情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
−施療院−
[青年の常より鈍い反応に眉を少し顰め、鼻を鳴らす。
彼の言う通り、病人のいる所で騒ぐつもりはない。
先生もカレンも怒らせると酷く厄介だ。]
……スティーヴだ。と答えたら満足か。
まあ、それはどうでもいい。
カレンに届け物と、アヤメ…エリカの様子を見に来た。
[都合の悪い事はまとめて無視し、要件を簡潔に述べる。
入り口を塞ぐ青年を力ずくで退けるには気力も体力も惜しい。]
ああ、そうか。確かにそんな名前だったかも。
悪いね、どうにも…男の名前は覚えが悪い。
[用件を聞けば、すい、と足を2、3歩後ろに下げ、道を空ける]
…そんな顔だと、あやめサンやカレンちゃんに叱られるよ?
アンタはあやめサンを叱れる貴重な人なんだしさ、倒れられるとホント困る…。
[言葉尻に混ざるのは欠伸。先程までの椅子に膝を立てて座る]
−回想−
[気配を辿り、隠れ潜む少年へと手を伸ばす。
だが鷹の爪が届くより早く、獲物は自ら飛び込んできた。
真正面からの突撃を体で受け止める。]
……いい根性だ。だが、甘いな。
[襟首を掴み、片手で高く吊り上げる。
手に布の濡れた感触。覗き込む深紅の瞳は縦に細い。]
お前。なんだその目は……?
[いぶかしむ声に、掠れた声が耳に入る。
酷く力を落とした声に眉を寄せると、急に重みが増した。]
[男の名限定で物忘れの酷い青年に鼻を鳴らし、その後を付いていく。
忠告と願い、そして欠伸の混じり合った言葉には黙って頷く。]
………エリカか。
お前はここで寝ずの番をしてたのか。
[問いよりも確認の口調で呟き、ベットの側に立つ。
少女の瞼は閉じられ、金糸雀色の瞳は見えない。]
…………聞きたい事がある。
もし意識があるなら、そのままでいいから答えてくれ。
結界樹に翠流の気配を二つ感じたと聞いた。
それは虚に近いものだったか…それとも違っていたか?
[問う声は酷く静かに、低く響く。]
─回想─
[カレンたちから伝えられた言葉に顔色が変わったのは、複数の理由から。
幼馴染の失踪、結界樹の内に、という話。
それと、翼の疼きを重ねれば、導き出された結論は]
……また……護り損ねた……。
[翼の疼きは、『虚』の力が振るわれた事への反応。
つまりは、ジョエルが『虚』の力により、結界樹に封じられたという事]
(……ダメだ……今のままじゃ……)
[四翼と共に力を抑えている今の状態では、すぐ近くの者に対してしか護りの陣を巡らせられない。
それならば、と考えていた所に投げられたのは、カレンからの苦言と施療院へという言葉>>170]
……嫌だ、って言っても仕方ないね……飛べそうにないし、さ。
ごめん、世話かけるね。
違う……?
……そんな……
[瞳は元に戻り、ただ失望の色が深く刻まれ。わずかに流れ込んだ抑えられし負の心に耐えうる力はなく、気を失う。ひらり白い羽が一枚、地へ舞い落ちた*]
[短い謝罪は、一度ならず二度までも背を借りる事になった幼馴染へ向けたもの。
彼とて、カレンたちからの報せには衝撃を受けているだろうに、と思いつつ。無意識、掴まる手には先ほどよりも力がこもったやも知れず]
[施療院にたどり着き、カルロスから話を聞き>>181、こちらの知る事も伝える。
さすがに、ここではラウルも大人しく、その点では安堵されていたかも知れないが]
……そう、かい……。
まったく……自分が悪いワケでもないだろうに、あの子は……。
[エリカが自分に謝っていた、という話に、苦笑して。
寝てる間にちょっかいかけたら承知しないよ、と突っ込みを入れつつ、具合を診るから来い、という育ての親である薬師の言葉に従い、病室の一つへ]
……やっぱり、このままだとマズイ……かねぇ、せんせ?
