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[念の為に司書に尋ねてみた返答は、矢張り予想通りのもの。]
本当に、消えた――のかな。
[空の鞄を抱えて空を見つめる碧は何処かぼんやりとしている。]
[ちら、とリックの方を気にしてから、ハーヴェイの傍に近寄り、小声で囁く]
あの……ニーナさんやアーヴァインさんに特別に親しかった方とかはいらっしゃらないんでしょうか?
[広場では華やかに音楽が鳴り、ピエロ達が数珠繋ぎとなって曲がりくねりながら、おどけた仕草を見せていた
先頭のピエロの抱えた鳥はぴかぴかの金色に塗られている]
今日も楽しげですね。
[茶色のレンズの陰でその中の一人を見やり、喉の奥で小さく笑って通り過ぎる]
……そりゃ、まあ、なあ。
[恨んで、という言葉に、軽く頭を掻く]
アーヴァインさんは自分の仕事を貫こうとしただけな訳で。
ニーナに関しては、『起きないはずの事が起きたかも知れない』んなら。
……恨み言がない、とは言い切れなくないか?
……は?
[囁かれた言葉に、すう、と表情は険しくなり]
アーヴァインさんはまあ……町の、古くからの住人なら大抵はそれなりの付き合いがあると思うが。
強いて言うなら、下宿人と家主の関係にあったラッセルかね。
ニーナに関しては……。
[ちらり、と。視線は一瞬、レベッカの方へ]
俺が知る限りでは、彼女。
でも、それが?
[何か、という問いは静かで、そしてやや、鋭いか]
[ハーヴェイの言葉にうなずいて]
そう…大変ね、どうもありがとう。
でも、その力のお陰で何かわかるかもしれないのね。
し…
[言いかけて一瞬口ごもった]
死んでないって、わかるだけでも。
おや。ではお邪魔しない方がよろしいでしょうか。
[くくっと笑い声が響く]
魂の花はいくら美しいくとも、永遠の美に奉げられるべきもの。
せめて抜け殻なりと飾り、よすがとするだけにございますよ。
…エレノアさんの抜け殻を飾れぬのが残念ですが。
代わりに扇子をいただいてきましたがね。
いえ、ええとその…不確実な話ですし、役には立たないかもしれないんですが……
魂が切り離された後、戻ってきた人が、昔、一人だけいたんだとか……その人には、強い繋がりを持った相手がいて、文字通り、魂の糸を手繰り寄せたんだそうです。
大変……って、ほどでも、ないけどね。
[頷くレベッカに、向けるのは苦笑]
まあ……何かしら、役に立つならいいんだが……。
話ができるとかなら、だいぶ違うんだろうけど、ね。
[ため息一つ。
口ごもった後の言葉に向けるのは、曖昧な笑み。
この力で最初に視たのが既に死んだ者だった事は、言う必要もない事、と心の奥に留め置いて]
切り離された後、戻ってきた……。
[そう言えば、ニーナもそんな事を言っていただろうか。
ならば、と思うものの、続いた言葉に一つ、息を吐いて]
……最高の悪循環だな。
絆はともかく……呼び寄せるには、違う魂の力が必要になる。
犠牲ナシに叶う願いなんて、ありはしないもんだけど、ね……。
[やがて広場の一角に、見覚えの在る数名の姿を見つけ静かに近寄っていく]
…こんばんは。
何かわかりましたか?
[話の中心らしい二人の邪魔にならぬよう会釈し、そっとレベッカに問いかける]
[ハーヴェイの言葉に頷く]
……そうですね。やっぱり危険ですよね。
すみません、忘れてください。
むしろ、私が皆さんをなんとか迎えにいけないか、考えてみます。
私の魂を犠牲にしてでも、なんとか…
さて、ここで犠牲になった哀れな占い師として消えてみてやるのも一興だが…
[楽しげな笑みは、俯く顔に隠れている]
いえいえ、扇子自体はそれほどでも。
ただシャーロットさんの力の片鱗を僅かに纏っていましてね。
実体のない彼女の、唯一つのよすがというわけです。
エレノアさんは、いずれ機会が訪れるやもしれませんしね。
[魂はサーカスに、肉体は離れたまま。
いずれは衰弱して――最期の化粧を、とは口に出さずに笑む]
まあ、危険だな。
少なくとも、誰かを危険に晒して、それで戻りたいと思うような連中じゃない……と思うし。
[まして、それが親しくしていた者だとしたらなおの事そう思うのでは、と。
虚空を見つつ、そんな事を考えて。
自己犠牲の発想には、何故か冷たい光を瞳に宿したものの、それは、すぐに消えて]
[リックの言葉に、ふう、と一つ息を吐き]
確かに、それも真理だね。
ああ……妖精さんか。
見てきたら、ぜひとも感想を。
[冗談めかした口調で言いつつ、微かに笑んで見せ]
やれやれ、どうやら、この男も勘がいいらしい。
誰かが親しい相手を助けたいとでも言い出せば、良い口実になるものを。
誰も自分を犠牲にしたくはないのですよ。
もしくは、それほど愛されてはいなかったということでしょうか。
まあ、誰もアーヴァインさんの為に命を懸けようとは思わないでしょうがね。
[くくっと笑って]
ニーナさんなら私もそれなりには親しくさせていただきました。
なんでしたら、私目が哀れな犠牲の羊の役をいたしましょうか?
[いずれ団長が呼び戻してくださいますし、と面白そうに囁く]
全く、人間というのは臆病なものだ。
そこが面白いのではあるがな。
あの少年も、何やら身に覚えがありそうだが。
[逃げるように去ったリックに目を細める]
お前が犠牲の羊の役を、か。
確かにそれも一興かもしれんな。
余所者のお前ならば、惜しまれはしないだろうしなあ?
[声は飽くまで楽しげに響く]
[青い妖精という言葉に少し軽くなった空気に、男はようやく口を開く]
あの、コーネリアスさん。
魂を犠牲にしてでも、とは一体何を…?
[かいつまんだ説明を受ければ、茶色のレンズの下で考え込むように目を伏せて]
[買い物を終えて家へと戻り、
食事を済ませて町へと繰り出す。
行ったり来たり忙しいけれど、
目指すのはやっぱりサーカスで。
一番気になってしまうのはそこだから、
仕方のないことなのかもしれないけれど。]
嗚呼、可哀想に。
[主達のアーヴァインの話題にか、くすりとだけ笑みを洩らす。
視界の端に、青い姿が映る。尤も、身体の主はそれに気付くことはできないのだが。]
――おや。
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