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あ、いた。
ミリィちゃん、薬ちょうだい。
雑貨屋の人からの依頼です。
[見つけた姿に駆け寄った。]
あ、リディちゃんだ。
おはよう。
今日は林檎の食べられるね。
[にこにこ笑顔。]
[ボールの中で混ぜ合わされた林檎達は、皺だらけの手で力強く押されてしんなりと馴染んでいく。
手を拭いてオーブンに薪を入れて温め、天辺の上にバター入れた器を置いてゆっくりと溶かす。その間に十分休ませた生地を透けるほど伸ばして溶かしバターを塗り、馴染んだ林檎を端に置いて幾重にも巻いた。
生地と中身がなくなるまでそれを何度も繰り返し、出来上がった何本かをオーブンに入れてようやく婆は息をついた]
ふゥ、さすがに重労働だねェ。
美味しく焼けるといいだがなァ。
[火の具合を見ながら、使い終わった道具を片付けていく]
はっはっは。
そういう事を言うのはこの口かね。
[乾いた笑いを発して、籠を抱えていては動きも鈍かろうと、ティルの頬へ手を伸ばす。大人げないこと、この上ない]
ほー、危ないって?
[問いかけながらも抓ろうとするのは止めない]
みぎゃー!いひゃいにゃーーっ!!
[籠を抱えたままでは、うまく逃げられず、あっさりと抓られ、じたじたばたばた]
妖精の輪より、お前の方があぶにゃいにゃーーっ!!
[懲りない]
……はぁい?
[唐突な呼びかけに、きょとり、としつつそちらを振り返る]
ええと、お薬ですかぁ?
雑貨屋さん……何のお薬でしょ?
[いきなり薬と言われても困るわけで、首を傾げながら問いかけた]
[その頃、昨夜の縄張り荒らしのずんぐりむっくりを探して巡回中だった猫は、森のどこかから聞こえてきた声に四つ足を止めた。
ぴんと耳を立てて話を盗み聞きする。
と言っても、人間の言葉はなんとなくわかるといった程度なので悪人面とかが何かまでは判らない。が、なんとなく同じ言葉を誰かから言われた記憶があったので、うろんげな目付きで茂みから頭を覗かせて声の主達を見上げた。
一応「ミ゛ァゥ゛(よぉ)」と鳴いたのは飼い主の知り合いの森番青年への挨拶と、(元)泥棒猫への牽制もかねている]
[最後の一磨きを終え、ぐ、と伸びをした。
光に透かして、満足気に頷く。
魔力を含む石は、光の加減により微妙に色を変化させる。
ふと時計を見。
もし自分がいない間に依頼主が来たなら、品を渡しておいて欲しい旨を親に告げ。
店から表の通りへと出て行く]
うん。昨日お茶をごちそうになったから、そのお礼。
[相手の押さえた表情に気づくよりも早く、新たにかけられた声に反応し振り向く。
手にした卵が心配になりそうな勢いで手を振った。]
アーベルさんもおはよう!
林檎のって何!?
[食べ物の話題に素早く反応して目を輝かせる。]
ええとね、確か、風邪薬。
っていうか、ええと、確か熱を下げるやつと、あとは咳を止めるやつ。
ほしいんだって。
だから、あとで届けるから、あとで下さい。
急ぎって言ってなかったよ。
はいはい。
[ぱっと手を離して、頭をぽんぽん、と叩いた。
こちらもこちらで、悪びれた様子はさっぱりとない]
妖精の環の危なさはどんなのなわけ?
ん、林檎のは、林檎のおかし?
名前なんだっけ。
エーリ君が作ってってヨハナおばあちゃんにおねだりしたんだって。
[本人が聞いたら怒りそうな言い回しで告げた。]
いっぱい、とりたての林檎を昨日あげたから、おばあちゃんの手ですごく美味しいお菓子になると思うよ。
リディちゃんの分も、ちゃんとあるかもね。
たくさん作れるくらいだったみたいだから。
うみゅう…
[頭をぽんぽんされて恨めしそうな目で青年を見上げる、聞こえて来た薄茶猫の笑い声にも、ぷう、と膨れて]
教えない、よ!
[あっち向いてぷん!]
お茶会でも、あったのですかぁ?
[リディの言葉に、首を傾げ。
勢い良く振り回される籠に、人事ながらすこーしだけ中身を心配した]
風邪薬……解熱剤と、咳止めですか。
急ぎでない、という事は、常備薬としての処方かしら。
それでも、一応、見には行った方がよさそうですねぇ……ブルーメのリボンの事もありますし。
[箒が落ち込んでいるなんて夢にも思わず、最後にぽつりとこんな呟き]
[オーブンから漂うのは甘い林檎とパイに似た香ばしい小麦とバターの香り。
焼き立てを大きなミトンを嵌めて天板ごと取出し、熱々の焼き立てシュトゥルーデルを切り分けていく]
よォし、いい感じに火が通ったねェ。
後は味だが…ぁちっち!
[一番端を口に放り込み、またもや目を白黒させた。猫舌の熱いもの好きはこの年だからもう治らない]
林檎のお菓子……焼き林檎かな、パイかな。
タルトもいいな。
エーリヒさんもお菓子が好きなんだ………。
[頭の中では青年の語るままのエーリッヒ像が出来上がっている。]
それは是非とも行かなければ。
ちょうどお使いに行くとこなんです。
雑貨屋さん自身は風邪っぽくなかったけどね。
もしかしたら隠れて風邪なのかもしれない。
[少し悩むように雑貨屋を見た。]
常備薬ってことじゃないのかな。
よくわかんない。
ほしいっていうから、お遣いに来たんだよ。
ほら、物々交換ってやつ?
