情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
あ。
[視界の隅で少女がへたり込むのを見れば、頭の片隅を罪悪感が掠める。だが]
…誰、だ。
[聞こえてきた声に、全身の力を込めて立ち上がる。
剣を支えにしなければ成し遂げられなかったが]
[クレメンスはバスルームにやってきて、
血だまりタイルに微笑した。]
私だよ。
昨日言ってしまったようになったね。
気づかず食べてしまって美味しかったかい?
[少し困ったような笑顔で首を傾げるよ]
[神父の姿が現れれば、全身を強張らせる]
食べてなんかいない。
[崩れそうになる身体を必死に支える]
彼女はここに倒れていた。
胸を何か鋭いもので突かれ、て…
[言いながらも声が細る。
これでは自分がやっていないという証拠にはならない]
気が付いた時、に、は……
[自分がやっていないことは自分が知っている。
だがそれをどうすれば証明できる?]
[クレメンスは、さっと剣を持つミハエルの手首を掴むと、背中に捻りあげた。]
おや…本当に食べなかった?
こうやって食べたんじゃないのかい。
[ミハエルの綺麗な金の髪の毛を掴むと、まだ残るエルザの血痕に、彼を押し倒し唇を押し付けようと試みた。]
ぐっ!
[ふらついている身体ではまともな抵抗などできるはずもなく。
勢い良くタイルへと顔が押し付けられる。
エルザとベアトリーチェと...から流れた血が広がる床へ。
悲鳴を上げた口の中にその錆びた味が広がる]
うぁっ。
[逃れようとする...の背中に神父の声が降る]
[必死に首を振る]
ち、が…!
[細い悲鳴が漏れる。全身を恐怖が包む]
…だめ。
[いつの間にやら神父の首筋にナイフをあてて。]
みっきーは、まだやること あるみたいだから、だめ。
…くーちゃんも、まだやること あるみたい…だけど。
頑固だなあ…
[のんびりしたクレメンスの言葉が、ミハエルの頭上から降る。ぐいと血に顔が染まるように更に押しつけ]
本当は悦んでいるんだろう。
伯爵家の人間は、人間というより人ろ……
[首筋にあてられた月のナイフ]
うん…まだあるよ。
[少女に首を回し、答える。
血の筋が出来る。]
ねえベアトリーチェ、君の本当の名前は?
[茶色い眸が微笑んだ]
いゃ…や、め……
[力無くもがき続ける。
涙が流れる。
恐怖と、悔しさが入り混じって]
[全身を駆け巡る痛みの中、それでも神父と少女の声はハッキリと聞こえていた]
Leerkarte。
…Schachbrettだったかもしれないけど、わすれちゃった。
わたしは、予備の駒。
なんにでもなる白紙のカード。
たりないぶぶんを、おぎなうための。
[クレメンスは、体の下で喚き声をあげる少年の脆弱な声を無視する。
あらがわなければ生きていても仕方ない。]
うん、その名前は見たよ。
[Schachbrettと呟き、]
けれどもっともっと昔の話。
人狼が生き、月が今より大きく近かった頃の名前。
ベアトリーチェは月が好きかい?
おつきさま、すきだけど…
おつきさまひとりじゃ、たぶんだめなんだ。
きらきら おひさま かがやいて、
おひさまが かがやくから、おつきさまも かがやくの。
―corridor to room I―
神父さま。
[困ったように呼び止めようとするも、彼の姿は部屋に消えていく。
そこはミハエルの部屋。]
…どうしたのかしら。
[そちらの方に、歩を進める。]
「可哀想」だね、ベアトリーチェ。
[クレメンスはおさえつけていたミハエルから離れ、]
対の少女はもういないのかな。
・・・・・・・
それとも、起きてしまった?
[立ち上がる]
[ラム酒と称し「あかきもの」を混ぜ込んだグリューワインを飲む。
ぎょるりとあかくなった瞳は広間にある物をどれも見てはいない。]
イレーネは。私に。お任せ下さい。
[けれども響くコエは力強く]
わたしは、わたし。
ひとりでも、ふたりでも、さんにんでもよにんでも。
それでも、たぶんわたしだよ?
[思い出す、暗い暗い穴の向こう。]
めがさめたかもしれないけど、わたしはわたしで…まだここにいるの。
っく。
[押さえられていた手が退かれれば、必死に力を掻き集めて身を起こす]
[弾き飛ばされた剣の代わりに、腰に付けた短剣へと手を伸ばす]
!
[床についていた手を踏まれ、悲鳴を上げそうになる]
[しかし逆の手で抜いた短剣で神父の足を浅く薙ぎ]
調子に、のるなっ!
[膝をついた体勢から睨みつける]
[目を覚ますと暗くて。
身を起こす。
見覚えのある、黒く長い外套が、...の身体を隠すように掛けられていた]
・・・・・・。
[何かを感じて、自分の頭に触れてみる。
横に居るのはオトフリート]
―room I―
神父様?
[呼びかけとともに中に入る。
しかしその中に人の姿はない。
音が、声が聞こえるのは、
部屋の中の扉の中。]
…っ
[驚いて、扉のところで立ち尽くす]
そうか…じゃあ、おはようをしよう。
おっと。
[ミハエルをいちべつ、ベアトリーチェのナイフを手刀で弾き、バスルームから広い場所に出ようと]
[飲み始めは、少し眉を顰めるか。
やや、ラム酒がきつい。
だが、こうでもせねばやっていられないと彼は思っているのかもしれない。
昨晩彼が、狼はまだ見つけていないと首を振ったイレーネに、吐いた溜息。
それは彼女が見つけていない事に対する非難を示すのではなく、
本当は少し安堵が篭っていたのかもしれない。
人狼。
鋭き牙や爪を持ち、
圧倒的な力で、
人の身体をいとも簡単に「料理」する、
恐ろしき獣。
そんな獣と戦う事を、決定的にされずに済んだ。
彼はそう、思っていたのかもしれない。
壁に凭れ掛ったまま、何処か胡乱な目で彼は考える。]
っつ。
ベアトリーチェ、大丈夫か?
[この少女は本当に狼ではない気がする。
何となくだがそう思った]
ここで、ただ殺されるわけにはいかない。
[気力だけで立ち上がる]
[神父の後を追うように、バスルームから出ようと]
―広間―
[…だが。
彼女が「見つけてしまった」以上、覚悟を決めねば。
人狼がその本当の力を用いるのは、人の眠る真夜中だと言う。
そろそろ夜も更けてきたが…今なら、まだ。間に合うかもしれない。
視界の端に、何か動いたのが見えた。
そちらを見る。
ふっと顔が緩んだ。]
…。
目は、覚めましたか?
[微笑んで]
[丁度温まったグリューワインに、
ほんの少しだけラム酒を加え、イレーネに差し出す。
ラム酒は気付けになるかもしれない]
…飲みますか?
身体が温まりますよ。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新