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却下。
[言葉は一言、扉が閉まるのと同時に。
それから向かいの部屋へと納まれば、寝台に体投げ出して。
猫がおなかすいたとか、暇だとかでお越しには何度か来たのだけれど、それすら気づかぬようにぐっすりと]
−そして時刻、現在−
[その言葉に、そろりと翼は彼女から離れた]
私は、貴女を溶かしてしまう?
でも、私も貴女も同じ生き物なのに。
[見えるようになった月光を受けて白い翼は鈍く煌く。
熱を集める事を止めたそれは、外気と同調するように冷たく。
否、それすらもまやかしに従って自らの力でそうしている
だけなのかもしれないけれど]
溶けて水になってみたら、どうかな。
雪は溶けて水になり、他の雪を溶かす。
そうして雪解け水は川になる。
川の中は、寂しくないし温かい、よ。
……理屈は、いらねぇ……。
俺は、俺の思うまま、願うまま……。
[飛び込むティルを、真っ向から見据えつつ、糸に、強く念を込める]
……ただ、進むだけだ!
……Schneiden Sie es, und werden Sie die scharfe Klinge!
[一際鋭い、声。
刃と化し、舞いて切り裂け、と。
気迫のこもった声が、糸へと念を送り]
Offnung!
[全身がザワリと逆立つように電撃を生み出す。
磁場そのものが音を立てて電子を舞わせる。
襲い掛かる糸すらも焼き尽くそうというかのように]
それは、変わらぬ!
わ……わからず屋!
[ユリアンが聞けば、それはそっちだと言いそうな。
そんな言葉を叫ぶ。]
[叫ぶ声に呼応して、球体の内3つが
「チュンッ!」と音をたて、扉に光線。
……ズタズタになる扉。
少女は苛立ちまぎれに、両足の包帯を解こうとし……
出来なくて、寝台の上で小さく丸まる。
同じじゃ、ないよ。
[ゆるりと、首を振った。]
なったことにないものになるのは、こわい。
わたしは、臆病だから。
かえりたいの。
[じゃらりと再び、音色がつくられる。
揺らめく色は、]
――火産霊(ホムスビ)。
[赤。]
――同じ、ではないかもね。
でも、同じだよ。
帰りたい、の。
雪、元来た場所――へ?
なら、雪のままじゃ帰れない。
溶けて、蒸発して、もっかい空へ行かなくちゃ。
[何も恐い事じゃないよきっと、と言おうとして。
揺らめく赤に目を留めれば小さく口を開閉し、
部屋の入り口へと後退った。
嫌々と首を振る代わりに、翼が揺れる]
[飛び込む刃を大きく動いて避けはしなかった。
否、避けたなら、自身も制御を失する。
刃を舞わす、銀煌乱舞。
糸を用いる力の中でも、それは最も強い集中を必要とする技だから。
何より、糸の長さは本来よりも短い。
動けば、標的を捉えきれぬから、と]
……くっ!
[最低限の動きで急所は外したものの、完全には避けきれず、突きが脇腹を掠める。
痛みよりも、衝撃に息が詰まるが、集中は解かず]
……Schneiden Sie es!
[再度の鋭い声、それに応じて、糸は電子を物ともせずに飛び込んできたティルへと向かう。
銀の糸は、舞うように、その刃を振るい。
遅れて舞う紅が、大気を飾り立てた]
[赤石の揺らめきは力を生む。
紡がれる言葉は虚実をつくり、
奏でられる音は真実と成す。]
雪が全てを覆い隠すのなら、
熱は全てを焼き尽くす。
<虚空に生まれる、焔。
冷えた空気が、一気に温められてゆく。
恐怖の心があれば、それは尚、強くさかるかのように映る>
ゆきたくない。
もう。
[拒絶の言葉は短く。
窓を背に、月を背に。
表情は見えない。]
<焔は蛇の如くに蠢いて、獲物を捕えんと>
[激情が制御を僅かに甘くする。
出力は必要以上に上がり、力のバランスを崩す。
突き込んだ一撃も、ただ直線の動きとなって]
ック。
[糸は意志を帯びて電子をすり抜け殺到する。
舞い踊る刃は身に絡みついて]
ぅあっ!
[切り裂かれた全身から紅が派手に噴き上がった。
未だ幼いままの身体。引き上げる力が無ければそれは脆いものでしかなく。仮面は砕け、苦痛に引き摺られるように声が漏れる。
バヂッという甲高い音と共に全身を雷光が駆け巡り。
…弾けて消えた]
[泣いていたってしょうがない。
泣いていたって守ることは出来ない。
泣いていたってユリアンはいってしまった。]
…………。
[壊れた扉の向こうの閉ざされた扉。]
[砂を踏みしめひた歩く。
さらさらとした砂は少し足に力を入れると沈み込み、歩き難いことこの上ない]
……ここは相性が悪そうだ。
固定は別の場所で行うか。
[固定──影移動を行うための下準備。
一つは既に部屋に行った。
固定を行えば、遥か遠く離れた場所からでも固定した場所へと影を通って降り立つことが出来る。
尤も、固定出来る数は限られていて、固定場所は慎重に決めなければいけないのだが]
この間の緑地帯が良いんだが…ここからどう行ったものか。
あっちから真っ直ぐ来てここに辿り着いてて、緑地帯が……西だったっけか。
そうなると、こっちか?
[左を向く。
中央部廃墟から歩いてきて南部の砂漠に到着した。
それなら左へ行けば西部へ着くはず。
エリアの端に到達しても、壁沿いに進めばいずれ辿り着く。
砂に足を取られながらも、西へ向かい歩き始めた]
[雷光の弾ける音、そして、地に落ちる音。
それを合図にするかの如く、糸はその舞いを鎮める]
……くっ……。
[息が荒い。
裂かれた部分が痛むが、倒れこみはせずに、糸を引き戻す]
……勝負あり、だな……黒妖犬……。
[問いかける声は、低く。
それでも、確りとしたもの]
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