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[ベアトリーチェのなぞなぞにもにた唄に]
それが「鍵の書」?
そもそも、この世界を壊されたくなかったら、
初めから「鍵の書」なんて作らなきゃいいのに?
作った人は何考えたんだろう……。
[ぽつんと呟いた声は風にも乗らず誰にも聞こえない]
……彼ら?
[誰の事だろうか。]
あ、もしかして俺達も容疑者?
[ユリアンとか、エーリッヒとか、俺とか。
場合によってはベアトリーチェも?]
[アマンダは気が付いたようだ。
ブリジットの言葉に目を伏せた。]
強い絆…。そうか、済まなかった。
しかしなんだ…鈍いな。
[三対のうちの一つを見て、溜息。
それから、アーベルを見て]
悩ましいものだな。あれがもう一対とは。
まあ……君はまだ若いし、これから発展していく訳だが。
[若竜の反論に、一つ、ため息]
自身の事にのみ囚われ、周囲を見誤れば、結果的に力の均衡を乱す事となる。
……まあ、妙な話だが、今のこの地には十四の力が全て揃い、均衡を成している。
他の中での個の在り方を知る、修行と捉えるのも、一つの手かと。
在り方からだと、どうしても、分かりあえるものではないのだからね。
[時の竜に頷いた。]
そうだね。
もしも僕が最初にその犯人に接触したとしたら、君をよぼうかな。
[悪戯っぽく笑う。
しかし続いた言葉には、そうかな、と首を傾げて]
事実確認に一番手っ取り早い方法だったから、なんだよね、本当に。
百聞は一見にしかずと、言うでしょう。
[本当のことを言うのには、慣れてる。
そして間違いなく本当のことを言っていると、伝えるのにも。]
[隣に座る男の人の様子に、きょとりとしたかおになりました。]
どうか、した?
[名前を続けようとして、聞いていなかったことを思い出します。]
ベアトリーチェ。
ベアトリーチェ=ブルーメンガルデンだよ。
[頭をぽりと掻きつ、ダーヴィッドを見やり]
あー……まぁ今後チカラ使うのを見られるかも知れないし、先に言っとこっか。
僕も、人間じゃない。精霊ってヤツさ。
何の精霊か…くらいは、言わなくてもわかるよね?
[ちょっとだけ意地悪そうな笑みを浮かべて。]
[何とか立ち上がれれば、意識のない間に何があったか判らないまでも、こちらを見る視線には、大丈夫と言うように手を振る]
ああ、うん。それなりに。
ありがと。
[無理と無茶はするものだと言う持論は、賢明にも口にせず。
支えてくれるダーヴィッドに頷き、千花を胸に抱いて囁く。
千花は眠り、大地に立つ足は先程よりもしっかりとしていた。]
[火の竜の反応と、まわりのヒトならざるヒトの反応に、くすくすと小さく笑みをこぼす。]
影の王に気づいていないのも、なかなかなものだったと思うけれど。
[悪戯っぽく]
「…"も"?」って。
ダーヴィッドさん、本当に何も気が付いていないの?
三人は互いに干渉しあうものなのに。
[思わず自分のことを棚にあげて言ってしまった]
戦いになるなら、ね。
そして、その時に俺が動く事ができたなら。
[言いつつ、展開したまま無限鎖を右腕に巻きつけて]
……じゃあ、こう返そうか?
少なくとも、俺は言葉を疑うつもりはないから、無理に見せなくともいい、とね。
[闇雲に動いても、『鍵の書』を盗んだ犯人を捕まえる事は不可能。
犯人を、どこから絞り込むか。
それが問題だ。
しばし、その場で*黙考。*]
[ユリアンの激昂と時を同じくして倒れた花瓶の音にそちらに視線を向け、それからユリアンを眺めて、何事かとぼんやり思う]
…うん?
ああ、俺はエーリヒ。
エーリヒ=ライゼガング。…楽器と一緒に旅をしてる。
[名乗った少女に応えるように自分も名乗る]
…いや、ほらな?
あんたら精霊ってのは、【力】が本質で、それに付帯する【生】な訳だけど、
俺の場合はまだ、【生】が本質で、それに付帯する【力】なわけ。
あんたらとは元々前提条件とか次元が…。
[言い訳じみて聞こえるなんて、しらないったらしらない。]
[目が泳ぐ、完璧自分を棚にあげている影の精。
くすくすと笑みは止まらずに。
それから時の竜に頷き]
うん。もしも僕が、その人を見つけたのなら、無理をせずに君に連絡を入れよう。
動けなければそのときはそのときか。
少なくとも、僕とて魔族の端くれ。なんとかしよう。
[続く言の葉に嬉しそうな笑顔]
ありがとう、時の竜。
僕も君の言の葉を、疑っていないよ。
[誰かと聞かれて]
……オトフリートさん、ダーヴィッドさん、ティル、ブリジット、
ミハエル、アーベルさん、イレーネ、アマンダ、神父様、そして私
あとは……そうですね、貴方たちももしかしたら
「俺たちも容疑者」って……。
僕やオジサマ、ベアトリーチェやエーリッヒさんやマスターはずっとKirschbaumにいたじゃないか?
