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[そして、オトフリートの語った御伽噺には、ふぅんと反応し、]
へぇ、それは……興味深いっすね。
オトさんは『発想』と言うけど、多分実際にあったんじゃないんかな。
絵師様に限らず、誰かが生者の絵を描いた事件が。
何でもないって、どこがだ。
[俯く様子に、大げさなため息をついて、歩み寄り。
ぽん、と。頭の上に手を置く]
……何か、あったんだろ。
お前もいいとこ、隠し事、下手だからなぁ。
[その点、余り人の事はいえた義理ではないが]
あの、
見せていただいて、ありがとうございました。
あとはお見舞いも…
長様はどちらにいらっしゃるのだ?
[家人に向かって頭を下げる。
常識的には行動の順序が逆であろうが、
そこまで思い至らずに]
[横たわる長のもとまで赴くと、
しばし顔をのぞきこんでいたのだった]
[置かれる手に俯いたまま、びくりと反応し。
く、と下唇を噛み締めた]
…兄さんに言われたくない。
[ぼそぼそと、そんな抗議はするのだけど]
そう思うんなら、もっと上手く隠すか……でなきゃ、最初から隠そうとするな。
[抗議はさらりと受け流し]
で、一体どうしたんだ?
[ぽんぽん、とあやすような手つきで頭を撫でながら、問いを重ねる]
……。あ。
お見舞いの花束とか、持ってくればよかったのだ…。
[今さら気付いてももう遅い、
恥ずかしくて頬を染め、何度も頭を下げながら、
長の家を辞したのだった]
[至極尤もな言葉に、黙り込むしかなかった。
言わなきゃバレない以前に、態度でバレてしまえばどうしようもない。
それでも絵師本人を前にして、それを言葉にするのは躊躇い、暫く黙るも。
宥めるような手に、やがては耐え切れなくなって]
…『月』。
[ただ一言、落とした]
……今回の件とそのおとぎ話とやらとは、
発想の原点が異なるのではないか?
読んだものが絵筆を盗もうと思いつくとも限らない。
読まないものであれど、他の理由で――空を望んで、行ったことかもしれない。
どうにも話を逸らしているように思えるぞ。
[逸らし気味だった赤い瞳が、オトフリートを捉えた。
ユリアンの疑問に対しては口を出さない]
[オトフリートの言葉にこくりと頷くと、]
ひとつ。炎の無い所に煙は立たない。
今言ったでしょ。「そんな発想普通出てこない」って。
たしかに死者の心を留める絵筆で生者を描くと死ぬ……って発想が創作で出てこないとは言わないけどさ。
ふたつ。……なんか噺としては、オチが生々しいとは思わね?
確かに恋人の後追いってある意味美談かもな。でもそれにしては救いがない終わり方だと思ったんよ。
ついでにみっつ。記録を残すも消すも人次第。
「記録に残っていないから無かった」……なんてのは思考停止もいいところっすよ。
むしろ、こういう御伽噺から、美談やら脚色っていう尾鰭を取っ払ったら、そこに真実が潜んでる。
なんてこともあるんじゃないっすかね。
[っと自分の推理を言ってみる。]
―海―
―― あちゃ、怪我しちゃった ――
[目を覚ましたときに、痛いと思ったのと同時、そんなことを考えた。
それでも身を起こして、脳までゆさぶられたような感覚を振り払う。
タオルでしっかりと拭いて、そこに血がちょっと移ってしまったのを見て眉を顰める。
ばれたらミリィせんせーの沁みる薬が待っている。]
それで。
真実だったら、どうだと言うんだ。
この事件と関係があると言うのか。
[色恋沙汰が少なからず絡んでいるゆえか、
微か声には棘が混じれど、それよりも純粋な疑問が勝る]
……え?
[短い言葉に、最初に零れたのはどこか惚けた声。
浮かぶのは、氷面鏡の間で見た、二つの三日月。
一つは自分。
もう一つは、継承者たる『新たな月』。
ただ、その『月』が誰に昇ったかまでは、それだけではわからなかった]
お前が……『新たな月』……?
