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[揺れる猫の尻尾を追ってぱたぱた歩く。
ついでに、辺りに生えるキャットニップをもぎ取って、尻尾に合わせて振り振り。]
あれ?
芋虫さんは?
[長虫の後を追って行った筈のアーベルを見つければ首を傾げて辺りを見回した。
見回した後、ようやく足下の猫少年に気づく。]
[こちらはこちらで、ゴギーに驚いた弾みで、瓶詰妖精さんのことは忘れていたらしい。
エーリッヒが固まるのを余所に、空いた手で瓶を受け取る。
キーキーと文句を言っているらしい声に眉を顰めながら、無事らしいと頷いた]
[虚ろな妖精王の顔を見ずに済んだのは、多分、幸い。
それでも、ゴギー婆さんの通過に比べれば、ショックは軽いだろうが]
……村……見に行った方が、いいのかし、ら。
[あんまり行きたくないようだが]
守護妖精様が、封じられた事と関わりがあるなら。
今の、は、封じた者が呼び出した……とか、かしら。
芋虫、いなかったんだよ。
……あ、叩いちゃダメだよ、猫君。
ティー君が起きたら、叩かれちゃうよ?
[ぺしぺししているから、思わず注意]
[顔を背けるエーリッヒに首を傾げ。
一旦引いて、妖精王の顔と御対面。
…やっぱり顔を背けた。
地面に落としてしまわないのは、多分最後の良心]
……あれは、森や果樹園にしか出ないらしいから。
多分、そっちの方が安全。
[後半には首を傾げて、答えを求めるように妖精王を見ようとし
て、やはり直視出来なかった]
肝心なときに役に立たないな、こいつ。
[環に落としておくべきだったかと、本気で思った]
[ユリアンに瓶詰め妖精さんを渡し、無事を聞いてほっと笑う]
いやしかしなァ…何と言ったらいいものか。
探すにゃ自衛団の手も借りたいところじゃが、坊の言うように妖精が普段居つかないとかの話や…妖精王のそんな姿見せるのもあれじゃしのゥ。
[目を背けはしなかったものの、婆の評価もそれなりに酷い*]
あまり大事にせず、こっそりと探した方がいいのかねェ。
んん、とりあえず起きるまでまとうか。
猫君、誰か呼んでこれたりするかな?
[猫に尋ねて]
リディちゃん、ええと、そうだね。
少し運べるか、試してみる?
それとも待ってる?
[少女に力仕事をさせるのはなぁと、思ったようだった。]
……猫君、あとでマタタビあげるね**
[それで封じられたのなら、楽だったのに。
閉じ込められるのはごめんだけれど、順序が変わるだけだから。
そう、ことばにしようとして、声の聴こえる少女の事を思い出す。
さて、どうしたものだろう。
面白くはあるけれどと、内心首を捻った]
んー、こっちに来たとおもったんですけど。
向こうに戻っちゃったりとかした訳じゃないよね。
……向こうでは何か楽しいことでも起きてるかなぁ。
[自分が背にして来た人たちを思い出して、少し後ろを振り返った。
ティルに向き直ると、アーベルと薄茶猫の隣にしゃがみ込む。
前足の代わりにキャットニップでぺしぺしぺしった。
主に猫少年の鼻の辺りを。]
……起きないですね。
[ツィムトはアーベルの制止を可愛げの無い目つきで一瞥しただけで、ぺしぺしぺし。爪を出してないからいいだろみたいな態度。
途中からちょっと楽しげに尻尾が揺れてるのは、ティルの家屋侵入の件でとばっちりで怒られた恨みが云々。
目を覚まさないのと飽きたのとで暫くすれば止めて、代わりに少女の手で揺れるキャットニップに目が釘付けになるのだが*]
そうなんですかぁ……。
[出る場所が限られる、という言葉に、ほっとして息を吐く]
でも、何とかしないと、危ないかしら……。
果樹園は、これから、忙しいですし。
さっきの調子で走り回られると、大変かもです。
[ようやくいつもの調子に戻り始めたようで、口調も落ち着いてきた]
妖精王様にも……わからない、みたい、ですねぇ。
[ちらりと見て、それ以前の問題なのは、さておいた。
ちなみに、白の鳥は役に立たない、との評価に同意するようにくるるる、と一鳴き]
寝てる訳じゃないのかなぁ。
[目を覚まさない少年を見て、首を傾げた。]
運べるかはちょっと難しいですが、転がすなら出来ます!
……駄目ですかね?
運び手が必要なら、あたし呼んできます…けど、どこに運ぶんでしょう?
[アーベルと猫を交互に見て首を*傾げた*。]
……大事にせず、ですかぁ。
ですねぇ、守護妖精様が封じられたとか、観光課さんたちには大打撃かも知れないですし。
[なんでかんで、主要産業の一つが観光な田舎の村。
そのネタ元とも言うべき守護妖精の不在は、多くの観光客が足止めされている現状、色々とマイナスイメージになる可能性は高く]
……でも、どうやって探せばいいんでしょ?
