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ええ、今夜はちゃんと。
おかしいわよね。
こんなに空腹を覚える方ではなかったはずなのだけれども。
美味しいものを続けて食べてしまったせいなのかしら。
[弾む声に、柔らかく同意する。
燃費が悪いと言われるのには、カルメンとした話を思い出しながらバツ悪そうに苦笑を滲ませた]
知っていたはずだと思うわ。
でなければ、もっと早くから警戒していたはずですもの。
無理をして疑われるよりも、ずっといい。
[礼を言われるほどではないと、微笑むように囁いた]
食べがいのある男性がいいかしら。
ロミちゃんのように美味しそうな子がいいかしら。
[誰を食べようかと考える]
男性でも、エーリッヒさんなら力が無さそう。
宿にも泊まっていないし、一人になるなら見つかりにくそうよね。
護り手が護っていないと分かったら、厄介な力を持っている人を迷わず選ぶのだけれども。
[今も話題に出ていたから、警戒心も強くなる]
よぉ
[ブリジットには片手をあげ挨拶を。
ゲルダがあげた名に瞬き、首を傾げ]
なんでまた?
[不思議そうな視線を向けた]
団員に聞くなら任せるわ。
聞いた方がいいが、
聞きに行くのは嫌なんでな
―食堂―
……。そっか。
[良かった、と言うべきかは分からなくて、犠牲者が居ないと教えてくれた美術商さん>>130にはそれだけを返します。
昨日の衝撃から1日経った今だって涙は滲みそうで、それでもお腹は空いて、貰ったスープに口をつけます]
……でも、人狼は居なくなってないんだよ、ね。
[団長の奥さんは自ら命を断って、処刑された黒いローブの人は力を持っていたと聞きました。
団長さんも友達も襲われた以上、この中に居ないなんて言葉は最早通用しません]
……誰かは、分からない、けど。
[人狼は誰か>>126という問い掛けが聞こえます。
信じたい>>134という言葉に、自然と一番親しい人>>131へと目が向きました。
けれど]
……。でも、選ばなかったら、昨日みたいに……
[一度俯けて。
次に刺繍師のお姉さんに向いたのは、友達の部屋での言動を思い出した所為でした]
……え?
[丁度そこで彼女が上げた2つの名前>>128に、僕は瞬きました]
[ウェンデルの不思議そうな視線に、視線を合わせ、
思案めいた表情を浮かべたのだけれど。
やがてそのまま、小さく開いた口は言葉を紡ぐ]
…ふ、フタりは、かなら、ず人間だカラ。
ね、く、クヴェレさん、には、話した、けど。
[エーリッヒが席を立つ背を見送ってから、
ノーラへと視線を向ける。
彼女は自分の事を疑っているようだったけれど、
話をしたことは間違いない]
甘いかもしれないけど。
できるなら俺は、誰も疑いたくないよ。
[ウェンデルの言葉>>126に、思うところを告げる。]
わかった、後でなんとかしておく。
[と、エーリッヒ>>129に告げた。]
ブリジットさんを、視たようね。
それならば、また同じに食べた方が疑いを向けやすいかしら。
[ゲルダの発言を受けて、また囁く]
昨日はエミリーさんを視たというのなら、彼女は護られていたのかもしれないということにして。
エーリッヒはやめておこう。
[上げられた名に、狼は答える。
カルメンが親しくしているのを知っているから]
――そうだな。
ブリジットを、食おうか。
[想像してか、声が甘くなる]
[食堂に集まる者達から離れて、自衛団員が居る場所へと近付く。
それを見た彼らは先程のこともあって怯えるようにこちらを見て来た]
……ねぇ。
あのベアトリーチェって人が、死んだ人から人狼を割り出せるのは知ってたのでしょう?
彼女、ヨハナさんのことは調べたのかしら。
[問いかけると、団員達は顔を見合わせてから、渋るような表情をしながら頷いて見せた]
それで、何て言ってたの?