[問いかける声は、微かに震えて]
―長の家→外―
あ、ミハエルさ――
[数歩も踏み出せば、密色の髪の兄弟が目に入る。
対話する二人の様子から、
話の内容の深刻さを読み取れるようで]
[邪魔をすべきではなかろうと、その場を後にした]
……ま、理論としては弱いから、多分ってのは言い過ぎかもね。
……でも、可能性として無いとは言い切れないんだな、これが。
―道端―
あちゃー
[遠めに見えた姿が、ミリィだった。
思わず動きを止めて、タオルを抱えてうんうん唸る。
足は包帯を巻いておけば大丈夫だろう、ちょっと打っただけだし。
なんてことを、あの女薬師は許しちゃくれないのだ。]
…他に、何があるの。
[地面に目を落としたまま、低く肯定。
己より高い兄の目から見れば、襟の下、異質ないろが僅かに覗くのは見えただろうか。
遠く、少女の声に呼ばれた気がしたが。
そちらに顔を向けることはできなかった]
―道端―
あーっ、リディねえちゃん!
[ふと前方、見慣れた背中を発見し、声をあげた]
[駆け寄ろうとして一瞬、彼女が足を引きずっていたように見えて]
[近づきながら、まじまじとリディの足を眺めてみた]
[くちゃ、と蜜蝋を噛む音は聞こえたろうか。改めてまっすぐに向けられた薬師の赤い瞳を見つめ、その疑念には答えずに、ユリアンに再び視線を向ける]
なるほどな。
だが、絵師は代々、一人だけだ。
もしも、そんな死に方をした絵師がいれば、記録に残らぬはずがない。
絵師以外の者が、それを為したとしたら…それこそもっと危険な大事件だ。やはり残さぬ理由はないだろう。
俺は、一般の目には触れない記録も見知っているが、そんな記録は見たことがない。
あ、ビーチェ
大声ダメ!
[というほうが大声である]
えーと、えーと
大丈夫だよ!
[視線を追って、自分の右の足にいった。
へらりと笑ってみた。]
ビーチェはどっかいってたの?
[答えられなかった疑念の追求より、
音声の方に自然と意識は向いて、目を眇める。
声の主が誰かを確かめているだけなのだが、
傍目には睨みつけているようにしか見えない]
[ミリィの言葉に、こちらが首を傾げる。]
あー?
関係があるかどうかって……
そんなん知らんよ。
[きっぱり。]
ただ、俺は過去に生者を描く事件があった可能性を示唆しただけで、その噺のオチが尻切れトンボである以上、その事が招く結果もわかるわけないんだし。
……ただ。もし。この噺が事実で、その結果を正確に残した文書が密かに在ったとして、それを誰かが読んだとしたら。
[低い肯定に、しばし、言葉を失う。
微かに見える蒼は、自身も身に帯びる故に、それを否定する事はできず]
……なんてこったい。
よりによって……お前かよ。
[恐れながらも待ち望んでいた、後継者。
己が死を看取り、重荷を引き継ぐ者。
ただでさえ、一人残して先に逝く己が定めを憂いていたというのに]
……中々、思うようにはいかない、な。
[そして、顔を動かした薬師の傍に、一歩近づき、その耳にだけ届くように屈み込んで囁く]
・・・・俺がおとぎ話を読んだ時に思ったことを正直に言おう・・・・
「生者の心の力は、死者よりも強いかもしれない」
・・・・同じ事を誰かが思わなかったとは限らない。
[告げれば、薬師が自分をこそ疑うかもしれないと知ったうえで、そう告げた]
―道端―
え、え?大声だめなのだ?
[と聞く声も大きかった、わたたっと口を塞ぐも手遅れか]
…??でも何で、大声だめなのだ?
…だいじょうぶなの? 怪我とかしてない?
あーあたしは、長様のお見舞いにいってきたのだ。
…リディねえちゃんこそ、どっか行ってきたの?
