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ふーん、作為ねえ…。
[かわされた白い面で長い睫毛が伏せられ、離れていく姿を見送る。与えられた熱が消えて行く]
あーあ、行っちまった。
素直に乗りゃ美味しい思いが出来たかねえ?
惜しいことしたかも知れねえが…今はお前が一番さ。
[抱えた酒瓶の一本を持ち直し、音高く口付ける]
あ、ちょっと。
[窓から出て行くハーヴェイに声をかけるも、既にその身は外へと躍り出て]
…一階だから良いものを。
二階とかだったらどうするつもりだったのかしら。
[一度トレイを置いて窓を閉めるかとも思ったが、それはネリーがしてくれたようなのでそのままその様子を眺め。広間を出て行くクインジーとネリーを見送る]
ナサニエルも、眩暈が治まらないようならそこで休んでおくのよ。
また途中で倒れたりされてもかなわないわ。
[ソファーに身を委ねる様子を見やってから、「それじゃ」と告げて自分も広間を辞した]
女の尻追っかけるのも悪くねえが、一晩の宿の為に貸しでも作っとくか。
[外への扉を一瞥し、重いブーツを前に動かす。途中見かけたクインジーに内心の冷や汗を隠し、シャーロットとすれ違いに広間へ戻る]
ほらよ、気付け持ってきてやったぞ。
[ソファーに沈む青年に場違いに緊迫感のない声を投げ、無遠慮に踏み込んで面々を見回す。ぼさぼさの髪と同色の髭面が呆れを示した]
…おいおい、何そろって湿気た面してんだ。
この世の終わりでも来たわけじゃあるめえしなあ?
[物憂げに、仰のいていた顔を髭面の男に向ける。
瞳は暗い青に沈み、視線に力は無く、]
[掲げられた酒壜にだけ、口の端を僅か持ち上げた。*]
[キッチンへ向かおうと廊下を歩くと、反対側からナサニエルを運んできたもう一人の男性が歩いてくる。あ、と声を出しかけたが、それは漂ってくる特有の匂いにより飲み込まれた。暗がりの中、眉根に皺が寄っていたのは果たして相手には見て取れただろうか]
……お酒くさーい!
どれだけ飲んだらああなるって言うのよ。
[その言葉を発したのは、もちろん相手の姿が見えなくなってから。ナサニエルの恩人と言う認識から一転、酒臭い男として認識された]
[その後はキッチンへと向かいティーセットを片付けて。全て終わると階段を上り空いている部屋を見つけて中へと入った。疲れのみならず、話を聞いての緊張もあったのだろう。それが解けると共に睡魔に襲われ、ベッドへと横になると直ぐに意識は*闇の中へ*]
[終焉。
己が発した疑問を切欠に、頭上で飛び交う話題。
物思う瞳は何も語らずにいたが、
話題が収束する頃、顔を下へと向け、
伸ばした爪先を弄びながら呟きを落とす]
終わりの刻の為に、選ばれた。
それは、誰の為で、何の為で。
[言葉の群れから、一つ一つを掬い取る。
けれど、掴み取れはしない。
音もなく、滑り落ちていく]
……やっぱり、よく、わからないね。
[疎らに人の散りゆく室内に、視線を走らせる。
薪の爆ぜ、朽ちていく音が鼓膜に響く。
焔を生み、黒く染まり、潰えるさまを見送った]
分からないけれど。
滅ばないなら、壊れないのだろうか。
皆はすぐに、壊れてしまうから。
[戸惑いも憂いもなく、ただ、淡々と]
貴方のような人は、きっと、好き。
こうして話す人も、初めてだから。
[愛を囁くには稚くも無機質な聲が返る]
[傍らに置いていた画材を拾い上げ、
立ち上がり埃を払う]
ん、さみしくなった。
[少なくなった人気に独り言ちる頃、男が一人、入って来る。
名は知らぬから呼ぶことは叶わなかったが、
能面とも異なる、しかし表情の薄い顔を向けた]
この世の終わりは来るか知らないけれど、
あなたの終わりは来るかもしれないよ。
そういう話を、していたんだ。
[ほんの一部だけを拾って、言葉を返す。
直後、僅かばかり眉根が寄った]
……変な臭い。
[瓶が差し出される先、
ソファに身を預ける男へと視線を移す]
美味しくなさそう、薬?