………答えないと言うのは認めないわ。
貴方達は、人狼を見つけることが出来る人を死なせたのだから。
貴方達の、その手で。
必要な力を失わせたのは、貴方達よ。
[団員達を責めるような言葉。
感情的ではない分、言葉は重く響いたことだろう]
今は少しでも情報が必要なの。
何て言っていたのか、教えなさい。
[声は静かだったけれど、有無を言わさぬ響きを持っている。
何人かはベアトリーチェを殺したことを正当化したようだったが、そう割り切れなかった一人がその結果を口にした]
……そう、ヨハナさんは人だったのね。
分かったわ、ありがとう。
[返答を聞くと礼を言い、その場を離れた。
足はそのまま他の者達が集まる場所へと向く。
戻ったならベアトリーチェが残したヨハナの結果を居る者達に告げた]
[刺繍師さんと視線が合いました。
首を傾げる彼女が先程口にした言葉>>139は小さくて、その時点では聞こえていません]
どうして、僕?
[だから素直に問いを投げました。
もう一つ上がった名前の人との関係は分かりませんが、少なくとも僕は彼女とはそこまで親しくなかったはずです]
[面々の話す言葉を聞く。
アーベルの答えには、お前らしいと素直に心情を伝えた。
しかしゲルダの言葉を聞けば、
琥珀の目は彼女へと向かう]
お前、生者を見分ける、か?
――ロミについて、連れてくなと言ってたな、そういや。
[向けられた視線>>133に、一時、翠をそちらに向ける。
疑いたくない、という意味では、かなりお互い様と言えるところ。
ある意味では、清められずにいる玉に引き摺られているのかもしれないが]
…………。
[交わされる会話に、翠はゲルダの方へと向かうが。
特に何か言うでなく、周囲の問いへのその応えを待つ姿勢]
[ウェンデルの問いには、ひとつ、頷く。
それからブリジットの方を見て、口を開き]
…だ、れデモ、い、いいつでも…み、見られなくて。
み見られル、ヒ、ひとカラ…
[親しいからではなく、そうでないからでもなく。
飲み終わったオニオングラタンスープの器を奥へ押して、
机の上にロミをとミリィ、そしてブリジットの刺繍画を広げる。
ブリジットはその肩に白く大きな鳥を止め、
楽しげに笑っているものだった]
[エーリッヒを即座に否定されたのにはキョトンとなったが。
そこに思いやる何かを感じ、分かったとすぐ候補から外した]
子供だからきっとまた美味しいわよね。
ああ、待ち遠しい。
……。見る?
[まだ中身が入っているスープを横に退けて、広げられたそれ>>147を覗き込みます。
描かれているのが誰かは、一目で分かりました。
まずは技術の高さに素直に感嘆し、遅れて先程の“見る”という言葉との関連に気付きます]
……えっと。つまり。
ゲルダさんが“見る”人で、僕とミリィさんと……ロミを調べた、ってこと、かな。
[顔を上げて、推測できたことを述べます。
そこにどのような限りがあるのかまでは分かりませんが、そこまで問うことはしません]
…だろ?
[ウェンデルの言葉>>145に、こちらは苦笑で返し。]
そういえば、ウェンデル。
貸してくれた本にさ、二年くらい前…丁度お前とお前の家族が村を出てった後くらいかな。
そのくらいの日付が書かれた栞が人狼の挿絵の所に挟まってたよ。
[疑問として聞かずに、あったことだけを口にする。
聞きたい事はある。
けれど、きちんと説明が返ってくるかが分からなくて。
昨夜のノーラの願い>>68、>>70には、きちんと対応していた。]
[ブリジットの言葉には、こくり、頷いて。
ノーラの言葉と深い息に、僅かに表情を動かした。
視線をそっと横にズラし、ぼそぼそと蚊の鳴くような声で、お礼をつぶやく]
[それからゆるゆると顔を上げて順番に人々を見て。]
…だ、カラ、。
ふ、フタりは、こ、ロサナ、ないで。
こロさせないで………
[それだけは、と、声をかすれさせた]
[皆のところに戻ると、ゲルダが今まで見た結果を広げて伝えているところだった。
以前からその話は聞いていたため、驚く様子などは特に示さない]
[皆の前で力を持つことを明かしたゲルダに対しても特に何かを言うことはなかった。
彼女がそうするべきと判断したことに異を唱える心算はない]
