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はん、随分とお楽しみのようだね。
マリーに手ぇ出すってなら、アタシが相手するよ!
[掴んだ相手の手を捻り、その背中へ回し固定しようとする]
九尾! マリーの傍に!
[ドアと複製の間に隙間を作り、九尾をマリーの傍へと駆け込ませる]
で、”お前”は本体と複製、どっちなんだ?
簡単にやられるつもりなぞないし。
楽しまれるのも微妙だけど。
[相手が離れた隙に膝を突き立ち上がる。
腕を構え直そうとしたところで相手が無手となっているのが見えた。
ミツクニがやられるところを見ていなかったら、とてもじゃないが反応しきれなかっただろう。だが]
うぁっ!
[とっさにしゃがみ込んだ。鋭い音が頭上を抜けてゆく]
[サキの言葉に、九尾は可愛らしい顔を勇ましく変えて、複製の横を抜けてマリーの前で両手を広げた。
それを忌々しく横目にしてから、サキに憎しみのこもった怒りの眼差しを向けた]
本体? 複製? そんな事もわからないから、貴様は天界のただのお人形なんだ!
[叫び、複製を形作っていた電子を電気に変化させると、サキの手を弾きながら、寮の外へと稲光となって逃走していく]
随分と苛ついてるな。
カルシウム足りねぇんじゃねぇの?
[軽口を叩き、鼻で笑う。冗談も通じない辺り、切羽詰ってそうだ、などと考えつつ。複製が電気へと変わり外へ逃げる様子にその後を追いかけた]
ち、待ちやがれ!
−学校・図書室−
[古典書籍のならぶ書架の中に、その姿はあった。
閲覧席の一つを陣取り、その机の上に置かれた書籍は普段なら興味を示さないような書籍ばかり。
五行思想。古代神話。陰陽。
パラパラと、めくってみるものの、頭にはあまり入っていない様子]
…五行。
一に曰く水、ニに曰く火、三に曰く木、四に曰く金、五に曰く土。
水はここに潤下し、火はここに炎上し、木はここに曲直。
金はここに従革、土はここに稼穡。
潤下は鹹を成し、炎上は苦を成し、曲直は酸を成し、従革は辛を成し、稼穡は甘を成す。
…だから海は塩辛くて血は苦い。果物は甘酸っぱい。か。
[ぺら、と有機質な音が響く]
……苦労してんのかも知れんが、本名忘れちゃ意味ねぇだろ……。
[何となく、ぽつりと言ってみた。
恭也の言葉には、あー、と言いつつ、決まり悪げに頭を掻いて。
いや、手間の原因は結局自分っちゃ自分だし]
……俺がいると、金気を弱めるから、離脱してきたんだが……どうなるか。
[啓子を案ずる璃佳の言葉に、ぽつり、呟いて]
どうせやるなら、楽しい方がいいじゃん?
[ 輪は勢いを殺さず、そのまま遠く、過ぎていく。
得物を一つ、失ったかのようにも思われよう ]
避けたのはお見事、けどな、
こっちはどうかね。
[ 動きを止めた隙を見逃すはずもなく、
残ったもう一輪も放つ。
刃を持った輪は、地を這う低さで駆けていく。
けれどそれさえ避けてしまえば、
今度こそ、その手には何もなく無防備――そう見える。
フードから覗く眼は、闇を宿した黒 ]
[部屋に侵入してこようとするヒサタカの姿をしたものにガタガタと震えていたが、]
……サキ先輩? それに、キューちゃん。
[複身の腕を捻り上げるサキと、彼女とヒサタカの間に腕を広げて立ち塞がるキューちゃんに驚きの声を洩らす。]
どう……して、ココに?
[電気と化した複製は、そのまま寮の影に隠れていた久鷹と融合すると、一度大きくため息をついた]
……落ち着け。アイツは、マリーより粋がいい。ここは、あいつの魂を食うように考えろ。でなければ負ける。
[苦痛は続いていて、昨日の開放時の力の半分以下が今の最大出力だ。直接戦闘するのは危険が大きい。ならば、どうするか?]
――なんだ。さっきまで置いてきたあれを使えばいいじゃないか。
[そうして口元を歪めると、わざとサキに背中を発見させるように、踵を返して走り出した]
一方的じゃなきゃ、ね!
[立ち上がる。その足元目指して迫る輪。
軽口を叩く暇もなく、前方へと跳躍する。
足の裏を僅かに掠めてゆく刃。
相手の懐へと飛び込んで。
見えたのは、フードの奥から覘く、闇の黒]
……いや、別にいい。
も、諦めてるから、ソレ。
[普通に、という言葉にはさらっと返した。
諦めているというか、妙に馴染んでいるというか、なのだけれど]
今更言っても、始まんねぇだろそれは。
とにかく、今は落ち着いて、傷、治せ。
[静かになる璃佳に言った直後に]
「……あなたがいう事ですか」
[ぼそり、と麒麟から突っ込み入りました]
[複製を追いかける直前、マリーの驚きの声には]
久鷹に会う前に九尾をマリーに届けておこうと思ってね。
ここで奴を見つけられたのは僥倖だ!
