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[ギュンターの持つ朱の対となる蒼は、
エーファの眸の色でもあり、
瞬く双眸>>109を少しだけ眩しげに目を細め見詰める。
応えを聞けば、安堵したように表情が和らぐ。
この少年に願い託したものはきっと重い。
けれど彼なら言葉通り応えようとしてくれるだろう。
強がることに慣れていそうな彼を支えられればいいが、
もしまだ終わっておらず、人狼がいるのであれば、
ギュンターの私室で蒼花と名乗った相手の中に在ることとなり
己に残された時間は限られているのだろうと知れて。
感謝と、謝罪がエーファに対して浮かぶ。
言葉を選び悩むうち、肩書きでなく名を呼ぶのを聞き]
――……、
ありがとう、エーファ。
[自然に紡がれるのは感謝とどこか嬉しそうな微笑み。]
[オトフリートの声>>98にエーファがこたえる声>>110が聞こえる。]
では此処は任せよう。
他の者の安否と、外の様子を確認してくるよ。
[二人にそう言い残し、厨房を出て、
言葉通り、ユリアンとカルメンを探してから、
未だ氷の堤に閉ざされた外の様子を見にゆく。**]
─ ビルケ視点・回想・厨房 ─
(>>10続き)
[ビルケは指示を守って待っていた。
鼻も耳も、もはや元気だったころのようには利かない。
それでも、人間より鋭敏な犬の耳は、ときおり別室の物音を拾う。
湖の氷りつく音>>0:#3はもっと大きく、わかりやすく響いた。
ビルケは敷物の上に伏せ、耳だけを動かして周囲の様子を探る。
それほど長くは待たされなかった。
厨房の勝手口が開き、外の冷気が入ってくると同時に、若い主の姿も戻る>>13。
だが、考えごとをしていて、彼女がのそりと身を起こしたのにも気づかないふうだった。
ぶつぶつとつぶやきを残し>>14、厨房を出ていってしまう。]
─ ビルケ視点・回想・厨房 ─
[どこか慌てた様子のイヴァンがやってきて、調理中のエーファに何かを伝え>>68始める。
「ゼルギウスさん」>>72
という聞きなれない単語は誰かの名前だろうか?
エーファとの話が終わると、
「ビルケ、ユリアンのところ行くぞ」>>68と呼びかけてくるが、
イヴァンからは何か不吉な気配を感じた。
ビルケは首を傾げながら、これは何だろうかといぶかる。
数日前からこの屋敷に漂っている、匂いでも音でもない、不吉な空気。
たとえるなら、この館の地下の食料庫>>19のような、ひんやりと冷たい、閉ざされた感じの……。
ビルケはふんふんと鼻から息を押し出す。]
―厨房―
[浴室から戻った男がいつからそこにいたのか、話し込んでいた二人は気付かなかったかもしれない。
様子を見て声を掛けたなら、エーファは少し驚いた様子>>110で、思い出したかのように食事の仕度を始めた。
その様子を見たライヒアルトが一言言い残し厨房を離れる>>123のに]
お願いします。
俺もまだ他の人たちに会っていないから。
[そんな風に頼んで見送って、エーファが遠慮がちにジャガイモを見つめ「皮むきを」と言うのに頷いて見せた]
それくらいならお安い御用だよ。
幾つくらい剥けばいい?
[問いかけて、必要なぶんだけを一度洗って皮むきを始める。
大事な指を傷つけないよう、少し慎重ではあったけれど
纏う気配は、それとはまた違ういろを孕んでいる]
ねえ、エーファ
[ぽつり、男が名前を呼ぶ。先程までと少し違う声音で]
さっきの話、少し聞こえたんだけど……
そうか……君が
「見出すもの」だったのか。
[くつり
喉の奥で笑うような声を零し、皮を剥きながらエーファを見遣る。
どこか楽しげに口元を三日月に歪めて目を細める。
その様子は、どこか危険な物を滲ませていた。*]
[夢の話はユリアンの支度が済むまでお預け。
急かすことなく待っている間、それとなくユリアンの様子を窺った。
昨日、耳が聞こえないと言っていた時のような虚ろな瞳ではなく、顔色も調子を戻したのが分かるほどの明るさを伴っていた>>113。
風邪がすっかり良くなったのは事実らしい]
うん、聞かせてくれ。
[そうだった、と紡がれ始まる夢の話。
語られるそれに口を挟むことなく聞き入った。
同じ夢を見ていた、という言葉から始まった内容は、歌い手が襲われた後に聞いたものとほぼ同じ。
言葉を探す様子にも急かさず続きが紡がれるのを待ち聞き続けていると、以前よりも詳しい話を聞かせてくれた]
接点のない人が夢に出てくるってのも不思議な感じだよな。
思い込みもあるかもしれねーけど……それにしても、っても思うわ。
[話を聞いて、うーん、と唸ったのだが]
《ぐぅぅ》
[腹の音が思考を妨げた]
………一旦下りて飯食うか!