[言外に、そこで怪我をしてきたのじゃあるまいな、という心配も少しだけ含んでいた。リディの活発さは知っているつもりだった]
仮定に仮定を重ねるか。
何の手がかりがないよりはマシだろうが。
私は、それを話してどうするつもりだったか、
その意図のほうが気になるがな。
さっきも言ったが、持って行き方が妙に感じる。
[ユリアンを横目に見やり言ったものだから、
オトフリートが近付くのには微塵も気付けずに]
……っ、なにをするかーっ!!
[先程のユリアンの忠告などさっぱり生かされず。
手の甲がちょうどオトフリートの額辺り目掛けて振るわれた]
[遅れてオトフリートのことばを咀嚼してみれば、
違和感ばかりが募る。
が、それを冷静に考える暇はなく、彼を一瞥して、
大声で名を呼び合っていた少女らの方に向かった]
……覚えてはおく。
[そう、一言だけ言い残して]
[オトフリートの言葉にくしゃと髪を掻き、]
あー、一般の目に触れるとか触れないとかいう問題じゃないんすけど。
……はぁ、今から言うことはあんま考えたくない話なんすけど。
仮に。仮にですよ。
昔これまでの絵師様の誰かが、誰か……この場合は好いていた人物だったんですかね、を生きたまま絵に描いたとしたら。
そして、それを時のこの都市の首脳陣がもみ消したとしたら。
……御伽噺以上のトンデモ話ですが。
真実は小説よりも奇なりともいいますし、ね。
え。え。
けんかは、いけないわ?
[ミリィが大きな声をあげて
手を振るうのを、びっくりした顔で見る。]
さっき、そういってたわ?
ぬおっ!
[顔を上げたと思った瞬間に飛んで来た裏拳もどきに額をはたかれ、変な声が出た]
・・・・・
[無言で額をさする姿には、ちょっとだけ哀愁が漂っていたかもしれない]
―道端―
そう、ダメなの。
ミリィせんせーに気付かれちゃうでしょ。
[手遅れだ]
長様のお見舞いかー
忙しそうだったからいかなかったけど、どんな感じだったの?
まあ、怪我とかは気のせいだよ、うん。
舐めとけばなおるって!
―道端―
[だいたい、何も聞かれる前に
「大丈夫だよ!」が出てくるあたり怪しい、など思いつつ、
じーっとリディを注視した、思いっきりした。
そして彼女の抱えているタオルにも気づいて]
昔におとぎばなしがあったって。
絵師さまが、自分を描いて、いなくなったとか。
それに近いとか、しこーていしだとか、
おひれがつくだとか…
むずかしいの。
[全く説明になっていない。]
ただ、こころのちから がたりないから、てつだおうって思ってるだけなのに。
[ね?と。
首を傾げ、ミリィの目線を追って
リディを見つけ、わらいかけた。]
ビーチェ、ないしょ!
ね?
[大慌てでタオルを隠すが意味はきっとないだろう。
後ろ手に持ったのなら、後ろにいるミリィが近付いてきたら見えてしまうし。]
ミリィせんせーって意地悪だからすっごい沁みる薬つけるんだもん。
くるくる巻いておけば大丈夫なくらいだからさ!
喧嘩じゃないから平気だ、うん。
[つい手が出てしまったので、ちょっと気まずい。
しかも、その原因は主に自分である。
エルザに言って、半ば逃げるように少女二人のもとへ]
そのおとぎばなしは、知ってるよ。
オトせんせーのところで読んだなぁ。
ちかい?
あれ、もしかして、わたしたちがしてることが?
え? おひれ?
[さっぱりわからない]
うん。そうだね。
[振り返ってはいないけれど、
その感情はなんとなくわかって、だけれども笑うことはできずにいた。]
[間を置いて、紡がれた言葉。
低い位置で拳を握り。
目線だけを横にずらした]
…だから、嫌だったんだ。
[いずれは明るみに出るとしても、言わないでいれば、その間は何事もなく過ごせると。
『昇った』こと自体は既に知れていたと、それを知る由もなく]
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