[病室で、疼く翼胞を診せつつ、問う。
こちらの事情を知る、数少ない人物はそうだね、と言い切った。
せめて、普段から四翼を用いなければ、との言葉に、零れ落ちるのは嘆息]
ま、今のまんまじゃどうにもなんないし……わかったよ、使うようにする。
[今は、両親の言いつけを守る事よりも大事な事があるから、との言葉に薬師は無言で頷いたろうか。
無理をおしでないよ、との言葉を残して出て行ったその気配が切れると、背を診せるためにずらしておいた小袖を直し、小さくため息をつく]
……兄さん、ローディ、頼むよ。
[言うまでもないだろうけどね、と呟きつつ。
包み込む疲労に導かれるまま、*眠りへと落ちた*]
[眼が開きかけるも、眩しいか、また閉じた。
さらにその上から、覆うように、
ゆるりと持ち上がった腕額に乗せられる]
―――……、
[違う、と否定の言葉は短く。
先を続けようとして、咳が出た]
ん、まあ…そう言うことになる、のかな。
起きた時に一人だと、また無理をするんじゃないかって。
…そう、思ってさ。
[エリカを見る眼差しには、庇う様な色を混ぜ。
静かに、低く響く声には、微か咎める視線を向けど、口を挟むことは無い]
−回想−
………面倒な。
[短く呟き、気を失った子供を横抱きに抱える。
このまま放置して海風に当てておくのは流石に気が引けた。
そのまま小屋に入り、ベットに転がす。
出されたままのましろの翼が目にまぶしいくらいに白い。
それに反して、背の布はうす汚れ濡れた色をしていた。]
…………。
[無言のまま古びたシャツを出し、翼をこちらに凭れさせて着替えさせる。四翼用のスリットは大きく、出したままの翼もなんとか通す事が出来た。
もう一度ベットに転がし、汚れた服を手に外へ出る。簡単に洗い、外へ干した。海風が朝までに乾かすはずだ。]
リディちゃんと、…ジョエル、か。
[翠流の言葉に、二人の顔を思い出す。初めて、ジョエルの名を口にしたのが今ということに気付き、表情は渋い]
…まさか、アンタさ……。あの2人、疑ってんの?
朝から、冗談キツイな…。
[微かな、本当に微かな声を耳に、勢い良く立ち上がる。
咳き込む様子に眉を顰め、上体を起こして背をさすった]
大丈夫か…?あんまり、無理して喋るな。
何か、飲む物持ってくるから…。
[スティーヴに視線でその場を任せ、早足で部屋を出て行く]
−施療院−
[ベットに横たわる動きを黙って見下ろす。
否定の声は掠れて細い。だが確かに耳に届いた。]
……そうか。
もういい、ゆっくり休め。
[咳き込む様子にそう告げて、カルロスに目を向ける。
咎める視線をまっすぐ見返した。]
…なるほどな。
だがそんな顔で側にいられたら安堵して休めまい。
…………お前も少しは休むんだな。
[皮肉か忠告かわからぬ響きで告げて、扉へと向かう。
だが出て行く直前、振り返ってカルロスを見た。]
……ケイジを、お前の【主】を、どう思う?
まァ……
俺は、なにも、しりませんよ?
付き人殿が封じ込められたことも、いま初めて知ったくらいですからね
[飛び立つ姿を見送った。狐の下に笑みを引いて。]
[休めとの言葉には、視線を逸らし答えない]
動き続けていた方が、自分は楽だったりするからね…。
[呟く言葉は自嘲にも似て。冷たい水を注ぎ、部屋の近くへ。
問われた言葉に、酷く不快さを顕にした]
どう…って。だ、い、き、ら、い。としか言えないが。
そう言うことを聞きたいわけじゃないだろう?
−回想−
[小屋の外を回り、地に残された白い羽根に手を伸ばす。
折れも毛羽立ちもしていない、ましろの一枚。]
…………。
[無言のまま懐に入れ、小屋へと戻る。
椅子に腰掛けたまま目を閉じ、*浅い眠りに付いた*。]
[カルロスが戻ってくるまで扉に凭れ、待つ。
動いていた方が楽との言葉は否定できず、口の端だけ歪めた。]
………当たり前だ。お前達の関係に興味はない。
近くにいるならば、変化も判るかと思ってな。
[不快さを露にした顔に、顰め面を向ける。
エリカに付き寝ずの番をする姿が堕天尸には見えず、問う事にしたのだとは言わない。]
[人がいなくなった後、狐は長老の居場所を聞く。
そして向かい、口にしたことば。]
リディア嬢は、ざんねんながら。
お名前を聞いたので、彼女がどうかと考えてしまいましてね。
あァ、夜も遅いので、では、失礼。
[それだけ言うと、外へと向かい、ふと立ち止まる。]
――それでも、虚の使徒とやらに、良いプレッシャーになったと思います。
俺は、長老殿を責めはしませんよ?
