、ゆっくりと、横に寝かせる。
疑問に答えた後は、カルメンの言葉に顔を向けて]
――一つだけ?
[続きを促すように、問う]
アイツ、って、ハインさん?
[ふと過ぎるのは、いつか聞いた御伽噺]
場を壊す……条件を、崩すために。
喰らった?
[一つひとつ、自分の中で考えをまとめていた矢先。
聞こえた、カルメンの声に蒼をそちらへむけた]
エーヒュ……って、あのにーさんか。
人狼を、救う……。
[唐突な言葉に、瞬く。
話はぼんやりとしか聞いていなかったけれど。
言わんとする所に、察しはついていた]
[ユリアンとゼルギウスの後ろから、一歩、また一歩と歩を進める。
歩む先はゲルダが居る場所。
広がる真紅を踏み、声で判別した方向へと歩み進めた]
うん、ひとつ、だけ。
[問いにはその一言を返す。
そうして歩み寄ったゲルダの前。
しゃがみ込んで、ゲルダの顔に手を伸ばした]
へぇ…なのに黙ってたんだ
[ダーヴィッドさんのこわばった声に胡散臭そうな目で見る]
どうしたらって…半分は人だから?ってことか?それとも他に何か?
[昨日からのことを思い出すように重ねて問う]
[エーリッヒのその言葉は、語った事は。
直接聞いていたわけではない。
だから。
カルメンの言わんとすることは、理解出来ず。
ゼルギウスの言葉には、まだ、答えない。
ただ。
近付いてくる盲目の少女を見やりながら、影になる位置で――手を動かす。
ポーチは付けたままだった]
…俺としては、現世利益以外信じたくないんだがね。
今のゲルダちゃんに、幸せになってほしいわけで。
[一番先に動いたのが、カルメンなのは予想外だけれど。
その目的は、予想が付きそうで。
伸ばす手を遮るために、腕を出す]
よし…絵本の不思議話はやっぱり不思議話ってことはわかった
[ゲルダ自身もいまいちわからないようにいってること。それを己がわかるはずもなく。無理矢理にでもそう理由付けて、カーラには道を空け。手は懐へといれる]
……カルメン?
[唐突な動きに戸惑いながら、蒼はその動きをたどる。
握り締められていた右手は、ポーチの中へ。
そこにある、銀の刃を確りと、掴んでいた]
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