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…ヒカリコケと、綿毛。
[アーベルの言葉には、
ちょっと首を傾げて絵を指差した。
そして、]
ここ、ちょっと…寒い。
[肩を抱いた手にきゅっと力を入れ
ふる、と震えてそっと扉の方へと寄る。
後ろを向いて読書室の扉を開け、外へと出ると
ゆるやかに風が、部屋の中へと入った。
寒さを感じたのは、
気温だけのせいでは無いのだけれど、
それを言葉にすることは、無い。]
じゃあ、やっぱり隠してくれてるんだわ。
あたしたちの、内緒のひみつ。
半分じゃなくて、みっつぶんの、いち、ね。
[布を掛け終えると、ミハエルの方に振り向いて、笑みを浮かべた]
意外に穏やかな顔だと言ったんだ。案外、絵師としての重荷を下ろしてせいせいしているのかもしれないな。
この馬鹿には、元々向かない仕事だった。
[海の青は、ふかいあおは、すこしきらきらしているようにもみえるのだと少女は語ったことがある。
手のひらについた、キャンパスに重ねられた、その青は海のふかくの色。
そこにすこし、金のこけがうつったか、
それとも少女の手がそうしたのか、
かすかに濃い青のあいだに、細かなひかりが輝いていた。
本当に弱いそれは、
金の前ではくらむようだけれど。]
尤も、代わりにその重荷をお前に負わせるのは不本意だったろうが。
[次の瞬間には笑みを消し、キャンバスの縁を撫でる]
ああ、そうだ、ミハエル。薬師殿の絵を描いてくれないか?
どうやら、彼女の心も身体から離れているようだが、絵がなければ留めるものが無いように思える。
ヒカリコケと綿毛?
[エルザに言われ指を指されるままに見る。確かにキャンバスの端にはヒカリコケがついているが]
あ?そんな寒いか?…いや、俺がしょっちゅう海に入ってるから慣れてるだけかもしれんけどよ
…、
[オトフリートの笑みを見て。
一瞬、言葉を失った]
重荷…ですか。
…でも、そうだとしても。
このままでいいわけがない。
[ふる、と頭を振った]
[読書室の扉を大きく開けはなしたまま
まっすぐの先の図書館の入り口近くまで来る。
そちらの扉も両手で大きく開けると、リディの姿が見えて]
ごきげんよぅ。
[大きく、手を振った。]
……え? エル、ザ?
[エルザの呟き(何を言ったかまでは聞き取れず)と、突如寒いと言って読書室を出て行くのを呆然と見送る。
だが、はっと気を取り戻すと]
ちょ、待って。
[そう言って、エルザの後を追って読書室を後にする。]
なんでかしら?
こっそり、聞いてみたいわ。
今はこっそり、出来ないんだけれど。
中にみんな、居るのよ。
来る?
[続いた言葉には、唇を噛み。
『月』の在処を知らせた時の、兄の表情が浮かんだ]
…ああ。
そう、でしたね。
後で描きます。
[ミリィの名には一つ頷く]
[図書館の扉を開け放ったまま外へと歩き出したが
後ろからかかる声に]
なぁに?
[笑顔でユリアンを振り返ろうとし
壁に手をついたリディを、振り返りなおした。]
大丈夫?
今日もまた、描くわよね?
その時に持ってきてもらえば、いいわ。
危なそうなら、どこかに隠してもらっても。
[今日もまた、金色の髪を描こう。
そう思うと、自然と笑みが浮かびかけるが
よろめくリディには心配そうな表情を見せる。]
あたたー
だいじょぶだよ!
[にへらと笑って手をはなす。
包帯にひかりごけがついて、その下の青も透けるよう。
あわてて手をぎゅっとした。]
そっか。
[と漏らした見返るの呟きに頷き]
だったらむしろ。穏やかな顔をしてるのはおかしいっすよね。
弟に背負わせて後は任せたーって無責任な人にも思えませんでしたし…ちょっと抜けてる気はしたけど
[そしてミリィも、同じような現象の陥っているのだろうとなんとなく把握しつつ
エルザの出た扉のほうをみる]
エルザ。どうかしたのか?
[エルザに追いつこうと図書館を出たところで、エルザの姿を見つけ、]
ん。いや、いきなり寒いって言って出て行くから、さ。
少し気になって。
[と、そこで少し離れた所で壁に手をついているリディに気づき、]
……あれ? リディ、お前中に入ってこないと思ったらこんなとこで何してんのよ?
てか、大丈夫か? その包帯も。
[心配そうに声を掛ける。布が青く染まり始めているのには、まだ気づいていない。]
あ…それ…っ
[リディの青が透けた手が見えて
はっと後ろ、ユリアンやその先のアーベル達を振り返る。
その見た?と言う表情は、
まるで訴えるかのように見えたかもしれない。]
そこ、ちょっと判りにくそう、ね。
隠し場所には良いかもしれない。
[言いながら、後ろを振り返る心中は、
見ないで、という訴え――]
やれやれ、お前も兄貴並みに馬鹿になるか。
やはり兄弟だな。
[ミハエルの答えに、薄く笑う。そして、その後を追うように戸口へと]
はへ?
あ、あぁ。
ほら、昨日海でおぼれて、ミリィせんせーに巻いとくよーに言われたんだよ。
[逃げるように一歩ひいた。]
私がへますんの、めずらしくないじゃん?
うん、後で、とりにくる。
今は逃げた方が、良くないかしら?
とりあえず今は、しらばっくれる。
…ごめんなさい。
…あれ?だったら…この絵を描いた人間って…
[考えが少し浮かんだところでエルザの示す。リディの手を見て]
なんだそれ?…いや、ちょっと待てよ
[リディの手と絵とを見比べ、絵をそっと手に取る]
キノコ畑にはいってない。
だから、うたがわれない。
あおの色は、別のもの。
なにか、そういう、…ないかな、ないかな。
[ぐるぐると
目が、回る。]
[透けた青が見えた気がした。
それは遠くからで、よくは見えず。
けれど、僅かな違和感が残った]
リディ、それ…
[もう一歩、近付いて]
かえるんでしょう?
[少女は、もう片手でそっと胸に触れる。
丁度影になってみえなかっただろう。
内ポケットから筆を抜いて、彼女のワンピースの内側へと、見えないようにそっと押し込む]
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