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[頭上から響く、ダーヴィットの声。
ずっと、ずっと。
そう、言った?
だが彼女にとっては、「今更」であることには、間違いない。]
もう、遅い…!
[銀の髪と顔を長い爪でかきむしる。涙と鼻水と血でくしゃくしゃになった頭をぶんぶん振り、耳をふさぐ。
そして、ダーヴィットをその場に置いたまま、彼女は*走り去った*]
[窓からそれを見ていた黒猫が、そのしなやかな肢体を翻して彼女をそっと追っていった。]
─西の桜/現在─
[ふ、と目を開けて。目の前を横切る桜花をぼんやりと見つめる。
見上げれば、薄紅]
……八俣の諸侯の領域を思い出すな。
[翠樹の竜王の住処を思い出して、くすりと笑み]
と、そう言えば……。
[それから、出掛けに影輝王に聞かされた話を思い出す。
昨夜、ここで消えたハインリヒから託されたという、奇妙な伝言を]
図書館……ね。あんまり行きたくないんだが……行くか。
[小さくため息をついて、ゆっくりと歩き出す]
−朝/工房−
[大地の精霊とよく馴染んだ工房の土は、吸血鬼のそれほどまでの効力は無いものの、幾分かの回復をもたらしたらしい。
アマンダは倒れているそこが工房の床と気付いて、茶色の目を瞬かせる。
次いで、下敷きになっているミハエルと、その更に下の千花に気付き]
ーーーッ! ごめんごめんごめんっ!
[現状把握終了と同時に飛び退き、横の壁へともたれかかった]
─図書館─
[名乗る肩書き的にはこう言った場所を好みそうだが、その実、虚竜より与えられた知識には到底及ばぬ知の眠る場所に足を向ける機会というのはとことん少なく。
こんな用事でもなければ、立ち寄るつもりは全くなかった。
……今とは異なる名を使って著した本を見たくないとか、そんな気持ちもわずかにあるが]
……ええと。
[カウンターに寄り、奇妙な伝言の事を告げる。
係員は一瞬きょとん、とするものの、すぐに合点が行ったらしく、『予約された本』を持ってきた]
で、これをどうしろと……?
[呟いた所で、相手の所在は知れぬのだが。
ともあれ、閲覧スペースの一角で、預けられた本を開き]
−朝/工房−
[数時間ぶりに重力に対して真っ直ぐ立ったミハエルは、壁際のアマンダをよそに、自分の下敷きになっていたミルフィオリを見付けて摘み上げた]
…お前か
[昨夜躓いたモノを発見。]
[すっかり潰されていた所為で毛の潰れた(見ようによっては寝癖に見える)ミルフィオリを、アマンダへ向けて放った。]
…もう少し軽い器になれ。
ま……一つの可能性として、考えられなくはない、が。
ふむ。
念のため……辿ってみる……か?
[小さく呟きつつ、*本を片手に図書館を後に*]
[アマンダは放られた千花を、慌てて両手で受け取る]
「ヂ〜ィ…ィ」
[千花はどんな物凄い寝相だったら、こんな状態になるのだろうという情けない有様だった。心の中で合掌。
そして何故ミハエルが下敷きになっていたのだろうと疑問符でいっぱいのまま言葉を返し]
うん、あ、でもこれ、千花が気にい……って
…あ。君が、運んで?
ええと、たいへん、御迷惑を
[ようやく、そこで理解に及んだらしく、またもや平謝り]
[千花はアマンダの手の平から、ミハエルを糸の様な目で見ている。
ものすごく感謝したい気持ちもあり、潰された切なさもあり。
その心中は図りきれない――というか、知りたくないとアマンダは思った]
[ミルフィオリを投げてから空いた手で、服へついた土を払う。
すっかり潰されていた所為で髪もぐしゃぐしゃだ。
ついでに目が据わっている。]
…そういう事だ。
それで、お前はあそこで何をしていた。
[大地を鎮めていた]
[それ以外の可能性もある、と考える事は出来ると
気付いたのは下敷きになっている間のこと。
精霊である彼女が、自然の調和をとろうとしていたと当然のように考えたがしかし]
―Kirschbaum/1F―
[気配を感じていても動くことはできなかった。
しばらく苗床は、その場で目を閉じる。
影の王に声をかけられて、ゆるり、開いた瞳はやみみどり。]
知っているよ。
陽もいなくなったのだろう?
……とっくに聞いた
かの女……君の属性の幼き子は、辛かったろうね。
[アマンダはミハエルの問いに、気まずそうに視線を逸らせる。
怒られそうと思った為ではない。
あそこに居た理由を詳しく話すこと――オトフリートへの疑いを、イレーネからの言葉を、彼に話してもいいものかへの躊躇いがそうさせた]
…ん、ちょっと…ね。
失われたモノの、代わりに。…支えようと、思って。
ダメだった、みたい。だね?
[ここに運ばれ、彼までも倒れていた様子からそう捉えて、壁を背に座り込んだまま、見上げる]
――何が、あった?
[アマンダの茶色の瞳は不安げに揺れる。けれど確信を含んだ声]
[そしてかの女のかけてゆくのを感じた。
普段は苗床の探査を手伝う花は、今は苗床の身にはない。
三ツ花は……
追うかどうするか、少し悩む。
かの女への報復。
しないわけはないのだが……裏に見える影に、悩むのも事実]
[しばらく、呆然と、開いたままのドアを見つめていたが、
そんなわけにもいかないと、ゆるりと階段を降りて、下へ。
パンプキンプディングをつつきながら、ぼんやり。]
―Kirschbaum2F・西の部屋―
[壁に背中を預けたまま、時間は過ぎていった。
ただただそうして休んでいたけれど]
そろそろ行こう。
[小さく呟いて立ち上がり、部屋を出た]
[店主が丸い目をしているのも見ずに扉から走り出した彼女は、知らず知らずのうちに墓場へと向かっていた。
入り口についたころには、走りつかれて足はフラフラだった。
ぐるぐるする。
考えが、ぐるぐるして。]
…わから、ないッ…!!
[ひとつ、叫んだ。]
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