[掠めるような笑みは目に入らず、疑問を発した]
ナサニエル――だっけ。
ナットは、きちんと飲んで、ゆっくり休んでね。
治らないで動けないのは、辛いだろうから。
[様相を暫し見詰めた後、勘違いをしたまま広間を出て行く。
薄暗い廊下を歩む足裏に、古びた城の冷たさが*伝わった*]
知っていれば、俺と関わろうとはすまい。
お前は生まれたての仔と同じだな。
においが……あたらしい。聲も稚い。
[探るように聲で相手の『聴く耳』の縁を撫でてゆく。]
きっと、知らないのだと思う。
全てを憶えているわけではないけれど。
誰もいない部屋――其処に居たから。
[労りの声を発した後、加えられる言葉]
[人には聴こえぬ、密やかな会話]
ナットは、どうだった。
ナットは、昔から、ナットだった?
ああ、聞きたいけれど、今は休んで欲しくもある。
良くなったら、教えてくれる――?
[昔話を強請る子供のように問うて、離れた]
そうなの?
[微か聲が震えた][擽ったそうに]
僕には貴方の匂いも聲も、
よくわからないけれど。
奥底が、あたたかくなる気がする。
[紡ぐ音無き音色に、抑揚が生まれる]
そのうちに。
話そう、お前に――
共に終わる世界を見るであろう、お前に。
すべてを。
[水面に投げられた小石のゆらゆらと沈みゆくごと、男の聲は深く深く底へと沈んでいった。*]
あ゛ーん、俺の終わり?
人形見てえな面して言うことが穏やかじゃねえな。
[薄暗がりで見たシャーロットより格段に表情のないラッセルの言にも大して衝撃を受けず。ナサニエルへ歩み寄り手にした瓶の小さい方を差し出す]
ほらよ、その顔なら自力で飲めんだろ。
[戻す手で自分も瓶の蓋を開け、一口含んで髭面を歪ませる]
くはー、最高に効くぜえ。
変な匂いもまずそうな味も、薬ってなら納得かい?
[ラッセルの方に酒臭い息を吐き、テーブルにあったクッキーを鷲掴んで大口開けて放り込む。噛み砕きながら暖炉に目をつけ、その傍に胡坐をかく]
まあまあじゃねえか。
しっかし何の統一感もねえ連中だな。
一体なんであんたらこんなところに集まってんだ?
[図々しく暖を取りながら上げた声は現状をつかむ為ではなく*単なる興味本位でしかない*]
信頼?
[近付く気配と声に、閉じた眼を開いて顔を上げます。
声の主がどんな表情をしているかは分かりませんから、それが純粋な疑問なのか、皮肉なのかもまた分かりません。
尤も、見えていたとしても分からなかったかも知れませんが。]
信頼は、…分かりません。
でも初対面だからこそ、何も起こっていないうちからいきなり変に疑うのも失礼じゃありませんか。
それに、
[一度言葉を切りました。
人差し指で眼を示しましたけれど、少しずれていたかも知れません。]
わたしは、これですから。
誰も彼もを敵にしていては、生きていけないんです。
さあ……何故でしょうね。
色々と理由は考えられるとは思いますけれど。
[薄く微笑みながら、蓋を開けようと]
ところであなたはここに来る前の記憶をお持ちですか?