―回想・食堂にて―
[ベアトリーチェの死が
人の手により齎されたらしいと耳にして、女は目を瞠る。
「何故そんなことを?」と責める言葉は辛うじて堪えて。
自分が団員を詰った言葉が引き金となり、彼女の上に死の翳が降りたことを女は知らぬまま。
ベアトリーチェの魂の安らぎを祈る聖句を――無力な言葉を唇に浮かべる。
そして知らぬうちに希望が失われていたと、ウェンデルに告げられたとき、何処からか嘲笑うような声が聞こえた気がした*]
― 宿屋 ―
[ベッドに横になってもすぐに目覚めて寝つけぬまま
迎えた朝は静かなままだった。
銀製の指輪の台座に刻まれるのは茨。
本来なら薔薇を彫刻した石がはめ込まれるはずだったものに
無垢なる玉を傷つけぬようはめ込んで右手の薬指に通す。
お守り袋でも作って、とも考えたが
玉が布に覆われて見えなくなるのも寂しく
それに炊事と同様、裁縫のからきしなのでそうはできなかった]
暫くはこれで我慢してね。
――…もし、ラーイの手許に戻ったら
[今度はもっとよいかたちとなるだろう。
ゆると目を細め玉を撫でる]
―昨夜・自室―
[その夜、疲れ果てた女は泥のように眠った。
握り締めた掌の中で、
花を象った組紐飾りが微かに煌く。
ゲルダに身の証を示された女が
無事に朝を迎えることが出来たのは
ライヒアルトの持つ不可思議な力によるものか
或いは、人狼の気紛れに過ぎぬのか知る由はない。
一つだけ確かな事は、惨劇の只中にいるというのに
悪夢の訪れがなかったということだ*]
エーリッヒ、サンキュ。
[戻ってきた彼が伝えた言葉に、
男は軽い調子で礼を言う]
ハ、殺しておいてあいつら何言ってやがる。
未だ彼女を認めないんだな。
[吐き捨てるような言葉は、
特に小さくもしていない]
子供だからな、
旨いだろうな。
[声は僅かに喜ぶよう]
――でもまぁ、そこまで腹が減ってるなら
お前ががっつり喰えよ。
俺も今日は喰うけどな。
[エーリッヒから告げられた結果>>143 と、ゲルダの言葉>>147 >>152。
緩く腕を組んで、翠を伏せる]
……ん。
[ゲルダの言葉を真っ向から疑いはしないが、すぐに全てを信じるには至らない。
見えるものだけを信ずるな、とは、先達の教えの一つ。
故に、すぐさま力を向ける、という方に思考は寄らなかった。
もっとも、今の段階では、力を向けるのは手をかけた玉持つ二人に限られているのだが]
……。そっか。
[頷き>>152に僕が返したのは、一言だけでした。
浮かしかけた腰を下ろす際、猫を抱く幼い友達が視界の端に入って、泣きそうになりました。視線を落とし、唇を噛んで堪えます]
……。
[掠れた声>>152は、僕の耳にも届きます。
だけど僕は、彼女を信じるとは言えませんでした]
あ、お帰り、エーリッヒ。
[ひら、と戻ってきたエーリッヒ>>143に手を振って。
告げられた事に眉が下がる。]
……ヨハナの婆ちゃん。
[そんな身の証明なんて、と青年は思う。
もう死者を見極める者もいない。
自衛団には後でさらにいちゃもんつけてやろうか、と思った。]
[他所者、と言うならばゲルダも3年前に来たばかり。
加えてこの様相であるから、自衛団員から見る目はあからさまに不信に満ちていた。
だから、自分が庇う事で『仲間なのでは』と思われる可能性すらあり。
プラスにのみ働くわけでは無いと知っているけれど、
かと言って何も言わないことは結局できず。
ノーラの言葉に伏せる視線は足元へと落ちるが、
そこに悲観するような色は、無い]
[自衛団員の話が、戻って来た彼>>143から伝わって、僕はその時初めて何故彼が出ていたのかを知りました]
……。……きっと、寂しかったんだね。
[凄惨な遺体と、蹲った奥さんの背中が過ぎります。
そうと息を吐き出しました]
― 現在/食堂 ―
[部屋を出て食堂に向かう頃には
残るほとんどの者が集まっていたか。
話の途中ということもあり
何の話をしているかはすぐには分からない。
昨日と同じようにカウンター席に座り
厨房で酌んできた水をちびりと飲む]
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