[半ば叫びに近かったが、その言葉を残し、複製の後を追う。外に出ると、まるで待っていたかのように背を向け走り去ろうとする久鷹の姿を見つける。違和感を感じたが、ここで取り逃がす訳にも行かない]
待てっつってんだろ!
[待つはずも無いがそう背中に叫び。相手が走るままを追い駆け出した]
[恭也の言葉に一つ、頷いて]
ああ、わかってる。
応龍も動けんし、出入りできるのは残りの三人だけ。
……でも、従姉殿には、なるべく、ここにいて欲しいしな。
[治療とかあるし、と。
麒麟からの睨むよな視線を避けつつ言う言葉がいい訳めいてるように聞こえたら、それはそれで気のせいじゃないかも]
[ぺらぺらと、ページをめくる。
興味がないせいか、黒板の内容と違って本当に頭に入ってこず]
…さて、どうしたもんか。
[どうせここでぐだぐだしていたところで変わらないとは分かっているのだが。
本を返却台に返して、一度家に戻ろうと図書室を出る。
まさか、ドンパチが今日も始まっているとは思いもよらず]
[ 嗤う口許が微かに動く ]
―― Komm zuru"ck,
[ 唇から零れるは異国の音。
輪が“有り得ない”軌道を描いた。
くん、とその場でターン、
引き寄せられたように使い手の元へ戻らんと ]
Brech.
[ 右手で、指を弾く。
迫り来る爪を映しながらも、黒は瞬きもせず。
左手が襟元を掴もうと伸ばされて、
瞬間、風が吹いた。
円刃は無数の矢へと還り、ケイコへと襲いかかる ]
[サキの言葉に未だ仁王立ちのキューちゃんを見るが、複身が消えそれをサキが追いかけることでその場に漂っていた緊張がほぐれると]
……う。…………うぅ。うあーーーーーーーん。
[緊張の糸が切れたのか、泣きながらキューちゃんの細い腰に抱き付き。]
ヒサタカが。ヒサタカが……。
[もう戻ってこないと勘違いしてるので、マジ泣き。顔ぐっちゃぐちゃ。]
/*
>>+87
あれは複製に対してだったから、ノーカンだと思ってた。
んー、まぁどうしても睡魔に勝てそうに無かったら、かな。
>>+85>>+88
頑張れる頑張れる。
仕事先でたまに寝るs
ふぇ? …………ヒサタカが、戻って、これるの?
[キューちゃんに頭ナデナデされつつ、間の抜けた声を出す。
こくりとキューちゃんが頷くとズルズルと壁に寄りかかるように腰を抜かすと]
……そっか。そうなんだ。戻れるんだ。
[そう呟く顔は再び強い意志をもったもの。]
/*
夜中起きてての難点は。
腹が減ること。
[ただいまカップラーメン作成中]
アタシより久鷹の返答の遅さが不安なんだがww
途中寝落ちたりしてないかね。
[首筋を狙い、だが爪を立てるのではなく甲を向けて。
気絶狙いの一撃。それなりに気合の乗ったものだった。
が、同時に響く異国の音。その意味は知れず。
ただ不吉な予感だけが脳裏を駆ける]
似金行為…
[せめてもの防御をかけようと、口訣を紡ごうとして。
鋭く喉に走った痛みが一瞬、それを途切れさせる。
その一瞬が致命的だった]
――!!
[交差して喉元に伸びてくる相手の手を振り払うことも。
背後に感じた風への対策を取ることも。
何も出来ずに、飛来する矢雨に無防備な背中を晒す]
[ちらりと肩越しに見ると、絶対に逃がさないといわんばかりの表情で、追いかけてくるサキの姿。
予定通り。
思わず口元が歪む。
だが、それを見られてはいけない。サキとの距離を調整しつつ、寮前の通りをまず東へ走る。そこは閑静な住宅街が広がる一帯だ。迷いなくその中心へ足を進める。
――そして目的のものを見つけると、電子を構成し、黄金色に輝く流星錐を生み出すと、持ち手となる細い綱に雷を迸らせながら、電信柱へと打ち込んだ。
瞬間! 激しい光を放ちながら、昨日の複製と同じく光を広げていくが、ソレが目的ではない。目的は、激しい光によって生み出された影。激しい攻撃とは裏腹に、流星錐の対となるもう片方の鉄球を影に交わる色へと変化させると、足元の影から襲わせた]
潔い、っていうのか、これ。
[笑う璃佳に返すのは、大げさなため息。
唸る様子に、何を考えているのかと訝るものの、突っ込みがなかったことから、こっちも突っ込みは控え]
……て、脱走って。
もう少し、体調落ち着けんと、さすがに出す訳にゃいかんぜ?
[従姉に睨まれる恭也に向けるのは、僅か、苦笑めいた表情。
木気を与えられ、傷口は大分修復したらしく。
痛みは大分治まってきていた]
……ん、そろそろ、動けそうだ。
上の様子、見に戻らんと……。
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