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― 3日目/黒珊瑚亭 ―
[エーリッヒに今度も案じる瞳を>>39向けられ、誤魔化しているのが少し後ろめたくなって]
……実は、喉が本調子じゃないんだ。
[少しだけ本当のことを口にした。
記憶を薄れさせるためにきたはずの島で人が死に続けている状況では、詳しく話す精神的余裕がどこにもなかった。
島の外にいたエーリッヒなら、港町の屋敷で出た死者を伴う事故と火事の噂も聞けていたかもしれない。これだけで結び付けられるかどうかは謎の話だが]
ありがとう。
[ゼルギウスをそのままにして詳しく話したりはしないし出来ない。その場では短く返しただけで話を切って。
ナターリエと同じようにやってくるなら>>41苦笑しながら頷いて三人がかりで掃除して。おかげで子供達が飛び出す前に随分と目立たなくすることが出来た]
― 3日目/路地 ―
カルは、そういう力の持ち主だと主張するんだな。
……落ち着け。
[まずはできるだけ冷静にエーリッヒ>>41とカルメン>>35に言って。ようやくユリアンに歩み寄ると、カルメンの頭へ>>36手を伸ばした。
昔、転んで泣き出しそうになった時と同じように撫でようとしたのだが、避けられてしまうなら寂しげに手を引き戻す]
つまり、ユリアンが人狼だったと。
何かでそれを知って、終わらせるためにアーベルは動いたわけだ。
[カルメンの言葉の真偽に確信はないが、そう思えば筋は通った。
人狼であっても抵抗されなければ人を刺したのと変わりなかっただろう。アーベルに覚悟があったとしても動転して当然だと思う。
カヤやロミの注意もこちらへ引こうと、わざと断定口調で言った]
何故抵抗したなかったかなんて、本人以外に分かるもんか。
どうやって分かったのかも、アーベル本人に聞いてくれ。
[そこらの謎は残っていたが、突っかかられても「俺が知るか」で押し通した。カヤが反発なり八つ当たりで殴りかかってきたら少しは揉めたかもしれないが、最終的に子供なら押さえ込める程度の腕力はあったはずだ]
― 3日目/黒珊瑚亭 ―
アーベルは篭ったままか…。
[ユーディットすら中に入れないと聞いて、部屋を訪ねるのは諦めた。そのまま持ち主に返せなくなったと、翌朝知ることになる*]
─ 前日/黒珊瑚亭 ─
[床掃除を手伝うと言って近付いて来たエーリッヒに一度視線を向けるも、疲れたような表情を見せただけで互いに何も言わず。
作業を続けようとしたところで手を紅く染めたアーベルが戻って来た>>6。
彼はユリアンを殺したことを告げ、口数少ないまま奥へと向かってしまう>>7。
そのことは耳に入ったのに、思考が働くまでに時間を要し。
我に返ったのはヘルムートから声をかけられてから>>17のことだった]
は、はい。
えと、落ち着かせられる、もの。
[繰り返して言うも、用意出来ると言えば簡単なものであり、それも黒珊瑚亭の主に頼むことになるものばかり。
結局、蜂蜜入りのホットミルクと何か甘いものを、と店主に頼んで、ナターリエもまた他の者達を追い外へと向かう。
あれこれとやっていたため、外へ出たのはカルメンの後]
[ロミの聲>>*2は聞こえているのかどうか。
嗚咽に混じり独白めいた聲ばかりが零れ落ちる]
護らなければ いけない のに
わた し は たすけ なにも どうして
[自責する聲が繰り返され、しばらくは会話も難しい状態となっていた]
─ 前日/→路地 ─
[路地に入ると同時に聞こえるカルメンの声>>35。
集まる人の影でユリアンの身体は目に入らなかったが、スッと顔から表情が消えた]
……黒い……違う……ちが、う?
[ゆらりと、ひかりを失くした瞳の奥で昏い焔が揺れ動く。
呟きはそれだけで止まり、瞳はカルメンの後姿を見詰めていた]
(他と違う? いいえ、違わない。
あぁ、どうして。
彼らは生きたいだけなのに、彼らが生きるためなのに。
人間だって命あるものを殺し、糧にしているのに。
どうして彼らばかりが────!)