どうやって鍵の書を盗んだのさ。
アリバイだってばっちりなんだし。
前提条件が違う我々からは感知する事が出来たのにな。
…もし男女の心の機微に触れることになれば間違いなく苦戦するのだろう。
[アーベルへ頷き返した]
[ティルの小さな笑いは黙殺した。]
[アマンダは妙にダーヴィッドが責められている様子に首を傾げつつ、皆の話を聞く。
安定には程遠い状態は辛いが、家までは辛うじて持つはず。
違和感を感じていた人々の正体を聞けば、納得または大いに驚く。
ミハエルの謝罪には、千花が起きたらねと笑うかもしれない。
――その内、気を失っていた間の話も*聞けるだろうか*]
[机の上に突いていた肘を外すと、膝の上に置いていた輪を、小さな指に通して回します。くるくるくるり、そうすると、元から表も裏もない輪はもう、見分けがつきません。これに触れていると、やはり、なんだか安心するような、逆に不安になるような、へんな感じがするのでした。]
エーリヒ=ライゼガング。
[名前を舌の上で転がして、満足したように肯きます。]
うん、よろしく。
楽器といっしょに、旅を? それは素敵だね。
それなら、エーリヒは外の世界を知っているんだ。
[こどもの心は移りやすいもので、今の騒ぎも忘れたように、興味しんしんと云ったふうに、緑の円い眼でエーリヒを見つめるのでした。]
まあ、その辺りは、時の移ろいの結果次第。
ミもフタもないが、なるようにしか、ならんさ。
[何処か疲れたように笑んで。
それから、信じる、と言う言葉には、それはどうも、とさらりと返す]
うーん。
[精霊以外の在り方なんて、彼女も理解できているわけではなく。
でもそれを認めてしまったら、王に気がつけなかった自分はどうなってしまうんだろうか?
そう思ったら返事は頼りなくなった]
連絡。
そうだね、皆で連絡取り合わないと駄目だよね。
[ティルの言葉には肯いて、どうすればいいかなと考え始めた]
…とりあえず、戻って対策立てたほうが良いと思うんだ、うん。
[あからさまに話題を逸らしつつ、*例の店へと行くことを提案。*]
[氷の精の反応にもくすくすと笑みがこぼれ、
時の竜に、頷いて。
頷いて……
ゆれた視界。
ああ、いけないなと思ったのはほんの少し。
呼びなれた名を呼ぼうとしたけれど、根は今は力を封じている。
*そのままふらりと身がかしいだ*]
[相変わらず、口元には意地悪な笑みを浮かべたまま、ミハエルに更に頷き返して。]
前提条件が違うとは言えねぇ…。
フツーはそこから気がついちゃう訳で。
僕もイチイチ他人の正体を探るなんてしないけども。
それでもわかっちゃう訳で。
ましてや対、なのにねぇ……。
おにーさんは寂しいぞ?
……と、いうかですね、君たち?
精霊と竜族の在り方の違いとか、そういうものを論じている場合なのかと……。
[妙な盛り上がりを見せる周囲に、思わず突っ込み]
[ユリアンの言葉に]
……いえ。犯人は一人とは限らず、実行犯は一人いれば十分
扱え得る人物としてなら、貴方たちももしかするかもしれません
…仮に俺たちの誰かが犯人だとする。
犯人は常に独りなんて決まってないよ少年。
…もしかしたら、誰か共犯がいるとしたら。
それなら、ここに犯人がいたとしても盗むことはできるよ、少年。
[違う?とでも聞きたそうに首を傾げて一つの仮定を口にする]
そう、ヴァイオリンと一緒にね?
この間の音楽祭に招かれてこの町に来たんだけど…。
…そうだね、そう言われると確かに俺は外からやってきた人間だ。
[まんまるの碧眼が自分を見る様子に微かに微笑んで頷いた]
う。ごめんなさい。
[オトフリートの突っ込みには素直に謝って]
ティル!
[倒れる少年に驚いて傍に寄る。
けれど触れてもいいものなのかどうか逡巡して、周囲の顔を見た]
……っと!
[倒れかかるティルに気づいて、とっさに左腕を伸ばし、受け止める]
……やれ、やれ。
どうにも、この翠樹の御子は。
無茶をする傾向にあるようで……。
[一つ、ため息をついてから]
取りあえず……一度、Kirschbaumに戻るとしましょうか?
[右腕の無限鎖を戻しつつ、*場にいる皆に問いかけて*]
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