[誤魔化すように言って、広間へ向かおうと誘う]
[腹の音は昨夜衝動を抑えて我慢した結果でもあり、密かに顔を顰める。
また、ユリアンの話が当初と異なるものとなり、イヴァンは以前カルメンと話した計画が使えなくなったと判じた。
その判断を直ぐにはカルメンに伝えられなかったのは、空腹によりそこまで頭が回らなかったため]
それって、旅人さんは人狼だった、って意味なんじゃねーか?
ほら、『幻燈歌』でも人狼のことを「月のいとし子」って言うだろ。
[夢で自分が教えた云々はひとまず置いて、過ぎったことを言葉にしユリアンの反応を窺う。
ユリアンの夢は実に奇妙ではあったが、その話の中で困惑以外のものを得た気がした]
違うかなー、そう考えると碌に接点無いのに夢に出てきたことも説明付くと思うんだが。
[ただ、その考えに自信はなく、語気は弱いものに]
んーじゃあさ、それ以外の人はどうだ?
他に人狼じゃないかと思う奴はいる?
[そう問えば、自分とエーファは違うと思っている>>120と告げられた。
疑われていないと知ると、イヴァンの顔にも安堵の色が滲む]
モリオン? そーいやアイツいつもビルケから逃げるっけ……。
[犬は狼に連なる。
動物というものは人以上に聡い時がある。
ユリアンはそう言うことを言っているのだろう]
うん? 見たのは覚えてるのにいつ見たか覚えてねーのか?
[なんだそれ、と立ち止まるユリアンに合わせ立ち止まり、訳が分からないと言うように首を傾ぐ。
しかし直ぐ、思い当たるように声を零した]
…あ、覚えてないってことは昨日か?
[そしてまた昨日の顛末を伝えるかを悩む]
うーん……やっぱ、言っとくか。
なぁ、ユリアン。
さっきお前、寝ながら頭打ったって言ったろ。
あれさ、寝てる時じゃねーんだ。
多分頭打ったから昨日のこと覚えてねーんだと思う。
で、さ。
あー、その。頭打つ前に、な。
[記憶が無い原因を、推測ではあるが告げて。
その前のことを伝えるのに少しばかり言い淀んだ]
覚えてねーなら言わない方が良いんかなって思ったんだけど…。
でもさっきの夢の話と無関係じゃねーかもしんねーからよ。
落ち着いて聞いてくれよ。
[一つ、前置く]
………旅人さんがさ、死んだんだ。
でも人狼の手によって、じゃない。
人の手、
ユリアン、お前の手で、だ。
[夢が示した者の死が、誰によって齎されたかを告げた]
あの時のお前、何かぼーっとしててさ。
俺達の声も届いてないみたいで。
でも旅人さん刺した後、俺になんか訴えようとしてたんだ。
そん時は何を訴えてるのか上手く読み取れなかったけど、もしかして夢のこと言いたかったのかなって、さっき話を聞いて思った。
旅人さんが人狼だ、ってことを。
[そこまで言ってユリアンの反応を見る。
ところどころ、端折った部分はあるが、話を聞いてユリアンは思い出したりするのだろうか。
言わない方が良かったかなぁ、と思う部分はまだあるが、知らないままでいるのも、と思う部分もある。
告げたことがどう作用するか、イヴァンはユリアンに意識を集中させた*]
[身を案じた呼びかけは、>>*18返ってきた聲で安堵の吐息に染まる。
問いかけを返されると、少しだけ間を空けた後]
…一度、花を食べてしまったからかもしれないけれど。
辛かったわ。
[昨夜の衝動を今夜も堪えられるかと聞かれたら、多分無理だと思う。
けれど日が高く昇っている今は嘘のように落ち着いているから、イヴァンが続けて話す聲には驚きに目を瞬かせた]
そう、なの?