此処に居る我々全員、あの森に現れる以前の記憶を持たないようですよ。
[さらりと無精髭の男に告げて、壜の酒を少し含んだ。]
[理由は他にもあったのですけど、それ以上は口にしませんでした。
幾人かが去り、新たに現れた色のひとからはお酒の臭いがしました。
あまり好きな臭いではなかったので、眉が寄ってしまっていたかも知れません。]
分かりません。
[質問には、それだけを伝えました。]
[だから、というわけでは決してないのですけれど。
わたしは杖を頼りに、椅子から立ち上がりました。]
済みませんが、灯を貸していただけませんか。
此処のことを知っておきたいのです。
[番人がいると思しき方向に眼を向けて、尋ねました。
灯があれば色が見えますから、時間は掛かりますが、独りでも歩くことはできます。
危険なものや細かい障害物は分からないので、少し不安もありますけれど。
他人に頼ろうと思わなかったのは、先程の言葉もあったからかも知れません。]
それだから、これからどうしたものかと話し合っていたのですよ。
[指で唇を拭い、]
私も詳しくは知りませんが、自称・番人氏が言うことには、何でも此処は「終焉の地」であるとか…。
[静かにシャーロットから聞かされた話を説明し始めた。*]
[話しながら、杖を持って立ち上がるニーナを不思議そうな顔で見た。
彼女にはものの形が判らないのだということを彼は知らない。]
[木の杖を右手に、差し出された灯を左手に、扉のあるほうへ歩き出します。
背後では先程の説明を繰り返す声が聞こえました。
ふと、視線を感じた気がして扉より少し手前で振り返ります。
青い色が見えました。]
[黒の門の軋む重い音]
[押し開くのに合わせ、鈴が揺れた]
[冷たい外気が膚の熱を奪い、その白さを覚まさせる]
うつくしい月。
[空を仰ぐ姿勢は変えず、緋の靴を道の先に進める]
[纏う緋は徐々に花の緋に紛れた]
[窓から飛び出し、門を抜けて、外へ。
月下の緋色は美しく、しかし、どこか疎ましく]
……は。
いい趣味。
[吐き捨てるよに呟いた後、左の腕を押さえる。
右手の下にあるのは、微かな熱と疼き。
その熱を厭うように、歩みは自然、泉の畔へ]
[月の皓を宿す緋は、現実よりも幻想に近く]
[時折、戯れに女は花弁を引き抜き放った]
――あら。
[泉へ向かう道なりに行くと見える人影]
[リィン]
[鈴の音が存在を主張する]
何処かで擦れ違われましたかしら?
…何か?
[少しの間の後、問えば返事はあったでしょうか。
わたしがその部屋を出たのは、それから*暫く後のことでした。*]
[耳に届く鈴の音に、ふと歩みは止まる。
振り返った先には、鮮やかな金の髪]
玄関通ってないから、すれ違いはしてないと思うが。
[疑問の声には、端的な答え]
[緩やかな動きで女は首を傾げ、青年を見た]
[豊かな金色が、背より流れ落ちる]
手品でしょうか。
或いは、魔法?
[窓からという考えは、女には無い]
[問い掛けつつも、緋色の靴は泉への道を踏む]
手品や魔法、か。
……そんな洒落たものが使えれば、退屈もせずに済むんだろうが。
[軽く肩を竦めた後、泉へと歩みを進める]
答えは、窓。
月に誘われた気分でね。
[口にするのは、実際の心理とはかけ離れた理由]
[女は泉の畔で足を留め、膝を折る]
[緋色のドレスが濡れる事の無い様に片手で押さえ]
[逆の手で、水面にネイルを塗った爪先を差し入れた]
[広がる波紋]
退屈ですか。
これほどにまで、うつくしい景色があると言うのに。
[くれないから落ちる言の葉は憐れみの色を帯びる]
手品でも魔法でもなく、軽業でございましたか。
――月ならば、退屈はしのげそうでしょうか。
女でもなく、酒でもなく、面白い御方なのですね。
景色は悪くないが……どうにも、この満開の花が、ね。
[広がる波紋を見つつ、ため息と共に呟きをもらす。
憐れみの響きは、気にした様子もなく]
月を眺めるのは、嫌いじゃないらしい。
……面白い、のか?
[言葉の最後の部分には、やや、首を傾げる]
[泉にうつる望月を歪ませる前に、波紋は薄れて消えた]
あかは、御嫌いですか?
それとも謂れがなのでしょうか。
[女は立ち上がり様、濡れた指で顔の横に垂れた金の髪を耳へと上げる]
[指先についた雫が首筋を通り、鎖骨に落ちた]
ええ。
雅を理解なさる殿方は珍しいと。
[くれないを横に引き、女は青年の傍らへと足を進める]
色彩がどうとか、じゃないな。
……多分、花の謂れか……。
[蒼氷はしばし、瞑目する]
花にまつわる「何か」が、あったから……かね。
[呟くよな言葉と共に蒼氷は開き、右手が左の腕を抑えた]
月が好みなら、雅、になるのか?
考えた事もなかったな、多分。
[抑えつけるよな仕種と裏腹、口調は軽く、冗談めく]
[黒き門の傍らに、佇んでいた。
肩に羽織ったブランケットが、
薄い外套のように風にはためき波打つ。
絶えず陰影を変える布から、
彼方まで続く花の海に視線を転じた。]
ん――誰か、いる?
[木々の作る道の先に、ちらつく影。
首を傾げて考え込む間を置いてから、歩みを向ける。]
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