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[蠢く炎がこちらへ動くのが見えれば、もう彼女の言葉など
耳には入ってこないだろう。
それほど、炎は恐怖の対象であり。
怖い、そう思えば思うほど心はそれを増幅すると知らず]
やだ――やだ、っ。
やめて、よ?
火は嫌い、なの――やめて、よ――ね?
[そのまま炎が襲い来るようであれば、部屋を駆け出し
廊下の窓から月明かりの中へと翼を広げて飛び立つ]
勝負は駄目だって、言ってたのに――どうしてっ!
[彼女と彼女の差をまだ、知るよしもなく]
…あぁ。
[同じように低い声が答える。
だがその中から先までの響きは消え失せて]
かなわ、なかっ…な。
負け、るわけ、いか、な……は、おな、じ……に。
[無念の色を宿した声が絞り出すように紡がれる]
だけ…あきら…な………。
[失血で霞む意識を少しでも留めようと、揺れる視界の中も睨むように銀翼の孤狼を見上げて]
[少女は気づけただろうか?
僅か壁に触れた火は、それを焼く事はしなかったと。
言葉により真実を揺らがせるのは、心の在るものだけだ。
されど、]
<空気を焦がす臭いも、
大気を温める熱も、
つくりものとは思えぬほどに>
[羽ばたきの音を聞いて、部屋の窓から外へと降り立つ。
相手が見えなくては、正確には「騙せない」。
飾りを有した端末はその手に握られていた。]
夜闇を照らす、火は盛る。
人にとっては恵みであり、脅威たるもの。
<鳥を食らわんとする蛇は、幾つもの火球を生む>
[長い間歩き続け、ようやく西部・緑地帯へと辿り着く。
木立の中ではなく開けた草原帯。
月が良く見える開けた場所に立ち、地面に映る影に視線を落とす]
-Fixierung
[影がうねり、小さな棘を作り出されると地面へと突き刺さる。
一部を切り離し、地の中にそれを残すと、伸びた棘は影へと戻る]
これでよし、と。
…まぁ、部屋はともかくここのは使うか微妙でもあるけど。
[それでも外に通じる場所は欲しかったため、念のためで固定を行う]
それじゃ戻るとするか。
誰かがやり合ってるかもしれないし、な。
[影を広げ、その中へと沈み込む。
影を通じ辿り着くのは、自室]
……どっちも、同じ、なら。
意思を、通しきった方が、残る……そんだけ、だろ。
[掠れた言葉に、息を切らしつつ、答えて]
……っていうか、お前、これで諦めるとか、言ったら、止めさすぞ……。
[睨むような瞳を見返しつつ、言葉を綴る]
……生きてる限りは……諦めとか、あっさり、言うんじゃねぇやっ……。
[少女自身がユリアンの視界に入ったら…
今日の二の舞。それじゃしょうがない。
自分は姿を見せないでユリアンを見る。]
…………。
[さっきユリアンを探したお部屋]
[火が触れた壁を振り返る余裕など、彼女にはなかった。
しかし、もし微かに雪の残る屋外であれば
火が通り過ぎて尚残雪が見られる事に疑問も覚えられただろう]
貴女は、誰。
あの時と、違う――何か、違う。
[闇夜に火球は浮かび上がるように。
複数の火球を一つ、二つ、身を翻し交わしていく。
避け損ねてバランスを崩した次の瞬間、迫る橙。
落ちるに身を任せ、畳んだ翼を掠める熱]
護るためなら――戦う。
貴女が私から奪うつもりなら。
[地上すれすれで、翼を展開。
膝で衝撃を殺し、着地した足は地を蹴り低い姿勢から
再度舞い上がる。
まがい物ではない冷気を帯びた翼は、上空から
ブリジットに狙いを定め鋭い刺突を繰り出した]
…っは。
それ、は、そ…だっ。
[走った痛みに言葉が途切れる。
幾つもの理由で歪んだ笑みが唇に浮かぶ]
刺され、ても。文句、言えな…けど、ね。
せいぜ…さい…ま…ッ!