[イヴァンの方が衝動が強いのだろうかと、案じる思いに顔を曇らせる。
女と彼の違いは何か、もしかしたら朱花の心臓を身の内に取り込んだことで満たされているからかもしれないが]
……出来るだけ、ライヒアルトさんから離れていた方が良いわね。
[とは言ったものの、不自然に避けることも出来ないだろうと、息を落とした*]
[男は種を蒔く。疑惑の種、疑念の種を。
考えてみればいい
男がここに来た夜に橋が壊れた事
あの朝、何故わざわざ外に出て歌い手を見つけたのか
そして、ギュンターが襲われる以前に
彼が朱花だと知っていたのは誰か
不安に水を撒き、不信の種を蒔く
まだ、彼が「彼ら」を見つけていないのならば。*]
そっか。
…流石に、今日も我慢、ってのは無理だな。
[恐らくそれはカルメン>>*20も同様だろう。
昨日耐えられたのはきっと運が良かったに違いない]
あぁ、腹減ってしょーがねーんだ。
一昨日喰ったのも少しだったしな。
[案じる聲>>*21に返る肯定。
普通の食事をしても満たされない、欲求のようなもの。
それを抑え切るには危うい状態にある]
上手いこと離れてられれば良いんだけどな…。
まぁ、何とかしてみるわ。
[向こうから用がない限りは都合をつけて近付かなければ良いだけのこと。
長く傍にいなければ良いと言うのもあり、いつもの楽観的な雰囲気で言った*]
…えぇ。
昨日は我慢できるって思っていたんだけど…
[>>*22届いた聲に、苦く浮かぶ表情を伏せて隠す。
日を重ねる毎に感覚も鋭くなってきている様で、きっと今夜は戸を閉じ切っても花の匂いを嗅ぎ取れてしまうだろう。
その上で堪えられるとは、とても思えない]
…おなかは空いてないのに、花は食べたいなんておかしいわよね。
[聲を共にしている彼と現状異なるものだと知らず、呟いた]
[女が確認するより早く、飢えを訴える聲が届く。
それは女の抱えていないもの、だからこそ彼が自分よりも強い苦しさを抱えていると解り]
……大丈夫。
イヴァンのこと、信じてるから。
[自分が不安を呟いても、何も状況は変わらないから。
後ろ向きなものではなく、前を向いた本心を聲に乗せた*]
─ 厨房 ─
[名を呼んだ事で紡がれた言葉と、見えた笑み。>>122
それに、少年もごく自然な笑みを浮かべる。
祖父は名士と慕われていても、他所から来た旅人の子である自分はどうしても周囲との間に線を引いてしまっていて。
名前で呼べるようになるというのは、時間のかかるものだったから。
ごく自然にそれが出来たのが、それが齎した結果が、なんだか凄く嬉しかった]
あ、はい。
そっちは、お願いします。
[確認してくる、と外へ向かうライヒアルトを見送って。>>123
は、と零れたのは小さな息]
とりあえず、10個くらい。
余る事はないですから。
[幾つくらい、という問いにこう返し、自分は野菜籠から人参を取り出して]
……ぐぅ。
[しばし、にらみ合うのはいつもの事。最終的には頑張って皮むきを始めるのだけれど]
……え?
[そんないつもの人参とのにらみ合いが一段落した所に向けられた声。>>131
これまで聞いていたものとは違う響きに、蒼い瞳がひとつ瞬く。
黒猫が、警戒するように喉を鳴らして少年の足元にすり寄った]
……「見出す者」……って、あ、そか。
『幻燈歌』、じゃ、そういう……。
[ぽつりと呟きそれから、聞かれていたのか、と認識する。
同時に、とある可能性が過った。
『ひと』と認識で来ているのは、ふたりだけ。もしまだ終わっていないとしたら、彼もまた『可能性』の中に含まれるのだと]
…………。
[逡巡は沈黙となってその場に落ちて、それから、少年はひとつ息を吐く]
……で。
そうだって言ったら、どーすんの?
