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―前日・深夜―
[暫くは狩りの時間だと思い、その最中、気を逸らさぬよう声をかける事はしなかった。
聞こえた声>>*9に、始めは何のことか、と思っていたが。
失敗したと耳が拾うと、閉じていた目が開いた。]
マジか。
[驚きを口にする。]
へぇ、ほんとにいたのか。
ってことは……アーベルの可能性が高い、か。
[他の人間が彼女を守っている可能性もあるが。
一番の候補として挙げられるのはそこだろうと呟く。
その後途切れた声に、大丈夫かと囁くが返事はあったかどうか。]
―宿・一階―
言ってることは正論だと思うんだけどね。
[今の状況で言われると違和感が拭えない。昨日のことも、全く気にしていないようにも見えるからだ。]
・・・少し凹んだりしてるかなと思ったりもしたんだけど。
大丈夫なのかな。
[元々表情に乏しい人ではあるから、抑える力が強いのだろうとは思う。]
[少女はきょろきょろと辺りを見回す。
それはゲルダとアーベルの姿を探してのもの。
少女の知る限り、占い師であると名乗り出たゲルダと
彼女に人間であると見定められたアーベルは
人狼に襲われる可能性が強いと思っていた。
守り手に守られる可能性もみていたが
守り手が誰であるか知れぬ故に
別の者を守る可能性もまた考えていて
無事な姿をみるまでは、案じる気持ちがあった]
―宿・一階―
それは、それで信じがたいけど…。
[エリザのことはある程度知っている。村の外ではそれなりに名の通った人であったようだし、人狼と思えるような人柄ではない。
何より未曾有の危機とまで言われた人狼が何一つ抵抗しないまま、武術の心得があるわけでもない幼馴染にあっけなく殺されてしまうものだろうか?]
何にせよ、これで終わりなら。それが一番良いとは思うかな…。
─ 宿屋 一階 ─
[自分が使っているテーブルは羊皮紙を散らかしたままだったため、食事はカウンターの一席に座って摂る]
凹むって、何で?
[サラダを口に運びながら、リズが紡いだ言葉>>133に疑問を返した。
その様子から全く気にしていないと言うのは感じ取れることだろう]
―前日 深夜―
はぅぅ。
[リゼと同じようにゲルダを噛もうとしたのだが、失敗に終わる。
ならば、頭突きはどうかと思ったのだが、結果は同じだった。]
…なら、明日食べる人は決定、ダネ。
[痛みをこらえつつ、言葉にする。]
─ 翌日・宿屋一階 ─
[イレーネの言葉が見える>>128と、そういえばといった様子で周囲を見る。居ない者はいる。が、そこを気にする様子はなかった。
何もしないでいるよりは、何かしていた方がいいだろう。
友人が笑む様子>>131に、ようやく半目は常まで戻る。
場所を移動するのを少し見送っていたら、イレーネの声がまた目に入った>>134。だがそれが違うことは重々知っている為に、微妙な表情のままでいた。]
─ 宿・一階 ─
[紅茶を淹れる事、それに関しては本職にも負ける気はなく。
手際よく生み出されるのは鮮やかな茜色。
淹れたてのそれを一つ、友へと渡して]
……エリザ嬢の周りが……真っ暗闇?
なんというか、それって……。
[クロエの言葉>>135に、言葉で言い表せない何かを感じて、眉を寄せ]
……ほんとに……悪夢、だね。
[間を置いて零れたのは、率直な感想だった]
―今日―
[深夜に聞こえた、此方を心配する声には返事をしなかった。
それなりにプライドに触れたということなのだろう。]
御伽噺もバカにしたものじゃないってことかしら。
昨日話していた通り… 次は、アーベルってことね。
― 宿一階 ―
[少女>>124の笑顔に誘われてフワッと笑顔を返した。
けれどすぐ行商人>>134の言葉に顔を強張らせた。
きょろきょろしている少女の側まで近づく]
あのね。
エリザさんは違うから。
[内緒話で話し出そうとしたのと、洗濯女>>135が夢の話をしたのは多分同時だったと思う]
[行商人の言葉>>134に少女は一つ瞬きをする。
事件は終わったと思いたい。
犠牲者が出ないなら、そう思いたいとも思う]
エリザベータさんが人狼で
御伽噺と同じように魂を見定める者が居たなら
そうだって、教えてくれるんじゃないかな。
終わったなら、襲われる危険もなくなって
名乗り出ても、怖くないわけだし。
[それを言う者がいないから
少女はまだ終わりだと楽観できない。
少しおっちょこちょいなところがあるけれど
基本的には慎重で心配性な性格だからこその思考であるが]
―宿・一階―
[全く濁りも曇りもない問いかけ。
どうやら本当に気になどしていないようだと胸の内でだけ呟く。]
全然知らない人ってわけでもないんでしょう?