[結局、疑問はそこに*行き着くらしい*]
[どうしたものかと息を吐く。
半ばエーリッヒの言う通り、捨てようと思い始めていたかも知れない。
と、漸く気付いたらしい妖精王。
じたばたと暴れた挙げ句手から逃れ、改めて振り返れば、取り巻く視線は何だか冷たかった。
それを見た妖精王、1歩、2歩、後退りし…逃げ出した。
きらきらと後を引く涙。
が、数歩行ったところでべしゃっとこけた]
[落ち着いて来たらしいミリアムを、最後に一度撫でて]
わからないなら、ここにいても仕方ないし……
まあ、適当に動くかね。
[面倒臭いけど、仕方ない。
そう呟いて、口許に手を当てた。
とは言っても宛てはなく、結局、至るのはミリアムと同じ疑問。
こける妖精王を見やる目は、実に冷ややかだった**]
[ちなみに瓶詰妖精さんは未だに文句を垂れるのに夢中で、そんな妖精王にはさっぱり気付いていなかったりした。
ミリィの言葉に]
コレも、探せはしないからな。
[軽く瓶を爪弾き。
コレ扱いに憤慨する妖精の声に、片耳を塞いで*溜息*]
[少女がこの事を口にすれば、かれは捕まってしまうかもしれないけれど。
今の状況は楽しいし、いざとなれば封じてしまえばいいか、なんて考えて。
口に当てた手の下で、唇が弧を描く]
《……リディア、聴こえる?
楽しいことと、お宝には、興味あるかな》
[妖精王やら猫妖精やらのごたごたが一段落ついた後。
不意に切り出したのは、“願いの叶う天使の像”の話。
捜す人手は多いに越したことはないのだし。
それなら、他の者にも教えれば利用出来るだろうか。そんなことを、思った**]
せめて手がかりがあれば、違うんだが。
そもそも、なんのために――…
[つらつらと思考していたところで、こちらに来る人の気配。猫妖精を運ぶのを手伝って欲しいとの内容に、溜息を吐いた]
追われてたの、あいつだったのか。
……ほっぽっといてもいい気がするが。
[そんな呟きは、落ち着いた老婆や治療術師に聞き留められたなら反対を受けそうだ]
まあ、何かあっても寝覚め悪いしなぁ。
[仕方ないか、と首に手をやり骨を鳴らした]
特別手当てが必要なさそうなら、診療所まで運ぶのも面倒だし、うち貸すけど。
[意見を求め、視線を周囲に巡らす。
逃亡未遂の妖精王は、もはや意識の*外*]
[最後の一撫でには、落ち着きが戻りつつあった事もあって、むぅ、とむくれたように眉を寄せ。
探せはしない、と言うユリアンの言葉に、残念そうな視線を妖精さんに向けた]
目的……守護妖精様を封じた事と関わりがあるなら、そこを基点に考えてみてもいいかもですねぇ。
何か、縁のあるもの……とか?
[こてり、と首を傾げた所にもたらされたティルの事。
ゴギー婆さんのインパクトに飲まれて、目に入ってなかったせいか、思わずきょとり]
放っておくとか、良くないですよぉ。
とりあえず様子を診てからかしら。
大きなケガしてるなら、設備の整った診療所の方が良いのですけどねぇ……。
[んん、と言いつつ眉を寄せる。
妖精王の存在は、既に*思考の外*]
転がしたら怪我しちゃうよ。
多分、これにぶつかったんだし
[軽く拳を握って、宙を叩く。]
[さっきぶつかったのがこれ]
すごいスピードだったし。
そうだね、ええと、お願いするね。
起きるかどうかためしてみるから。
[猫は役に立たないようだ。]
こわかったのかな?
もう大丈夫だよ。
[わしゃわしゃと頭を撫でた。]
ちゃんと怪我も手当てしてもらおうね。
[ぱたんきゅうしているティルが起きないかなと、人が来るまで、撫でている**]
縁……か。
んん、歴史書でも辿るかな。
[ひとまずは怪我人の確保とミリアムを連れて、リディアの案内でティルの元へ。猫耳尻尾には今更驚くべくもない]
……頭ぶつけたかもしれないし、撫でないほうがいいんじゃないか。
[アーベルへの突っ込みはとうに遅いだろうが。
ミリアムが具合を診るのを後方から眺め、暢気に欠伸]
……大丈夫だよ、猫君だから!
[突っ込まれて、真顔で返した。]
[ちょっとの間は、なかったことにした。]
じゃあミリィちゃんお願い。
軽い治療が終わったら、目、覚めないし、ちゃんとどっかで寝かせてあげなきゃね。
こういうと何ですけど、村そのものに何かに狙われる要素があるとは思えないのですよねぇ。
[妖精伝説と祭りを除くと普通に温泉地な訳で。
こんな騒動の元になるようなものは、正直思いつかなかった]
あららぁ……ダメですよぉ、揺さぶったら。
頭を打ってたら、大変ですから。
[似たような突っ込みを入れつつ、目を回したティルの様子を診る]
……軽い、脳震盪かしら。
一応、軽いまじないはしておきますねぇ。
あとは、ゆっくり休ませてあげれば。
んん、診療所までだと遠いかしら。
エーリの所でお願いしても、大丈夫?
ボクは、雑貨屋さんに行かないとならないから。
[施術を終えた所で、首を傾げつつ問う。
……どこかの茂みが動いたなんて、*気にしてないない*]
平和だしな。
[首肯と共に承諾の肯定を返す]
……と、いうか、遠い近い以前に、布でも被せないと、村まで連れてけないだろ。
[一応気にしろと暗に諭して、未だ意識のないティルを担ぎ上げる。流石に首根っこを掴みはせず、肩口に少年の頭が来た。猫の耳が些か邪魔だ]
ついでに調べものもしますかね。
[他の皆はどうするのかと訊ね、小屋に向かう**]
あ、エーリ君。はこぶの手伝う……
なんかおれの力がないと言われてるみたいだ
[抱えた様子にむぅと唸った。]
ティー君が起きるまではついててあげよう
エーリ君にも紅茶をいれるね。たんと甘いの。
[もちろん茶葉は、あるものを使うけれど**]
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