[更に駆け抜けてゆく痛みに堪えきれず目を閉じて。
後は濁った呼吸音を響かせるばかり]
……きついなら、そのまま黙っとけ。
そろそろ、ここのスタッフ連中が、回収に出てくるはずだ……。
[言葉を途切れさせる様子に低く言いつつ、額に滲んだ汗を拭う]
最後まで……貫いて、やるさ。
俺の意思。
……俺は、『帰る』……そう決めてんだ。
……兄貴も、一緒に。
[ぽつり。呟かれた言葉は、ティルまで届くだろうか]
[固定した場所に影が広がり、その中心から姿を現す。
完全に身体が出てくると、広がった影は再び収束し、染みのような点へと戻った]
[部屋を出るとすぐに階下へと下り、モニタールームへ。
中へ入ると何故か散らばる白い羽。
そして枕の残骸]
……部屋の中は雪の代わりに羽でも降ったか。
[散らばる羽を一瞥するも、あまり気にせずモニターへと近付く。
いくつか画面を切り替え、人影を探す。
まず見つけたのは倒れ込むティルと、その横で佇むアーベル]
ここもやりあってたか。
決着はついたようだな。
[勝者がアーベルであることに気付くと、その口元は僅かに笑みを浮かべるか。
その笑みは単に勝敗が決したことに対するものなのか、それともルージュとしての笑みが漏れ出たのか]
[端末は邪魔になる。声を紡ぐ直前、咄嗟にポケットに突っ込んだ。代わりに触れたのは、刃。けれど、まだ、抜かない。抜けない。]
……同じだよ。ただ、わたしは、思い出しただけ。
知らなかったら、しあわせでいられたのに、ね?
<火は制御を失い、散り失せる>
[迫り来る翼を目にした瞬間、横に跳んだ。
動きはやはり洗練されてはおらず、直撃は避けたものの、腕を掠めた。その痛みはまやかしなどではない。眉を顰めた。]
イカロスって、知っている?
蝋で鳥の羽根を固めて翼をつくり、空を飛んだの。
幽閉された塔から逃げ出すために。
でも、太陽に近づきすぎて、溶けて、墜ちてしまった――
月もまた、熱を持てば、太陽の如く?
冷たい光は目を焼く火に成る。
飛べないんだよ。
<三度生まれた焔は、イレーネの背後から、注ぐ。その翼を溶かさんと、まやかしの熱を真実に変えて>
/*
ということで、スピカ。ごめん。
委任して、寝ていっかな…(くたり)
襲撃は、ティルでセット済み。
…なのは、俺の目まで寝てない限りは、間違いないと思われ。
*/
/*
寝ろと言っているだろうが。
構いませんよ、オトフリートの申し出があったので、
私吊りには成り得ませんから。
*/
/*
ういす。
ごめん、おやすみー…(凭れ掛って、ぱたり)
ダイス目が悲惨な中なので、自重してたけど
そろそろ明日の夜にでも、種蒔きに動こうかと思うよ。
と報告だけして、 *ノシ*
*/
[意地でも回収されるまで手放すものかと思っていた。
だからその単語も聞き取るまでには至ったのだが]
(『兄』…?)
[そこから思考を開こうにも繋がらず。
すでに消耗は気力だけで超えられるものでなく。そもそも気力も戦闘で磨り減らした後で。
ザッというノイズのようなものを耳にしたと思ったのを最後に、意識は闇に*沈んだ*]
幸せが、今は死逢わせ?
なら今を、忘れてしまえばもう一度幸せになれる。
[忘れてしまえ、と。
そんな思いを乗せて羽先は腕を掠めた後地面に突き刺さる。
イカロス、という単語を用いた比喩を聞けば
遠い昔に、件の短刀をくれた先生が歌ってくれた歌を思い出す。
彼女の知る三つの歌の、一つ]
イカロスは、明日に向かって飛んだの。
飛ばなきゃ墜ちる事もできない。
飛べないんじゃない、イカロスは飛んだの、私は飛ぶの。
[月光に熱を感じれば、翼へ注ぐ冷気を増す。
冷気を失った分、彼女自身の体は熱を持ち――微かな眩暈。
けれど、負けじとばかりに大地に刺さった翼の側面を鋭角化。
逃げる彼女に横薙ぎに斬りつける]
[雪は然程経たないうちに止んでしまう。名残惜しげに空を見上げていたが]
……ふむ。
[懐から取り出した端末をカチカチと操作すると]
ちょいと見ぃ行きましょか。
[そう呟き、トンと跳び下りる。]
[更に画面を切り替え、もう一箇所人影を捉える]
……これは……。
ようやく動き出したか。
漆黒なる流星より投げ込まれた、流星の欠片。
君らも、主様を楽しませてくれよ?
[画面に映るは羽を持つ少女と制服を着た少女。
その戦いの行方を画面越しに見つめる]
[己は流星の欠片のサポートとして送り込まれた。
そしてこうも言われた。
─時と場合によっては、盾となれ─
それは文字通りの意味を持つ。
そう、二つの欠片のどちらかが負けるようなことがあれば、己はその盾とならなければならない。
それが己の仕事。
元より自分が最後まで残る必要は無いのだ。
だからなのかもしれない、勝負に関して気楽なのは]
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