[今度こそ失礼、と、まるで演技のように頭をさげて、空の上へと。
戻る先は自宅。部屋の中、あえて片付ける人はいないのだから、朝方見たカルロスの反応もしっかりと残っていた。皺のよったシャツを拾い、狐はわらった。]
─施療院─
[光を感じて目を覚ます。小さく欠伸をして瞬いていると、ラウルがくるる、と鳴きつつ顔を覗き込んできた]
……ん。おはよ。
[短く言って、微笑む。
翼の疼きは大分治まっていたが、やはり、未だに残って]
ちょっと、出て来るか……。
[小さく呟き、ラウルを肩に乗せつつ、部屋の外へ]
[スティーブに声を返しざま擦れ違い、水をエリカに渡しに向かう]
ほら、飲んで。
心配は…したけど、まあしょうがない事だし。
[微苦笑を零し、扉へと振り向く]
少し、スティーブと話ししてくるから、無理せずに休んどきな。
[時間はすぎ再び日の昇る時間に。
狐は屋根の上、羽根を広げて座っていた。]
さァて、次はどうするか。
鷹目殿の目もあるが――何とか成るだろう。
[まずは暇をつぶしに結界樹へと行こうと、立ち上がって翼をはばたかせた。]
変化…?アイツがそう簡単に変わるもんか。
下手をすれば、アイツは普段通りでも虚よりか性質が悪いんじゃないか。
[向ける言葉はにべもない。
少し、不審の眼をスティーブに向け、]
なんで…俺にまでそんな質問を?
アンタは、それほどにまでアイツを警戒してるのか?
[施療院の中には、複数の人の気配。
顔をあわせれば、何か小言を言われるな……と思い。
子供の頃さながらに、近くの窓からひょい、と外へ飛び出す]
……樹の近くに行けば、少しはやりやすい……かな。
[呟きながら二翼を開き、ふわり、島の中央へと]
[飛行はやはり、どこか不安定。それでもどうにか、落ちずに島の中央、結界樹の根元へとたどり着く]
……あーあ。
この程度の距離で疲れちまうようじゃ、とても外になんて出られやしないね……。
[呟き、見上げるのは蒼穹。
幼い頃、その先にある見知らぬ地に抱いた憧憬は未だに強く。
それが『外から来たもの』に惹かれ易い気質に反映されているのは、当人以外は知らぬこと]
さて……と。
[呟き、意識を凝らす。
普段、隠しているもう一対の翼へと]
[そらをゆっくりと動く。
目を落とすと、結界樹の範囲外に、己の落とした種のような、虚がひろがっているのが見えた。]
――さて、気付いただれかが、何かするやら。
[つぶやき、そのまま結界樹の範囲内に。
すぐに樹は見えた。
その根元に紫の影。]
[水を飲ませる様子を黙って見、振り向いた顔に頷く。
不審の眼も逸らす事なく受けた。]
………性質が悪いのは同意だがな。
お前にまでと言うより、お前だから聞いてみた。
誰より近くにいるし、それに……お前が堕天尸ならエリカにずっと付いている理由が納得できん。彼女も堕天尸ならわざわざ巫女の居場所を教える理由などないからな。
[遠回しだが、カルロスへの疑いが減っていると告げる。
視線を窓に向け、低く呟いた。遠く見えた翼の色は判らない。]
………ケイジは、読めん。
あれは腹に一物もニ物も抱えている…。
さぁ、て……。
[呟き、見上げるのは高き枝。
四翼を用いて初めて飛んだのは、実のある場所。
そこを目指して、飛んだ]
……って。
やっぱり、慣れてないときっついか……!
[そんな言葉を漏らしつつ、まだ慣れぬ四翼を操り、実の近くの枝までたどり着く]
ん……
[グラスを受け取り、傾ける。
こくん、小さく、喉が鳴った]
十分に休んだ、と思うのだけれど。
それより、そちらのほうが――……
[続く言葉は、扉へと向かう背には届かぬと思ったか、紡がれず。
首を巡らせて、自然の光を迎える窓を見やった]
[さて誰かと目を細め、
狐はちいさく声をあげた。
飛んだ羽根は四枚。]
――いたか?
[思い当たるふしがなく、狐は羽根を動かす。
近づくと顔が見えた。]
おや、アヤメ嬢か。
[隠れているわけでもないが、特別声をかけるわけでもない。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新