[こてり、と首を傾げる姿はどこかあどけない、けれど。
見上げる蒼の瞳には、揺らがぬ意思の光が覗く。
やり取りは短かったけれど、蒼花持つ者とのやり取りは少年に信という名の支えを与えていた。
それが、祖父に対して抱いていたものにも近しい、とは。
彼の人が朱花たるを未だ知らぬ身には、気付く由もないけれど。*]
─ →厨房 ─
[女が目覚めたのは、他の滞在者よりも遅い時間だったらしい。
部屋を出て、廊下を見回すも人気は無く。
この時間ならもう皆食事している頃だろうかと思いつつ、まずは居る可能性の高い厨房へと向かっていって]
…皆、居るの?
[中に誰がいるか確認するより先に、声をかけた*]
―厨房―
[ジャガイモを剥く傍らで、神妙な顔で人参と向き合う様子>>143を見る。
彼の弱点はそれか、と思いながらも思考はさらに外へと向く。
話を聞いていたことを自白してエーファへと向けたのは、常とは異なる声音と表情。
警戒するような黒猫>>144を見て、また薄く笑った]
そうです「人狼を見つけられる者」
[さらりと言いなおして、歪む三日月を貼り付けたまま沈黙する彼を見る。
彼が誰をどう見たのかは知らないが、この様子ならまだ人狼は見つかっていないのだろう。
そうして、この様子であればまだ目の前の男を見極めていないだろうと推測する。
沈黙の後、どうするのか>>145と問う様子は一見常と変わらず。
だけど、そこに宿る確固たる意思に目を細め]
どうするか、ですか?
[くつり、嗤う]
邪魔、ですね。
[一言告げたなら、彼はどう反応するか]
見つけられては困るんです。
殺されるわけには行きませんから。
[誰を、とは言わない。そうする事で男に意識が向けばいい]
見つける前に、殺すしかないでしょうね。
[さらりと、それが普通であるかのように言って、口の端をあげて、にぃ、と笑う]
ギュンターさんも双花聖痕でなければ死ななかったのに。
[エーファの大切な人の死について触れて、揺るぎない彼の瞳を揺らそうと。*]
─ 厨房 ─
[投げかけた問いに対する答えは、端的で。
言い切られたそれに、微か、身が震えた。
緊張を感じたのか、黒猫が威嚇するような声を上げる]
……モリオン、静かにしろ。
[そんな黒猫に、短く言って]
そか、つまり、あなたには俺が邪魔なんだ。
[端的な分析を一つ、返す。
何故そうなるのか、そこまでは読み切れない。
深く思考する前に届いた言葉が、意識を揺らしたから、も少なからずあるけれど]
……じっちゃんが……双花聖痕……?
[初めて聞いた事実に、蒼が瞬いた。
祖父が殺された理由は、わからないままだった。
告げられたそれに、なんでそんな事知ってんだよ、と思いながら。
ふる、と一度、首を振った]
……あのさ。
かたき討ちって、馬鹿だと思う?
[それから、投げかけたのは、先にカルメンにも向けた問い。
彼女がそこまで来ている事には気づかぬまま]
……俺ね、それって馬鹿だと思っててさ。
やるとしたら、馬鹿になるしかないかなー、って思ってたんだけど。
[言葉の最後に小さく息を吐く。
表情に刹那、自嘲的なものが覗いた]
んでも……さ。
じっちゃんも大概馬鹿だなーって、今、思って。
その馬鹿の孫が今更、馬鹿になるの嫌がっても無駄なんだよな。
そう、思わない?
[こてり、首を傾げて問う仕種はやはりどこか、あどけない]
……俺は、見つけるもので、でも、まだ、見つけられてない。
[隠したところで仕方ないから、はっきりとそう告げる]
……でも。
そんな風に言ってくるって事は、結局まだ終わってないわけで。
なら、探す。探して、終わりにするよ、俺は。
……約束したから。
[続けて紡ぐのは、探して、見つけたら、躊躇いなく刃を振るう覚悟。
実際に人の死に触れる事でどうなるかなんて、今はわからないから考えない。
そして、制御の利かない力は、少年が気持ちを強く寄せた者へと作用する。
それが意味する事──つまりは、今、一番力が向かいやすい女性が『おおかみ』と判じられたなら刃を振るう、という事。
それが与えるものなんて、更に未知数過ぎるのだけれど]
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