[渦巻く想いは昏く、黒く淀み。
慈悲の名を持つ者の中に憎悪を深く根付かせていく]
(…終わらない、終わらせない。
まだ、残っている。
許さない ゆるさない ユルサナイ
彼を殺した者は 絶対に ゆるさない)
[両手で自分を抱くように抱き締め、顔を伏せて唇を噛んだ。
報復は必ず行うと、心の奥に刻み込む]
─ 前日/→教会・聖堂 ─
[路地から黒珊瑚亭へと戻ったなら、ロミとカヤには蜂蜜入りのホットミルクが差し出される。
頼んでいた甘いものは、黒珊瑚亭のデザートメニューから振舞われることになり、子供達が食べたいものが運ばれるはずだ。
ナターリエは茶を貰い、それで喉を潤して。
子供達が戻ると言うなら共に、残ると言うなら1人で教会へと戻った。
教会につくと、ナターリエはいつものように聖堂へと向かう]
……………
[腕に下げていた籠を傍らに置き、祭壇の前に膝をつき。
手は組まず、前に立つ像を見上げた]
主よ ────
この世は、理不尽過ぎます。
異なるだけで虐げられ、生きたい者が生きられない。
私は、それが許せません…。
もう、許すことが、出来ません。
護れなかった、私自身が 許せません ───!
[零れ落ちる想い、内に秘めていたもの。
噛みしめた唇に紅が滲む]
……もう、これ以上は。
これ以上、失うことは……。
[新たな想いは原動力となり、昏い瞳に意思が宿った]
[連日同様、ナターリエは聖堂で夜を明かす。
けれど、祈りを捧げることは終ぞ無かった*]
─── えぇ、行ってらっしゃい、ロミちゃん。
[人ならざる聲から嘆きが薄れたのは黒珊瑚亭で茶を口にした辺り。
夜更けにロミが狩りに向かう頃になれば、聲に返せるようにはなっていた]
…ユリアンさんは生きたいと願っていました。
人を喰らうのも生きるためでした。
団長さんを襲ったのも、生きるためでした ───
[離れた場所に居るため、紡がれる聲はアーベルには届かない。
アーベルを襲うロミの聲を聞きながら、零れ落ちる聲は無情さを漂わせ]
今までだって、島民にはほとんど手を出していないのです。
これまでの生活を壊したのは、貴方達なのですよ。
報いを、受けなさい。
[今まで籠められたことのない憎悪が、聲に載った*]
―3日目/黒珊瑚亭―
……喉が?
そうか…お前の様子がずっとおかしかったから、
なんとなく、何かあったんだろうな…とは思ってた…。
[この島に来て以来、音楽のことや歌のことが話題になる度に、
ヘルムートに感じていた違和感に納得がいき。
心配気に瞳を翳らせて、小さく頷いた]
[貴族や特権階級では、醜聞や好奇の噂は、火よりも早く回る。
港町の屋敷の火事のことや、音楽家が巻き込まれたらしいことなどは、噂話では聞いてはいても、ヘルムートと繋げたことはなかった。
だが、喉の不調が、火事などが原因であると知れれば、
記憶が結びつくことはあるかもしれない]
……いや、此方こそ、話してくれてありがとう。
[ヘルムートが話を切り上げれば、目の前の
ゼルギウスの遺体を包む作業に戻った。]
─ 3日目/路地 ─
[名を呼ぶエーリッヒの声>>44は、自身の上げた声に遮られて届く事はなく。
呟き落とした後は俯いてしまったから、伸ばされた手には気づかなかった]
……ルゥ、お兄。
[撫でる感触に見上げる様子は、幼い頃のそれと変わらない。
状況をまとめるヘルムートの言葉、それにできたのは頷き返すだけで。
紡がれる鎮魂の祈りを聞きながら、壁に手をつきつつ、立ち上がった]
……ぼくは、だいじょう、ぶ。
もどらない、とね。
[言うほど大丈夫ではないのは、幼い頃の意地張りを知る二人には隠しようもないだろうが、こう言って。
やや、不確かな足取りで黒珊瑚亭へと戻った]
─ 3日目/黒珊瑚亭 ─
……ベルくん、は?