[エリザがややヘルムートを避けていたフシがあることは知っているが、全く抵抗なく行動できてしまうものなのか。
そこが疑問でつい問いが出た。]
─ 自宅 ─
[何かが去っていった後。
眠ることも動くこともできぬまま、朝を迎えた。
窓から光が射し込んできたのを見て、ようやく緊張が解け同時に眠気も戻ってきた。
けれど、それよりも早く幼馴染の顔が見たくて外に出ようと立ち上がるも、自分の格好を見て思いとどまった。
切った腕から流れた血は既に乾いているし、服も昨日掃除したときに移ったそのまま。
これで外に出て、誰かが見たら怯えられるか─そも幼馴染に心配をかけることになるだろうと。
ひとまずは水浴びをして、服を着替えてから鏡と剣をその下に潜ませて。
それから、少し考えた後暫く分の着替えを鞄に詰め、それを持って家を出た。]
[まず向かった先は、幼馴染の家。
幼馴染はもう起きていただろうか、起きていなくても勝手に中へと入っていって彼と面を合わせる。
近くに彼以外はいなかっただろうが、それでも彼にしか声が届かぬように顔を近付けて。]
アーベル。
──昨夜、私を守ってくれたのはアーベルか?
[まっすぐに彼を見つめて、問いかけた。その時に掌の火傷は見つけられたろうか。
もし見つけられたのなら、問いを確信に変えてその手を取り、すまないとありがとうとを囁いた。]
― 前日・深夜 ―
難癖つけて殺せねぇかな。
[食べる人と言うパストゥレル>>*11の言葉を聞いて、ぽつりと零す。
獣の牙で、ではなく自らの手で。
占い師だと思われる者から人間だと判定した物に、懐疑の目は集まりにくいかもしれない、という懸念はあるが。
できるならそうしたいという思いも、まだ残っていた。
人狼とは違った意味で、餓えていた部分でもあった。]
[まっすぐに彼を見つめて、問いかけた。その時に掌の火傷は見つけられたろうか。
もし見つけられたのなら、問いを確信に変えてその手を取り、すまないとありがとうとを囁いた。]
…私は、暫く宿に世話になろうと思う。
それで、その…アーベルも一緒に居て欲しい。
[昨夜の出来事のせいで一人になることが怖かった。
それ以上に、幼馴染が一人でいることも怖かったために、そう願い出。
駄目か?と首を傾げて彼を見上げる。
返事はどうだったか、もしも駄目と言われたならじゃあアーベルの家に泊めて欲しいとお願いした。
彼の答えが何であれ、自分は先に宿に行っていると告げて鞄を持ったまま宿へと向かった。]
─ →宿屋 ─
やりたいなら止めないわ?
人間同士で争ってくれた方が此方も楽だし… パストゥレルの希望は女性の肉だもの。
できれば別のを狙いたい。
[希望から鑑みて標的となる女性がいないという問題は別にあるのではあるが。]
―前日 深夜―
ンー。
できるかナ。
[こてり、と首を傾げる。]
…煽動、頑張ってみるケド。
[性格面で考えると難しいかもしれない。]
[洗濯女>>148は何故今そんな話をするのだろう。
内緒話を続けるよりその話がどうなるのか気になって、お茶を飲む様子をじっと見た]
─ 宿・一階 ─
……そりゃ、泣けるよ。
俺だって、そんなん見たら違う意味で、泣きそーだし。
[クロエ>>148に返す口調はごく軽い、ものの。
エリザと黒い渦、という取り合わせに、何かしら、引っかかるものを感じるのも事実で]
……あのさ、クロエ嬢。
あんまりこういう事を聞きたくはないんだけど……そういう夢って、今までも見たことあったりした?
[慎重に、言葉を選びながら、問う。
可能性が一つ、二つと。
意識に浮かび上がっていた]
─ 宿屋 一階 ─
あんまり、話したことは無いよ。
[リズの問い>>144への答えは簡素。
パンを咀嚼し、スープを飲んで一度手を止める]
知ってる人とか、知らない人とか。
今は、関係ないから。
[言われた通りにしなければ、と。
口にまではしなかったけれど、誰であれ手をかける心算であることは言葉の影に見え隠れした]
― 前日・深夜 ―
[リーゼロッテから返事が無いのには、軽く溜息をつく程度だった。
お冠かね、などとは胸中で。
>>*14>>*15の声には、少し間が空いた後。]
持っていけるようには動いてみるが、しくじった場合は頼むわ。
[そうとだけ返した。
先導頑張るというパストゥレルには、頼めるのなら頼むと少し笑って。]
―宿・一階―
割り切るの早いんだね、随分。
[どちらにしろ選択肢はないのだから、正しい態度と言えなくはない。誰かがやらないといけないことには違いない…。
ただ、何か自分で決めいないように思えて気になった。
アーベルさんやゲルダさん達のような強い意志が見えるわけでもなく淡々としすぎている気がするのだ。]
正直、あんなに思い切りが良いと思ってなかったよ。
気にしてないなら… これ以上は言わない。
今日もデザインするの?
