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餓鬼、ね。――そうかもしれない。
…ずっと欲しくて、欲しがって。立ち止ってるだけの。
[は、と。 荒いだ息を一つ零して。頬へ走る朱を右の拳で擦る。
既に所々赤黒く染まった白が、再び紅で滲んだ。
今居る場所が、たとえ仮初めでも。…それでも。]
――…漸く、手に入れた。
[放して、たまるか。
地へと降り立った蒼を見下ろしながら。ぎり、と握り締める。
紐が食い込むのも、気に留めずに。]
[リィ、 ン、 ]
[一つ。
緩やかに、白金の煌きを零しながら、鮮やかな朱の紐が弧を描いた。
静寂を切り裂いて、――鳴り響く。]
―中央〜北部境界区域―
[脳裏に響く鈴の音は北へ向かうほど強く強く]
…日碧?
[ぽつり、名前がこぼれる。
荒野の戴きに銀のきらめきを見た気がして、衝動的に走り出した]
……わかってて……それでも?
[は、と息を一つ、吐いて。
刹那、蒼は胸元のクロームシルバーへと、落ちる]
俺は、お前の事は知らん。
……けれど、これだけは、言わせろ。
[静かな言葉。蒼は再び、翠を見据える]
多分、お前……お前が思ってる以上に。
周りの奴らに、心配されたり大事にされたりしてんぜ?
[だから、と。一度言葉を切り。身体を軽く、屈め]
……もっと周り、良く見やがれってんだよ!
[足に力を込め、跳躍する。高く、高く]
Schneiden Sie es, und werden Sie die scharfe Klinge!
[向けられる言葉に、一度ゆるりと翠を瞬いて。
小さく、口許に弧を浮かべる。
――薄らと描いた其れは、何処か自嘲めいた]
…その周りすら切り捨てて来た僕に、
――今更。
[ぽつりと零れた言葉は、余韻を残して響く、神楽の鈴に消えて。
ひらりと、四つの白銀が舞うように浮遊した。
冷えるような翠と同様、その切っ先は真直ぐに蒼へと向けられて。
――薄く開いた口唇から零れる韻は、何処までも静かに。]
...esemisowarakitonos.
――貫け、『風花』!
[高く、紡ぐ。 何かを振り払うかのように]
/*
だから、俺のダイス目の低さは異常だって
毎回、言ってるじゃない――。
だから、確立で計算できないほど、期待を裏切らない中ですよ?
*/
[鋭い声に応じるように飛来する銀に、乱舞の一部分が削がれる]
……ちっ!
[微かな意識のブレ。
それが呼び起こした隙を突くように、銀の一本が左肩を貫き、鮮やかな紅を散らすが]
……っか野郎……。
そんなあっさり、「切り捨てられる」、もんじゃねぇだろ、絆ってのはっ!
[自嘲の笑みと言葉は、その痛みすら忘れさせるか。
糸は使い手の紅を纏い。舞う花弁さながらの様相で、金の髪の青年へと向かい行く]
Schneiden Sie es!
……泣き言言って甘えんのも、大概にしやがれっ!
―――、
[相手の言葉に、僅か、翠を見開く。
薄く。口唇を開いて――紡いだ言葉は音にならずに。]
[何処か、力を失ったかのように。神楽の韻が、止む。
…ぎり、と。紐を纏った左掌を握り締めた。
一つ、鳴らせば。
――紅の乱舞を、切り裂く事も出来たのだろうけれど]
[息が僅かに切れる。
空へ駆ける足も、飛ぶ翼も、何もなくて]
―――――日碧!
[ただ叫んだ。
銀のきらめきの流れを追って。
二人のいる荒れた頂まで、あとすこし]
[夜空飾るは、二色の乱舞。
紅引く、銀。
交差し、絡み、時に月光を尾として引きつつ。
艶やかに、綾を織り成す想いの糸は。
立ち尽くす姿を、鋭く裂いて──]
……Halten Sie einen Faden an.
[やがて、静かな言葉に、その力を失い。
ゆらり、と揺らいで、地に落ちる]
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