そっか……。
[宿まで戻り、アーベルの事を問えば、返るのは篭もっている、という言葉。
そうしたい気持ちもわかるから、無理に部屋を訪ねる事もできなくて。
戻った個室で、置き去りにされて不安げになっていた白猫を宥めつつ、ぼんやりと考えをめぐらせた]
……ベルくんが、ああしないとならなかった、理由。
[白猫を抱きしめ、思考を巡らせる]
何の宛てもないのに、知り合い、手にかけられるようなひとじゃ、ない。
だから、それだけの理由が、あったから、で。
それだけの理由……。
[考えられるのは、今、自分が知った事を事前に知っていた、という事。
そして、それをなし得るのは]
……つまり、そういう、こと?
[思い至った可能性に小さく呟くも、確かめる術はない]
落ち着いたら、聞けば、いいか。
……その前に、これで終わってくれれば、一番いいけど。
[人狼が何人いるか、そも、それがわからないから不安はつきない。
けれど、もうこれで終わって欲しかった。
これ以上、誰かが欠けるのは嫌だったから。
夜が明けたなら、その願いは儚く打ち砕かれる事になるのだけれど。*]
─ 翌朝/→黒珊瑚亭 ─
[夜通し考えていたのは、護るために誰を殺すかと言う事。
体格的な問題で男性を相手には出来ない。
子供達は護る対象。
自動的に残るのは、女性]
……… あぁ ────
[思い浮かぶ、一つのこと]
終わらせて、 あげないと。
[終わってと願っていた彼女。
だったら、終わらせてあげよう]
[ナターリエは傍らに置いた、ナイフを忍ばせた籠を腕にかけ、教会を出る。
ゆるりとした歩みの先、黒珊瑚亭へと辿り着いたのは、アーベルの無残な姿が発見されてからのことだった]
……終わらないんだね。
[小さく紡いだ視線を向けた先には、呼ぶように揺らめく白い炎。
ぼんやりとそれを見つめていると、ぬくもりが擦り寄ってくる]
……クラニア。
[手探りで抱き上げた温もりを、胸にかき抱く]
ねぇ。
ぼくは。
いつになったら、解放してもらえるんだろうね……?
……ようやく、逃げ出せたと思ったのに、ねぇ。
帰ってきて、もう大丈夫かな、って思ったら。
[白猫を抱えるその下、胸の膨らみの上。
そこに刻まれた、薔薇の刺青。
後援者となったとある貴族につけられた、『所有印』。
当の後援者が権力闘争に敗れた事と、父の死と。
それらの時期が重なったことで、その呪縛からは逃れることができて。
穏やかな島の暮らしの中、気ままに生きて絵を描くことで、離れていた間の暗い部分は忘れていられた]
なのに……今度は、これ、だものねぇ。
[浮かぶ笑みは、どこか、苦い。
それを案ずるように鳴く白猫の声に、僅かに眉を下げて]
……ん。
いこ、クラニア。
[短く告げて、立ち上がる。
白の炎は、ひとつ揺らめくと扉の向こうに消えた。
それを追って向かった先。
崩れ落ちたユーディットと、支えるエーリッヒの横を抜けて、室内を覗き込む。
唯一見える、色の周りを巡るいろを確かめたあと、目を伏せて]
……ダメでしょ、もう。
女の子、哀しませるのは、感心しないわよぉ?
[ぽつり、と紡いだのは、こんな言葉]
─ 3日目/路地 ─
…カル、無理はするなよ。
[少しも大丈夫でなさそうな様子なのに、
だいじょうぶ、という姿に、>>57、
意地っ張りだった幼い頃を思いだして、よけいに心配になるも。
ヘルムートに頼まれたこともあり、ロミとカヤの身も案じられて]
二人とも。一緒に帰るのでもいいかい?
……シスターも、よければ。
[ゲルダのことがあっても、
二人がシスターを慕っている様子に変わりなく見えたので、
ゲルダのことがあるとはいえ、少し躊躇ってから、
シスターにも声を掛けて、答えを待ってから、
黒珊瑚亭に戻ったのだったか。
亭主にカルメンが戻っていることを確認すれば>>57、微かに
安堵の表情を浮かべるも、それはすぐに不安気な眼差しに変わった]
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