[ゲルダが宿を訪れれば少女の目元が僅かに和む>>152]
おはよう、ゲルダさん。
[やはり、無事でよかった、とは言葉にしない。
心の中で思うだけに留める。
彼女が此方へと歩み寄るなら、
微かに首を傾げ問うような仕草をみせる]
―宿・一階―
おはよう。
[下りてきたゲルダに挨拶を返し。
宿が騒ぎになっていなかったのだから、無事だろうとは思っていたけれど。
顔を確認してようやく、今日は本当に誰も襲われていないんだなと胸中で確認する。]
─ 宿屋一階 ─
[クロエからわりとのんびりにも思える礼が見えれば、少し笑って返した>>135。
友人からの特別な、淹れ立ての>>140紅茶が来れば、それには感謝を示して受け取り、香りを楽しんだ。宿屋の店主には悪いが、やっぱり普通の茶とは違うなとしみじみ思いながら。
澄んだ茜色に、どこかくらとしたものも覚えはしたが。
熱さはさほど気にせずにゆっくりと飲んで干した後に、一つ息をついた。
イレーネの仕草が見えて>>141、表情は相変わらず微妙なまま。
『多分、まだ終わらないだろうからな』と手を動かした。
それはフォルカーの白、という発言の意味に、確信持ったのもあったわけだが。
悪かったとの仕草にはゆるく首を振る。『気にしていない』との意を込めて。
そしてアーベルとゲルダの姿が見えれば、二人を少し、見た。]
─ 宿・一階 ─
…ベアトリーチェ。
[自分が見定めた彼女は、無事にいてくれた。
昨夜は自分が襲われたから、多分他に襲いにいく時間はなかっただろうと思ってはいたけれど。
顔を見れば、安堵の息が出た。
彼女の側にいる者にも、おはようと声をかけてから少女の耳に唇を寄せて。]
勝手にすまない。
昨日は、君を見定めさせてもらった。
[そう囁いた後、皆に言ってもいいかと問うように彼女を見つめた。]
―翌日―
まあ・・・ 誰を襲うかはもう少し考えましょうか。
襲ってほしくない候補からすると2人しかいないわけだしね。
ライヒアルトがアーベルを殺せたならゲルダをもう一度、でもいいわけだから。
[まさか死んだ後まで力を及ぼせはしないだろう。]
─ 宿・一階 ─
……今回が初めて……ね。ふむ。
[クロエの答え>>154に、緩く腕を組む。
先に入れた茜色が冷めていくのも意識に入れず。
考えられる可能性に、深緑をやや伏せる]
……死者を見定める力……?
[零れた言葉は、半ば無意識。
友とフォルカーのやり取りは知らない。
故に、思考はそこに直結するものの。
夢という形で暗示されているものは、どうにも容認し難いものがあって。
やや苛立たしげな手つきで後ろ頭を掻いた]
[それはゲルダに挨拶をする前。
フォルカーの近づく気配に少女は顔を其方に向ける。
内緒話>>142を耳にすれば大きな目を瞠り
一つ、二つ、瞬きをしてフォルカーを見詰める]
……ん。
[端的な返事だった。
けれど心得たとばかりに大きな頷きを彼に向ける]
─ 宿屋 一階 ─
[宿の外からの来訪には挨拶を一言向けて。
継続していた軽い食事が終わるのに然程時間は掛からなかった]
そう?
[割り切るのが早いとリズ>>153に言われて、パンの最後の一欠けらを口に放り込みながら首を傾げた。
続くリズの感想を聞いて、これ以上は言わないと聞けば僕もそれ以上は特に言わず。
最後に問われたことには一つ頷きを返した]
うん、食事が終わったらね。
[言う間にトレイの上の食器は空になって。
今回はそのまま宿屋の主へとトレイごと返す]
―翌日―
[翌日階下で色々と考えたが。
この場で表立って殺すのはやはり微妙な気がした。]
連れ出してみる、か。
殺しきれれば死人に口無しだ。
[返り討ちにあう可能性も、無くはない、が。]
まぁ期待は半々ってところで頼む。
二日続けて失敗したら、そっちも苦しいだろう?
[そう言いながら、やって来たアーベルの方を見ていた。]
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