ブルーメのリボン?
ミリィちゃん、新しいリボンつけるの?
[よくわからずに、きょとんとしている。]
また独りでうろうろしてるのな、お前。
[届けたのはやはり無意味だったか、とは思いつつ、警戒心を見せる薄茶の猫に対して呟き]
……なら、直接実験してみたら分かるかねえ。
[あっち向いた隙に、今度はティルの首根っこを掴みにかかる。
ツィムトにとっては昨日の自分を思い出させる動きだろう]
うみゃみゃ!
[実験という言葉に悪寒を感じて、掴もうとする手から擦り抜ける]
だめにゃー!あそこに近づくと、どこに飛ばされるか分からないにゃーっ!
[思わず薄茶猫の後ろに隠れてみたり]
[ちょうど良く漂い始めた甘い林檎とバターの匂いにはっと顔を引き締める。
早く行って自分の分を確保せねば。]
じゃ、あたし行ってきます。
お姉ちゃん、アーベルさん、またね!
[勢い良く片手を上げると張り切って駆け出した。]
[暴れて踏み潰される心配がなくなると薄茶猫は大胆にもティルの足元に来て匂いを嗅いでから見上げた。膨れた頬にも無頓着だ]
「ゥ゛ナァーゥ゛(昨夜、ミルクを飲んだのはお前じゃねえな)」
[昨日ティルへと踊りかかった猫は当然、少年が出した尻尾を見ていた訳で、妖精なら姿を変えて飲みに来たのかもと考えたらしい。
それからエーリッヒの方に視線を移し、説明してやら無いとまた抓られるぜと言う風ににやぁりとティルを見た]
ミルクは飲んでないにゃ?
[薄茶猫の声には、律儀に答えるあたり、猫同士の礼儀ということらしい]
だって、説明にゃんてできないし…
ですねぇ、御師匠様がいらっしゃらない状態で、体調を崩す人が増えると、ちょっと大変なのです。
[リディの呟きに、こちらも小さく呟き]
あ、はい、また後で。
[駆け出すその背を見送った]
物々交換でお使いなのですかぁ。
あ、リボンをつけるのは、ボクじゃないのですよ。
[リボンの話題には困ったように。
まさか、箒が動くところを目撃されていたとは思っていないから、どう説明したものかと悩んでみたり]
へえ。なるほど?
崖崩れやら森の違和感とやらとも関係あるのかね。
[隠れられていない少年を見下ろしつつ試すように問いを重ねた]
[誰も届けろなんて頼んでねえとか縄張り巡廻も仕事だとかでエーリッヒを睨んで鳴く間もなく、動き出した二人に尻尾を踏まれそうで棒立ちになる。
後ろに隠れたティルに「ミ゛ゥ(無駄だろ、それ)」と突っ込んだのはややタイミング遅め]
え、違うの?
ミリィちゃん似合うと思うけど。
[素でそんなことを言った。]
じゃあ、ミリィちゃんのお友達とか?
子供はいないだろうし。
―自宅―
ほ、ほゥと、いやァ熱かったねェ。
[慌てて冷たい水を飲んで一息。もう一度慎重に味見をし、にんまりと満足気な笑顔になった]
上出来上出来、これなら坊も文句言うまいさね。
…と、アーベルもちゃんと分けてやるよう多めに渡しとか無いと。
[熱々の内に焼けた分を切り分けて籠に入れ、一度オーブンの火を落とすか悩む]
早く焼いた方が美味いが冷めるしねェ。
それにツィムトがいないと鼠が怖いし、さて困った。
はぁ?
[似合う、という言葉に。素でぽかん、とした]
ええと、うん、お友達と言えばそうですねぇ。
[正確には自分で造った存在なので、ある意味子供と言えるかもしれないのは、ややこしくなるのでさておき]
子供って。
そんな年齢に、見えますかぁ?
[猫に鳴かれたとしたって気にするわけもなく、猫妖精の正体を悟っていたとしてもそれを言うこともなく。ともあれ、その反応に答えは期待出来ないと理解したか、「そ」と短く答えて、距離を置いた]
で、ヨハナ婆ん家行くのか、お前は。
おやま、ちょうどいいところに。
[聞こえてきた元気のいい声に、急ぎ玄関へと出て行く]
あらまァ、おはようさん。朝からお使いなんてえらいねェ。
昨日もちゃんと片付けるしいい嬢ちゃんに育ったもんだ。
[手にした籠から用件を察して褒める。褒め殺しておく]
[隣の青年が手を上げたのを見て、少し首を傾げたが、然程気にはしなかったらしい。
2人の間近まで歩いて行く。
勿論話の内容は分かっていないが]
[褒められると照れくさかったのかえへへと笑った。]
これ、お母さんから。
うちの今朝鶏が生んだ奴です。
昨日、お茶をごちそうになったお礼にって。
[籠を両手で差し出すと、そわそわした様子で家から漂う林檎の匂いに鼻を動かす。]
―森―
[ティルの返事にそうだろうなと薄茶猫は頷き、いつになく好戦的っぽく見える森番の青年に首を傾げた。普段はもう少しやる気なさそうなんだがとか、似たような印象を互いに抱いてるとか知られたらまた首根っこぷらーんされそうである。
「ミ゛ャァゥ(昨夜のずんぐりむっくりは妖精の輪から来たのか?)」
それなら妖精のミルクを飲む権利があるから構わないんだがとティルに鳴いて、距離を置いた二人を見上げた。
ティルが飼い主の所へ行くなら見張りについていくつもりだ。何せ今お菓子を焼いてる真っ最中]
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